2017.6.11 子ども文教常任委員会

 6月12日 9:30より、藤沢市議会子ども文教常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

報告(1)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた「藤沢市大会関連ボランティア等推進計画(案)」について

 平成29年2月議会の総務常任委員会で、「藤沢市大会関連ボランティア等推進計画(素案)」が報告されましたが、その後のパブリックコメント等を踏まえて、推進計画(案)が報告されたものです。ここでは、重点プロジェクトを掲載します。

【重点プロジェクト】

1. 重点プロジェクト①

 藤沢市支援委員会の事業や市民の活動の東京2020参画プログラム活用

(1)事業例① オリンピアにによるスポーツ教室(平成29年度実施予定)

(2)事業例② カウントダウンイベント(平成29年度実施予定)

(3)事業例③ オリンピック・パラリンピック教育(平成29年度実施予定)

(4)事業例④ 藤沢のまちに五輪の花を

2. 重点プロジェクト②

 海の資産を活用した交流促進事業

(1)事業例① 先行大会セーリング会場自治体の調査研究(平成29年度実施予定)

(2)事業例② マリンスポーツを軸とした青少年の交流事業

(3)事業例③ 参加国のホスピタリティハウス招致事業

3. 重点プロジェクト③

 市民の参加によるボランティア体制の構築やパラリンピック支援を通じたボランティアマインドの醸成

(1)事業例① 各地域での東京2020ボランティア体制検討のための意見交換

(2)事業例② パラリンピアンによるスポーツ教室(平成29年度実施予定)

(3)事業例③ パラリンピック事前キャンプ誘致の推進(平成29年度実施予定)

(4)事業例④ パラスポーツKID’Sチャレンジ!

4. 重点プロジェクト④

 ふじさわを知り、考え、活動する仕組み、体制の構築とレガシー化

(1)事業例① 藤沢市ボランティアフォーラム(平成29年度実施予定)

(2)事業例② ボランティアWebサイトの整備(平成29年度実施予定)

(3)事業例③ パラリンピック事前キャンプ誘致の推進(平成29年度実施予定)

(4)事業例④ パラスポーツKID’Sチャレンジ!

平川委員

 市民参加型ボランティアについて、子育て世代は子どもがいるので、参加が難しいと思うが?⇒東京都・組織委員会のボランティア戦略で多様な方の参加が位置付けられている。託児・保育の支援を検討している。ボランティア等実施計画の中で位置付けていく。

 親子で楽しめるような企画はあるか?⇒親子で参加できるもについて、具体的には今後の検討となるが、親子参加、子育て世代が参加しやすい環境をつくっていく。

桜井委員

 神奈川県との協議状況は?⇒県と市の役割分担の協議を進めている。大会ボランティア・都市ボランティア以外のボランティアを創出していきたい。

 都市ボランティアについて、藤沢市がイニシアティブをとっていけるのか?⇒県の協力を得ながら、市の取り組みとしてイニシアティブをとっていきたい。

 ボランティアの想定800人ベースを検討となっている。参考にしたロンドン大会のウエイマス市は、藤沢市と同様の規模か?⇒規模は把握していないが、会場の規模・立地は類似しているため、参考にしている。

 テロ等セキュリティ対策について、市としての警備体制は?⇒警察のテロ対策協議会に参画している。市では危機管理の組織をつくり協議している。今後も県と連携して対応していく。

竹村委員

 東京都のボランティア応募条件の中に、日本国籍を有する方とあるが、なぜ、このような項目が入っているのか?⇒東京都に確認したところ、都内の交通案内に対応するため、地理が分かっている人としたもの。

 藤沢市にも外国人市民が多くいる。様々なボランティアの役割を担いうる。国籍条件は入れるべきでないが?⇒オリンピック憲章の精神に照らして、国籍条件は設けないほうが好ましいと考える。市独自のボランティアの応募条件では国籍の条件は規定しない。

 多様な人々の参画に障がい者が入っているが、パラリンピックは全ての障がい者スポーツではない。市内の障がい者の方々だって、ボランティアとして参加できる。障がいのある方々にも担ってもらえる方針とすべきだが?⇒今後、関係課と連携する中で、当事者から意見を聞きながら、参加いただけるよう取り組んでいく。

 オリンピック・パラリンピック教育=学校教育ではない。学校でとなった場合、カリキュラムに入る余地がない。学校の年間計画に位置付けるなら、間に合う段階で学校に投げかける必要があるが?⇒指摘の通り、学習指導要領の改定も踏まえながら進めていく。検討にあたっては、学校現場、子どもたちにも意見を聞いていく。学校の年間計画に取り入れられるよう教育委員会とも調整していく。

