9月15日 10:00より、藤沢市議会9月定例会(3日目)が開催されました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第23号 市道の認定について(鵠沼911号線ほか15路線)
議案第24号 市道の廃止について(片瀬79号線ほか10路線)
議案第33号 藤沢市自転車等駐車場条例の一部改正について
上記3議案は、全会一致で可決されました。
議案第34号 藤沢市理容師法施行条例及び藤沢市美容師法施行条例の一部改正について
この議案は、改新無所属クラブ、ふじさわ維新、市民と歩む会が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
議案第26号 藤沢市特定の個人を識別するための番号の利用に関する条例の制定について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
議案第27号 藤沢市印鑑条例の一部改正について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
議案第29号 藤沢市市税条例の一部改正について
この議案は、全会一致で可決されました。
議案第30号 藤沢市手数料条例の一部改正について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
議案第31号 藤沢市市民活動推進条例の一部改正について
この議案は、全会一致で可決されました。
請願27第3号 「新市庁舎建設工事」地域貢献の徹底についての請願
この請願は、共産党、さつき会が賛成しましたが、採決の結果、不採択となりました。
議案第35号 平成27年度藤沢市一般会計補正予算(第4号)
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
議案第25号 損害賠償額の決定について
この議案は、全会一致で可決されました。
~ ここから一般質問 ~
通告1番 吉田議員
1. 市長の政治姿勢について
(1)2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みについて
オリンピックのセーリング会場が江の島なになり、内外から人が訪れる。小田急片瀬江ノ島駅の駅前の受け入れ基盤が整っていない。これまでの改善要望の内容は?⇒交通広場機能、観光の玄関口として回遊性の高い交通システムなどの提言を受けている。
駅前をどうしていくのか?⇒魅力ある玄関口としては機能が不十分。交通量調査をし、必要な機能を検討した上で、駅前広場の整備案をつくっていく。また、駅舎改修の可能性についても小田急電鉄と検討を始めたところ。
交通渋滞対策について、江の島大橋の架け替えの動きは?⇒オリンピックに向けた環境整備について、県へ要望している。
オリンピックに向けた、今後の市の体制整備の考えは?⇒7/1に企画政策課内に準備担当2名を配置、市の役割が明らかになっていない中で課題を整理している。今後は、県の組織委員会への派遣なども含めて、準備担当から課相当にしていくことを検討している。
2016年のリオデジャネイロのオリンピック・パラリンピックを視察すべきだが?⇒実施に向けて検討していく。また、共同開催都市としての参加も検討していく。
セーリングの認知度が低い。市民にルールや見どころなど、理解の浸透が重要だが?⇒競技団体と連携して、ルールや見どころにつて、広報PR、体験教室、パネル展示などで、競技への関心を高めていきたい。
多くの市民を巻き込む2020年までのロードマップが必要だが?⇒方針、ボランティアの育成などロードマップの作成に着手している。
(2)藤沢市の歴史文化について
アートスペース湘南について、これまでの経過と今後のPRの考えは?⇒開館直前シンポジウムを開催し、今後の事業展開を議論した。10/3からの展覧会に向けて準備を進めている。PRは、広報、記者クラブ、専用ホームページ・フェイスブックなどを開設しPRしている。
