3月7日 藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
【人件費(総括)】
山口委員
市民センターの技術職職員が5人減になる。地域づくりから逆行すると思うが?⇒市民センターに各1人配置しているが、拠点にペアで配置することで、技術力の継承をしていく。これので、事務業務を担っていた分を再任用職員に置き換える。
任期付き任用職員の配置見直しで、正規職員が増えるが?⇒窓口センターで、任期付任用職員は主に窓口業務に従事していたが、判断が必要な業務を正規で配置するため。
市民病院では、看護師、薬局、リハビリなど、12人が増員されるか?⇒患者の高齢化に伴い介助の必要性が高くなっている。高度な看護が必要な患者も増えている。緊急手術への対応など踏まえて増員するもの。
消防局の増員理由は?⇒災害の初動体制の強化、搬送体制の強化、交通規制など、特別警戒計画書の策定に伴うもの。
社会人採用の基準と平成29年度の募集予定は?⇒採用は、各年度ごとの退職者、業務量などを踏まえて、採用試験を実施している。平成29年度は、事務職27歳まで、技術職35歳までの上限年齢で実施する予定。社会人のみの対象は考えていない。
議案第63号 藤沢市職員定数条例の一部改正について
年金支給開始年齢が段階的に引き上げられ、無年金期間が長期化することに伴い、再任用職員のフルタイム希望が増加することや、行政需要の増加に対応するため、職員定数を改めるもの。
清水委員
今後の人件費抑制の手段は、賃金カーブのフラット化か?⇒行革の中で、多様な任用形態の活用などで取り組んでいく。
新規採用への影響は?⇒再任用職員の定数化によるもので、新規採用を控えることとなるが、将来的に向けて、一定数の採用は必要。
将来的に年金の支給年齢が更に引き上がった場合は、どうしていくのか?⇒65歳より更に引きあがった場合は、国でも議論がされる。
土屋委員
平成29年度の正規職員、非正規職員の割合は?⇒正規3,507人で72.1%/多様な任用形態1,360人で27.9%。
正規のうち、再任用フルタイム職員は?⇒平成28年度23人/29年度43人予定。
基本的に常勤職員とすべきだが?⇒定員管理基本方針の中で、多様な任用形態の活用を定めている。
非正規の平均給与は?⇒非常勤職員平均月額155,000円/臨時職員134,000円。
非正規の給与を引き上げるべきだが?⇒昨年10月に最低賃金が905円から930円に改定されたことにから、臨時職員930円から960円、保育士1,110円から1,130円、保健師1,520円から1,530にしていく。
東木委員
職員配置について、10年間で3職場というジョブローテーションは、現状できているのか?⇒実施している。
不祥事も踏まえ、1つの職場での長期在籍は好ましくない。現状は?⇒4月の人事で、許認可系、契約など、長期在籍なくなるようにしていきたい。ただし、1度にすべて配置換えができないため、複数年度で解消していきたい。専任職制度は見直し、範囲を狭めて運用していく。
友田委員
再任用フルタイム化に伴い新採用控えるとのことだが、将来的な影響は?⇒年齢構成バランスは再任用制度のみならず、これまでの行革に伴うバラつきもある。今後、採用者数を大幅に変動しないようにしていく必要ある。
管理職の割合は?⇒平成28年度の管理職は、行政職Ⅰ表で、消防職を除き26%。
他市では10%台。今後、どうしていくのか?⇒管理職のマネジメントの必要性を検証する中で、適切な管理職配置を整理していく必要ある。
持ち家にかかる住居手当について、廃止に向けた取組は?⇒引き続き、関係団体と協議する中で、将来的には廃止していきたい。
原田委員
上限定数となる前は、定数を削減した時も改正していたのか?⇒平成13年度に上限枠とした。それ以前は、実配置人数で定数条例を改正していた。
今後、毎年度定数条例を改定していくのか?⇒上限を超える配置となった場合は、定数条例の改正が必要となる。
フレックスタイムの導入を早急に検討すべきだが?⇒現在、時差出勤を実施しており、20課程度で行っている。
脇委員
参与、専任研究員の業務内容は?⇒参与2人は常勤嘱託で、、市長の政策立案のための調査研究、専任研究員は再任用で、特定課題にあたっている。
給与は?⇒再任用は年収530万円、常勤嘱託は600万円。
効果は?⇒フレキシブルな対応が可能で、様々な情報を把握する中で、政策立案に反映されている。
議案第66号 藤沢市非常勤職員の報酬等に関する条例の一部改正について
