10月4日 9:30より、決算特別委員会が開催され、傍聴しました。本日は、労働費・商工費の残りと、農林水産費、土木費、消防費の質疑を行いました。内容の抜粋は次の通りです。
【労働費】【商工費】
吉田委員
新産業創出事業費について、湘南インキュベートルームや慶応藤沢イノベーションビレッジの成果は?→市内定着80企業のうち52企業がインキュベートルームの卒業。慶応イノベーションビレッジ、湘南台スタートアップルームとあわせて、就労者数133人のうち市内在住60人で、各種税収は1,200万円を超える。
市川委員
誘客宣伝事業費について、外国人観光客の受入れるための観光ボランティアガイドの状況は?→外国人ボランティアガイドの登録は29人。台湾ツアーを中心に50件受け入れた。
ボランティアガイドの育成の考え方は?→実践研修と位置づけ、今後、体制整備をしていく。
スマホ利用が拡大している。ネットの利用をしやすい料金でできる環境づくりをすべきだが?→アンケート調査でもWiFi整備求められている。NTT東日本で、専用カードでログインすると14日間無料でできるWiFi整備されている。7月から観光案内所で専用カードを配布しており、9月末で、約300人が利用している。
海外誘客の取組状況は?→台湾観光博への出展、台北に誘客要請した。9月には羽田国際ターミナルで、台湾・中国・韓国の到着便を対象にキャンペーンをした。海外からの観光事業者へのモニター事業を行い、誘客を図った。
効果をどう捉えているか?→台湾ツアーの件数が、平成22年度の20件から24年度には73件と拡大した。韓国の花ツアーと連携し、1日湘南観光を行い、平成22年度9件から24年度14件となっている。本国へ帰ってからの情報発信により本市のPRできたと捉えている。
江ノ電と台湾の平渓線の相互利用の実績は?→5/1~3/31の取組で、8月末までで、平渓線から江ノ電への利用が1,196人、江ノ電から平渓線は68人。
通年型観光の取組状況は?→観光キャラバン、1年を通じてのイベントを開催。サムエルコッキング園は10周年なをむかえ、50万人から62万人とんった。入場者数は、上半期52%、下半期48%と通年型が定着している。
新たな取組は?→平成24年度の新規事業として、FMヨコハマで10/1~3/31まで、いいねグッドフォーユーで放送した。
新産業創出事業費について、中小企業イノベーション支援事業で、企業訪問31社したとのことだが、1社あたり、どのくらい訪問しているのか?→事前に問い合わせがあった場合、何の相談なのか事前に受けて専門家が訪問する。原則1回。
東大千葉研究所の見学会では、何を見学したのか?→自動車・鉄道を専門的に、民間企業と共同で開発しているところ。1/10スケールの走行実験など。
既存企業が新分野への進出するための相談体制を充実すべきだが?→新会社創出のため、きめ細かい情報提供をしていく。ワンストップでの企業支援できるように、新たな産業拠点での体制を構築していく。
企業立地等促進事業費について、市内工場の閉鎖、市外転出の状況は?→ここ2~3年は工場の動きはない。
転出防止にどう取り組んできたか?→平成16年10月に企業立地等の推進のための支援措置に関する条例を制定し、既存企業の再構築を進めた。
中小企業勤労者福祉サービスセンター事業費について、サービスセンターが発足し、1年が経過したが、事業の拡大、充実すべきだが課題はあるか?→事業主負担の厳しさ、茅ケ崎市がゼロからのスタートだったので、加入促進の必要があること、会員のニーズの把握などが課題。
更なる広域化の考えは?→寒川町の参加に向けて、検討を進めている。
有賀委員
労働金庫貸付金について、利子はつくのか?→ペイオフ時に元金保証ほしているので、利子はつかない。
労金は、市民にとってメリットあるのか?→勤労者の生活の安定が目的。低利子での貸付により、関わっている。
労金へ預託した経緯は?→労金は労金法により、営利を目的としてはならない。また、100%個人融資なので、経営が健全。福祉増進のため、労金とした。
このまま続けていくのか?→労金への預託は、生活安定、住宅ローンなど、効果はあるが、市中金融機関との競争について、このままで良いとは思っていない。見直しを検討する。
浜元委員
技能振興関係費について、学校訪問事業は、いつから始まったのか?→平成24年度から、小中学校に、技能者の世界を身近に感じてもらうため。
訪問している団体とは?→建設、畳、菓子、電気工事、タイルなど8団体。
成果や効果は?→作業がかっこよかった、やりがいある仕事だなどの声があった。団体からは、思いを伝えることができた、技能を伝えることができたなど、一定の成果があった。
この事業の継続についての考え方は?→大規模校の実施について調整が難しいが、継続していきたい。