アートスペースの愛称「FAS(エファース)について、公募の状況と今後は?⇒5/11~6/5に募集し、636件の応募があり、FAS(エファース)に決定した。今後は、シンボルマークやロゴマークをつくり、多くの人に親しんでもらえるようPRしていく。
企画・運営には専門家が必要。アートスペースの執行体制と外部意見の反映の仕組みは?⇒美術の専門家の常勤1名+非常勤4名+管理職1名の6人体制。アートスペース運営協議会から様々な立場からの意見をいただく。開館後もアンケートなどで幅広く意見を聞いていく。
10月のオープンにあたり、特別な企画の考えは?⇒10/3~来年1/17まで、3期にわけて、若手アーチストを中心とした「From now on」藤沢発、アートのこれからを開催する。
直前のシンポジウムでは専門家から意見があった。将来に向けた課題は?⇒市内の様々なスペースや他の類似施設とのすみわけ、実績が信頼を得るため、スタッフの質の向上が必要。課題を整理して、今後の事業展開に活かしていく。
浮世絵館について、準備状況とスケジュールは?⇒ココテラス7階の内装をしている。専門家による浮世絵活用検討会で検討を進めている。10/1から常勤の主任学芸員を中心に収蔵品などを整理し、2月議会で条例化、4月からの開館に向け準備を進めていく。
4月の開館での展示内容は?⇒本市の東海道五十三次、江の島、藤沢宿など地域性の高い3つのコーナーを設けていく。また、浮世絵の変遷や刷り体験ワークショップなどもしていく。
外国人観光客向けの外国語対応は?⇒浮世絵館のパンフレット、ホームページを外国語対応にするなど、積極的に取り組んでいく。
観光誘客の考えは?⇒アートスペース、浮世絵館、藤沢宿交流館の施設が相乗効果をうむよう、経済部などと連携していく。
情報発信のサイネージの活用の考えは?⇒ホームページ、フェイスブックなど、ICTやSNSの活用に取り組んでいく。サイネージの活用は、辻堂駅などでの設置を検討している。
藤沢宿交流館について、周辺の活性化に向けたソフト事業の状況は?⇒旧東海道の資料展示、講座、宿場寄席、朝市などの検討を進めている。賑わいの創出、活性化につなげていく。
市民会館と3館の連携を含めた文化ゾーンの考えは?⇒音楽中心が市民会館、舞台芸術が湘南台市民シアター、C-Xが美術拠点と3つの拠点を中心として、それぞれの分野と連携していく。文化ゾーンは市民オペラなど、次世代に継承する役割に加え、新たな文化振興の拠点としていく。
(3)子育て施策について
藤沢型地域包括ケアシステムの構築における、7つの専門部会のうち、子ども・子育て・若者部会では何が検討されているのか?⇒妊娠期から子育てまで切れ目のない支援、障がい児の相談支援体制について、子どもの貧困対策について、横断的連携による対応を検討している。
子どもの居場所、子育て世代が集える取り組みについて、地域の縁側との連携の考えは?⇒地域子供の家、放課後子ども教室、子育て支援センター、集いの広場、サークルなどがある。藤沢版集いの広場は、地域の縁側としての位置づけを検討していく。その他の施設についても検討していく。
藤沢型認定保育制度の見直しの内容は?⇒認可外保育施設に対して平成25年度から運営費補助をしている。今後、保育マニュアルの整備、常勤有資格者の配置などにも補助をしていく。利用者負担の軽減を図っていく。
認可外保育料の助成について、課題と見直しの方向性は?⇒助成を平成20年度から申し込み後一定期間入所できない世帯に月1万円の助成をしてきた。平成28年度に向けて、所得に応じた制度に見直していく。
保育所整備計画により、需要を満たせるのか?⇒ニーズ調査によると一定の保育需要が見込まれる。保育所整備ガイドラインに基づき整備を図り、幼稚園の預かり保育の長時間化など、需要に対応していく。
通告2番 東木議員
1. 「誰もが自分らしく暮らせるふじさわづくり」について
(1)「認知症対策・藤沢型オレンジプラン」について
認知症対策について、認知症初期集中支援チームの検討状況は?⇒今年度中の実施に向け医師会と協議している。10月を目途に認知症初期集中支援チーム検討委員会をつくり、検討を進めていく。
