2019.3.8 予算等特別委員会(4日目)~民生費

 3月8日 13:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(4日目)が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

 次に示すものは、平成31年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が平成31年度予算、中側が平成30年度予算 、右側が平成29年度予算

【民生費】

69. 民生委員活動費 6,778万3千円/6,739万5千円/6,749万円

70. 社会福祉協議会関係費 1億2,680万7千円/1億1,908万2千円/1億9,338万円

71. 生きがい福祉センター業務委託費 3,678万2千円/3,686万3千円/4,092万8千円

72. シルバー人材センター事業会計助成金 4,970万6千円/4,787万9千円/4,005万6千円

73. 地域福祉推進事業費 7,802万3千円/7,808万4千円/838万2千円

74. 愛の輪福祉基金積立金 1,050万円/1,050万5千円/1,050万5千円

75. 愛の輪福祉基金事業費 1,013万7千円/1,048万1千円/1,056万6千円

76. 福祉総合相談支援事業費 550万9千円/581万9千円/831万6千円

77. 介護人材育成支援事業費 1,502万3千円(拡充事業)/1,502万3千円/1,204万6千円

佐賀委員

 現場からは何が求められているのか?⇒派遣で人は確保しているが、新規採用を考えてほしいなど。

 今後、現場の声を踏まえたメニューの拡充が必要だが?⇒第8期介護保険事業計画に向けて、何をすればいいのか、国の動きも注視しながら進めていく。

78. 成年後見制度等推進事業費 3,743万3千円(拡充事業)/2,971万1千円/2,146万9千円

79. 生活困窮者自立支援事業費 4,956万1千円(拡充事業)/1億1,982万1千円/1億30万9千円

永井委員

 一時生活支援事業の内容は?⇒離職や立ち退きなどで困っている生活困窮者に一定期間も住居、食事、物品などを提供して、自立に向けた相談を受けていく事業。

友田委員

 引きこもり支援について、年齢区分による支援を見直すべきだが?⇒ユースワークふじさわでは39才までとなっているが、引きこもりの高齢化により40代いじょうの支援も重要。国の調査結果、平成31年度からの横浜のサポートステーション事業も踏まえて、経済部、福祉健康部で研究していく。

80.【新規】包括的支援体制推進事業費 8,414万円/—

81. 藤沢型地域包括ケアシステム推進事業費 220万5千円/113万5千円/109万1千円

堺委員

 VR体験会の対象者と今後の方向性は?⇒認知症の疑似体験会を4地区、本庁で開催予定。認知症に対する偏見や特別扱いのないよう学べる機会としていくことで、地域共生社会の実現につなげていきたい。次年度以降は、参加者の意見を聞いて、継続できるようにしていきたい。

友田委員

 ワークライフケアバランスにおける、ケアラーに対するアセスメントの状況は?⇒ケアラーにも生活課題ある。ケアラーの事情、課題をしっかり受け止めていく。

 北海道の栗山町などでは、ケアラー手帳を交付している。本市の考えは?⇒他市の事例を参考に、ワークライフケアバランスの視点を含めて検討していく。

82. 地域の縁側等地域づくり活動支援事業費 3,053万円/3,600万2千円/3,800万3千円

83.【新規】窓口業務等協働事業推進費 9,757万2千円/—

柳沢委員

 具体的業務の線引きの考えは?⇒偽装請負防止として線引きは必要。全体の5-7割は委託できると考えるが、納付相談については、マニュアル化で出来ない部分ある。他市の事例を参考にして検討していく。