この後、宮戸委員(副委員長)から、経済部長に対して、平成24年度の評価と来年度へ反映すべき施策について、質問があり、経済部長の答弁の後、農林水産費の質疑に入りました。
【農林水産費】
永井委員
環境保全型農業推進事業費について、今後、どう推進していくのか?→国・県が有機農業の確立を進めている。近隣との関係もあるので課題はある。有機農業は、地産地消推進計画にも位置付けられているので、推進していく。
土屋委員
漁港機能保全対策事業費について、片瀬漁港航路の浚渫費用の見通しは?→浚渫の土量にもよるが、概ね同様な費用がかかる。
武藤委員
担い手育成支援事業費について、農業の担い手不足ある。今後の予測は?→後継者不足により、耕作放棄地が予想される。国の人農地プランなどにより、都市農業を守っていきたい。
担い手育成を拡充すべきだが?→力を入れていく。
吉田委員
遠藤地区の耕作放棄地で、コスモスの摘み取りイベントが開催されているが、効果をどう捉えているか?→500人以上、来場している。荒廃地の拡大防止、不法投棄の防止にも寄与している。
市川委員
漁港機能保全対策事業費について、片瀬漁港の浚渫に対する、台風18号の影響と今後の浚渫計画は?→例年台風は来るが、そのことで浅くなることはない。3年に1度、浚渫していく。
つくり育てる漁業推進事業費について、費用対効果をどう捉えているか?→真鯛、ヒラメ、サザエの放流ものの売り上げは470万円で、放流経費は320万円なので、効果は上がっている。
水田保全奨励事業費について、この事業の方向性は?→平成26年度以降、水田を守っていくことを基本に、国の動向を見ながら、個人給付なのかエコファーマーに給付するのか、インフラ整備する中で検討していく。
有賀委員
有機質資源再生センター運営事業費について、事業を中止する再生センターの跡地利用の方向性は?→平成27年3月までに、畜産農家の個々の対策を完了させていく。跡地は農業地区域に戻していくこととなる。
【土木費】
吉田委員
狭あい道路整備事業費について、クランク道路の解消を義務付けることとなったが、業者・市民への周知は?→建築基準法第42条2項の道路の取り扱いについて、平成24年8/24・25に市民へ説明会を行った。10/1に検査機関に通知、10/9には、ホームページに掲載した。
混乱やトラブルはなかったか?→特になし。
市道新設改良費について、(仮称)南北線の着手の予定は?→補償対象企業の雇用の問題、市外転出した場合の影響などを十分精査・調整しなければならない。まずは、上村踏切の安全対策が必要で改善する。課題解決を進める中で、一定の決着について、近い将来に判断する。
景観資源推進費について、旧さいか屋のところに高層マンションの計画あると聞いたが?→住友商事が、集合住宅建設されると聞いている。
北口の高層マンションの建設について、市の考え方は?→10m以上の建物については、外観、色彩基準を設けている。規模が大きいので明るい色調と考える。高さ基準はなく、落ち着いたものに努めるとなっている。
一定の高さ制限すべきだが?→一定定めつつ、規制誘導とセットで行う必要ある。
辻堂駅周辺地域都市再生事業費について、辻堂駅西口広場の一般車の乗降スペースは、いつから使えるのか?→平成27年4月からの利用開始を予定。
武藤委員
道路パトロールについて、道路の老朽化の状況や交通量変化などをパトロールに取り入れるべきだが?→道路施設について、点検把握を行ったので、定期的にパトロールし、早期発見に努めていく。
橋りょう改修費について、耐震補強が済んでいない26橋の整備計画は?→順次耐震化をしていく。
辻堂駅周辺地域都市再生事業費について、課題はあるか?→休日、雨天の交通混雑が課題。解消に向けて、湘南C-X事業者連絡協議会で、検討を進めている。
浜元委員
市道新設改良費について、湘南台297号線の工事の進捗状況は?→平成24年度から27年度の4か年計画。全長360mで、24年度は南側から120mを行った。
中村橋架替事業費について、開通したが、橋の取り付け部分にバリケードがある。何のためで、いつなくなるのか?→県が実施する河川改修のためのもので、いつなくなるかは分からない。
自転車対策費について、放置自転車対策の考え方は?→指導員の時間の延長や増員。また、駐輪場の整備については、辻堂駅北口駅前通り線に整備するための調整を進めている。また、自動車駐車場の一部を駐輪場に出来ないかPRしていく。
石川下土棚線街路新設事業費について、全線開通の予定は?→街路事業130mは、平成28年度完了を目途に進めている。企画整理部分は、建物が残っており、仮換地先の造成をしている。平成28年度の供用開始をめざしている。
永井委員