今後の医療と介護の連携をどう進めるのか?⇒今後、認知症初期集中支援チームの実施に際して、認知症サポーター医が必要なので、医師会に協力の要請をしていく。多職種研修会には200人が参加、グループディスカッションを行った。今後は、研修会の内容を充実させるとともに、地域ケア会議の再編などを検討していく。
認知症会員チェックサイトを導入すべきだが?⇒導入に向けて前向きに検討していく。
認知症家族支援について市の考えは?⇒家族介護者教室、講演会など、在宅介護者への支援をしている。今後の支援体制のあり方を検討していく。
認知症オレンジカフェの設置の考えは?⇒市内に民間団体の取り組み事例ある。効果的な活用手法について、検討していく。地域ささえあいセンター、地域の縁側の事業者へ働きかけていく。
認知症サポーター養成講座について、今後、高齢化の進む地区での開催をすべきだが?⇒地域での仕組みづくりのため、自治会などに受講してもらうことが必要。今後、多くの自治会で講座ができるよう、自治会への説明、働きかけをしていく。
若年性認知症について、相談支援体制の構築の考えは?⇒認知症専門部会で検討している。市内医療機関の受診状況の把握に努めていく。不安は、本人、家族にもあり、相談体制の充実を検討していく。
本市として、独自の藤沢型新オレンジプランとして発信していくべきだが?⇒いきいき長寿プラン2017に位置づけした施策を踏まえ、認知症戦略として、市内外に発信していけるように取り組んでいく。
(2)「住民主役・地域創造型福祉への転換」について
本市の社協の現状と今後の取り組みの考えは?⇒昨年4月には、地域支援担当をつくり、職員が各地区を分担して、サロン活動の立ち上げ、地域の縁側、ボランティアセンターの推進にも取り組んでいる。地域福祉活動計画にも着手している。来年度には、コミュニティソーシャルワーカーの配置による支援を検討している。
今後、コミュニティソーシャルワーカーが地域に入ることにより、地域の縁側での市民の家利用の拡大の考えは?⇒地区社協が市民の家を活用するケースもある。基本型に比べ条件を緩和する特定型を検討している。制度を柔軟に見直し、充実に向けて検討していく。
地域福祉活動計画を地域からのボトムアップにしていくべきだが?⇒計画策定協議会を設置し、地域の意見を反映できるように取り組んでいる。ボトムアップ型については、計画策定の手法を協議会に働きかけていく。
今後の市の取り組みは?⇒地域の支えあい機能が低下している。小地域におけるコミュニティソーシャルワーカーが重要な役割を果たす。地域において自助を支援し、問題が解決できるよう、市として支援していく。
2. 「西北部のまちづくり」について
(1)「健康と文化の森」地域の諸課題と新たな魅力創出について
健康と文化の森について、市街化への今後の取り組みは?⇒平成28年度の第7回線引き見直しにより、市街化への編入と新たなまちづくりの一般保留区域に位置付けられる。その場合5年での区画整理事業が必要で、道路、公園、宅地、測量、地質調査、減歩などを算定して、合意形成が必要となる。編入への意向調査をしたが、詳細な協議が必要。
健康の森について、平成30年度に整備着手とのことだが、検討状況と今後の予定は?⇒平成26年度に整備に向けたロードマップを作成した。健康の森を10ゾーンに分け、管理方針を定めている。緑地保全計画の作成に取り組んでいる。都市公園としてのゾーニングの検討、浸水被害への対応も含め、本年度から2か年のワークショップに向けての調整をしている。
遠藤まほろばの里のやまゆり園について、エリア内に予定されているフットパスには、ベンチや歩きやすい道が必要だが?⇒ベンチの設置、歩きやすい道について、具体的に検討していく。
農産物をアピールすべきだが?⇒農が地域活性化の柱となりうる。湘南台寒川線の開通により、6次産業化などビジネス創出の可能性ある。農業所得の向上を展望した施策について、課題、要望を受け、継続可能な事業スキームを検討していく。
小出川の浸水対策について、遊水池設置の考えは?⇒慶応大学周辺の浸水被害対策は喫緊の課題。平成29年度開設の病院への救急車への影響も懸念される。小出川の早期改修を県へ要望書を出した。遊水池は手法の一つで、浸水シミュレーションの結果を踏まえて、検討していく。