 ヘイトスピーチの懸念ある。起きないよう啓発も必要だが?⇒ヘイトスピーチはあってはならないもの。共に生きる社会がオリンピックを契機に進むよう、取り組んでいきたい。

山内委員

 江の島に花壇やプランターの設置など、花いっぱい活動の考えは?⇒ボランティア等実施計画の中で、位置付けていく。

 事例にある雫石市の取組のように、大会後も継続している事例はあるか?⇒本市では毎年5月末にビーチクリーンをしている。40回を超えているが、前回の東京オリンピックの時の美化運動が始まりと聞いている。弁天橋の花いっぱい活動団体が、観光美化に取組んでいる。他市の事例を実施計画の参考にしていく。

 青少年団体からボランティアをしたいとの声あるが?⇒青少年交流事業を位置付けている。子ども、青少年団体に意見を聞きながら、ボランティア等実施計画のに位置付けていく。東京都・組織委員会のボランティア要件は18歳以上だが、今後、役割、内容をもとに精査される。本市独自のボランティアは多くの子どもが参加できるように検討していく。

 ボランティアでない一般市民も道を聞かれる可能性ある。市民への手引きが必要だが?⇒ボランティア研修で使用するパンフの市民配布を検討していく。

報告(2)待機児童の状況と解消に向けた取組等について

 現在の待機児童の状況と取組状況の報告がされたものです。

1. 待機児童の状況について

 平成29年4月1日現在の待機児童数については、3月31日付で厚労省から調査要領の改正が通知され、新しい定義が示されました。改定後の要領では、育児休業中の保護者へ復職に関する意思確認を行うこととなりましたが、本市では、入所申し込みを継続している方は、入所が出来た場合に復職する意思があるとみなし、最大の人数として、育児休業中の方を全員、待機児童数に含めることとしました。それにより、改定後の定義における本市の待機児童数は、148人となります。

(1)就学前児童数 平成29年4月 改定後22,542人/改定前22,542人/平成28年4月 22,691人

(2)保育所等利用申込者数① 平成29年4月 改定後7,183人/改定前7,183人/平成28年4月 6,793人

(3)利用児童数② 平成29年4月 改定後6,572人/改定前6,572人/平成28年4月 5,983人

(4)保留児童数③=①-② 平成29年4月 改定後611人/改定前611人/平成28年4月 810人

  ④ 預かり保育を実施している幼稚園 平成29年4月 改定後0人/改定前0人/平成28年4月 3人

  ⑤ 国庫補助を受けている認可外施設 平成29年4月 改定後5人/改定前5人/平成28年4月 19人

  ⑥ 藤沢型認定保育施設 平成29年4月 改定後117人/改定前117人/平成28年4月 176人

  ⑦ 企業主導型保育施設 平成29年4月 改定後5人/改定前5人/平成28年4月 0人

  ⑧ 求職活動を中止している方 平成29年4月 改定後96人/改定前96人/平成28年4月 172人

  ⑨ 特定の保育所等のみの申込者など 平成29年4月 改定後240人/改定前240人/平成28年4月 179人

  ⑩ 育児休業中の方 平成29年4月 改定後0人/改定前110人/平成28年4月 206人

(5)待機児童⑪=③-(④~⑩) 平成29年4月 改定後148人/改定前38人/平成28年4月 55人

※総定員数=6,708人(認可保育所6,446人+地域型保育事業所242人+認定こども園20人)

2. 待機児童解消に向けた取組について

(1)認可保育所本園および分園設置運営法人の公募結果(計390人の定員増)

 平成30年4月開所で運営法人の公募を行い、選考委員会で選定した結果、次の通りとなりました。

【東南地区・本園】

 ① 事業者名 株式会社 日本保育サービス

 ② 設置場所 鵠沼石上3丁目 石上駅から徒歩1分

 ③ 建築構造 鉄骨造2階建て建物全部

 ④ 予定定員 90人

【西南地区・本園】

 ① 事業者名 社会福祉法人 わかたけ福祉協会

 ② 設置場所 辻堂1丁目 辻堂駅から徒歩3分

 ③ 建築構造 鉄骨造2階建て建物全部

 ④ 予定定員 60人

【西南地区・本園】

 ① 事業者名 有限会社 HARMONIE(アルモニー)

 ② 設置場所 辻堂6丁目 辻堂駅から徒歩12分

 ③ 建築構造 木造2階建て建物全部

 ④ 予定定員 60人

【東南地区・分園】

 ① 事業者名 社会福祉法人 喜寿福祉会

 ② 本園名称 グリーンキッズ湘南

 ③ 設置場所 渡内3丁目 藤沢駅から徒歩26分

 ④ 建築構造 木造2階建て建物全部

 ⑤ 予定定員 60人

【中部地区・分園】

 ① 事業者名 社会福祉法人 永寿会

 ② 本園名称 湘南まるめろ保育園

 ③ 設置場所 城南1丁目 辻堂駅から徒歩17分

 ④ 建築構造 重量鉄骨造2階建て建物全部

 ⑤ 予定定員 60人 ※4月開所予定が6月開所予定に変更(2017年10月6日修正)

