2012.3.27 予算等特別委員会(6日目)

 3月27日 9:30より、予算等特別委員会(6日目:特別会計)が開催され、傍聴しました。委員会での質疑の内容(抜粋)は、次の通りです。

議案第91号 平成24年度 藤沢市 国民健康保険 医療費 特別会計予算

吉田委員

 13億円ほど増額している。医療費を減らしていく必要があると思うが、医療費の現状と今後は?→保険給付は10億6千万円。平成18年度から22年度まで、平均4.4%上昇している。今後も高齢化により上昇する見込み。

 取り組みは?→レセプト点検している。医療費通知、ジェネリック通知、生活習慣病対策も行っている。

 再生医療の活用、全国で広がってきている。先端医療の支援については?→有効性、安全性、臨床検証されることを望んでいる。

 徳洲会病院は、再生医療など、市民病院にない部分がはいる。徳洲会との連携の考え方は?→いかに機能分担、連携取れるか、話し合いしてきた。継続しながら市民の安全・安心に向けて、進めていきたい。

松長委員

 出産育児 一時金42万円について、東京などで上乗せあるみたいだが?→上乗せは東京の港区では60万円まで。

 出産費用について、安心して産み育てるためには大切。港区高いが、港区の出生率あがったのか?→港区は医療費の助成含めて子どもも増えた。

 出産費用はどのくらいかかるのか?→平成23年2月末で、平均50万6,700円。

 自己負担への支援として、上乗せするべきでは?→国保の一時金への上乗せについては、他市の状況を研究して、検討していく。

加藤(なを子)委員

 保険料の引き下げ出来ないか?→平成23年度、旭川市などで保険料の引き下げをしているが、剰余金の活用と政策判断。藤沢市としては引下げ厳しい。

 旧但し書き方式に変わるが、算定方式の違いと影響は?→市民税方式との違いは、所得割を算出するもの。所得控除額多いと負担大きくなる。所得に対するので、税制改正の影響受けにくいため、保険料の平準化ができる。

 市民税方式にするべきではないか?→昨年、施行令で、決定しているので、平成25年度から、旧但し書き方式へ変更していくが、緩和措置もうける。

議案第94号平成24年度藤沢市介護保険事業費 特別会計予算及び、議案第67号藤沢市介護保険条例の一部改正について

東木委員

 介護保険料3年ごとの見直しで、基準額が4,500円となったが経緯は?→基準額4,100円から、平成24年度から26年度の給付の状況を考慮して算出したら、4,800円となった。大きな値上げになってしまうので4,500円とした。国の制度による影響額は、基金を活用することとした。

 地域包括支援センター、市内14か所に寄せられた相談件数は?→平成23年4月から12月で、3万686件。介護保険の相談が8割、成年後見制度の相談もあった。

 民生委員と地域包括支援センターの連携は?→各地域包括支援センターが、民生委員の担当区域と同じになったので、随時意見交換している。

 市内のデイサービスの利用状況は?→8事業所ある。581人 が延べ3,332件利用。男性2割、女性8割。

 新規事業団体募集しているが?→いきいき長寿プラン2014では、平成26年度までに3箇所増やしていく。

桜井委員

 埼玉で、ヤクルトの配達員が、警察に通報し、孤独死となる可能性があった重度障害の方が救出された。藤沢市において事例あるか?→雨戸が閉まっていると地域包括支援センターに報告あり、職員が連絡し早期に発見できたことある。センターに相談すれば良いということが定着してきた。今後もPRしていく。


東木委員

 定期巡回型24時間訪問介護の利用促進策は?→平成25年度の導入をめざして公募していく。事業者に参入アンケートしているが、人材確保の課題あると聞いている。地域密着の一部として取り組んでいく。

 男性の利用者拡大の取り組みは?→事業所によっては、男性の料理教室や、そば打ちなどをやっているところある。男性が参加しやすくなるよう、団体に話していく。

吉田委員

 ボランティアポイント制度とは?→65才以上の人が、指定施設40施設でボランティアをした場合、ポイント付与し、最大で年間5千円支給している。広報で募集し、延べ200人が登録中。介護予防事業の一環として取り組んでいる。

加藤(なを子)委員

 介護保険料について400円の値上げ、近隣他市は?→横浜市5,000円、鎌倉市4,502円、茅ヶ崎市4,160円、平塚市4,390円、大和市4,890円など。

 
 給付制限の状況は?→2年間保険料払わないと、1割負担から3割負担になる。14人の内、介護サービス利用3人。

 介護保険の利用状況は?→平成23年7月から12月で利用した人、11,305人。

 国庫負担 2割、国にもっと負担するよう意見言うべきだが?→国が20%、県、市が12.5%、1号・2号被保険者、国の調整交付金となっている。もっと増やすように市長会を通じて要望している。

