9月6日 9:30より、厚生環境常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
陳情25第13号 (仮称)藤沢市歯及び口腔の健康づくり推進条例(藤沢市口腔保健条例)制定についての陳情
この陳情は、藤沢市民の生涯にわたる健康の保持増進を目的として、健康で長寿を謳歌できる健康都市藤沢を実現することを願い、障がいの有無に関わらず、、全ての年代の藤沢市民が平等に歯科保健医療介護を享受できる環境整備のために、(仮称)藤沢市歯及び口腔の健康づくり推進条例(藤沢市口腔保健条例)の制定を求めるものです。
柳沢委員
条例制定している自治体は全国でどのくらいあるか?→6月末現在で、34都道府県、39市2区10町で制定している。県内では、神奈川県が制定しており、市町村ではない。
条例制定をするとなれば、市民の意見を聞くなど、段取りが必要だが?→歯科保健を市で始めて5年が経過した。条例制定は、啓発には有効だが、国の法律、県条例ある。他分野との整合調査を図る必要がある。条例制定となれば、藤沢市歯科保健推進会議で検討、健康づくり推進会議での検討、パブリックコメントなどを経て、議会へとなる。
柳田委員
歯科保健推進会議、健康づくり推進会議のメンバーは?→歯科保健推進会議は、医師、歯科医師、小学校長会、教育関係者、保育関係者、市民、学識経験者、保健所長などで、健康づくり推進会議は、医師、歯科医師、薬剤師、教育関係者、企業、保健施設、学識経験者、市民、保健所長など。
会議の開催状況は?→年2回の開催に加え、必要に応じて開催する。
この陳情は、全会一致で、主旨了承となりました。
陳情25第19号 国保料所得割算定方式の変更による保険料変化の検証についての陳情
この陳情は、国保料所得割算定方式の変更による、国保加入者全体について、前年と比較した保険料の増減などの変化の検証を行い、その結果を明らかにすることを求めたものです。
柳沢委員
市民からの問い合わせ状況は?→来庁者は、平成25年6月17日の通知後、20日間で、1,915件。電話での問い合わせは、コールセンターへの問い合わせで113件。
問い合わせ状況をどう認識しているか?→平成24年度は通知後20日間で、1,960件であり、例年並み。
制度改定の年なのに例年並みとの事。何か事前周知したのか?→10月の条例改正後、11月から市のホームページでお知らせし、保険料も試算できるようにした。広報でも2月に特集したなど、事前周知を図った。
旧但し書き方式のシミュレーションを事前にしたが、今年度と中身が違う点は?→シミュレーション時と違うのは、各世帯の状況、所得の状況、医療費増に伴う保険料の増など。
実際に障がいある方で20万円保険料が上がったとの声も聞く。市としての検証、必要と思うが?→影響額の検証は必要と考える。
どういう方法で検証するのか?→平成25年7月末時点の国保加入者の資格状況、所得状況で、旧但し書き方式と市民税方式を比較し検証していく。
この陳情は、共産党が賛成をしましたが、主旨不了承となりました。
陳情25第14号 武田薬品工業に、遺伝子組換え排水漏洩事故に関する外部専門機関の監査報告書の補充報告を求める陳情
この陳情は、4月10日に武田薬品から藤沢市に出された報告書について、監査を実施した外部専門機関の会社名の公表、外部専門機関の総評全文の添付を求めるものです。
青木委員
陳情が出されたが、改めて武田薬品と話をするのか?→契約の問題で公表できないとなっているが、連絡会議の中で、伝えていく。
文科省は、会社名を把握しているのか?→分からない。文科省は、立ち入り検査をし、安全性について問題ないとしている。
外部監査の会社と武田薬品が利害関係でないということが、なんで分かるのか?→利害関係がないと報告を受けている。外部専門機関で世界40か国で展開するコンサルタントときいている。監査報告を見る限り、信頼できるものと判断できる。
柳沢委員
武田薬品は、自主的に外部監査したというが、市が要請したもので、自主的にやったわけではない。この食い違いは?→文科省は問題ないと示しているが、市として、第3者機関で評価してほしいと要請したもので、法律や条例に基づくものではない。実施するかしないか、実施の方法などは武田薬品の判断となる。
武田薬品と市の安全協定の主旨に武田薬品の姿勢は合っていないのでは?→武田薬品からの提出資料は公表してきたが、監査報告書については、実際の問題点と対策についての外部評価が一番重要。安全協定の主旨を逸脱していないと考える。
栗原委員
