12月18日 10:00より、本会議が開催され、引き続き一般質問を行いました。内容の抜粋は次の通りです。
通告11番 吉田議員
1.施政方針事業について
(1)交流スペースの取り組み状況と今後の方向性について
交流スペース、まちかど相談室の定義、イメージは?→住民同士が絆を持ちながら支え合う仕組みが財産と考える。少子高齢化、単身化などで、人と人とのつながりが希薄化している。交流スペースは、小学校区の中に、サロン、子どもの道草、茶飲み場など、気軽に立ち寄れる身近な場。まちかど相談室は、地域の多様な相談、ボランティアが見守り、相談を受け、サポートする機能。住民一人ひとりの生活問題を話し合い、助け合いながら、解決できるような、地域コミュニティの再生を図るもの。
交流スペースについて、平成24年度の取組状況は?→片瀬ボランティアセンター、特養、地域密着型施設、地域居場所事業などを調査、検証した。既存事業の活用、新たな公共施設の活用など、制度設計をしている。
今後の交流スペースの方向性は?→地域でのふれあい、支え合いを取り戻す取り組みが重要。先日の新聞では、日本はつながりすぎる社会、ラインなど過剰なつながりが問題となっているとあった。個人的問題、家庭的問題、福祉的ニーズなど課題ある。多様な課題、ニーズを把握、人材発掘を行い、問題解決に向けた支え合いのスペース。まちかど相談室は、身近な相談窓口、地域のセーフティネットとして機能を発揮していきたい。平成27年度から順次設置していく予定。
2.いきいきシニアセンターについて
(1)飲酒・酒類の販売について
いきいきシニアセンターでの、飲酒、酒類の販売の状況は?→風呂上がり、くつろぎ、サークルの懇親などのため、日本酒・ビール・サワーなどを販売している。
シニアセンター内での飲酒によるトラブルの状況は?→絡んだり、大声を出したり、飲酒運転も見受けられると聞いている。
飲酒・販売のアンケートの内容と結果は?→9月に実施し、827人から回答を得た。飲酒については、現状維持32%、一定の制限20%、禁止42%。販売については、現状維持33%、制限13%、中止で持ち込み6%、中止41%。センターまでの交通手段は、自転車24%、自動車33%。年明けに結果報告する。
飲酒・販売について、今後、検討する必要あるが?→酒類の販売について、飲酒事故の責任所在の課題もあり、中止する方向で調整、センター内の飲酒そのものについても協議していく。
(2)湘南なぎさ荘の食堂について
3センターの食堂の設置状況は?→なぎさ荘だけ、食堂なく、喫茶コーナー。
食堂設置の考えは?→食堂の営業許可などの課題あるが、アンケート調査し、ニーズを把握した上で、設置に向けた検討をしていく。
3.環境行政について
(1)リサイクルの取り組み状況と今後について
障がい者雇用の状況は?→10月から、資源協同組合で5人採用。ペットボトルのキャップ除去、商品プラスチックの洗浄・消毒などで、高い評価をいただいている。
市として、廃棄物処理をどう捉えているか?→平成24年度の収集量は、有料化の前、平成18年度に比べて、可燃ごみ、約18%、不燃ごみ約23%減少している。資源品目別個別収集により、市民の負担も減っている。課題は、高齢者の増加、分別の負担増。中長期課題は、バイオガス化施設の導入の可否判断、老朽化した焼却施設の再整備など。
リサイクルの状況は?→1つは、新たな資源となるマテリアルリサイクル、1つは、コークスなどに代わるケミカルリサイクル。商品プラスチックによるリユース事業も行っている。
商品プラスチックでリユースできないものは?→中間処理して、公園ベンチやメディカルBoxなど、マテリアルリサイクルの手法で行っている。県の認定を受けて、販売されている。
回収された商品プラスチックは、何%消費されているのか?→ビン・カン回収に使用するコンテナを購入していて、1%の活用となっている。
資源の地産地消の視点から、メディカルBox、公園ベンチ等、県の認定商品を購入すべきだが?→提案内容を踏まえて、資源の地産地消を進めていく。
通告12番 加藤(なを子)議員
1.災害対策について
(1)災害時の障がい児者の支援について
改定された地域防災計画の中で、障がい児者の位置づけが低くなっているが?→庁内的に職員行動マニュアルで対策図っている。
障がい当事者からの意見・要望は?→訓練を繰り返しやってほしい、防災訓練に積極的に参加し、認知を深めたい。地区との連携を深めたいなど。
自治会単位の防災訓練に参加すべきだが?→六会、長後、辻堂、善行、鵠沼地区で参加している。3月につ藤沢、湘南だ地区を予定。市民センター・公民館と連携し、促していく。
障がい福祉計画のアンケートで、災害時に不安に思うことを加えるべきだが?→検討を進めていく。
