3月5日 本会議終了後に議員全員協議会が開催され、市庁舎等再整備の事業手法に関する民間アイデア募集の取りやめについて、協議しました。この件については、議会でも、前市長のときに、審議がされ、議会側からも様々な質問や指摘がされていたものですが、3月2日の神奈川新聞で「撤回」が報道されたこともあり、議員全員協議会で協議することとなりました。
鈴木新市長としては、市民の意見を十分に聞き、計画に反映させる必要があること。朝日町・鵠沼東・辻堂C-Xの3つの公有地を活用して、市庁舎・市民会館・南図書館等を一体的整備する現計画では、早急に整備の必要性が高い市庁舎整備に時間がかかること。市庁舎再整備に当たり、公民連携手法による再整備より、従来型の整備の方が早期に可能であること。などから、今回のアイデア募集を取りやめるとしたとの説明がされました。その後、質疑がされ、内容(抜粋)については、次の通りです。
市川議員
3/2の各派代表者会議で、話が出た。2/28の市の幹部会議で話をして、3/1に判断をしたというが?→市の幹部に重点政策を説明した。市民会館や市庁舎は市民や議会の意見を聞いてやっていくと説明した。
アイデア募集の参加者へ、説明責任を果たしていくのか?→説明責任については、部長が対応している。
今後は、一体整備ではなく、本庁舎の整備を優先していくのか?→市庁舎は使えない状況。民間ビルのコストも年間1億2,000万円かかっている中で、早急に整備していきたい。
資金調達をどうしていくのか?→一般財源と起債で。選択と集中で捻出していく。
塚本議員
この全員協議会で初めて聞いたが、公表したのか?→各派代表者会議で言った。
平成24年度予算に関わること。今日初めて聞いたが、新聞に発表されている。手続きがおかしい、議会軽視ではないか?→皆さんの意見を聞いてやっていくと選挙で言ってきた。アイデア募集の日程がタイトになっていて、一刻も早く判断する必要があった。議会に事前に話すのが筋だったと思うが、先に出してしまって申し訳ない。今後は、このようなことがないようにしていきたい。
公表前に新聞に出ることについてどう思うか?→選挙で言ってきたことがでたのでは。直接、新聞記者に話したわけではない。情報管理には気を付けていく。
柳田議員
アイデア募集、11月だった。急いでやった気がする。前の市長がやると言い、新市長がやめると言い、振り回されたが、元々、早急にやったこと自体に無理があったと思う。取りやめたのは、市長の判断と言うより、市民の判断では?→選挙戦でも市庁舎の建替えは従来型でやっていくべきと言ってきた。そのことが支持されたと思う。
桜井議員
先の議会で一般質問した。この政策判断は評価しているが、財政面で不安ある。ソフトランディングできなかったのか?→市民会館の利用者の意見を聞いていきたい。後に、民間のアイデアも聞けたらと思っている。
原議員
市長が変わったので、方向性が変わるのは良いこと。しかし、理由と進め方をしっかりと示すべき。具体的根拠は?→意思決定が速くできる。
損害賠償の話も出ているが、正式な募集は3/13~なので負う責任あるのか?→弁護士と相談していく。
今後は、詳細な内容を示してもらわないと議会として応じられない。適切に対応してもらいたいが?→真摯に対応していく。
原田議員
政策判断されたことは良いと思う。要綱に市側の都合によるリスクが記載されていないこと自体がおかしい。市長選挙があることは分かっていたのだから。→募集要項の中に、これから、募集をするのに、止めるということは入れない。
市民会館も耐震補強した。当面はこのまま使うのか?→市民会館はいずれ建替え必要だが、市庁舎が先。市民と話し合いながら判断していく。
公民連携事業化提案制度の今後は?→総合計画の中で、計画されているが、事業化の中で判断していく。
学習文化センターについて、解体を見直してほしい(意見)
柳沢議員
公民連携のあり方については、ずっと批判してきた。市民合意のないまま、進んできた。これから、市民の意見を聞いていくとの事だがどのように聞いていくのか?→財政の健全性から一定の制限はあるが、市民の使い勝手が良い庁舎を、相談して決めていきたい。職員の声も聴いて、大規模修繕も含めて相談させていただく。
宮戸議員
市長は、市民の信託をうけて当選した。市庁舎の再整備のあり方を訴えてきた。民意の評価であり、多くの市民が評価しているはず。アイデア提案の受付前での判断も良かった。
★以上、報告としますが、私(おおや徹)は、やはり、今回の手続きは良くないと思います。今までの議論経過があるので、判断の良し悪しは別としても、事前に、市長として、こうしたいという意思を議会に示すべきだったと思います。ただし、批判することはするべきではないとも思います。なぜなら、前市長のやり方が選挙の結果で否定されたことが明らかであるので。