84.【新規】地域交流センター管理費 146万8千円/—

85. 障がい者福祉手当 3億9,943万2千円/3億9,447万7千円/3億9,024万6千円

86. 心身障がい者介護手当 2,139万9千円/2,127万3千円/2,131万5千円

87. 学園等運営委託費 1億7,750万円/1億7,600万円/1億7,304万円

88. 障がい者等医療助成費 18億1,155万7千円/17億5,849万円/17億2,365万8千円

89. 障がい者等歯科診療事業運営費 1億5,041万8千円/1億4,792万7千円/1億4,533万6千円

90. 障がい者等福祉タクシー助成事業費 1億4,099万4千円/1億4,025万2千円/1億4,347万4千円

土屋委員

 福祉タクシー利用券の交付が増えている理由は?⇒障がい者手帳の交付が増えたため。

 ガソリン券の交付している自治体ある。本市でもすべきだが?⇒本人確認が出来ないので難しい。

91. 障がい者就労支援事業費 1,746万2千円/1,746万2千円/1,746万2千円

92. 心のバリアフリー推進事業費 256万5千円/300万4千円/110万2千円

友田委員

 努力義務である、障がい者差別解消支援地域協議会を設置したことは評価するが、斡旋、勧告など実効性ある条例制定が必要だが?⇒協議会の中では情報の共有にとどまっている。今後、検討が必要と考えている。

 職員向けのサポートブックには難病の記載がなかったが、改定に際して記載すべきだが?⇒取り入れていく予定。

93. 介護給付費等事業費 64億168万8千円/54億2,436万2千円/62億4,733万7千円

94. 障がい児通所給付費等事業費 17億7,942万9千円/16億76万7千円/介護給付費等事業費から分離

友田委員

 障がい児の放課後デイサービスについて、学校では障がいのあるなしに関わらない共に学ぶ教育としている。放課後子ども教室で活用するにしても、学校施設を使用するのであれば、同様にすべきだが?⇒学校では、養護教諭などでバックアップしているが、児童クラブではそこまでできない。可能な限り受け入れるようにしていきたい。