農業委員会等に関する法律の一部が改正されたことに伴い、農地利用最適化推進委員の報酬額を定めるもの。
土屋委員
農業委員と別に農地利用最適化推進委員が必要なのか?⇒農業委員会の機能は、意思決定と地域活動の2つある。それぞれの機能を果たすため、現場活動を推進するために推進委員が設けられたもの。
次に示すものは、平成29年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が平成29年度予算、中側が平成28年度予算 、右側が平成27年度予算
【議会費】
【総務費】
1. 都市親善費 3,202万4千円/3,032万3千円/2,216万6千円
友田委員
平和基金について、平成29年度末、約8,000万円と予定している。
基金の今後の計画は?⇒計画はなく、なくなったら、一般財源となる。
2. 広報ふじさわ発行費 9,187万円/9,351万7千円/9,191万7千円
3. CATV等視覚広報事業費 7,053万6千円/7,056万7千円/7,056万7千円
平川委員
災害時の情報提供についての取り決めは?⇒市とJCOMで平成26年3月に災害時の報道の協定をむすんでいる。
「猫のひたいほどワイド」内に市のイベント告知あるが、広告主確保の課題は?⇒TVKについては、市の広報ではなく、TVKの番組の1部を市のコーナーにしているので、広告主の確保は関係ない。
西委員
過去の番組の公開についての検討状況は?⇒視聴機会の拡大として、Facebookページで紹介するなどPRしている。
4. FM放送事業費 4,614万4千円/4,665万6千円/4,536万円
神村委員
特別番組は、20周年事業なのか?⇒平成28年度にレディオ湘南20周年として、防災フォーラムを5回放送した。その中で、認知度が低かったため、29年度も実施するもの。
健康というテーマも良いが?⇒環境・健康などもテーマとしていきたい。
5. 市民電子会議室関係費 195万4千円/553万円/550万円
山内委員
市役所エリアをなぜ廃止にするのか?⇒発言数の減少のため、事業終了に至った。
今後も継続すべきだが?⇒市民提案に期待が持てない。
6. ホームページ運営管理費 1,606万4千円/1,605万円/1,298万9千円
西委員
ホームページに電話番号が掲載されているが、アイフォンではタップして直接掛けられない。改善すべきだが?⇒今月中には対応していきたい。
地震の震度情報も表示すべきだが?⇒トップページへの表示について、早めに対応していきたい。
7. コールセンター関係費 3,599万4千円/3,752万4千円/4,992万5千円
神村委員
コール件数と自己完結率の推移は?⇒平成25年度36,508件で完結率は89.7%/26年度33,476件で86.3%/27年度32,770件で84.3%。
減額理由は?⇒平成27.28年度は、マイナンバー関係費用があったが、29年度は通常業務に戻したため。
8. 人権施策推進事業費 665万9千円/746万8千円/688万3千円
山内委員
平成29年度組織改正で、人権、男女、平和が一緒になる。人権の取り組みが低下しないか?⇒業務の内容に変更はない。
9. ふるさと納税関係事業費 1,500万円/—
友田委員
委託の内容は?⇒ウェブサイトの構築、寄附金の収納管理、クレジット決済、返礼品の発送など。
委託料1,500万円なら、これまでの説明では250万円の赤字になるが?⇒1,500万円計上しているが、1万円を2,500件あった場合、見積もりの上限を1,300万円で設定している。ふるさと納税は出来高なので、予算上、赤字が出る予算になっていない。
10. 庁舎等整備費 147億4,313万8千円/35億3,204万6千円/9億3,535万6千円
清水委員
什器について、全て新しくするのか?⇒新庁舎はユニバーサルレイアウトにするため、新規購入し、既存の什器は、他部署で使えるものは使っていく。
友田委員
残土処分の費用は含まれているのか?⇒含まれていない。多事業への流用を調整し、6月補正で対応していきたい。
残土処分の今後のスケジュールは?⇒夏以降の処分を考えている。
東木委員
新庁舎の内装に藤の花のデザインを入れるべきだが?⇒敷地内に藤棚を3か所設置、9階の天井も藤棚をイメージしている。ガラス面のシール、庁内サインに取り入れていきたい。
山内委員
新庁舎整備について、小規模契約簡易登録制度の活用は?⇒物品購入など、出来ることに活用していきたい。
