2019.3.12 予算等特別委員会(5日目)~労働費・商工費・農林水産業費

 3月12日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(5日目)が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

 次に示すものは、平成31年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が平成31年度予算、中側が平成30年度予算 、右側が平成29年度予算

【労働費】

167. 就労支援事業費 2,853万2千円/2,268万3千円/2,310万8千円

東木委員

 ユースワークふじさわについて、実績・効果・課題は?⇒平成30年度1月末で、登録194件、相談1,304県、プログラム3,931件、関係機関とのネットワーク295件、進路決定92件。ユースワークの利用は20~29歳が多いが、40歳以上の相談もあり、バックアップふじさわにつなげている。

原田委員

 不登校の中学生が引きこもりにならないための取組みが必要。進学に向けた支援が必要だが?⇒ユースワークふじさわは、教育機関と連携・相談している。今後、相談は青少年部のユースサポートふじさわで、初期相談について調整していきたい。

 個別ケース対応の中で、市への政策提言はあるか?⇒ユースワークふじさわの事業者と定例会しているが、現在、そういう話はない。

 他市の同様な取組を視察して参考とすべきだが?⇒子どもの貧困対策も大きな問題となっており、関係課との連携が必要と考える。今後、どういう事業にしていくべきか関係課で検討していく。

168. 勤労者生活資金貸付金 2億8,000万円/2億8,000万円/3億円

169. 勤労者住宅資金等利子補助金 2,929万3千円/2,700万円/3,484万9千円

170. 技能振興関係費 472万2千円/434万2千円/460万

有賀委員

 マイスターと市民のつながりも必要と思うが?⇒市民参加型事業として、ワインと食べ物のマリアージュなどもしている。今後も積極的に取組んでいく。

 市民の方からマイスターと一緒にコラボしたい希望があったら、経済部がプロデュースして進めていくべきだが?⇒公民館とコラボして大人向けの事業をしている。アンケートでの要望を事業に繋げていきたい。

佐賀委員

 オリンピック文化事業の来年度の取組みは?⇒今後は、ワールドカップ実行委員会などと事前調整し、2020大会に向けておもてなしの事業となるように進めていく。

171. 労働会館整備費 879万8千円/25億5,514万8千円/18億3,304万7千円

堺委員

 現状で、補償の予定はあるか?⇒予定はない。事後調査をしていく。

有賀委員

 工事前に、精密機器を移転したと思うが、戻す予定は?⇒3月中に元に戻る予定となっている。

172. 障がい者就労関係費 760万6千円/794万5千円/555万7千円

友田委員

 ICTの活用も広がっている。在宅ワークの取組みの考えは?⇒事業はしていないが、国がテレワークの普及啓発をしている。勤労ふじさわにも掲載し、普及啓発に努めている。

 白浜養護学校の元先生が農業をしていて、白浜の卒業生の就労につなげている。就労者支援としての農業の考えは?⇒地産地消推進計画の改定の中で農福連携を位置づけている。福祉団体の方々と協議を深める中で、労働と農業と連携して就労の場を増やしていきたい。

【農林水産業費】

173. 地産地消推進事業費 434万2千円/478万8千円/432万9千円

井上委員

 地産外消の取組の考えは?⇒市内、県内で流通させたい。生産量からして近隣市での流通に力を入れていく。

永井委員

 藤沢産農産物の安全性が伝わってこない。消費者や市民への周知が必要だが?⇒安全性を担保するため、JAとGAPの取組の普及を進めていく。イベント、食育講座、SNSなどで広く周知していく。

平川委員

 藤沢産利用推進店の周知について、藤沢コンシェルジュで、パネル展示などで情報提供できないか?⇒推進店が毎年更新されるので課題はあるが、地産地消推進協議会で意見を聞いて検討していく。

