3月18日 13:30より、藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、傍聴しました。委員会では、労働費・商工費の質疑を行いました。内容の抜粋は次の通りです。
次に示すものは、平成28年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が平成28年度予算、中側が平成27年度予算 、右側が平成26年度予算
【労働費】
179.就労支援事業費 3,426万3千円/2,580万円/2,236万5千円
神村委員
若年性認知症者の就労支援について、今後の方向性は?⇒全体としては、藤沢型地域包括ケアシステムに向けた庁内連携会議の専門部会で検討している。若年性認知症は1人1人の状況が違うので、福祉、医療の連携やハローワークなどとの連携し相談支援をしていく。理解不足での退職がないように企業に啓発していく。
平川委員
中小企業の非正規従業員を正規にするための支援の取り組み状況は?⇒湘南合同面接会をハローワーク・鎌倉市・茅ヶ崎市・寒川町と共催で実施しているが、正規従業員限定で実施し参加者が増加した。来年度も同様にしていく。
国のキャリアアップの助成金ある。申し込み状況は?⇒国の制度で企業内で非正規を正規にした場合に事業主に助成される。県の労働局に確認したところ、1月の申請は80件で決定は60件ほど。
国の制度だが市内中小企業へ周知すべきだが?⇒厚労省のホームページ、ハローワークにパンフレットある。中小向けには、勤労ふじさわに載せて周知している。厚労省のホームページを産業労働化のホームページにリンクするなどしていく。
山口委員
ユースワークふじさわについて、成果と課題は?⇒登録者数は平成25年5月からの累計で631人で、相談は延べ5,057件。進路決定者は229人で、就労が188人、進学が41人。課題としては、入口支援では引きこもりへのアプローチ、出口支援では、職場体験企業の開拓など。
ニート、引きこもり対策について、アウトリーチが必要。状況と今後の取り組みは?⇒市民センターで地域出張相談を試行実施した。来年度も継続したうえで、今後のあり方を検討していく。
就労支援講座の状況と今後の取り組みは?⇒労働会館の指定管理者の自主事業で実施してきた。来年度は委託をしていく。一般、女性、高齢者、障がい者向けの就労支援講座や企業向けの講座をしている。資格取得講座を48回予定している。来年度は新規委託なので、実施状況を見て検討していく。
竹村委員
ユースワークは就労をめざすだけではない。孤立してきた若者について、つながる場所ができたということではないか?⇒自立支援をめざすものだが、引きこもりが長い若者もいる。まずはユースワークにつながることが大切。家族の相談から始まり、本人とつながっても、青少年課の個別サポートと連携して取り組む必要がある。
児童養護施設とユースワークがつながれないか。児童養護施設から仕事につくにも保証人が要る。アパートを借りるにも保証人が要る。ユースワークの活用につなげてほしい。辻堂のあすなろサポートステーションとつなげることできないか?⇒児童養護施設との連携について、今年度、聖園子どもの家に伺い、仕事についての話をさせてもらった。あすなろサポートステーションとも話をできる関係にあるが、まずは住まいなので、自立支援までいかない。今後、地域連携会議の中に、あすなろサポートステーションが入っているので、連携をしていく。
180.勤労者生活資金貸付金 3億円/2億5,000万円/2億円
181.勤労者住宅資金等利子補助金 3,557万円/3,832万6千円/3,978万8千円
182.技能振興関係費 465万8千円/543万3千円/397万4千円
神村委員
平成28年度以降も例年通りのイベントをしていくのか?⇒関係団体と協議をして組み立てをしていく。
学校訪問事業について、児童生徒へのPRは?⇒年度初めの校長会で説明をしている。市内34団体の技能職の冊子を配架していく。
山口委員
職人版インターンシップの受け入れ先は?⇒技能職団体連合協議会の26職種が受け入れ先となっている。