11. 広域行政推進関係費 34万9千円/44万4千円/46万4千円
12. 企画業務関係費 1,068万8千円/1,265万1千円/1,992万2千円
神村委員
藤沢市総合教育会議の委員構成、運営は?⇒市長、教育委員会で構成、事務局は企画政策課で教育委員会と連携して運営していく。
教育大綱の啓発物の内容と配布先は?⇒子供向けの啓発物を配布する。小学生向けの公共施設イラストマップの中に、大綱のキーワードを記載していく。市内小学校、市民センターなど公共施設に配布、中学生向けは、クリアファイルを作成予定。
将来人口について、転入者、転出者にその理由をアンケートして把握すべきだが?⇒アンケートの実施・分析含めて検討していく。
13. 行政改革等推進事業費 653万3千円/397万4千円/608万7千円
神村委員
外部団体との共同調査とあるが?⇒不祥事再発防止のため外部団体と共同調査をしていく。委員会を設置して、意見、助言をいただく。
友田委員
指定管理者の第三者評価のについて、平成29年度の取り組みは?⇒これまでと同様に実施していく。
専門家の事前審査が必要だが?⇒他市の状況を調査していく。
14. 公共資産活用関係費 2,230万2千円/6,939万1千円/1,869万4千円
15. (新規)公共施設再整備関係費 藤が岡二丁目地区再整備事業に伴う債務負担行為(46億4,717万9千円)
神村委員
藤が岡二丁目地区再整備について、テナント本当に入るのか?⇒民間事業者とヒアリングし、市場調査をしている。参画意欲ある事業者ある。
土屋委員
平成29年度の募集スケジュールは?⇒7月にプロポーザルのプレゼンテーションを行い、8月に最終選定、基本協定し、年度末に事業契約を締結する予定。
PFIですべきでないが?⇒財政状況を踏まえて、民間資金、ノウハウを活用することは必要。
16. 基幹系システム関係費 3億9,807万5千円/4億1,758万9千円/4億2,138万円
友田委員
派遣SE8人の人件費は?⇒年間7,086万円。
派遣の回数は?⇒常勤。
17. 情報系システム関係費 3億3,666万8千円/3億3,987万7千円/3億4,231万3千円
西委員
ISMSの認証範囲の選定理由は?⇒まずはIT推進課が認証し、その後、窓口センターも住民情報を扱っているので、認証したもの。
今後も範囲を広げていくのか?⇒広げない。
山内委員
職員情報ポータルの中身を説明してもらえないか?⇒機能の説明は可能。
18. (新規)ネットワーク整備事業費 1億950万6千円/—
7,800万円をかけてKSCを使用する理由は?⇒サイバー攻撃が高度化複雑化している。KSCはネットと分割して接続口を1箇所にするもので、国の要請に基づいて使用するもの。
既存のセキュリティにかかるコストをどのぐらい圧縮できるのか?⇒平成33年度には、2,000~3,000万円のコスト縮減を見込んでいる。
19. (新規)基幹系業務適正化事業費 1,042万2千円/—
20. 市史編さん事業費 920万7千円/920万7千円/920万7千円
21. 郷土づくり推進会議事業費 1,229万8千円/1,419万8千円/1,632万円
友田委員
予算計上のプロセスは?⇒市民センター・公民館が郷土づくり推進会議と協議して精査している。
22. 六会地区まちづくり事業費 153万4千円/49万8千円/66万円
23. 片瀬地区まちづくり事業費 320万4千円/320万4千円/328万4千円
清水委員
片瀬こまについて、販売や大会の考えは?⇒作り方の継承が課題。2/26に片瀬漁港で大会を実施した。
24. 明治地区まちづくり事業費 161万7千円/125万7千円/100万1千円
25. 御所見地区地域まちづくり事業費 59万8千円/30万円/30万円
26. 遠藤地区まちづくり推進事業費 24万4千円/24万4千円/24万4千円
27. 長後地域活性化事業費 154万1千円/115万1千円/218万2千円
平川委員
健康づくり普及事業の中に、平成28年度は委託事業があったが?⇒平成28年度までは、地域の専門機関に委託していたが、会場の受付・設営など、郷土づくり推進会議でするようになったため、講師謝礼ににしたため。
地産地消に関する予算が半減したが?⇒黒米を中心にブランド化をめざして、黒米パン、黒米うどんなど進めてきた。小中の給食でも成果があったため、地産地消事業にシフトしたため。
交通不便地域移動支援事業について、今後、どう進めていくのか?⇒郷土づくり推進会議で部会を立ち上げ、具体的に検討していく。