174. 環境保全型農業推進事業費 65万8千円/148万6千円/132万9千円

175. 水田保全事業費 2,500万円/2,500万円/3,000万円

176. 担い手育成支援事業費 2,516万1千円/2,219万円/2,424万円

177. 産地競争力強化事業費 298万1千円(新規事業)/153万7千円/2億181万9千円

永井委員

 枝豆だっきょう機導入する理由は?⇒豆を外すための機械で、1時間で約1,000本処理できる。12人の組合員のうち、5人が新規参入者で効率化が図られる。

178. 遊休農地対策事業費 212万円/197万8千円/155万円

179. 野菜生産出荷対策事業費 1,418万7千円/1,492万5千円/1,786万9千円

堺委員

 出荷先と販路拡大の考えは?⇒県内スーパーが中心だが、市内大手量販店からも要望あるが、JA、流通業者との連携が必要となる。できるように取り組んでいく。

 ふるさと納税の返礼品にしては?⇒トマト、コメ、胡蝶蘭が返礼品になっている。ブドウや梨が登録されていないので、働きかけをしていきたい。

180. 湘南野菜生産育成事業費 419万4千円/400万5千円/629万4千円

181. 野菜価格安定事業費 281万6千円/298万7千円/348万7千円

永井委員

 トマトの価格が下がっていると聞くが、どうしていくのか?⇒市主催のイベントで販促していく。3/16.17に藤沢駅コンコースで即売会をする。トマトの魅力を今後もPRしていく。

182. 学校給食用農水産物生産出荷対策費 157万7千円/163万5千円/156万2千円

井上委員

 全体の状況は?⇒米10トン、大豆3トン、小麦500キロ、きな粉15キロ。地産地消のモデル校にも供給している。

 出荷量を増やせないか?⇒大豆はもう少し需要はあるが、収穫時に汚れがついて、出せないこともある。研磨機により質を上げて出せるようにしていく。

183. 畜産振興対策事業費 578万円/578万円/629万2千円

堺委員

 ふるさと納税への出荷を補助要件にすべきだが?⇒関係団体の意向を聞いて検討していく。

184. 畜産経営環境整備事業費 4,163万9千円/3,917万1千円/4,502万

柳沢委員

 有機質資源再生センター跡地の活用の考えは?⇒地権者と話をしたところ、多くの方は返還されても困るとのこと。様々な検討をしていく。

東木委員

 GAP畜産版の実績と今後は?⇒今年度、1社が県内初の認証取得とた。来年度は2社が手を挙げている。

185. 農業用水路等改修事業費 734万1千円/566万8千円/1,194万7千円

186. 農業基盤整備事業費 7,864万6千円/6,952万7千円/9,472万4千円

187. つくり育てる漁業推進事業費 603万4千円/623万1千円/792万2千円

【予算の概況に掲載していない事業への質疑】

東木委員

 食品ロスの視点から、野菜の規格外品を活かす取組の考えは?⇒藤沢の農産物の廃棄は少ない。トマトは市外の加工業者でジュース化、農家レストランでは規格外品も受け入れている。

佐賀委員

 農地保全のための法人化の考えは?⇒農業者が集まっての法人をつくって、水田作業を受託することを考えている。受託組織の法人化により営農できるようにもっていきたい。

【商工費】

188. 新産業創出事業費 4,096万7千円/4,075万2千円/3,966万9千円

井上委員

 今後の取組は?⇒今後は、創業の機運の醸成に力を入れていく。若者のベンチャー企業の立ち上げなどに取組んでいく。

 事業活用の希望者は増えているのか?⇒予算的には変わりない。クラウドファンディング、インキュベーション施設など、民間のものが出来た。そういう企業との連携も図っていきたい。

189. 企業立地等促進事業費 870万7千円/931万3千円/1,655万円

井上委員

 今後、どうしていくのか?⇒新たなものづくり分野も増えている。藤沢市に呼び込みたいが用地がない。緑地の緩和など、環境を整えて、立地につなげていきたい。

堺委員

 本市の強みと弱みは?⇒技術力の高い中小製造企業が集積している。交通の利便性も高いことが強み。弱みは用地不足。

 外資系企業の立地の可能性は?⇒県では外国企業の立ち上げに補助制度ある。国・県の状況踏まえて検討していく。

柳田委員

 事業所税は人口30万未満なら発生しない。企業の負担をどう考えるか?⇒本市独自ではやめられない。

 事業所税をいただいてもメリットがあることが必要では?⇒目的税で使途は都市基盤整備。中小企業につながる使途を考えていく。

 企業立地の用地不足に対して緑地の緩和の話があったが、藤沢市の理念から反するのでは?⇒全市的な緑化率30%の考えは変えず、用途地域の中で一律30%で良いかを検討している。

 武田薬品の誘致について、県は80億円出して、本市は5年間、固定資産税と都市計画税を1/2減免した。武田からの税収をあてにして誘致したのでは?⇒武田からは一定の税収ある。緑化の緩和は市内企業からも強い要望ある。市外転出を防ぐためには、緑に対するスタンスを変えてはならないが、事業所の希望も反映する基準を検討している。