民法における委託契約について、武田薬品と監査会社で契約した。民民の契約に対して、行政が民法上、何か言うことができるのか?→契約自由の原則があるので、契約内容について、行政から申し入れることはできない。
この陳情は、共産党、神奈川ネットワーク運動が賛成しましたが、主旨不了承となりました。
★私は、武田薬品の課題で出てくる陳情について、前にも同じことを思ったのですが、今回も手段が目的となっているように思えました。監査した会社をなぜ、知る必要があるのか?監査の全文をなぜ、知る必要があるのか?陳情側からすれば、何か問題や課題があるから、知ろうと思ったのではないでしょうか。
例えば、評価結果の根拠が分からないから全文を示せとなっていますが、評価結果のどの部分に問題があったのか?もし、評価結果に客観的な疑問があるのであれば、武田問題を取り上げている議員に、相談して質問してもらい明らかにするといった手段をまず、取ればいいと思います。
議員間討議で、柳田委員が、不当な行政指導でほかならないと発言しましたが、私も同感です。武田薬品は、法的に必要でない、外部監査にコストをかけて実施をしたのですから、これ以上求めることはできないと思います。今後は、感情的なことは除いて、疑問に思うことがあれば、連絡会議などを通じて、明らかにしていく取組を継続していけば良いと思います。
報告(1) 「小型電子機器等リサイクルシステム構築実証事業」への取組について
この報告は、国の「小型電子機器等リサイクルシステム構築実証事業」について、本市と茅ケ崎市、寒川町の湘南東ブロックとして、採択されたため、実証実験を行うもので、その内容について報告がされたものです。なお、実証実験は、今まで不燃ごみとして処分していた金やレアメタルなどの希少金属を多く含んでいる品目を選定し、無料回収するものです。
1.事業期間
平成25年10月1日~平成26年3月20日
2.回収品目
①携帯電話 ②PHS ③電話機 ④デジタルカメラ ⑤ビデオカメラ ⑥MDプレーヤー ⑦デジタルオーディオプレーヤー ⑧CDプレーヤー ⑨テープレコーダー ⑩ICレコーダー ⑪補助記憶装置 ⑫電子書籍端末 ⑬電子辞書 ⑭電卓 ⑮据置型ゲーム機 ⑯携帯型ゲーム機 ⑰ハンドヘルドゲーム
3.回収方法
(1)ボックス回収
市内19か所の公共施設に盗難防止策を施した回収ボックスを設置し回収する。回収見込みは、月100kg、回収の回数は、月1~2回程度を予定。
(2)イベント回収
環境フェア等のイベント会場に回収ボックスを設置し回収する。
4.回収後の処理方法
個人情報保護等の中間処理を行い、認定事業者へ引き渡す予定。
5.周知方法
広報ふじさわ、市ホームページ、チラシの配布等。
報告(2) 環境分野(リサイクル事業)での障がい者雇用の促進について
この報告は、「小型電子機器等リサイクルシステム構築実証事業」「商品プラスチックリユース事業」「ペットボトルの資源化促進事業」について、作業内容から、障がいのある方の従事が見込まれることから、障がい者雇用の促進を図るため、平成25年10月1日から実施するもので、その内容について報告がされたものです。作業内容、雇用方法は次の通りです。
1.小型電子機器等リサイクルシステム構築実証事業(新規事業)
回収した小型電子機器の種類毎の分別や、携帯電話等の個人情報保護対策等の中間処理作業。
2.商品プラスチックリユース事業
再使用可能な商品プラスチックの洗浄・消毒作業。
3.ペットボトルの再資源化促進事業
ペットボトルのラベルやキャップの除去作業。
4.障がい者の雇用方法
藤沢市内の障がい者施設の共同受注制度を活用し、作業内容や賃金等の条件や、任用形態を調整することで、適正な雇用を実現する方法を検討。
報告(3) 辻堂駅南口・西口周辺路上喫煙禁止区域の指定について
この報告は、「藤沢市きれいで住みよい環境づくり条例」に基づき、辻堂駅南口・西口周辺についても、路上喫煙禁止区域に指定するもので、その内容について報告されたものです。内容は次の通りです。
1.指定区域
辻堂駅南口周辺道路及び、南口から西口までの道路、及びその周辺。
2.指定日
平成25年12月1日
3.周知方法
広報ふじさわ、周辺自治会町内会等へチラシの回覧、案内板の設置、路面シートの貼付、駅利用者へのチラシの配布など。
4.巡回指導
藤沢駅・湘南台駅・辻堂駅北口で行っている、巡回指導と同様に行っていく。
5.啓発キャンペーン
平成25年12月2日(月)に、啓発物品の配布、駅前清掃など、キャンペーンを予定。
以上、報告とします。