28. 辻堂地区地域まちづくり事業費 94万2千円/107万5千円/118万3千円
29. 善行地区まちづくり事業費 151万3千円/115万3千円/59万1千円
30. 湘南大庭地域まちづくり事業費 55万3千円/41万8千円/41万1千円
31. 湘南台地域まちづくり事業費 124万1千円/251万2千円/572万円
32. 鵠沼地区まちづくり事業費 143万1千円/124万2千円/76万円
33. 藤沢地区まちづくり事業費 259万1千円/359万1千円/344万2千円
34. 村岡いきいきまちづくり事業費 270万9千円/327万7千円/212万4千円
35. 市民センター整備費 3,824万4千円/—
36. 善行市民センター改築事業費 7,998万2千円/—
土屋委員
バリアフリーのトイレが必要だが?⇒各フロアに、みんなのトイレを設置していく。
音楽室、文化室を増やしてほしいとの要望あるが?⇒現行49㎡だが、65㎡の計画。
体育室が2年間使えなくなるが?⇒藤沢公民館の体育館が平成31年度に供用開始となる。近隣の体育室利用を案内していく。
駐車場不足への対応は?⇒センター敷地内に30台、センター西側に25台予定している。不足したら、乗り合わせのルール作りを検討していく。
37. 辻堂市民センター改築事業費 5億6,131万2千円/—
38. 市民会館整備費 5,064万8千円/—
神村委員
再整備計画のスケジュールは?⇒平成30年度に再整備のあり方方針を策定していく。
39. 湘南台文化センター施設管理費 3億4,818万6千円/3億4,702万3千円/3億3,054万1千円
40. 市民まつり開催費 3,000万円/2,800万円/2,800万円
神村委員
200万円増えているが?⇒実行委員会への負担金。デッキ改修や2020を意識した開催が必要なため、実行委員会機能を強化するための増額。
41. 男女共同参画推進事業費 398万5千円/464万2千円/859万2千円
42. 多文化共生推進事業費 100万円/114万8千円/114万3千円
MINTOMO交流会について、2020に向けた事業の改善は?⇒外国人市民会議のメンバーの関心も高い。主体的にどう関われるかを検討していく。
43. 平和都市宣言推進事業費 1,184万7千円/1,090万9千円/1,426万1千円
清水委員
小中学校1校で1人、必ず派遣し学校で伝えるべきだが?⇒平和を押し付けるより、自主的な参加を促していく。
神村委員
平和の灯モニュメントについて、新庁舎完成後はどうしていくのか?⇒定着しているので、現状の位置で考えている。
44. 市民活動支援施設運営管理費 5,933万1千円/5,963万4千円/5,148万9千円
45. 公益的市民活動助成事業費 200万円/200万円/200万円
脇委員
学生や若者の枠を設置した狙いは?⇒2025年問題、少子高齢化のなか、将来の担い手である若い人の発想に期待したもの。
46. 特定非営利活動法人事務関係費 52万4千円/52万4千円/54万円
47. 市民協働推進関係費 902万1千円/769万8千円/1,007万8千円
平川委員
平成29年度の応募状況は?⇒テーマ型4団体、自由提案型8団体で、プレゼンを受けて審査・選定している。
1団体への補助額は?⇒上限200万円
報告、検証の状況は?⇒10月に中間報告、年度末に報告書を提出、評価・検証をしている。
脇委員
ふじさわ防災ナビ魅力アップ事業の成果と29年度に向けての課題は?⇒インストール数が29年1月には11,632件と増えている。講習会への参加者の偏りが課題。
テーマ設定型と自由提案型、それぞれの課題は?⇒テーマ型は1月に庁内募集したが、かんばしくない。自由提案型は、平成28年度に9団体応募したがマッチングできなかった。
48. 地域コミュニティ拠点施設整備支援事業費 1,621万1千円/3,130万7千円/2,148万7千円
友田委員
市民の家の利用率の把握の仕方を精査したうえで、複合化などを検討すべきだが?⇒利用率以外の数値は示せないが、再整備については、個々の状況に応じて検討していく。
土屋委員
市民の家の管理は、今後、市がすべきだが?⇒平成29年度までは指定管理者の管理だが、30年度からは廃止し、直営での運営を考えている。
49. 民憲章推進費 61万2千円/61万2千円/61万2千円
★この段階で、17時を過ぎたため、明日に延会となりました。 以上、報告とします。