技能職団体連絡協議会の会員数が減っている。担い手の育成の状況は?⇒長期的には、マイスター、インターンシップを通じて、素晴らしさを感じて職業としてめざすこと。短期的には、職としての定着を図ること。
183.労働会館整備費 5億8,580万9千円/8,411万8千円/2,000万円
神村委員
実施計画・施工一括発注の概算額の根拠は?⇒基本設計の中で、実施設計、解体、建設について積み上げたもの。
PFI手法の考えは?⇒検討したが、複合化施設の現行の管理運営が異なっているため、PFI手法の導入はしない。管理は指定管理者を基軸に運営は今後検討していく。
友田委員
ホールの代替についての考えは?⇒関係団体には説明したが、13公民館を利用できるようにしている。ホール利用は、人数が多く、音楽利用の場合は、代替が厳しいため、他市の施設を含めて案内している。
土屋委員
工事中の会議室について、民間の会議室使用に対する助成をしていくべきだが?⇒現状の稼働状況からすれば足りると考えている。利用状況を注視しながら、進めていく。
184.障がい者就労関係費 1,345万5千円/1,259万4千円/60万5千円
阿部委員
企業向けの障がい者雇用の手引きを配布しているが、配布状況は?⇒2,000部作成、ハローワークと連携して、市内50人以上の事業所に送っている。その他、シンポジウムや企業の研修会で配布している。
法の定めの50人以上でなく、市の方針に共感して雇用するとなるべきだが?⇒障がい者雇用のシンポジウム、ハローワーク主体の障がい者の就労合同面接会などで冊子の活用をしていく。
山口委員
ジョブチャレふじさわの内容と今後の展開は?⇒6月から障がい者3人、障がい者雇用推進員2人で実施している。庁内各課からの依頼業務をしている。平成28年度は3人増員していく。市内企業のモデルとなりうる事業としていく。
庁内の障がい者雇用の実績と目標は?⇒平成27年6月で2.08%で目標は法定雇用率2.3%をクリアだが、ジョブチャレふじさわの活用など積極的に取り組んでいく。
市内の法定雇用率をクリアしている状況は?⇒ハローワーク管内で、平成27年度は45.7%。
竹村委員
ジョブチャレふじさわについて、労働会館で培われた障がい特性への対応の仕方を活かして庁内での雇用につなげるべきだが?⇒現在、労働会館内で各課からの業務を行っている。少しずつ理解が進んでいる。体調の変化について気が付くことが必要で、共有化を図っていく。
改正障がい者雇用促進法が施行される。障がいの定義が、世の中の社会的障壁となった。市内事業者への啓発が必要だが?⇒企業話す場をつくっていく。シンポジウムを労働会館で開催、100人参加の半数は企業。来年度も積極的に啓発していく。
合理的配慮について、過大な負担ならやらなくていいとなっている。実施する、しないの0か100でなく、歩み寄りのプロセスが大切。仲介が市の役割だと思うが?⇒合理的配慮については、紛争までいかないように、話し合いの場を持つよう、周知啓発していく。
【商工費】
201.新産業創出事業費 4,000万1千円/4,021万6千円/3,788万4千円
神村委員
ベトナムでの商談会により、ベトナムに進出した企業の状況は?⇒ICT関係で1社ホーチミンで現地法人設立した。今回視察した6企業のうち、2社が業務契約をした。
202.(公財)湘南産業振興財団運営管理費補助金 4,293万円/4,380万6千円/4,468万2千円
203.企業立地等促進事業費 836万1千円/637万7千円/632万9千円
神村委員
金融、税制面でのメリットが必要だが?⇒神奈川連の新たなセレクト100の動向や他市の制度を踏まえ見直しを検討していく。
特区の活用について、庁内事業との連携が必要だが?⇒さがみロボット産業特区でロボットの実証実験しているが、企業誘致についても、経済団体と協力、調査している。
204.ロボット産業推進事業費 2,367万4千円/2,367万4千円/—
神村委員
湘南ロボテラスの国外からの企業視察の状況は?⇒団体予約は2月末で、17団体254人が視察に来ている。中国から来ていると聞いている。
205.中小企業勤労者福祉サービスセンター事業費 6,818万6千円/7,043万4千円/7,135万2千円
