2012.9.24 定例議会(7日目)~認定質疑・報告質疑

 9月24日 10:00より、定例議会(7日目)が開催され、決算認定、出資法人の決算報告なとの質疑が行われました。質疑の内容(抜粋)は、次の通りです。

 

認定第1号 平成23年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について

青木議員

 善行地区の高齢者等移動支援事業について、49万円の内訳は?→善行地区の地区別まちづくり計画の実施計画に位置づけられている事業で、企画・調査の委託料。委託先は、NPO法人神奈川福祉移動サービスネットワーク。

 7月に行った、乗り合いバスの試運行について、状況と今後は?→7/30~8/5にワゴン車2台で2ルート8便、計16便を試行した。地域ボランティア58人登録しており、運転手10人、添乗員20人で、425人の利用があった。2回目の試行に向けて、調整を進めている。今年度内で、実施した分を含めて、計3回の試行を行い、その状況を踏まえて、人材を含めた運営支援を行い、平成25年度中に本格実施ができるように支援していく。

 市内13地区のうち9地区で、バスが通っていない。六会地区でも乗り合いバス検討されているが、拡大していく市の考えは?→地区別まちづくり計画の実施計画で、住民自らの運営で取り組んでいる地区もある。地理的状況、施設的状況など、市民の声を聞きながら、善行地区の取組を共有しながら、各地区の取組を支援していく。

 大気中の放射線を測定する、測定器70台の貸出状況は?→平成23年12月12日から貸出を開始、平成23年12月の貸出は、40%だったが、徐々に減り、平成24年8月では、0.6%となっている。

 貸出時間は、半日単位のままか?→稼働率が低下したので、状況に応じて、1日貸出も行っているが、貸出の半日単位の変更はしていない。

 半日ではと、借りるのをあきらめるケースある。状況により、1日貸出も行っていること周知するべきだが?→現在は、かなり余裕があるので市民センター・公民館で案内していく。

 認可外保育園にも貸し出すべきでは?→案内していく。

 市立保育園、学校の給食食材の放射能測定検査について、検査はいつまで継続するのか?→給食の安全性を確保するため、当面、継続していく。

 平成23年度と24年度のかかる費用は?→平成23年度決算では、学校が約114万円、保育園が約131万円。平成24年度予算は、学校が約540万円、保育園が約643万円。

 測定器を購入するべきでは?→厚生労働省のマニュアルに基づき、実施をしている民間検査機関に委託している。購入するには、専用の建屋が必要で、設置に約3,000万円かかること。ランニングコストとして、専門職員の配置、約1,000万円がかかることなどから、購入の予定はない。 

認定第2号 平成23年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第3号 平成23年度藤沢市競輪事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第4号 平成23年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第5号 平成23年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第6号 平成23年度藤沢市地方卸売市場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第7号 平成23年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第8号 平成23年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第9号 平成23年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第10号 平成23年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

議案第29号 平成23年度藤沢市下水道事業費特別会計未処分利益剰余金の処分及び決算の認定について

認定第11号 平成23年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について

 質疑の後、上記の認定及び議案については、決算特別委員会に付託されました。なお、決算特別委員会の委員について、議長より指名がされました。委員は、次の通り。

【平成23年度決算特別委員会 委員】

「かわせみクラブ」の高橋議員・脇議員

「藤沢市公明党」の大野議員・東木議員

「ふじさわ自民党」の諏訪間議員

「自由松風会」の栗原議員

「日本共産党藤沢市議会議員団」の土屋議員

「さつき会」の井上議員

「みんなの党藤沢」の友田議員

「自民クラブ藤沢」の市川議員

 以上の10人による構成となりました。

 

報告第19号 健全化判断比率及び資金不足比率の報告

 この報告は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律により、議会に報告、公表するもので、財務部長より報告がされました。

1.健全化判断比率

①実質赤字比率

 一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は11.25%」

 藤沢市は、平成23年度、マイナス(黒字)9.58%であり、早期健全化基準の11.25%を20.83ポイント下回っており、良好な状況にある。

②連結実質赤字比率

 全会計を対象とした実質赤字額または資金不足額の標準財政規模に対する比率で

 藤沢市は、平成23年度、マイナス(黒字)23.71%であり、早期健全化基準の16.25%を39.96ポイント下回っており、良好な状況にある。

③実質公債費率

 一般会計等が負担する元利償還金及び準元利償還金の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は25.0%」