柳沢委員

 固定資産税と都市計画税の減免について、この間、武田薬品も含めて、どれだけ減免されているのか?⇒平成18年度から30年度の合計で、36億8,800万円。

 大企業と中小企業の割合は?⇒大企業34億2,900万円、中小企業2億5,900万円。

 投資に対する効果を評価すべきだが?⇒把握していく方法を検討していく。

190. ロボット産業推進事業費 3,211万7千円(拡充事業)/2,197万3千円/2,512万7千円

191. 中小企業勤労者福祉サービスセンター事業費 6,207万円/6,423万9千円/6,617万8千円

192. 地域密着型商業まちづくり推進事業費 1,831万5千円/1,841万5千円/1,741万5千円

堺委員

 元気バザールと公民館まつりを合わせて実施していく方向性は?⇒公民館まつりは地域住民の発表の場なので課題ある。郷土づくり推進会議の意見を聞いて実行委員会に提案していく。

平川委員

 まちゼミについて、北部で開催したとのことだが、参加状況は?⇒3/10までなので集計中。藤沢・辻堂駅周辺の1回目は523人、2回目は394人。

 参加している店舗数は?⇒1回目が45店舗、2回目が56店舗、3回目が41店舗。

 店舗の売り上げに繋がっているのか?⇒当日は販売禁止だが、その後、かなり新規のお客が来ていると聞いている。

東木委員

 湘南台での元気バザールについて、今後の開催予定は?⇒今後も様々なイベントのコラボも積極的に検討していく。

佐賀委員

 子ども版まちゼミの検討状況は?⇒来年で3年目となり、鵠沼、片瀬エリアで開催することで、全市的な取組となる。親子向けのプログラムは、学校との関係など、今後、商店会連合会と調整していく。

193. 商店街経営基盤支援事業費 3,950万3千円/3,415万4千円/3,740万2千円

井上委員

 商店街設置の防犯カメラについて、初期費用が負担となっているが?⇒防犯カメラの補助率を上げてきた。商店会連合会と情報を共有して研究している。

 防犯カメラをリースにいると課題があるのか?⇒他市ではリースの初期費用に補助しているところもある。商店会連合会と調整しながら検討している。

永井委員

 街路灯設置補助について、弥勒寺商店会の他1商店街とあるが、どこの商店街か?⇒湘南台商店会連合会で、サポートランプを付けて、歩きやすくするもの。

 補助率は?⇒事業費の60%。

194. 拠点駅等周辺商業活性化事業費 797万4千円/350万円/988万8千円

友田委員

 街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業補助金について、今後、めざす方向性は?⇒藤沢宿商店会とも連携して回遊性向上、地域貢献できるように取り組んでいく。

195. 住宅・店舗等リフォーム融資利子補助金 412万5千円/961万8千円/—

井上委員

 昨年度、制度を見直したが、見直し前と後の件数は?⇒見直し前は直接補助で400件、見直し後は利子補助で、住宅リフォーム1件、店舗リフォーム1件。

 制度の見直しにより、ニーズに合わなくなったのでは?⇒見直し前に金融機関にニーズを確認したところ、今回の2件より、はるかに多かった。今後、更に周知していく。

柳沢委員

 小規模のリフォームの方が需要が多いと思う。再度、制度のあり方を見直すべきだが?⇒見直しにより応募が減っているが、経済団体からは店舗も対象にしてほしいとの要望あり、利子補給の要望もあったため、見直した。来年度は継続し、需要の拡大につなげていく。