市道新設改良費について、六会駅前をバリアフリー化した。今後の予定は?→駅から公共などの施設までの生活関連路線8ルート2.12kmを整備する。平成26年度から、東口ロータリー~国道467号線~立石湘南台線まで、平成30年度の完了をめざす。
白旗川改修費について、今後の上流域の工事予定は?→上流域は従来方式ではなく、影響を抑えた工法を検討。特定財源の調整をし、具体化を検討していく。
市営住宅について、今後の計画は?→借上げ型を整備していく。5年ごとに計画を見直すが、人口、民間状況などを踏まえて、供給計画を定めていく。
有賀委員
自転車対策費について、撤去した自転車の売却に対する市のかかわりは?→放置自転車の保管切れ自転車を処分。年度はじめに入札し、業者へ売却している。
自動車駐車場管理費について、湘南台西口のカーリフト撤去の見通しは?→地下の施設と一体なので、精査に時間がかかっている。国庫補助額を確認して協議していく。年度内には、補助金の関係を整理していきたい。
辻堂駅周辺地域都市再生事業費について、藤沢厚木線の未整備地区をどうしていくのか?→かながわの道づくり計画が改定され、事業化に向けて検討を行う区間として位置付けられた。これから、どう調整を進めていくかという段階。
市川委員
狭あい道路整備事業費について、2項道路以外にも拡大すべきだが?→生活道路の機能向上のために整備必要。今後、検討していく。
村岡地区都市拠点総合整備事業費について、今後、進めていく上での課題は?→特定財源の確保、周辺住民に理解を得ることなど。
景観資源推進費について、まち並み百年条例は理念的。どのように実践していくのか?→まち並み百年条例は、平成25年末の制定をめざす。実践には、住民との合意形成必要で時間を要する。藤沢・鵠沼地区をモデルとし、ガイドラインを市民と共に定めていく。
街路樹整備費について、今後もまちづくり協会に一括発注か?→定期監査で指摘がされている。主要な部分は、造園業者へ発注する。
土屋委員
新産業の森整備事業費について、市の財政負担は?→15億6,000万円で、特定財源の確保に努めていく。
企業誘致は市の責任でやるのか?→市内中小企業の優先枠については、市が責任を持ってやっていく。大規模街区は、区画整理の事業代行者が行う。
藤沢駅周辺まちづくり計画策定事業費について、市役所新庁舎へのアクセスを良くするべき。国道467号線の上にかかっている橋の架け替えの内容は?→歩行空間の確保が優先。467号線の歩道橋はゆとりあるものに架け替えをしていく。
遠藤葛原線新設事業費について、建設費はどのくらいか?→延長3kmで、約60億円。
主要幹線道路対策費について、綾瀬スマートインターチェンジが平成26年事業化とあるが、状況は?→県が、環境アセスの手続きをして、連結の許可おりた。今後、測量、用地取得し、平成29年度の供用開始をめざしている。
藤沢市の負担金はどのくらいか?→負担はない。
横浜藤沢線は、地下へと変更となったが、その後の状況は?→県が、川名緑地への環境の影響について評価調査をしている。8月には報告書で取りまとめ、年内に地元説明会を行う。
横浜湘南道路の状況は?→開通目標を国は平成27年度としている。
この後、宮戸委員(副委員長)から、計画建築部長に対して、平成24年度の評価と来年度へ反映すべき施策について、質問があり、計画建築部長の答弁の後、消防費の質疑に入りました。
【消防費】
武藤委員
花火大会の安全対策について、秦野市では出店条件に防火安全対策を追加したが、本市の考えは?→消防局としては、国・県の動向を見ながら対策を図っていく。
永井委員
防火対策として、立ち入り検査の考え方は?→危険度が高いものを優先に立ち入り検査していく。
土屋委員
救急件数の増加しているが、救急隊員の労務管理をどうするのか?→労務負担は課題として認識しており対策必要。疲労度をふまえ運転手の交代、査察指導に入らないなど。救急件数は地域に差があるので、人事異動に配慮する。
市川委員
災害対策消防施設強化整備費について、自家用給油所を訓練センター内に設置した。今後、分散配置すべきだが?→公共施設の建て替えの中で、検討・調整していく。
今回の決算特別委員会は、今まで夜遅くまでかかっていたことをふまえて、17時を超えた時点で、翌日に延会することとしました。延会を続けていましたが、この時点で、予定の日程に追いつきました。今後は、このやり方をしてくのか、それとも、決算に関係ある質疑に限定していくためにも、質疑時間に制限をしていくのか検討することとなりそうです。私は、予算の審議なのか決算の審議なのか、よく分からないような状況になっているので、決算にふさわしい審議にするためにも、何らかの見直しが必要と考えます。
以上、報告とします。