3月16日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、委員として出席しました。本日は、教育費と議案第95号の審査を行いました。質疑の抜粋は次の通りです。
平成27年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が平成27年度予算、右側が平成26年度予算
【教育費】
277.市費講師雇用費 4,753万2千円/4,387万2千円
桜井委員
どういう人を雇用しているのか?⇒教科の免許を持っている、教員をめざしている人、教員OB、免許を持っていて登録しているひつなど。
必要性は?⇒学習指導要綱により、教科ごとの時間数が異なっている。免許を持っていない教員が指導ををすることをなくすため。
今後の考えは?⇒配当時間について、更に必要となると考える。今後の学校からの要望により検討していく。
有賀委員
近隣市で同様の取り組みしているところあるか?⇒小田原市でしているが、他は基本的には、少人数学級やチームティーチングで講師制度を活用している。
278.学校警備関係費 2,744万5千円/2,213万7千円
279.人権環境平和教育関係費 56万7千円/56万7千円
桜井委員
認知症サポーター養成講座をどう進めていくのか?⇒社会全体で高齢者を支援するため、子どもたちが認知症を理解することが必要。養成講座は、高齢者支援課で校長会にも周知しており、今後、福祉部と連携して養成講座の周知をしていく。
柳沢委員
どんな場面で平和教育をしているのか?⇒発達段階で戦争や平和について考え、小学低学年では、戦争の物語から知り、高学年は、自らが調べ、スピーチするなど。中学校では、戦争・平和、国際協調を学習、戦争体験の語り部、修学旅行で広島の原爆資料館に行くなど。
280.国際教育推進事業費 7,942万3千円/7,933万8千円
281.学校安全対策関係費 1,464万円/1,277万6千円
塚本委員
地域安全マップの作成状況は?⇒25校で作成している。うち3校は、犯罪機会論から作成している。平成27年度は2校をモデル校としてマップを作成していく。
桜井委員
不審者対策の防犯訓練の状況は?⇒平成26年度、小学校34校、中学校6校、特別支援学校1校で、子どもと共に、不審者が侵入した設定で、さすまた、カギをかけて子どもを守るなどしたが、検証して今後の訓練に活かしていく。
地域ぐるみの防犯の取り組み状況は?⇒安全安心ステーションを中心としたパトロール、子ども110番、おやじパトロールなど。
子ども110番、おやじパトロールの現状は?⇒2月時点で、4,976カ所の登録がある。おやじパトロールは、小学校在籍の親の任意団体。平日の登下校、週末のパトロール、行事への協力、地域イベントへの協力など。
佐藤(春)委員
スクールガードリーダの内容は?⇒巡回指導、防犯対策への助言、関係会議への参加などで、専門的知見が必要で、警察OBにお願いしている。
北部を中心に配置されているが、南部にも配置すべきだが?⇒平成27年度には、新たに村岡、大鋸、高谷の小学校区に配置を予定している。残りの15校区にも順次配置を検討していく。
282.学校教育相談センター関係費 1億4,835万9千円/1億3,764万9千円
東木委員
スクールカウンセラーについて、平成27年度に拡充する目的は?⇒小学校において、市のスクールカウンセラーを週1日配置したが、ニーズが高まり、週1日では対応できないため、1,000人以上の学校で週2日、700人以上の学校で週1.5日にしていく。
スクールカウンセラーの取り組み内容は?⇒相談室での面談のほか、各教室をまわり状況の把握、休み時間も巡回し児童生徒への声掛け、教員との情報共有など。
スクールソーシャルワーカーの拡充の理由は?⇒配置して5年がたつが、学校からの要望が増えてきた。対応する回数が増加したため、増員するもの。
具体的取組は?⇒福祉的、医療的支援が必要であり複雑。保護者から話を聞き、どのような支援が必要か考え、必要な関係機関につないでいる。保護者が安心できるよう努めている。
スクールソーシャルワーカーをもっと拡充すべきだが?⇒今後のあり方について検討していく。