平常時に、要援護者支援連絡会議との連携が必要だが?→平常時から、関係機関同士の連携は必要。議論していく。
発災時の役割について、発災時要援護者支援班は設置されているのか?→検討していく。
2.保育政策について
(1)すべての子どもたちによりよい保育を保障するために
保育園によって格差があることをどう捉えるか?→県の基準により認可されている。園により違いはあるが、大きな差が出ないよう、対応していく。
(株)の保育運営について、保育の質の確保をすべきだが?→県の指導・監査が行われている。質の確保のため、指導・助言もしている。
(株)保育所のデメリットは?→経営上からの閉園課題あるが、賃借型の運営により、最近ではデメリットが少なくなってきている。
公立保育園の廃止と民営化について、保育所整備指針のガイドラインに、基幹保育園、地域保育園、その他保育園とあるが、どこの保育園か?市内を4ブロックに分け、調整を行う基幹保育園とサポートする地域保育園、その他と分ける。基幹保育園は、藤沢・辻堂・しぶやがはら・善行・善行乳児。地域、その他は調整中。
高砂保育園の保護者は公立を選んで入園している。急な民営化は市の都合。今後、廃止の手続き、どうしていくのか?→保護者と協議中。理解を得られたら手続きに入る。
(2)子ども・子育て支援新制度について
新しい給付制度について、市の財政負担は?→まだ、分からない。
ニーズ調査での自由記載の反映は?→精査、議論し、新たな事業計画に反映していく。
地域型保育事業では、3歳までが対象。3歳からはどうなるのか?→3歳までは小規模保育の議論がされている。平成31年度までは経過措置で3歳以上も受け入れ。国の定める基準で条例で定めていく。
利用調整について、定員を上回った場合の選考基準は?→保育の必要性の高い順で。
障がい児保育について、障がいを保育の条件に入れるべきだが?→国が認定基準定めるとしている。今後、条例で定める。
通告13番 原議員
1.治水対策について
(1)一色川について
台風18号の被害、一色川の状況は?→床上浸水2戸、床下浸水10戸、道路冠水32件、通行止め5箇所。一色川沿岸3か所で道路冠水。
石川市民の家、一色橋、桐原橋付近、冠水する。今後、どう取り組んでいくのか?→一色川の改修について、早期に基本計画をつくり、事業化していく。
着手までに時間かかる。冠水する3か所をピンポイントで、当面の対応できないか?→当面、河川断面の小さい部分の改修の方策を検討していく。
一色川について、玉石積みの護岸ある。内側の空洞など調査できないか?→目視で点検している。老朽化しているところは修繕していく。また、基本計画の中で対応していく。
一色川の上流部では、北部2-3の区画整理行われており、宅地化により雨水が集中しているという声ある。2-3の中で調整池など対応できないか?→2-3地区内で5か所(5万トン)の調整池が計画されており、4か所は未整備だが、一色川関係は、ボックスカルバートの整備が完了している。生産緑地での保水など、下流部への影響は減っていると考える。
2.水田の保全について
(1)本市の取り組みについて
市内の水田の状況は→農業センサスで、2005年123haから2010年115haと8ha減っている。
平成23年度から、水田保全奨励事業が始まっているが、事業の状況は?→平成23年度からの事業で、一般耕作30円/㎡、エコファーマー50円/㎡を交付するもの。平成23年度、申請273、内エコファーマー2で、耕作面積828,000㎡、交付額2,528万円だったのが、平成25年度は、申請276、内エコファーマー24で、面積847,000㎡、交付額2,785万円。
今後、どうしていくのか?→環境基金を活用しているもので、エコファーマーは県内2位で、県内1位をめざす。一般から、エコファーマーへ切り替え、水路・農道などを整備していく。
エコファーマーにより、福井県のコメはブランド化となったが、市内の飲食店での米の利用は?→学校給食で利用しているが、引き続き取り組んでいく。政府の平成30年度の減反政策を踏まえ、市場への安定供給について、取り組んでいく。
学校給食における市内産米の今後は?→拡大については、供給量、必要量など課題あるので、検討していく。
大庭地区の水田について、高齢化している。水田としてどう残していくのか考えるべきだが?→大庭地区には、水田保全のための受注組織ある。現状では市街化は考えていない。地元と話をして、水田保全の支援に取り組んでいく。
3.文化の光みなぎる市政について
(1)本市の取り組みについて
本市の埋蔵文化財の状況は?→3年前の石器から近代の土器、ガラス、レンガ、木など約36,000点。
保管状況は?→旧善行合同調理場、旧御所見市民センターに保管している。
