10月6日 10:00より、藤沢市議会9月定例会(10日目)が開催されました。内容の抜粋は次の通りです。
【議員の辞職について】
原議員より、10月3日付で辞職願が提出され、辞職の許可が求められました。この件は、全会一致で許可されました。
【議案第49号の訂正】
市民病院職員の異動状況の合計欄の数値について、訂正の承認が求められました。この件は、全会一致で承認されました。
【決算特別委員会】
※ ここで、本会議で議案第49号の訂正が承認されたので、決算特別委員会が再開されました。議案第49号の訂正されたことに伴う、再質疑の手続きを経て、採決を行いました。
認定第1号 平成28年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
認定第2号 平成28年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
認定第3号 平成28年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
認定第4号 平成28年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
認定第5号 平成28年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
認定第6号 平成28年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
認定第7号 平成28年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
認定第8号 平成28年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第48号 平成28年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について
この議案は、全員が賛成し、可決すべきものと決定しました。※委員の挙手間違いあり
議案第49号 平成28年度藤沢市民病院事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
【本会議再開】
平成28年度決算認定にあたり、各会派の賛成・反対討論のあと採決となりました。採決の結果は次の通りです。
なお、私が所属する「民主クラブ」からは、永井議員が、賛成の立場で討論を行いました。内容は次の通りです(全文)。
「民主クラブ」 平成28年度決算討論
私たち民主クラブは、誰もが排除されず包摂される社会、ともに生きるまちづくりを目指しております。
そのような立場から、意見、要望を申し述べます。
【航空機騒音対策について】
アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」ですが、藤沢市上空にも飛来し地域住民から不安の声が出ています。直近では、シリアで墜落大破、新石垣空港にはオイル漏れで不時着するなど、事故が相次いでいます。
オスプレイは、モード転換の時が最も不安定で危険です。飛来情報と合わせて、」飛行形態についても監視を行うなど、状況把握を行っていただきたいと思います。
【人権課題 セクシャルマイノリティーについて】
捉え方が、LGBTからSOGI(ソギ)セクシャルオリエンテーション・ジェンダーアイデンティティー、性的指向と性自認 という考え方に変わりつつあります。性的少数派を差別的に呼ぶのではなく、異性を好きになる指向、同性を好きになる指向など様々なバターン、性的指向があり、誰もがそのどこかの性的指向であるという考え方ということです。
約6パーセントが性的少数派と言われていますので、身近な人の中にも、セクシャルマイノリティーだけど、言えない状況があり、この状況・考え方を変えていくことが必要です。28年度は所属長への研修を実施したとのことですが、今後は、人権尊重の視点に立った意識啓発を、市民、市職員、教員に対しても進めることをお願いいたします。また、学校に於いても同様に、児童・生徒、対して、意識啓発の取り組みをお願いいたします。
【総合教育会議について】
総合教育会議は、市長が設置して主催するもので、協議は、市長と教育委員が対等・平等に意見をして、協議を進めるもので、市長と教育委員の間で、協議が整った場合のみ、協議内容の法的な効力が生じるとのことでしたが、当初より懸念があり、教育委員会とこの「総合教育会議」の関係はどうなのかということ、そして、政治が簡単に教育に関与していくことにならないか、教育行政の中立が侵されることにならないか、ということにつきまして、よく念頭に置かれ、慎重な運営をお願いたします。総合教育会議の、主旨、役割が 双方の尊重義務が生じること等も含め、参加者の間で、共通に認識されているべきだと考えます。
いい形で運用され、より良い教育に繋げていただけますよう、お願いいたします。
【主権者教育について】
選挙教室は、希望する小学校に対して6年生を対象に実施しています。
また28年度には、白浜養護学校高等部に対して、初めて主権者教育を実施したことを高く評価致します。
選挙においては、現在もバリアフリー・介助物品の配備等、多様な配慮をされています。引き続き、障がいのある方のほか、日本語を母語としない人等に対しても、合理的配慮、意思決定支援をお願いいたします。