セーフティプロモーションスクールというものがある。導入すべきだが?⇒子ども1人が24時間生活する中で、課題解決するのは学校だけでなく、それぞれの機関が対応しているが、連携共有されない部分もある。福祉・医療の連携が重要となってきている。教育委員会としても、子ども部、福祉部と連携している。より広がりながら、より良い学校にしていく。
283.学校図書館管理運営費 3,896万4千円/3,896万4千円
284.いじめ暴力防止対策費 1,518万4千円/1,485万4千円
塚本委員
本市としてLINEいじめの状況は?⇒平成24年度に4件、25年度10件、26年9月のアンケートでも見たり、聞いたり増えているので、増加しているものと捉えている。
中学生のスマホの保有率は46%で、子どもたちはLINEにたけている。保護者や教員が危険性についてのスキルを高める必要あるが?⇒平成25年度、全校の担当者会議で、26年度は夏季の研修会で、生徒指導会議において、体験し理解を深めた。また、外部講師により、教員、保護者対象にネット上の危険について研修をしている。平成27年度は、児童支援担当者会でも取り組んでいく。
LINEの安心・安全ガイドある。周知すべきだが?⇒校長会を通して、活用の依頼をしている。活用の状況は把握していないが、今後も児童生徒、保護者に発信していく。
スマホは保護者が買い与えている。まずは、保護者への意識啓発をすべきだが?⇒情報モラル教室を平成26年度は、34校で実施。27年度も保護者向けの教室に取り組んでいく。
竹村委員
子供用のパンフレットを作るとのことだが、内容、コンセプト、スケジュールは?⇒条例の意義を伝えることが重要。小学校低学年・高学年・中学生向けの3種類をつくる。条例に書かれている願いが伝わる内容にしていく。5月末までに配布したい。
力による指導はあってはならない。今年度の状況は?⇒今年度は、体罰事案はない。
言葉による威圧もあってはならない。不適切な言葉を議論すべきだが?⇒不適切な指導について、これまでの事例集を作り、校内研修に役立てていく。
285.教育情報機器整備事業費 679万7千円/408万2千円
286.特別支援教育運営費 8,056万6千円/7,818万6千円
287.特別支援教育整備事業費 1,782万5千円/586万3千円
288.八ヶ岳野外体験教室事業費 2億5,002万9千円/2億1,893万4千円
289.教育研究研修事業費 3,925万9千円/3,590万1千円
竹村委員
子どもの困りごとについて、教員も学習しないとわからないケースある。これから、研修の中に取り入れるべきだが?⇒課題の知識を持つことが必要。支援教育のリーフレットを配布し、校内支援担当者会議などで、共有していく。
290.(新規)校務支援システム構築事業費(小学校) 3,226万7千円/—
291.要保護準要保護児童援助費 8,639万円/2億3,163万2千円
柳沢委員
就学援助の平成26年度の状況は?⇒見込みで、3,550人。
児童数に対しての認定率と最も高い状況は?⇒15.4%で最も高いのは29.4%。
292.学校施設環境整備事業費(小学校) 11億6,663万2千円/7億9,135万9千円
浜元委員
湘南台小学校のグランド整備に至る背景は?⇒グリーンサンドの表層が劣化し、北側の住宅に砂ぼこりが起こり、迷惑をかけているため。
具体的整備内容は?⇒グランドの更新、トラックなど一部芝生化、中低木の補植、目隠しフェンスへの改修など。
工事期間中、利用できなくなるが?⇒運動会を考慮し、9月下旬から2月下旬の工期を予定している。
佐藤(春)委員
空調整備について、今後の計画は?⇒未整備校21校あり、平成30年度までに完了予定。平成27年度3校/28年度6校/29年度8校/30年度4校の予定。
平成27年度に整備する学校は?⇒鵠南・駒寄・新林・天神小学校。
293.諸整備事業費(小学校) 4億9,311万5千円/2億3,808万5千円
加藤(一)委員
校内放送設備の内容は?⇒老朽化した放送機器の更新を工事からリースに変更するもの。平成26年度、小中各1校試行し、平成27年度は各3校更新する。