 平成20年度8.4%→21年度6.9%→22年度6.3%→23年度4.6% 早期健全化基準の25.0%を20.4ポイント下回っており、良好な状況にある。

④将来負担比率

 一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は350.0%」

 平成20年度45.7%→21年度38.1%→22年度35.6%→23年度33.1% 早期健全化基準の350.0%を316.9ポイント下回っており、良好な状況にある。

2.資金不足比率

①下水道事業費特別会計資金不足比率

 資金不足比率資金不足比率は、マイナス(資金不足が発生していない)12.3%となっており、「経営健全化基準20.0%」を32.3%ポイント下回っており、良好な状況にある。

②市民病院事業会計資金不足比率

 資金不足比率資金不足比率は、マイナス(資金不足が発生していない)38.6%となっており、「経営健全化基準20.0%」を58.6%ポイント下回っており、良好な状況にある。

③地方卸売市場事業費特別会計資金不足比率

 資金不足比率資金不足比率は、0%となっており、「経営健全化基準20.0%」を20.0ポイント下回っており、良好な状況にある。

 この報告についての質疑はなく、報告終了となりました。

 

報告第20号 藤沢市民会館サービスセンター株式会社の経営状況について

 この報告についての質疑はなく、報告終了となりました。

 

報告第21号 財団法人藤沢市開発経営公社の経営状況について

脇議員

 平成23年度、負担金として市に支出しているが、どのような決まりで出しているのか?→昭和58年11月に市と開発経営公社との間で、西部開発に関する覚書を行い、平成5年に西部区画整理の終了に伴い、平成7年3月に改めて覚書を。そして、平成20年2月に公社の負担に関わる協定書を締結している。

 過去10年間の額は?→平成14年度は、2億9,600万円・15年度は、2億2,400万円・16年度は、1億8,800万円・17年度は、9,160万円・18年度は、5億8,300万円・19年度は、3億5,400万円・20年度は、7億6,800万円・21年度は、15億円・22年度は、15億円・23年度は、8億円。

 今年度の8億円は3つの事業に使われているが、具体的には?→湘南大庭地区の整備として二番構公園整備に2億5,200万円、柄沢特定土地区画整理への負担金9,700万円、下水道東部処理区の雨水整備に4億5,100万円。

 平成20年度から、負担金が大きく増えている。平成21年度と22年度は15億円ずつ、市の雑入に入っているが、公社の経営に支障ないのか?→毎年度、負担額について協議・合意して決定しているので、影響はないと考えるが、今後のアーバンライフサポートプラザの運営もあるので、計画的な負担について、協議していく。

柳沢議員

 負担金のあり方について、見直しの検討は?→開発経営公社の設立主旨に基づき実施しているが、今年度中を目途に整理をしていく。

 西部開発で残った財産について、財政難といっている時に、インフラ整備だけに使っていくのはどうか。特別養護老人ホームや保育園整備とかに使えるよう見直すべきだが?→道路・下水などの都市インフラ整備に使ってきたが、あくまで、西部に還元するもの。湘南大庭地区であれば、特別養護老人ホームや保育園整備も対象となる。

 新産業の森の用地取得について、平成23年度は実施できなかった。平成24年度は?→数名の地権者と協議している。1人は、年内に契約できる。他の地権者とも、年度内に契約できるよう協議を進めている。

 新産業の森の用地取得、今後、15,000㎡、2億6,000万円で購入を予定しているが、地権者は何人か?→27人。うち6人からは取得しているので、残りの21件を予定している。

 企画整理事業への同意の状況は?→約7割から、設立認可の同意を得ている。12月末、遅くとも年度内に、認可は得られる。 

 質疑の後、報告終了となりました。

 

 

報告第22号 藤沢市土地開発公社の経営状況について

柳沢議員

 平成23年度決算、9事業の内、当初予算になかった事業は?→3事業で、川名緑地、田村の森、市道506号線の3つ。

 3事業の取得理由は?→公有地の拡大の推進に関する法律によるものではなく、川名緑地は破産、他の2件は相続によるもの。

 村岡新駅予定地として先行取得した土地は10年以上塩漬けになっている。この土地は、旧国鉄の清算事業団から購入したもので、当時の政府の政策。鎌倉の深沢地区は、新駅を必ずしも前提としていない。売却は考えていないのか?→整備計画案を策定し、地元に説明をした。今後、2年~3年で、都市計画案を策定し進めていく。深沢地区は、今年度中に都市計画決定を予定している。JRからは、従来と状況変化してきていると言われている。今後も、進めていくべきと考え、土地の売却は考えていない。