少年の森と健康の森を一体的にすべきだが?⇒まちづくり基本計画案の中でも手法の一つとしている。方策を研究していく。
市とSFCとの連携を更に進めるべきだが?⇒今後、市民にとって有益で身近な取組について、一層の連携を図っていく。
学生と地域の連携について、コーディネートの考えは?⇒地域イベントで学生と地域の取り組みが定着してきている。機会を捉えて大学と協議していく。
通告3番 土屋議員
1. 教育行政について
(1)教科書採択について
教科書が採択されるプロセスは?⇒国からの通知を踏まえて、市として、平成28年度の採択方針をまとめ、それに基づき採択審議委員会で審議し答申。教員の調査書、見本本の展示での意見書を加え、教育委員会委員に答申。教育委員会定例会で教育委員の合議で採択されたもの。
教員の調査書の具体的内容と活用は?⇒9~10項目の観点で調査・研究したもの。どの発行が適切か調査したもので、採択の際に参考となるもの。
採択審議委員会の答申と役割は?⇒審議結果を答申するもの。教育委員が参考とするもの。
市民からの意見書の内容は?⇒見本本の展示会場での意見として計208通。教員の意見を尊重してほしいとの意見があった。
平成28年度採択方針では、国・県・市・資料を踏まえてとあるが、踏まえてとはどういう意味か?⇒教育委員が調査・研究した上で、採択を行うもの。
採択をやり直すべきだが?⇒採択方針に則り、調査・研究を行い、公正な採択を行ったもの。
採択方針に則って採択されたのか?どこを参考にしたのか、教育委員が説明責任を果たすべきだが?⇒定例会で協議し、判断したもので説明している。
藤沢の子どもにどのように育ってほしいのか?教育長の見解は?⇒一人の人間として、生きる力を身につけてほしい。学ぶ意欲を持つこと、様々な場所で、人、物と出会い、得た知識を知恵として身につけてほしい。自分の発信・行動に責任を持つようになってほしい。
通告4番 阿部議員
1. 子どもたちの未来を守るまち・ふじさわ
(1)平和学習事業について
子どもが広島・長崎に行く、平和学習派遣事業の概要は?⇒原爆投下の日に合わせて、現地で見て聞いて、平和の尊さを学ぶ事業。平和の輪を広げる実行委員会が実施し、広島へは子どもと保護者で親子記者としての取材や、折鶴を再生紙への取り組みなどに参加。長崎へは、小・中・高校生が行き、青少年ピースフォーラムへの参加し、班ごとのフィールドワークをしている。
今年度の状況は?⇒広島へ親子6組12名枠に14組28名が応募。長崎へは、40名枠に35名が応募した。選考は作文で、広島6組12名、長崎へ32人派遣した。
平成25年度・26年度の応募が定員以下となっている。知らなかったとの声もある。どう捉えているか?⇒長崎が定員を下回ったのは、派遣日程を原爆投下日に合わせているので、塾や部活動などの日程調整が難しいのではと考える。周知は広報、ホームページ、フェイスブック、レディオ湘南、小中高へのポスター・チラシの配布している。より多くの参加となるよう、工夫をしていく。
派遣後に現地のことを報告する機会の状況は?⇒広島・長崎、合同で報告会をしている。8/21に秩父宮体育館で開催、約130名が来場。広島の親子記者は壁新聞で報告、長崎は班ごとに報告した。
子どもたちの貴重な体験の報告資料をもっと活用すべき。ピースリングタイムスを全児童に配布するなど、学校で周知すべきだが?⇒被爆体験懇話会の中で、資料提示を検討していく。ピースリングタイムスの活用は、平和の輪を広げる実行委員会で検討していく。
(2)院内学級について
現在、藤沢市立学校の児童・生徒が、他市の病院へ入院している状況は?⇒7日以上の欠席ある児童・生徒は4人。転学の児童・生徒は含まれていない。
入院のため、他市に転学し、院内学級を受けている状況は?⇒訪問指導を受けている児童・生徒は7月末で、14人。
児童・生徒の退院後のフォロー体制は?⇒見舞い、学校、学年だよりを渡して、情報を伝えている。いつ学校に戻っても安心できるような対応をしている。
14人が院内学級にいる。退院し地元校へ復帰する場合の考えは?⇒院内学級と連携を図り、適切な対応をしていく。安心して戻れるように支援していく。
以上、報告とします。