校内放送の活用の内容は?⇒児童会・生徒会が、昼食時に校内イベント、ニュース、BGMなどを放送している。また、学校行事やリスニングテストにも使用している。
仮設校舎の整備を予定している。SST(サスティナブル・スマート・タウン)の学区は、本来辻堂小学校だが、変更あるのか?⇒児童生徒の増加に伴い、辻堂小学校・湘洋中学校だけでは受入れ困難となり、一部、鵠沼小・中学校に変更する。
羽鳥の旧電電公社跡地に900世帯のまちが予定されているが?⇒詳細は不明だが、900世帯できれば、180人の児童生徒の増が予測できる。今後、分かり次第、仮設校舎、学区の変更などを検討していく。
学区制度の見直しの方向性は?⇒再編・見直しの研究をしている。施設整備と並行して、統廃合を含めた検討を進めていく。
浜元委員
体力度調査する学校の選定理由と今後の調査の考えは?⇒学校施設再整備基本方針に沿って、築40年以上のの施設を順次耐力度調査する。対象は20校で、今回の6校は、最も古い施設を有しているものだが、鵠南小は津波浸水地域、六会中は狭あいなため。残りの学校は、28年度以降も順次実施し、4年間で調査していく。築40未満の学校も、適切な時期に実施していく。
294.校務支援システム構築事業費(中学校・特別支援学校) 6,811万3千円/6,811万3千円
295.要保護準要保護生徒援助費 1億4,863万3千円/1億2,172万円
柳沢委員
就学援助の平成26年度の状況は?⇒1,970人
生徒数に対しての認定率と最も高い状況は?⇒18.8%で最も高いのは34.2%。
就学援助の申請書を全員から回収できないか?⇒研究していく。
就学援助の支給対象について、クラブ活動費を対象にすべきだが?⇒平成24年度から、卒業アルバムを追加した。中学校に課外活動補助金を出している。今後も、支給対象だけでなく、総合的に充実していく。
竹村委員
奨学金についての考えは?⇒給付型奨学金は国・県で一定所得未満の世帯に支給している。本市としては、庁内関係各課と連携して研究していきたい。
296.学校施設環境整備事業費(中学校) 136万円/1億5,063万7千円
297.諸整備事業費(中学校) 2億5,878万1千円/2億4,997万3千円
竹村委員
新たな津波想定が発表された。湘洋中学校の整備計画に影響あるか?⇒防災危機管理室で津波対策の方向性を検討しているところ。予定通り整備を進めていくが、防災危機管理室と連携して変更の必要なども協議していく。
298.諸整備事業費(特別支援学校) 276万8千円/245万6千円
299.学校給食事務費 2億9,191万9千円/2億8,608万9千円
300.学校給食費徴収管理費 824万2千円/—
301.学校給食食器改善事業費 2,007万6千円/2,291万9千円
東木委員
アレルギー対応の児童の状況と今後の取り組みは?⇒平成26年度、対象児童数は416人。平成27年度から、食器の色を変えていく。
302.(新規)学校給食材料費 11億2,453万6千円/—
303.給食室改修工事費 1億4,547万3千円/6,053万1千円
304.中学校給食運営管理費 1億2,428万3千円/3,583万9千円
柳沢委員
海老名市内の業者だが、南部へのデリバリー可能なのか?⇒衛生管理基準で、調理後2時間以内に給食することが定められている。平成27年度に明治中を予定しているが、2時間以内の南限と考えられている。検証する中で、更に南部の調理業者を選定する必要がある。
喫食率が低下して業者が撤退することが懸念されるが?⇒今週の喫食率は40%を超えている。業者からは、30%を下回らなければ可能と言われている。
有賀委員
就学援助世帯の中学校給食の利用状況は?⇒2月末で、要保護で、湘南台・善行中学校の対象者25人中、15人が利用している。準用保護は、203人中、87人が利用している。
中学校給食費の公会計化の考えは?⇒中学校給食費はコンビニ払いなので、公会計への移行の考えはない。
中学校給食費の支払いについて、クレジット払いはできないか?⇒今のところコンビニ納付のみだが、24時間なので利便性高い。アンケートでは、保護者からの要望はない。
305.中学校給食施設整備費 4,661万3千円/2,605万1千円
306.生涯学習推進事業費 538万5千円/538万5千円
