6月21日 10:00より、本会議(5日目)が開催され、引き続き一般質問が行われました。内容の抜粋は次の通りです。
通告9番 塚本昌紀議員
1.照明のLED化について
①LED防犯灯導入への取組について
防犯灯LED化導入の取り組みについて、検討状況は?→その手法について、ESCO事業の活用、リース、市費で購入、年間一定量の交換など。ESCOやリースは、財政の平準化のメリットあるが、期間が10年間と長く、管理体制、防災意識の希薄化、防犯灯協力会の活用が出来ないうえ、追加や交換などが出来ない。市費での一括購入は、単年度の財政支出、財源の確保課題ある。年間一定量の交換が低コストなので、その方式で考えている。
地元電気事業者は、防犯灯のメンテある。どのような調整をしてきたのか?→防犯灯協力会と8回協議した。活用と保護を条件に工事事業者から話を聞くなど協議したが、理解を得られなかった。
ESCO、リースだと管理の仕事なくなってしまう。最終的な方向は決まったのか?→年間約1万灯を交換し、3年で完了する。ESCOやリースと比較してトータルコストが一番効率的。
スケジュールは?→平成26年度の予算化に向けて、地元説明・調整していく。
財政負担かかるが大丈夫か?→LED化による電気料の減分を活用すると、今までの経費+1億円程度。平成26年度の予算編成の中で明らかにしていく。
②公共施設・設備のLED照明の導入について
防犯灯のLED化のめどは立った。その他の公共施設の照明を交換できるものは?→小・中・特別支援学校55,411本/保育園2,456本/スポーツ施設・市民会館4,152本/公園・道路(水銀灯・ナトリウム灯)4,824本/計66,843本。
学校施設、どうしていくか?→教室の照明で使用時間が限られているので、LEDの効果が限定的。学校改修で、国庫補助を受けているので、制限もある。導入可能な学校を調査・研究していく。
公園・道路照明に導入できないか?→公園・道路の水銀灯は半径約30m照らすが、LEDは15~20mと狭くなるので、LED化には増設必要となる。260か所の公園の照明灯の配置、機能を調査する必要ある。他市の状況見て、市全体のLED化計画をつくる中で、検討していく。
今後の方向性は?→リース、購入について積算している。学校、公園、道路のLED化の課題を整理し、市全体のLED化計画を策定し、進めていく。
2.市の魅力アップについて
①湘南江の島魅力アップ・プランについて
交通渋滞の緩和策について、江の島大橋の3車線化をどうしていくのか?→渋滞は、国道134号線の4車線化による渋滞はないが、江の島島内のなぎさ駐車場の待機車が渋滞を起こしている。島内駐車場の利用、なぎさ駐車場の奥が空いている状況で、県・市で3車線化前に、有効活用を考えている。満空情報、なぎさ駐車場の2層化など、渋滞対策をしていく。
大橋の3車線化は、いつできるのか?→満空情報、駐車場の2層化の効果をみながら、効果がなければ、3車線化を検討していく。
混雑時の来客者など、分析しているのか?→年間の観光客1,500万人。サムエルコッキング園、岩屋など増えてきている。駐車場の充足を平成24年2月3月の土日で3か所の駐車場を調査した。2月は、13時から15時がピークで570台で、3駐車場の合計650台の90%利用。3月は、14時から16時がピークで630台とほぼ満車だった。
大橋の渋滞が、国道134号線の渋滞を起こしている。車両規制が必要では?→現在、夜間規制している。小田急江ノ島駅からのシャトルバスや周遊バスの研究などを進めていく。車両規制は、公共交通のアクセスなどを考慮して考えていく。
江の島駅前の古い門について、今後、どうしていくのか?→駅と134号線の間にある門。現在、アーチの骨組みだけ残っている。所有者の意向を確認しているが、撤去を考えていないとのこと。引き続き、撤去に向けて、取り組んでいく。
②日中友好と観光振興について
本市の日中友好の取り組みを推進していくべきだが?→昆明市とは、1981年に友好都市提携し、活発な交流をしている。多くの人々が、聶耳記念碑を訪れている。引き続き交流していく。