【オリンピック・パラリンピックについて】
オリンピック憲章の精神をふまえた、有意義なものであって欲しいと願っています。
このイベントにちなんで、「子どもたちを参加させて何かイベントをしたい」というような案が多数出てくると思います。ですが、「学校を通して」というものであれば、十分慎重に対応すべきだと思います。「ゆとり教育」が否定された後の学習指導要領では、教科学習の時間が増え、教科学習以外の活動に使える「総合」などの時間は大幅に縮小しています。その時間も、各学校の年間計画にもとづき、事前に決まっています。
そのことを踏まえたうえで、イベントや企画への参加は、呼びかけられなくてはなりません。特に、「教育プログラム」は、各学校の教育課程を尊重し、イベント等への参加は、各学校との十分な話し合いと合意のもとに進めるべきです。この点の留意をお願いいたします。
また、パラリンピックについては、金メダルの数に注目し、メダルの数が増えることを期待するのではなく、障害者と障がい者スポーツへの理解、各個人の可能性と、これまでの道のりがどのようであったかという課程に光をあてていくべきだと考えます。各個人が競技へ取り組み課程の成果としてメダルを獲得することはすばらしいことです。 本市もパラリンピックの主旨に則って進めているとのことですので、普及・周知等においても同様に進めてくださることをお願いいたします。
【多文化共生事業について】
かながわ医療通訳派遣システムですが、日本語が話せない親に付き添って子どもが学校を休んで病院で通訳を行う事例も報告されており、そのような時にこそ役立つシステムとして、重要です。
対応言語も徐々に増えているとのこと、関係団体、神奈川県と連携して、継続・充実をお願いいたします。
【野焼きについて】
北部の市境付近において、依然として違法となっている「野焼き」が行われており、周辺の市民が煙や臭いに悩まされています。環境保全課も再三、迅速な対応をとってくださっていて、住民の方々も感謝をしているとのことですが、「野焼き」はなくなっておらずH28年度は60件の市民からの相談があった、とのこと。 引き続き、警察、消防や関係各課と連携しパトロール等の取り組みをすすめていただきたくお願いいたします。
【生活困窮者自立支援について】
生活困窮者自立支援制度での住居確保給付金制度は、急激な雇用環境の変化などで、急に仕事がなくなってしまった方や、就労できる状況にあることが前提での制度となっていて、児童養護施設の退所者や、住宅に困窮している方、その恐れのある住居確保要配慮者の全てが対象とはなっていない制度であります。
世田谷区のフェアスタート事業には、給付型奨学金とともに住居支援も盛り込まれています。
市としても、必要性は認識していらっしゃるとのことですので、対象者の早期拡大の取り組みを要望いたします。
【学習支援について】
学習支援事業は、基本としては、学力をつけることですが、子どもたちの「居場所」や支援に繋ぐための場としても重要だと考えます。 本市の実施する地域包括ケアシステムの一部として捉らえ、地域との連携協力や地域の縁側との連携を模索する等、学習支援事業のさらなる充実を要望いたします。
【高齢者虐待防止について】
竹村議員を中心に会派として、介護者に対する支援策の重要性を訴えてまいりました。高齢者虐待の防止には、苛酷な状況下で介護を担っている「介護者」への支援が必要です。
在宅介護において、介護する側が、負担が大きすぎて、加害者になってしまう現状を踏まえ、家族介護者に対する更なる支援は重要です。
家族介護者支援策のひとつとして、ケアラー自身の心やからだの健康に配慮した、ケアラー手帳を配布し、効果を上げている自治体もありますので、本市の家族介護者の実態に即した支援の検討をお願いいたします。
【指導主事について】
教育委員会には地方教育行政の組織及び運用に関する法律第18条に基づき、「指導主事」が配置されており、職務内容は、学校関係の職務が多岐にわたります。指導主事の役割は様々ありますが、まず、授業の質を向上させ、よくわかる・楽しい授業を作るために、現場を支援することが、最も重要なことであると考えます。
しかし、様々な課題への対応に追われ、超過勤務を強いられている状況と同時に、藤沢市は県内でも生徒数に対する指導主事の数が一番少ないということであります。指導主事が、授業改善の支援に専念できるよう、業務の改善や、増員の検討をお願いいたします。
さらに、「児童支援担当」についてですが、児童支援担当教諭の配置は、支援教育を進めるうえで、重要であるとして、教育現場においても非常に期待が寄せられていて、そして、実際に成果があがっていると考えます。児童支援担当教諭の早期の全校配置に向けた取り組みをお願いいたします。
【ヤングケアラー支援について】
ヤングケアラー実態調査については、昨年の7月に、市内の全教員を対象に行われました。その結果を現場にフィードバックし、今後の現場での「気づき」や実践につなげていくことが重要であると考えます、よろしくお願いいたします。 さらに、学校だけでなく、市として若者ケアラー支援を行っていただくことを要望いたします。
【子どもの貧困対策について】
給付型奨学金にあてる原資となる、教育応援基金については、わかりやすいパンフレットを作成し、企業、団体だけでなく、広く市民に対しても広報、周知し、多くの協力を求めていただくことを要望いたします。合わせて、フェアスタートの視点に立ち、給付型奨学金だけでなく、住宅支援の取り組みもお願いいたします。