第95号議案 平成24年度藤沢市 後期高齢者医療事業費特別会計予算

加藤(なを子)委員

 75歳以上を差別する事業。廃止にむけた国の動向は?→社会保障と税の一体化の中で、廃止見直し法案を提出する予定となっている。

第90号議案 平成24年度藤沢市墓園事業費特別会計予算


友田委員

 大庭台墓園の飽和状態緩和に向けた取り組みは?→常時募集し、1階と地下1階の申し込み受付ている。平成26年度中に一杯になるので、地下2階の整備をおこなっていく。

第97号議案 平成24年度藤沢市民病院事業会計予算

加藤(一)委員

 PET-CTの予算は?→2億8,875万円。PET-CTは早期発見、転移の発見、患者の負担軽減になる。

 市民病院の再整備について、進捗と予定は?→2月29日、4社から提案あり、最優秀提案社と5月に契約し、基本計画、実施計画を作成していく。

 救急ワークステーションの検討状況は?→再整備の基本構想に位置づけ、消防と連携し救命率の向上に寄与するものと考える。

友田委員

 湘南C-Xに徳洲会、利便性高い。経営の視点で、市民の利便性の確保をどう考えているか?→利便性を考慮した予約システムの導入をしていく。

 待ち時間について、あと何人目なのか、そういうのが分かるシステムを導入するべきだが?→重要な課題。システムの構築について、検討していく。


加藤(なを子)委員

 2012年に行った診療報酬改定の影響と対策は?→ほとんど影響はない。

 予算収入増額の理由は?→入院利用率を92%と見込んだため。外来も同様。

議案第89号 平成24年度藤沢市競輪事業費特別会計予算

友田委員

 歳入が前年度から4億1千万円減となっている理由は?→競輪ファンの高齢化で全国的に車券の売り上げが減少しているため。

 収益金の確保、今後どう取り組むのか?→固定経費の削減、窓口の数を減らすなど。収入増に向けては、新たなファンの獲得に向けたイベントの開催など工夫していく。

第88号議案 平成24年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計予算

加藤(なを子)委員

 平成32年度終了予定で、総事業費555億円。平成23年度末の進捗状況は?→事業費で283億円、進捗率51%。建物移転867戸のうち、361戸で41.6%。宅地造成70万㎡のうち、17万1千㎡で24.5%。道路4万3,000mのうち、9,020mで、20.6%。下水道9万9,000mのうち、4万5,400mで、45.5%。

 市の負担の状況は?→全体で206億円のうち、91億円で、進捗率44.1%。

 保留地処分、どのような考えか?→地価が下落傾向にある。今後、一般宅地と差別化して処分できるようにしていきたい。 

 事業費の縮小していくべき。見直すべきだが?→宅地の利用増進と公共施設の改善が目的。平成3年度から着手し、都市計画道路の整備を急いできた。地権者の住宅地周辺の環境整備に取りかかっていく。現在のところ、事業の縮小は考えていない。

浜元委員

 約30年間の大事業。区画街路1,000mはどこか、また交差点改良はどこか?→いすゞ 工場の東側の街路築造と石川下土棚線との交差点。

松長委員

 平成24年度は、保留地処分の予定ないのか?→保留地の造成費用が足りなくなった。処分可能であれば、補正で対応したい。

 全体の保留地の状況は?→5万5,000㎡、100億円の予定。現在、仮換地指定64%。

第92号議案 平成24年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費 特別会計予算

加藤(なを子)委員

 平成25年度に終了する事業だが、平成23年度末での保留地処分の進捗は?→18,494㎡、41億1千万円で、進捗率84.8%。

 平成24年度の計画は?→22区画、2,797㎡、4億8千万円を予定。

 一般会計からの繰り入れの状況は?→平成23年度末で117億円、進捗率94.6%。

松長委員

 保留地処分について、職員がすすめるより、宅地建物取引業協会みたいなプロにまかせるべきでは?→申し込み要件の緩和をしてきている。平成23年度、公募を2回やり、16区画中15区画申し込みあった。申し込みのない区画について検討していきたい。

議案第93号 平成24年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計予算

質疑なし

議案第96号 平成24年度藤沢市下水道事業費特別会計予算

佐藤委員

 片瀬地区での浸水対策は?→下水道ビジョンで位置づけている。片瀬地区は2004年の台風で浸水し、部分的に改良した。浸水対策地区となっており、今後、対策図る必要ある。平成24年度に基本設計に取り組む。

桜井委員

 ライフラインが断たれた場合、浄化センター機能は何日ぐらい大丈夫なのか?→非常用電源で辻堂浄化センター1.2日、大清水浄化センターで3.2日。燃料の確保に努めていく。

 辻堂浄化センターは海に近い。処理場自体が被災したら汚水が海に流れてしまう。リスク管理をどう考えるか?→最悪、汚水流出する可能性ある。固形の塩素剤 を用意している。

武藤委員

 ゲリラ豪雨により、床下浸水になる場合がある。簡易な、雨水浸透施設など考えているか?→羽鳥小学校 周辺に豪雨対策として桝の増設してきた。簡易な貯留管も検討していく。

加藤(なを子)委員

 下水道使用料が減額になっているが?→平成23年度決算見込で算出。節水傾向が影響している。

 管渠の長寿命化計画の取り組みは?→平成23年度から、南部処理区の計画策定に向けて46キロのカメラによる検査終了。診断をして、コストの検討をした上、計画を策定し、進めていく。

 大清水浄化センターでの焼却灰の処分方針は?→特措法に基づいて自ら処分することとなっている。線量も低下傾向にあり、業者の受け入れに向けて交渉していく。

 東京電力への請求額は?→平成24年1月4日に3,400万円 を請求している。

 武田薬品研究所の排水漏れ事故、その後、安全点検したのか?→立ち入り検査をして、不活化を確認した。

 以上で、全ての予算質疑を終え、各会派の予算討論を行いました。私の行った予算討論は、既にホームページで掲載済みなので、ご確認下さい。討論は、共産党だけが反対の討論を行い、他の会派は、賛成の討論をしました。討論後、採決し賛成多数で可決されました。

 以上、大変遅くなり、申し訳ありませんでしたが、予算等特別委員会の報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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