浜元委員
生涯学習人材バンクの登録状況と利用状況は?⇒2月時点で、講師240件、271の活動が登録されている。利用は163件。
課題と今後の取り組みは?⇒人材バンク制度の認知度を上げることが課題。人材バンクは10年が経過しており、活性化も課題。3/21に人材バンクフェスティバルを開催する。
307.生涯学習表彰費 55万5千円/55万5千円
308.歴史的建造物維持活用費 448万2千円/451万5千円
309.郷土文化推進費 4億6,113万8千円/6,756万9千円
佐藤(春)委員
浮世絵館について、学芸員の配置の考えは?⇒浮世絵の専門職員採用が必要で、平成27年度中に採用し配置する。
アートスペース、藤沢宿交流館でも活用すべきだが?⇒専門分野が細分化されている。活用できる部分は活用していく。
310.広域連携展示事業費 112万4千円/112万4千円
311.公民館運営業務費 1億4,142万4千円/1億4,463万2千円
312.総合市民図書館市民運営費 1億3,775万6千円/1億3,871万8千円
313.(新規)次世代図書館構築事業費 85万3千円/—
東木委員
検討委員会のメンバーとスケジュールは?⇒学識者、ボランティア、市民代表、学校教育・社会教育の関係者など。平成27年度から2ヵ年で、10回程度の検討委員会を開催予定。
これまでの内部での検討状況は?⇒図書館内の検討会議で、新しい基準作りに向けた、統計、事例の研究をし、現状と課題を検討した。平成27年度に、図書館検討委員会に提出し、検討する基礎資料としていく。
314.子ども読書活動推進事業費 554万2千円/542万6千円
315.文化行事費 697万円/379万8千円
加藤(一)委員
予算を拡充すべきだが?⇒積極的に取り組んでいく。
浜元委員
市民シアターで実施している第九演奏会について、平成27年度で第10回目となる。支援の考えは?⇒これまで、経費の一部助成、参加者募集、広報での周知、チラシ・ポスター周知、などを支援してきた。
今後の支援のあり方は?⇒平成27年度は節目の10回となる。予算を増額して支援していく。その後も継続した支援をしていく。
316.アートスペース運営管理費 6,436万円/—
竹村委員
現在市が保有している美術品について、保管庫の整備が必要だが?⇒東京にある民間保管庫で保管している。市民ギャラリーで公開してきた。今後も、アートスペースに学芸員を配置するので、業務の一つとして、展示、公開について検討していく。
317.(公財)藤沢市みらい創造財団芸術文化事業関係費 1億1,953万7千円/9,024万6千円
318.ビーチバレー大会開催関係費 1,100万円/1,000万円
319.(公財)藤沢市みらい創造財団スポーツ事業関係費 3,021万円/2,960万2千円
桜井委員
市民オペラの平成27年度の内容は?⇒3年サイクルの1年目として、プロによるオペラを予定。平成29年度オペラのオーディションを実施する。
藤沢市ゆかりの音楽家たちによる演奏会の実施とあるが、どのような人たちか?⇒バイオリン、チェロなど、弦楽器の演奏者で実力のある方。
竹村委員
オリンピック・パラリンピックの前年にラグビーのワールドカップが開催される。市民にスポーツを楽しんでもらう理念づくりが必要だが?⇒スポーツ推進計画の実施計画を策定していく。マリンスポーツ、ビーチスポーツ、トップアスリートと連携した事業計画などをまとめていく。
320.スポーツ施設整備費 5,616万円/1,885万3千円
加藤(一)委員
天神スポーツ広場や葛原第二最終処分場の上部利用の施設にAEDを設置すべきだが?⇒屋外施設には課題があるので、AED付自販機の導入に向けて協議していく。
桜井委員
天神スポーツ広場の多目的利用について、身近な健康づくりの場として、ラジオ体操や太極拳など身体を動かせる場所が必要だが?⇒軽運動ができる環境整備をしていく。
8月に全国夏のラジオ体操がふじさわである。多目的広場で多くの市民によるラジオ体操できないか?⇒夏季巡回ラジオ体操に申し込み、開催場所が決まった。8/22(土)に秋葉台公園(雨天時は体育館)を会場として行う。多くの市民に周知するとともに啓発していく。
以上、報告とします。