聶耳記念碑保存会の総会が行われた。昨年は生誕100周年として、盛大に行い、経費もかかった。平成25年度も市からの補助あるが、増額できないか?→昨年は生誕100年の事業あり予算増額した。聶耳記念碑保存会の活動は重要。周年事業について、対応していきたい。
市民にもっとPRすべき。100周年の記念式典のDVDをホームページにアップして、市民に周知できる。プロモーション活動をすべきだが?→中国大使館、昆明市にも送付している。PRの方法については、保存会や関係課と協議して検討していく。
通告10番 脇礼子議員
1.市民の安心安全を守るために
①戸籍証明書等を第三者に不正取得された場合の対応について
都内のプライム法律事務所が、司法書士、行政書士などにより、戸籍情報を大量偽造取得して逮捕された。藤沢市民も20件、不正取得されていた。プライム法律事務所の事件以降、新たに不正取得事件として、ベルリサーチが逮捕されたが、本市で、ベルリサーチでの不正取得あるか?→17件の申請受け、16件を対応している。利用目的が適正なので、発行した。その後、不正取得が発覚したもの。
不正取得は増加している。県内でのプライム事件461件、ベルリサーチ事件357件で計818件と全国で4番目に多い。全国各地で不正行われている。本人通知制度も増えているが、県内はどこも導入していない。818件の誰も事実を知らない。本市の調査状況は?→本人通知制度は、事前登録型と事実告知型がある。先行事例を調査してきた。
国が法整備するには時間がかかる。本市として、本人通知制度導入についての見解は?→事前登録型は、システム改修、登録しないとだめなので、事実告知型の導入に至った。既定の整備を行い、早期の対応を図っていく。
本市で20件不正取得されたプライム事件について、刑が確定している。20件への対応は何時するのか?→プライム事件は、偽造の職務上請求書による請求が明らかなので、早急に20人に事実を通知していく。
通告11番 松長泰幸議員
1.行政改革について
①老朽化した市所有の建物の今後のあり方等について
市が所有する建物は約300か所ある。築40年以上、50年以上の建物数と建築した場合のコストは?→平成23年度末で、延べ床面積785,000㎡、321施設。築40年以上は、市民会館、六会センター、南消防など70施設。50年以上は、本館、東館、南図書館、藤が岡住宅など11施設で、建設をした場合は、トータル433億円かかる。
市民センターについて、住民票、印鑑証明はコンビニでとれる。人件費高い職員を配置して対応するのはいかがか。必要性を検証して、統廃合すべき。他市の状況は?→センター・公民館、茅ケ崎市では2か所、鎌倉市で4か所、綾瀬市で1か所となっている。
近隣市では、本市のようにセンター持っていない。今後、13地区を見直して、6地区とすれば、コストも減るし、効率化も図れる。統廃合の見解は?→地区の歴史経過もあり、人口3万人で設定されている。住民票、印鑑証明、税・料は、コンビニでできるが、その他の福祉的な相談等は、市民センター・公民館で取り扱っている。今は、統廃合考えていないが、将来的には、コンビニ利用を見て、窓口のあり方を検討し、相互的に検討していく。
学校の建替えについて、学校の統廃合の考えは?→通学距離、時間、安全など、総合的に判断する必要ある。本市では、極端に児童生徒数が減ることないので、現在は検討していないが、今後の動向を見ていく、
いくつかの保育園を民間へ移行すべきだが?→平成21年度に保育所整備ガイドラインをつくった。市内を4ブロックに分けて、基幹保育所、地域保育所、その他保育所に区分し、ネットワークを構築することとなっている。公の責任として、検討を進めている。
公共施設の再整備について、施設を減らし、職員を減らすべきでは?→これまで、人口の増加に合わせて、施設建設してきた。公共施設の再整備は単なる建て替えでなく、機能の収集、複合化などを検討していく必要ある。ITを活用した、事務の効率化を検討する必要ある。10施設台帳のシステム台帳をシステム化し、財政の平準化に努めていく。