 放課後の子どもの居場所のプロジェクト会議に校長会の代表を入れる考えは?⇒プロジェクト会議はできたばかり。校長会への依頼は新年度に入ってからと考えている。

95. 地域生活支援事業費 6億539万3千円(拡充事業)/6億2,448万円/6億1,026万2千円

96. 老人措置事業費 2億7,881万7千円/2億7,315万7千円/2億8,330万2千円

97. 老人クラブ助成費 885万1千円/865万4千円/892万円

98. 敬老会事業費 1,704万4千円/1,583万円/1,476万8千円 

99. いきいきシニアセンター業務委託費 2億4,217万1千円/2億3,973万8千円/2億3,448万6千円

100. いきいきシニアセンター施設整備費 1億5,287万4千円/1,575万4千円/3,981万5千円

101. 湘南すまいるバス運行事業費 3,917万7千円/3,888万6千円/3,831万7千円

102. 養護老人ホーム湘風園施設整備助成金 416万5千円/125万2千円/727万3千円

103. 要援護高齢者福祉タクシー助成事業費 152万1千円/151万9千円/102万2千円

104. 寝具乾燥消毒事業費 215万5千円/217万1千円/216万4千円

105. 一時入所事業費 284万3千円/300万9千円/304万5千円

106. 紙おむつ支給事業費 3,044万5千円/2,622万2千円/2,620万7千円

107. 緊急通報システム事業費 6,298万2千円/6,557万3千円/6,945万5千

108. 高齢者虐待防止対策事業費 725万7千円/734万5千円/753万円

109. 高齢者いきいき交流事業費 2億529万5千円/2億1,140万5千円/1億9,923万6千円

110. 老人福祉施設建設助成費 3,169万5千円/1億5,750万円/3億3,250万円

111. いきいきシニアライフ応援事業費 182万5千円/167万1千円/167万1千円

112. 敬老祝金事業費 1,107万3千円/1,056万円/1,097万6千円

堺委員

 市長が直接訪問する人数は?⇒99人中59人。

 市長が訪問できないときは?⇒対象者に聞き取り、希望者には直接訪問する日程を調整する。希望ない場合は、市民センター職員や民生委員が祝金を届けている。

113. 地域包括支援センター整備事業費 562万2千円/639万9千円/—

114. 地域密着型サービス整備助成費 3,680万円/—/2,980万8千円

115. 地域子育て支援センター事業費 6,262万5千円/6,204万1千円/6,268万4千円

東木委員

 子どもの貧困について、子育て、暮らし、家族丸ごと相談の考えは?⇒要件ごとに窓口が分かれている。実態調査の結果を踏まえて検討していく。

116. つどいの広場事業費 1,823万4千円/1,796万円/1,776万3千円

117. 子育て関係事務費 1,492万円(拡充事業)/1,342万4千円/420万8千円

井上委員

 第二期子ども・子育て支援事業計画策定に向けて、第一期計画の目標に対して総括はしたか?⇒来年度までの計画。毎年度の進捗管理は子ども子育て会議でしている。全体の総括はしていない。

 達成できているもの、出来ていないものの把握は?⇒施設整備は計画上達成しているが、待機児童が発生している。

 第二期計画に向けての反映は?⇒5月に実態調査したうえで計画をたてる。保育施設の設置は、見込みを良く精査していく。

118. ファミリー・サポート・センター事業費 1,792万2千円/1,791万5千円/1,792万4千円

119. 子育て短期支援事業費 560万5千円/571万9千円/588万9千円

120. 児童扶養手当費 15億3,248万9千円/12億346万5千円/11億8,943万1千円

121. 小児医療助成費 17億9,645万5千円(拡充事業)/16億2,282万5千円/16億4,238万1千円

堺委員

 小児医療費助成に係る第三者行為の状況は?⇒平成28年度2件、29年度0件、30年度3件。

 手続きの遅れや時効はないか?⇒ない。

土屋委員

 小児医療費助成について、所得制限はやめて、段階的に高校生まで拡大すべきだが?⇒限られた財源の中で、所得制限し、4月から開始していく。

122. 母子家庭等自立支援給付金事業費 3,184万円/2,565万8千円/2,544万4千円

123. ひとり親家庭等医療助成費 2億1,017万6千円/2億1,093万1千円/2億3,800万3千円

124. 養育者支援金事業費 461万4千円/333万7千円/387万1千円

125. 市立保育所整備費 1,598万8千円/291万8千円(債務負担行為の設定9億円)/2,533万8千円

126. 法人立保育所運営費等助成事業費 20億2,155万円(拡充事業)/18億268万9千円/18億2,439万8千円

井上委員

 保育士不足により児童を受入れできない状況は?⇒平成31年4月1日で、民間の認可保育施設7施設で、83人分の受入れを見合わせる予定。

 奨学金の返済補助の対象が40人の半分とのことだが、保育士全体を支援すべきだが?⇒離職防止には保育士の処遇改善が必要。国の処遇改善も対象が全員ではない。国・県に要望していく。

堺委員

 ミナパークにできた企業主導型保育施設の課題への対応は?⇒市の関与について、設置基準の中で、事業者が本市への相談を通じて関係性を築いている。

127. 藤沢型認定保育施設保育料助成費 1,387万8千円/1,274万4千円/2,514万2千円

128. 藤沢型認定保育施設補助事業費 6,384万8千円/7,041万4千円/7,172万1千円

129. 法人立保育所等施設整備助成事業費 6億6,293万3千円/2億1,283万6千円/8,727万7千円

130. 浜見保育園アスベスト対策事業費 498万7千円/—/—

131. 幼稚園等就園奨励費補助金 7億5,400万7千円/7億円8,658万8千円/7億9,874万8千円

132. 幼稚園等預かり保育推進事業費 3,891万3千円/3,268万7千円/2,534万2千円

133. 少年の森整備事業費 4,668万3千円/334万9千円/412万7千円

134. (公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業関係費 3億2,880万9千円/3億2,362万9千円/2億5,475万7千円