佐賀委員
寒川町との連携の考えは?⇒庁内で調整している。連携に向けて、調整役を務めていく。
206.地域密着型商業まちづくり推進事業費 1,750万5千円/1,777万5千円/1,659万5千円
神村委員
元気バザールのバージョンアップの考えは?⇒イベント型から通年型事業へ。市内で知られていない商品や店舗の情報発信を目的として実施していく。藤沢駅北口のエリアマネジメントを視野に入れて実施していく。
友田委員
商店街にぎわいまちづくり支援事業の効果は?⇒商店街の支援は、特色づくり、パートナーシップの推進、販売促進への支援がある。特色づくりでは、本鵠はす池通り物語として、レンコンを使った商品やレンコンをモチーフにしたオリジナルキャラクターの絵本つくっている。湘南台では相撲取りに会える商店街など。
味村委員
専門家派遣の事例は?⇒ふじさわ宿まつりの魅力アップのため、実行委員会の中で助言いただいた。
207.商店街経営基盤支援事業費 2,623万3千円/3,061万7千円/3,186万円
友田委員
街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業補助金について、店舗への補助の条件は?⇒新規店舗の改装経費補助は2/3、上限200万円、賃借2/3、上限166,000円/月を24か月。3年目以降も営業を継続することが条件。歴史的雰囲気、回遊性への寄与、意欲的取り組み内容などを審査する。
継続性に疑問ある。支援後の継続の担保は?⇒経営の堅実さ、将来性について基準を設けている。クリアした場合のみ補助する。
街なみ継承地区は広い。モダンな店舗は遊行寺エリアでは違ってくる。本町駅周辺のビルの2階に店を出すこともできるが?⇒エリアの中なら何でもいいわけでなく、限定しての募集などを検討していく。
ある程度体力のある店舗を引っ張ってくる方が早いのでは?⇒経済団体との協議の中で、公募となった。
井上委員
街路灯の電灯料、防犯カメラについて、商店街の活性化支援に向けて、補助の拡大の考えは?⇒平成25・26年度は国の補助があったが、現行は補助がない。商店街関係者と意見交換してきた。補助の拡大を検討している。
208.拠点駅等周辺商業活性化事業費 1,657万6千円/1,602万2千円/600万円
井上委員
湘南C-X街開きから9年が経過している。地元商店街のからの意見は?⇒街開き後の把握はしていない。商店街の人からは、人通りが変わったとの声ある。
C-Xが出来た後、景気が良くなったのか、悪くなったのか、行政から見て9年前と今をどう捉えるか?⇒商店街との話では人が減った。南口では、店を閉めた声あるが、一方で新たな店舗もできた。今回の調査の結果で判断したい。
藤沢駅前の皆さんからも辻堂に流れているとの声ある。藤沢駅でも調査して進めるべきだが?⇒辻堂の大型店舗でも調査したが、藤沢からの人の流れは多くなかった。今後、他の拠点駅についても調査をしていく必要あると考える。
209.住宅リフォーム助成事業費 2,064万2千円/2,063万3千円/2,063万9千円
神村委員
特定の業種に限定がされている。住宅リフォームにとらわれず、拡充していくべきだが?⇒緊急経済対策として需要喚起、受発注の促進が目的で行い、市内事業者への経済効果あった。今後は、経済状況などを踏まえて見直しを検討していく。
土屋委員
経済効果ある。平成28年度、拡充すべきだが?⇒平成28年度は、緊急経済対策として、今年度と同様に実施していく。
210.販路拡大支援事業費 483万円/—/—
神村委員
補助率3/4から1/2へ、上限が50万円から20万円に引き下げになる理由は?⇒国の交付金が10/10だったのが平成28年度から5割以内となり、一般財源となるため、補助率等を引き下げて、事業継続するもの。
211.中小企業支援資金貸付金 5億6,300万円/5億1,200万円/5億2,600万円
212.景気対策特別資金貸付金 3億8,800万円/7億2,500万円/10億2,700万円
味村委員
3億3,700万円減しているが理由は?⇒平成20年度の緊急経済対策で、当時貸付が増したが、返済が進み、申請件数も減しているため。