2.生活環境の向上について
①緑を残す為の施策等について
南部にあるみどりの広場は、どのくらいあるのか?→国道1号線の南側で51か所あり、リクリエーションなどで使用しいるもの43か所、自治会・町内会での防災訓練やお祭りなどでりようしているもの9か所ある。
いこいの森がなくなって住宅となったり、みどりの広場が廃止され盆踊りできなくなったという声を聞いている。地域のコミュニティがなくなってしまう。状況をどう把握しているのか?都市公園の整備ができていない地域において、いこいの森やみどりの広場が地域コミュニティの役割を一定果たしている。郷土愛あふれる藤沢づくりのためにも、歯止めをかけていく必要ある。
1人当たりの公園の目標面積は11㎡だが根拠は?→平成23年7月にみどりの基本計画で目標11㎡とした。都市公園を将来人口で割り積算した。現在は、1人当たり5.3㎡となっている。
公園として都市計画決定されているところが住宅となっているところの状況は?→現在、都市公園の未着手は南部で59か所、その予定区域の中に住宅があり、公園整備困難な箇所は28か所ある。
南部にある、みどりの広場43か所を残す為には?→居住地から半径250mに街区公園が設置されていない、公園未到達地域について、みどりの広場を都市公園への移行、借地公園として担保性を高めていく。
都市計画決定をして、用地取得をしていくことが必要。地域のコミュニティの場、子どもの遊び場、防災訓練、祭りなど行われている9か所のみどりの広場について、地権者と交渉すべきだが?→優先度の高いものから、地権者と調整していきたい。
通告12番 永井譲議員
1.善行地区のまちづくりについて
①バリアフリー化について
善行地区は坂が多い。バリアフリー化についての市の方針は?→平成18年のバリアフリー法に伴い、市として基本計画を策定した。藤沢駅、湘南台駅、六会日大前駅周辺の3地区の基本方針をつくって取り組んでいる。
六会駅周辺で駅前広場の段差改善、全ての人が安全に移動できるための誘導ブロック、歩道の切り下げなど工事が行われている。バリアフリー化を行う地区の選定はどうしているのか?→利用者の多い駅周辺で、国から示されている基本方針にある、乗降客数3,000人/日以上の駅について、高齢者・障がい者の利用施設まで、バリアフリー化をするもの。市内21駅のうち、3,000人以上の駅は、藤沢、湘南台、六会日大前、辻堂。辻堂はC-Xのまちづくりで整備している。利用者数を見ながら選定していく。
国の基本方針から外れたら実施しないのか?→利用者多い都市計画道路などは、舗装の打ち換え時に合わせて、バリアフリー化を検討していく。
善行地区は、坂が多いうえ、歩道が狭い。先日、装具を付けて高齢者の疑似体験をした。身体が動かいにくく、手すり、休憩所の必要性を感じた。見解は?→地形的に高低差あり、歩道の幅も狭く、高齢者や障害者が安全に通行できる状況になく、課題あると考える。
手すりの設置、段差の解消など、整備する必要ある。改善策は?→バリアフリーのニーズ高い。今後、手すり、休憩スペースなどで、高齢者の負担の軽減を図っていく必要あると考える。
バリアフリー化の全体としての進め方と具体的計画は?→地域ニーズをとらえ、自治会・町内会や地域団体と意見交換しながら、手すり、休憩スペース等について検討していく。
②治水対策について
善行地区は、過去にたびたび浸水してきた。白旗川流域の範囲と浸水の状況は?→北は亀井野小、南は国道1号線、東は俣野小、西は善行団地の5.12平方キロメートル。三共自動車学校付近、小田急線のガード下などが浸水した実態ある。平成16年10月9日の台風22号では、239.5mmの雨が降り、床上浸水70件、床下10件の被害があった。平成20年からは集中豪雨による道路冠水が起きている程度。
善行地区の市街地での治水対策の状況は?→河川改修が中心。白旗川改修で時間50mmの対応をしている。開発事業者には、浸透させる施設の設置を求めている。また、一時的に雨水を貯める、貯留管の計画をしている。