今後、どうしていくのか?→今後も発掘調査で増えていく。収蔵方法を工夫しながら保管していく。
ココテラス湘南に新たなスペースつくる。状況と賃借料は?→江の島、遊行寺、東海道53次の浮世絵、鳥瞰図などを常設展示。賃料は年間3,300万円。
6階の状況は?→文化、芸術の個展やワークショップなどで文化・芸術に触れる場として幅広い芸術家の育成を図る機能。7階と同じ年間3,300万円。
市民ギャラリーある。利用状況と賃料は?→3年間の利用率はほぼ100%。賃料は年間6,400万円。
市民ギャラリーはどうしていくのか?→現行通り運営していく。
本来、文化・芸術を総合的に検討してから対応すべき。ココテラスの市の入居スペースをどう埋めるのか!が先に見える。市として、文化・芸術を総合的に進めるべきだが?→新しい文化・芸術の拠点が必要と考え、ココテラスを位置付けたもの。
急がずに、市民会館の建替えにあわせて考えるべきだが?→市民会館とは別に、新たなコンセプトで整備していくもの。
多くの市民、市外からも来てもらえるようにすべきだが?→浮世絵を活用して集客に努めていく。
既存のアトリエ等の利用に対して支援すべきだが?→展示だけでなく、幅広い創作活動を支援、ワークショップの場としての新たな活動のばなので。
企画を民間にゆだねるべきだが?→民間委託を含めて検討していく。
通告14番 佐藤(春)議員
1.本市の農業振興について
(1)有機質資源再生センター運営事業の終了に向けた取り組みの現状と課題について
戸別処理について、現在の進捗状況は?→11戸中、営農希望9戸。そのうち6戸の事業計画が確定している。
残る3戸の状況は?→2戸は、事業計画策定中。1戸は、抜本的改修計画を検討中。
平成27年3月までに、整備完了するのか?→できるように進めていく。
(2)TPPの本市畜産業への影響と対策について
TPPについて、本市への影響は?→JAと意見交換したが、畜産業では、食用はブランド以外は壊滅、乳産業は、北海道以外は、消滅。本市の生産19億円は半減、養豚1,000頭以下は、廃業に追い込まれるなど、非常に厳しい意見を聞いている。
野菜、花卉農家へも影響ある。対策すべきだが?→新たな支援策について、平成26年度の導入に向けて検討している。
(3)水田保全奨励事業のあり方について
(4)現状の荒廃地対策と今後の取り組みについて
市内の遊休農地25haある。これまでの取り組みは?→農業委員会と連携し、貸し出しを行い、遊休農地の解消に努めてきた。
JAや関係機関と連携し、予防策をすべきだが?→荒廃地予防は必要であり、JA等との協議が必要。本市独自の対策が必要と考える。
通告15番 井上議員
1.学校給食について
(1)給食費等の諸課題について
給食費の引き落とし手数料について、金融機関により違うが、状況は?→無料1校、10円5校、35円23校、50円5校、55円1校。
今後、どうしていくのか?→課題と認識している。全ての金融機関の変更難しいと思うが、学校への働きかけをしていく。
給食費の未納額の状況は?→平成20年度339万円、21年度356万円、22年度324万円、23年度449万円、24年度990万円。
平成24年度で倍近くなったが?→生活保護受給世帯が23年度110人から24年度183人になったため。一般の未納は178人。
一般家庭の未納178人ある。今後の考え方は?→未納者へ電話、訪問で促していく。
公会計化について、他市の状況からすると結果として未納増加する。教育委員会として公会計化をどうしていくか?→導入は、時期尚早。更に、他市の状況見ていく。
2.環境行政について
(1)環境行動都市について
電気自動車について、補助金交付の状況と、地球温暖化防止対策実行計画では平成25年度までに150台の目標となっていたが?→平成21年度から24年度で合計93。電気自動車は10月末で153台。
太陽発電システムについて、5年間の推移は?→平21年度210件/22年度195件/23年度242件/24年度513件/25年11月末で318件。
太陽光発電の普及策は?→エネファームのダブル発電の普及を進める中で、太陽光発電の普及を進めていく。
エネファームについて、平成25年度の申請状況は?→補助枠を100件から240件に拡大して受け付けている。
来年度、増額すべきだが?→拡大を検討している。
PPS活用の考えは?→県内でもいくつかの自治体で導入している。本市でも検討している。
小・中学校の普通教室の空調について、整備状況は?→平成23年度までは電気式。東日本大震災以降は、ガス式も導入している。
今後の熱源の考えは?→ライフラインの状況を踏まえる中で、環境保全の視点から、現地調査して判断する。
以上、報告とします。