 質疑の後、報告終了となりました。

 

報告第23号 株式会社藤沢市興業公社の経営状況について

加藤(なを子)議員

 収集業務について、走りながら作業しているが、安全性の確保は?→平成24年度より、資源品目別戸別収集になり、可燃ごみ+ビン、プラ+廃食油など、合わせて収集することとなり、当初は混乱し、走って収集することもあったが、収集車の増車、コースの見直しなどを行った結果、時間内に収集できており、安全性確保出来ていると考える。

 午前中に収集しなければならない理由は?→可燃ごみは、衛生面、カラス対策などで、市民に午前中に収集する周知をしたため。現在は、柔軟に対応している。

 今議会に出された陳情に書かれていた、役員の昼間の飲食とか、特定政党の市会議員への陣中見舞いを従業員の親睦会費から、支出したなどとあるが、事実か?→親睦会は任意の組織であり、市が関与するものではない。市とは定期総会で報告・承認がされている。また、昼間の飲食についても、平成20年6月の株主総会でやりとりがあったが、時間外で問題ないとのことだった。

  親睦会は、任意組織というが、市OBが代表役員になっており、指導、関与している。再発防止に向けての見解は?→市が株主であること、市から受託していること、市OBが役員であることなどから、公益性は高い。法令を遵守し、市民から信頼されるよう、指導していく。

 質疑の後、報告終了となりました。

 

報告第24号 財団法人藤沢市まちづくり協会の経営状況について

加藤(なを子)議員

 シルバー人材センター事業について、登録者数増えているが、登録したけど仕事がないと言われる。就業に向けた事業の内容は?→植木、草刈り機や脚立の取扱いの講習など。また、企業へのPR、就業開拓を行ってきたが、拡大には至っていない。

 湘南台文化センターの指定管理業務について、市民サービス向上に向けた具体的な取組は?→平成23年度から指定管理に移行。幅広く利用者の声を聞くため、こども館運営委員会と市民シアターアドバイザー会議を設置した。

 こども館は、開設されて20年以上経つ。子どものニーズに対応するため、リニューアル出来ないか?→月曜日を開館にし、土曜日の開館時間を延長した。展示ホールのリニューアルも行った。

 施設の維持管理について、現状と今後は?→大規模な改修は市の負担。大規模でない部分は、指定管理者が行う。今後も、更なる利用者へのサービス向上に努めていく。

 質疑の後、報告終了となりました。

 

報告第25号 財団法人藤沢市みらい創造財団の経営状況について

土屋議員

 児童クラブについて、生活保護家庭、市県民税の非課税家庭の人数は?→生活保護が34人、非課税が261人。

 1人親家庭の児童数は?→480人。母子家庭461人、父子家庭19人。

 入所料の未納状況は?→74人で、約450万円。 

 入所料の減額について、低所得者世帯への減額の拡大は?→検討すべき課題。関連3法に基づき、平成27年度を目途に事業計画を策定するのに合わせて、他市の状況を見ながら、検討していく。

 1人親家庭の児童割合多い。入所料の減額出来ないか?→検討していく。

 入所料は学年ごとに決められている。応能負担に出来ないか?→国から示されていないため、収入に応じた額に変更する予定はない。

 質疑の後、報告終了となりました。

 

報告第26号 公益財団法人藤沢市保健医療財団の経営状況について

土屋議員

 保健医療財団の職員体制は?→看護師は、正規職員8人、非正規職員12人。運動指導員は、正規4人、非正規4人。臨床検査技師は、正規4人、非正規4人。一般職員は、正規10人、非正規15人。

 非正規職員の平均時給は?→看護師1,400円、運動指導員1,200円、臨床検査技師1,400円、一般920円。

 非正規から正規へ移行した事例はあるか?→採用困難職種はある。必要に応じて対応していく。

 神奈川県民債を保有しているが、評価損などあるか?→保有しているのは5年以内のもので、元本保証がされている。

 質疑の後、報告終了となりました。

 以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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