小田急線沿いの浸水対策の進捗状況は?→貯留施設、幅1.8m×高さ1.5~1.8mのボックスカルバートの設置を平成24年度から着手し、進捗率は40%。平成26年3月完成予定。
都市化らより、雨水の流出多い。被害軽減の対策は?→市民が避難、住宅への雨水流入を防ぐ土のうなど、住民へ的確な情報を発信する。小規模貯留槽の促進を進めていく。
小規模貯留槽とは?→個々の住宅を対象に、雨水を貯める施設に補助する。
通告13番 加藤(なを子)議員
1.子どもたちの命を守る防災対策について
①防災対策の緊急性・必要性について
巨大地震を想定した、子どもたちを守る政策は?→地震津波対策を進めている。小・中学校の各校で学校防災計画を策定し、マニュアルを定め、通学路の安全、避難経路など、安全対策をしている。
小・中学校で、子どもたちは生活している。防災備蓄資材の整備進んでいないが?→平成11年に県が公表した浸水被害では、69,000人分、28品目のの備蓄が必要となっており、うち22品目は完備、6品目は80%強の整備率となっている。しかし、平成21年3月に県が公表した想定調査報告によると188,000人分必要となった。保管場所等の課題があり、備蓄が難しい学校もある。民間との物資調達協定、他市との協定などで補完していく。優先順位により、民間地含めて整備を図っていく。
六会小学校の備蓄資機材少ない。紙おむつは大・小1箱ずつ、粉ミルクは1缶しかない。6品目は80%強の整備といういが、6品目とは?→毛布、テント、担架、ブルーシート、灯光器、発電機。平成26年度中には100%としたい。また、新たな、備蓄数の整備も進めていく。
民間からの物資調達について、本当に必要物資届くのか?→福山通運と協定し、物資が提供できるよう進めていく。
②防災対策の強化・諸課題について
防災教育必要だが?→地震発生時に、一番大切なことは子どもの命を守ること。児童生徒が行動できるようにすることが必要。児童生徒自身が、自らどのように行動するか、自分で判断できるようにすることが重要。予告なしの訓練などを実施。机の下にもぐる、屋外ではグランドの中央に集まる、屋上への津波訓練も行っている。
学校・保育園について、建物内の危険個所の点検、把握、修繕できているのか?→学校は、毎月点検し、年1回は建築の点検を行っている。必要があれば修繕を行っている。危険な物が倒れてこない場所へ行く訓練、パニックにならないよう、冷静になる指導をしている。保育園も同様に、毎月の点検と年1回の安全衛生の巡回点検をし、安全確保している。転倒家具は全て固定している。窓ガラスも飛び散らない対策をしている。
机・イスについて、ジェルマットで動きにくくするなど対応すべきだが?→日常的に移動させるので、難しい。
保育園、幼稚園、学校など、災害時の備蓄を強化すべき。子どもたちの分も備蓄されているのか?→避難施設の備蓄は被災者用。一部の中学校では、保護者が中心となり、取り組んでいる。グッズの提供は、必要性などを踏まえて取り組んでいく。
防災ずきんではなく、ヘルメットを提供できないか?→火災から守るものもあり、ヘルメットより安全といわれているため、研究していく。
湘洋中学校の津波対策について、今後、どうしていくのか?→基本構想策定の業務委託をしている。検討結果を踏まえ、津波対策について、関係各課と協議していく。
防災ナビの中に、子どもの命を守る項目あるのか?→特定の項目はない。自助の中に、自分・家族を守る取り組みとして、連絡の仕方、家族の話し合いなど。平成25年度中に全戸配布する。妊産婦、乳幼児をいる保護者にも、必要な方へ配布する。
要援護者名簿について、高齢者、障がい者が登録となっている。赤ちゃんがいる家庭にも声掛け必要ではないか。避難支援は?→要援護者の情報収集し、名簿を作成することが重要。1人では避難困難な高齢者・障がい者が対象だが、妊産婦、乳幼児のいる方への防災意識の高まりが大切。リーフレットを配布していく。
子どもの心構え、考える必要あると思うが?→不安にならない心構え必要と考える。津波DVDの活用、外部講師による啓発など、検討していく。
以上、報告とします。