【北部地区・分園】

 ① 事業者名 社会福祉法人 一石会

 ② 本園名称 御所見愛児園

 ③ 設置場所 湘南台4丁目 湘南台駅から徒歩7分

 ④ 建築構造 鉄骨造4階建て1階部分の一部

 ⑤ 予定定員 60人

(2)小規模保育事業所の設置運営事業者公募について(計19人の定員増)

 中部地区に1園、募集期間5月22日~7月7日、定員9人以上19人以下、開所時期30年4月の条件で公募しています。

(3)決定済みの施設整備による定員拡大(計170人の定員増)

【認可保育所の再整備による定員拡大】

 ① 六会保育園 定員6人増/平成29年5月開所

 ② 神明保育園 定員5人増/平成30年4月開所予定

【小規模保育事業所の整備】

 ③ キッズ大陸mini辻堂園 定員19人/平成29年6月開所予定

 ④ ニチイキッズ本鵠沼 定員19人/平成29年7月開所予定

【認可外保育施設の認可化整備による定員拡大】

 ⑤ 湘南たんぽぽ保育園 定員75人/平成30年1月開所予定

【分園の整備による定員拡大】

 ⑥ 神明保育園分園 定員46人増/平成30年4月開所予定

※平成30年4月に向けた定員拡大見込み 390人+19人+170人=579人の定員増

3. 藤沢市 子ども・子育て支援事業計画の中間見直しについて

 「藤沢市 子ども・子育て支援事業計画」は、平成27年度から31年度までの5年間を計画期間としていますが、計画を策定した際に見込んだ保育需要を上回る実情を踏まえ、本年度中に見直しをします。あわせて、具体的な施設整備計画として定めている、藤沢市保育所整備計画(ガイドライン)も見直し、平成30.31年度の保育需要に対応していきます。

桜井委員

 要領改定後、育児休業中の保護者を入所後復職する意思があるとみなした理由は?⇒入所希望をしているので、育休中でも入所が決まれば、復職するとみなしたもの。

 幼稚園の長時間預かりについて、幼稚園との協議状況は?⇒少しでも長く、多くの日数での実施に理解を求めてきた。少しずつ預かり保育の充実が図られてきた。今年度は、32園中、29園で預かり保育を実施してもらっている。

 保護者の利便性は向上したが?⇒直接保護者からは聞いていないが、幼稚園協会などの話から、円滑に運営されていると捉えている。

 総定員数の内訳で、認定こども園20人とある。現在、認定こども園への移行を検討している園はあるのか?⇒認定こども園は、幼稚園と保育園の両方。土曜保育、預かり保育の長時間化などハードルが高い。広田幼稚園が認定こども園となったので、状況を踏まえて、本市の認定こども園のあり方を検討していく。

 認定こども園への移行を積極的に進めていくのか?⇒広田幼稚園が2号認定20人枠で14人利用している。課題などを検証したうえで、今後の方向性を検討していく。

宮戸委員

 計画の見直しについて、保育需要が増えた理由は?⇒平成25年度に就学前児童の保護者6,000人にニーズ調査し、平成27年度からの5か年の量の見込みが高止まりすると見込んだが、年々申し込みが増えている状況。

 今後、どう対応していくのか?⇒入所申し込み率を精査して見込みを定め、確保策を検討していく。

 保育所整備計画見直しのスケジュールは?⇒最終案を平成30年2月議会を目途に進めていく。

山内委員

 ガイドライン時に、入所保留数値を問題視していたか?⇒ガイドライン策定時は、保育を必要とする全ての児童に対応したもの。

 平成28年4月の入所保留児童は810人。県内19市中2番目に高いことを把握していたか?⇒数値は把握していた。

 定員を579人増やす予定だが、入所保留611人以外も考慮しているのか?⇒開発なども考慮している。

 保育の質について、本園と分園で保育士の配置基準に差はあるか?⇒施設長は兼務が可能。その他は同じ。

 来年4月開所予定の6園について、給食の自園調理の状況は?⇒全て自園調理。

 株式会社の参入について、過去の実績も議会に示すべきだが?⇒実績は選考委員会で報告を受けたうえで選定している。

 小規模保育事業所について、保育士の配置基準に違いはあるのか?⇒小規模A型は、厚労省の定める認可保育所と同じ。

 以上、報告とします。

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

アーカイブ