6月26日 9:30より、議員全員協議会が開催され、総合計画に代わる(仮称)新たな市政運営の総合的な指針の取組状況について説明がされました。内容の抜粋は次の通りです。
1.策定にあたっての留意事項
(1)課題解決を重視した指針化
新たな指針においては、行政課題を長期的な課題と喫緊の課題に整理し、長期的な視点をふまえながら、短期に重点的に実施する施策を位置付ける。
(2)簡潔な構成
新たな指針は、課題解決に向けた重点方針として、できるだけ簡潔に方向性をまとめる。そのことにより、総合計画とは異なる構成となる。期間中の具体的事業(重点事業)及び、長期的に取り組む重要案件は、別冊の「リーディング事業・プロジェクト集」とし、具体的な取組を目的に即して集約、毎年度、見直しを行う。また、新たな指針の背景となる数値や評価、見直し時の指標等についても、別冊の「指針に関する資料集」として、まとめる。
2.(仮称)新たな市政運営の総合的な指針(一次案)
【第1章】 指針の基本的な考え方
(1)指針策定の背景と意義
これまでの総合計画の経緯や課題、社会情勢の変化から、総合計画に替わる新たな指針を「課題対応を重視した、市政推進のための重点的プログラム」として策定するもの。
(2)指針の期間
長期的視点を踏まえた上で、市長任期ごとに優先的、重点的に実施すべき施策を位置付けるものとし、今回の期間は、平成26年度~28年度とする。
(3)長期的な視点
①長期的な課題
a) 少子高齢化の進展
将来の情勢を想定した上で、人口推計に基づく、少子高齢化の状況予測について示す。
b) 厳しい財政状況
人口増加とこれまでの企業誘致の結果から、歳入は、ほぼ現状を維持する一方で、引き続き、扶助費などの社会保障費の 増加が生じることを示す。
②藤沢市の財産
a) 自然環境・歴史・文化・人材
藤沢市の自然環境とこれまでの歴史・文化、多彩な人材等について示す。
b) 都市の特徴
藤沢市の土地利用、都市基盤に基づく住宅都市、商工業都市、農業都市、学園都市、観光都市としての特徴を示す。
c) 市民自治
藤沢市のこれまでの市民自治の取り組みについて示す。
③めざす都市像と基本目標
a) めざす都市像
都市像は、分かりやすく、これまでの市政の歴史の中から、市歌、市民憲章等の趣旨や言葉を踏まえつつ、キャッチフレーズと説明文で構成する。
b) 基本目標
「めざす都市像」を実現するため、本市が長期的視点に立って、進めるまちづくりの目標を示す。
【第2章】 重点方針
(1)分野別重点課題
長期的な視点を踏まえた上での、各部門における、喫緊の課題を集約し、その中から、重点的に取り組むべき課題を示す。
※今後、検討するものとする例
①地震・津波対策
②子育て環境の充実
③都市基盤整備
④コミュニティの活性化
(2)重点施策と取組方針
分野別重点課題に対応する重点施策について、位置付ける。また、財政状況について、中期的な見込みとして、重点事業に充当可能な事業枠を示す。
※今後、検討するものとする例
①事前防災の強化
②待機児童解消
③公共施設の再整備
④13地区のまちづくりの推進
【別冊 リーディング事業・プロジェクト集】
重点施策に基づき実施する、重点事業と長期的な視点を踏まえて取り組む重要案件について示す。
(1)重点事業
重点施策の実現に向けて、特に新たな指針の期間に、確実に実施する事業について位置付ける。また、重点事業の実効性を担保するため、新たな指針の期間における事業費を示す。
(2)長期的に取り組む重要案件
将来、本格的な事業実施を想定する、重要案件について位置付ける。
【別冊 指針に関する資料集】
新たな指針策定の背景となる基礎データや評価、見直しの資料となる指標等について、資料集としてまとめる。
(1)藤沢市を取り巻く社会情勢
①将来人口推計
②財政状況の変化
(2)基本目標・重点方針等に関する現状と予測
※今後、検討するものとする例
①地震・津波被害予測
②待機児童数、児童生徒数の推移
③公共施設等の老朽化
④ベンチマーク
(3)個別計画一覧
個別計画と新たな指針との関連について示す。
以上、報告とします。