196.【新規】藤沢ものづくりブランド応援事業費 275万6千円/—

有賀委員

 どのような展示会を想定しているか?⇒商工会議所と協議しながら決めていくが、1件は、関東圏外で総合的なもの、もう1件は、東京会場でロボット関係など。

197. 中小企業支援資金貸付金 6億3,400万円/5億9,800万円/5億5,300万円

198. 景気対策特別資金貸付金 2億1,700万円/2億6,100万円/3億3,600万円

199. 中小企業融資制度利子補助金 1,466万4千円/1,303万5千円/1,231万5千円

200. 信用保証料補助金 3,551万2千円/3,102万1千円/3,208万8千円

201. 小規模企業緊急資金貸付金 1億100万円/9,800万円/6,700万円

柳沢委員

 予算が増えたが、応募が多いからか?⇒平成27年4月から限度額を300万円から500万円に見直した。毎年度増加傾向にある。

 1億円を金融機関に預託するが、金融機関の融資額は?⇒協調倍率を3倍としている。

 経営が厳しく市税を分割納付していても融資すべきだが?⇒分納している事業者への融資については、貸付原資が市税なので完納要件は重要。

202. 金融対策関係事務費 1,080万6千円/1,055万5千円/1,004万3千円

203. 市観光協会関係費 1億1,188万円/1億1,149万2千円/1億655万1千円

204. 誘客宣伝事業費 5,181万9千円(拡充事業)/4,402万8千円/4,415万7千円

井上委員

 江の島周辺でのキャッシュレス化の状況は?⇒江の島ではまだ進んでいないが、アイランドスパには外貨両替機が設置された。

 日本円を持たない外国人への今後の対応は?⇒3/7にJR藤沢駅のみどりの窓口のところに両替所できた。その他に、藤沢と鎌倉の商工会議所が連携して端末機の導入に取組んでいる。市としては、両替場所、端末情報などの周知支援を考えている。

 サムエルコッキング苑に設置の考えは?⇒サムエルコッキング苑と岩屋でのキャッシュレス化も検討している。

友田委員

 FUJISAWAFoodiesの管理について、観光協会の体制は強化されたのか?⇒情報管理は市と観光協会で定期的に実務担当者会議を行いチェックしていく。

東木委員

 北部観光のモデルルートの検討状況は?⇒北部を含めた90の観光資源を提案して、モデルコースも増えつつある。

 90の内、北部は?⇒北部地域では20ほど提案している。

205. 江の島マイアミビーチショー負担金 514万3千円/514万3千円/514万3千円

206. 湘南江の島フェスティバル事業費 1,574万1千円/1,238万8千円/1,262万6千円

平川委員

 湘南の宝石事業について、セット券に市民特典つけられないか?⇒江ノ電との調整も必要なので研究していく。

有賀委員

 湘南の宝石は、関東3大イルミネーションに再認定されているが、今後、再認定されるとは限らないが?⇒イルミネーションに加え、ウィンターチューリップ、ミラーボールなどもしている。少しずつ規模や内容を検討している。今後もコッキング苑だけでなく、江の島全体で展開していく。

207. 湘南藤沢フィルム・コミッション事業費 2,623万6千円/2,575万9千円/2,372万9千円

堺委員

 デジタルスタンプラリーとは?⇒スマホアプリの舞台めぐりを使用したもので、スマホ画面に登場人物が出て、一緒に写真が撮れる。平成31年度は、アニメの映画に合わせた実施を予定している。

平川委員

 実際のロケ場所に写真や看板があるといいと思うが?⇒ロケ地への看板設置は、権利の問題もあるため、今後検討していく。

208. 観光施設整備費 1億4,891万6千円/1,684万9千円/—

井上委員

 観光案内サイン整備プランを検討したエリアと来年度の設置予定は?⇒JR以南、江の島、湘南海岸公園などで、来年度は江の島島内、周辺3駅、藤沢駅南口で、大型サイン3カ所、矢羽10基、路面標示30基で、島内の既存のサイン6基は改修する。

堺委員

 クラウドファンディング寄附者への返礼は?⇒設置サインのマップへの掲載、氏名・社名プレートの設置、ホームページでの紹介などを考えている。

209. 江の島岩屋運営事業費 8,108万2千円/7,279万6千円/6,664万1千円

210. 江の島サムエル・コッキング苑管理費 7,343万7千円/7,276万8千円/5,391万8千円

堺委員

 サムエルコッキング苑の土地賃借料の支払先は?⇒一部民地で、地権者は江島神社。

 用地取得の予定は?⇒ない。

211. 観光施設台風被害復旧等対応費 1億4,214万8千円/1億2,760万円(9月補正)/—

212. シティプロモーション関係費 1,829万3千円/1,439万6千円/1,492万6千円

平川委員

 ふじキュンのラインスタンプ作成の考えは?⇒40種類のふじキュンスタンプが、LINE運営会社で審査中。新年度には販売できる予定。

佐賀委員

 メディアプロモーションブックの出来が良い。市民向けに拠点に配架するなどの考えは?⇒5,000部の配架の方法を検討していく。PDF版なども作成していく。

【予算の概況に掲載していない事業への質疑】

友田委員

 地域活性化に資するeスポーツについて、気運の高まりある。経済団体と連携して研究していく必要あるが?⇒経済団体と連携して検討していく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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