井上委員

 児童館、地域子どもの家での飲食について、地域子どもの家利用者アンケートの結果と今後の方向性は?⇒飲食禁止の変更は40%、そのままが38%。衛生面が気になるが52%、子どもは食べたいが53%。運営委員会の中で検討していく。

135. 子ども・若者育成支援事業費 1,138万5千円/1,132万円/1,166万6千円

136. 放課後児童健全育成事業費 7億4,038万5千円/6億9,494万1千円/7億1,230万5千円

137. 放課後児童クラブ整備事業費 2億4,201万円/1億1,599万7千円/7,752万5千円

土屋委員

 児童クラブの施設整備の目標達成の見通しは?⇒平成31年4月で65クラブを予定。31年度末で70クラブを予定しており、計画達成は困難。平成32年度から新たな5ヵ年計画を策定する必要あり、クラブ数の見直しもしていく。

 大規模クラブの対策状況は?⇒70人以上のクラブについて、八松は新規施設により解消される。

138. 放課後子ども教室整備事業費 423万7千円(拡充事業)/—/—

井上委員

 市内小学校の空き教室の活用に向けた考えは?⇒3月に教育委員会と子ども青少年部でプロジェクトをつくるので、その中で検討していく。

佐賀委員

 放課後子ども教室について、鎌倉市では2020年度までに全ての学校で開設すると聞いている。学校施設の放課後開放については、市長部局が責任を担うべきだが?⇒責任の区分は大きな課題。今後も検討していく。

139. 児童虐待防止対策事業費 2,735万5千円/2,737万4千円/2,459万8千円

140. 子ども発達支援事業費 117万1千円/135万3千円/161万4千円

141. 子どもの生活支援事業費 950万8千円/812万4千円/812万4千円

142. 自立支援推進事業費 713万3千円/714万1千円/724万2千円

143. 生活保護扶助費 95億7,825万3千円/94億5,361万7千円/99億6,629万7千円

【予算の概況に掲載していない事業への質疑】

井上委員

 成人式における会場敷地内の喫煙について、新成人は喫煙禁止を知らない。看板などで周知すべきだが?⇒成人式の案内ハガキでの周知も含めて工夫していく。

堺委員

 陳情の主旨了承を受けて、ごみ屋敷条例制定に向けた取組のスケジュールは?⇒平成31年度は先行事例の状況、有効性、効果を確認、本市の現状と対応策などの調査・研究をした上で、条例化の必要性について、必要と判断されれば、審議会、パブコメなど、条例案を検討していくこととなる。

土屋委員

 善行地域の老人憩いの家が老朽化している。建て替えを含めて検討すべきだが?⇒築43が経過し老朽化している。床下のシロアリの駆除は実施している。今後の整備については。公共施設再整備プランの長期プランに位置付けている。

友田委員

 シルバー人材センターについて、配分金の設定の状況は?⇒県の最低賃金に準じて見直しているところ。平成31年度から改定されると聞いている。

 シルバー人材センターについて、他市では独立しているが本市の考えは?⇒独立は考えていない。

 育児と仕事の両立支援に取組むべきだが?⇒子連れ出勤、在宅ワークなどの選択肢が増えることは、保護者への支援となる。企業への投げかけが必要であり、関係機関と協議していく。

東木委員

 藤沢市トリプル成人式が実施された。市としての支援の考えは?⇒市民の発意による取組。状況を見て検討していく。

柳沢委員

 行革の個別課題で、見直し検討対象33事業を廃止した場合のコスト縮減額は?⇒3年間で2億8,000万円。

 関係団体が納得できなかった場合、ごり押ししないか?⇒強引にしないように配慮していく。む
 
 他の自治体より優れているもの、国の基準を上回っているものを廃止するのは間違っていると思うが?⇒廃止を検討するものではない。新たなニーズに対応する必要がある中で、一つ一つの事業を見た時に、持続可能な制度にする必要ある。該当する人とどうしていくか協議し検討していきたい。

※この時点で、18時前となりましたので、11日の委員会に延会となりました。以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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