213.中小企業融資制度利子補助金 1,186万3千円/1,586万6千円/1,648万4千円
214.信用保証料補助金 2,951万7千円/3,375万5千円/4,444万8千円
215.小規模企業緊急資金貸付金 4,000万円/1,000万円/1,800万円
味村委員
増額の理由は?⇒平成27年度に貸付限度額を引き上げ、利率を下げた。利用者にとって使いやすくなったため、件数が増加したため。
216.金融対策関係事務費 1,021万1千円/1,014万5千円/1,012万円
217.市観光協会関係費 1億965万7千円/1億205万7千円/9,874万2千円
神村委員
ふじさわコンシェルジュについて、その中に元気バザールを入れる考えは?⇒観光案内とアンテナショップの機能として江ノ電が運営している。元気バザールは魅力のある商品の発信なので、江ノ電と相談していく。
2020オリンピックを踏まえて、機能の充実が必要。観光発信機能が必要だが?⇒ふじさわコンシェルジュでは、英語、中国語での案内が可能。多言語のパンフレット、タブレットでの多言語案内できる。アンケートでは特定の目的をもっていないとあるので、観光ルートの提案をしている。藤沢側の情報発信拠点であるので提案機能を強化していく。
218.誘客宣伝事業費 4,117万9千円/4,305万4千円/3,684万8千円
友田委員
タイの国際旅行博出展の費用は?⇒624,000円で、出展料の一部と旅費。
国内でのツーリズムエキスポジャパンに、藤沢市単独で出展してPRすべきだが?⇒出展料が高く、エリアが広いため難しい。
海外から観光客が来たとき、藤沢市が通過点になっていないか?⇒市内での消費が重要。体験型プログラムの開発を研究していく。
永井委員
多言語サイトの内容は?⇒飲食店や土産物店でのメニューを無料で7言語に多言語化できる。
サイトを活用しての動画の活用が必要だが?⇒動画発信にも対応している。
阿部委員
フーディーズについて、江の島で2月に操作説明会されたが、状況は?⇒飲食店24人が参加した。説明会内で、メニュー表を完成できた人もいた。協定をむすんだ多摩大学学生が付き添って説明したケースもある。今後、3回説明会する予定。
山口委員
新規に夜景サミットがあるが、内容は?⇒夜景観光の情報を共有し、地域活性化をめざすもの。10月に開催予定。活用事例のプレゼン、夜景ツアー、懇親会など。
夜景サミットの効果は?⇒湘南の宝石が始まる前にPRできる。誘客も期待できる。
イルミネーションを1年通年にしては?⇒年中やると効果が薄れる。今後も、季節に合ったものをしていく。
219.江の島マイアミビーチショー負担金 514万3千円/514万3千円/514万3千円
220.湘南江の島フェスティバル事業費 1,286万4千円/1,286万4千円/1,286万4千円
シティプロモーションでは、湘南より藤沢としている。藤沢としてアピールすべきだが?⇒イベントの際に場所のイメージが必要。昨年のるるぶでは、表紙に藤沢を表示、藤沢を関連付けるようにした。観光協会と連携して取り組んでいく。
221.湘南藤沢フィルム・コミッション事業費 2,167万3千円/2,202万円/1,948万6千円
佐賀委員
今後予定している作品は?⇒5/28公開のオオカミ少女と黒王子、9月予定の四月は君の嘘の2作品。
この2作品を観光誘客にどう結び付けるのか?⇒製作会社との連携により、誘客に結び付ける取り組みをしていきたい。
222.海水浴場対策費 2,929万5千円/2,585万4千円/?
223.観光施設整備費 1,069万2千円/1,278万1千円/—/—
清水委員
江の島島内のバリアフリー化について、今後、基本計画の際には、障がい者、高齢者など、当事者の意見を聞く必要ある。現地同行して課題確認すべきだが?⇒経済部だけでなく、福祉部内での検討会議で、横断的に取り組んでいる。
224.江の島岩屋運営事業費 6,545万5千円/6,433万8千円/6,481万6千円
225.江の島サムエル・コッキング苑管理費 5,367万5千円/5,352万6千円/5,337万8千円
以上、報告とします。