【国際教育推進事業について】
藤沢にゆかりのある朝鮮通信使の歴史が、藤沢宿交流館に展示されています。日本と韓国・朝鮮の間の長い友好と交流の歴史について、周知をはかる活動を促進し、差別のない学校づくりをすすめるために、藤沢の地域教材として活かし、題材にすることを検討していただきたいと思います。
【いじめに対する取り組みについて】
藤沢市では「子どもをいじめから守る条例」が制定され、子どもにわかりやすい「子どもをいじめから守る条例」のリーフレットを作成して、配布しています。このリーフレットを活用して、話し合いをしたり、授業をするなど、積極的に活用して、いじめ防止に役立てていただきたいと思います。
【医療的ケアを必要とする子どもへの支援について】
特別支援教育での医療資格を持った介助者の配置について、藤沢市の教育委員会は、教職員対応要領において、「行事参加に際して保護者に付き添いを求めることは差別である」と、規定しています。これは重要なことで、全国的にも注目されています。
これを担保するために、医療的ケアを必要とする児童・生徒に対し、医療資格を持った介助者の配置が必要となり、学校看護介助員を配置。平成28年度は3名を派遣し、児童・生徒の医療的ケアを実施し、学校生活の支援を行ったということを評価いたします。
今後は、学校看護介助員の派遣時間数を増やすなど、さらなる充実を要望いたします。
【歴史的建造物の活用について】
我が会派は、耕余塾が、藤沢の歴史の中で果たした役割は、大きいと思っています。明治時代、先進的な教育機関の一つとして、大きな位置を占めていた耕余塾。吉田茂も学んだことや、自由民権運動との繋がりなどあまり知られていないと思います。
耕余塾とも関わりが深い旧三觜家住宅が保存され、文化財として、維持・活用されたことは、非常に重要だと思います。地域に貢献した多くの人材を生み出してきた耕余塾をもっと周知すべきです。講演や耕余祭などを明治市民センター等と開催しているとのことですので、いっそうの普及・啓発をお願いいたします。
【郷土文化の推進について】
遊行寺には、国宝の一遍上人絵伝をはじめ、多くの重要文化財や有形文化財など、貴重な物品があります。市内の指定文化財の多くが遊行寺にあるとのこと。遊行寺との協力により、講演やシンポジウム、展示会などを、藤沢宿交流館等との連携により開催したとのこと。藤沢の歴史文化の周知・普及に活かせるよう、さらなる推進を引き続きお願いいたします。
【ふじさわ浮世絵館とアートスペースについて】
ふじさわ浮世絵館とアートスペースの施設を、文化施設、学習施設として、各学校の参観のコースの対象として提案し、関連部署連携して、プログラムの作成等を行うことを提案いたします。
藤沢の文化を子どもたちが体感・体験し、感性を伸ばすことに繋がると思います。
ご検討をお願いいたします。
以上をもって、民主クラブの討論とさせていただきます。どうもありがとうございました。
認定第1号 平成28年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、共産党、市民派クラブが反対しましたが、賛成多数で認定されました。
認定第2号 平成28年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で認定されました。
認定第3号 平成28年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、全会一致で認定されました。
認定第4号 平成28年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で認定されました。
認定第5号 平成28年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で認定されました。
認定第6号 平成28年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、全会一致で認定されました。
認定第7号 平成28年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、全会一致で認定されました。
認定第8号 平成28年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で認定されました。
議案第48号 平成28年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について
この議案は、共産党が反対しましたが、賛成多数で可決・認定されました。
議案第49号 平成28年度藤沢市民病院事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
この議案は、全会一致で可決・認定されました。
議会議案第4号 薬害肝炎救済法の延長を求める意見書について
この議案は、厚生環境常任委員会に提出された陳情が主旨了承となりましたので、国会及び政府に提出する意見書が提案されたものです。
この議案は、湘風会、公明党、自民党藤沢が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
以上をもって、平成29年9月定例会が閉会となりました。