3月14日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(7日目)が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
次に示すものは、平成31年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が平成31年度予算、中側が平成30年度予算 、右側が平成29年度予算
【教育費】
249. 市費講師雇用費 5,138万4千円/5,050万円/4,875万8千円
250. 児童支援体制充実事業費 3,138万円/2,577万7千円/1,795万7千円
東木委員
児童支援担当教諭が全35校に配置された。対応力、スキルアップの取組みは?⇒年間7回の児童支援担当協議会の中での情報交換、研修会でいじめ担当スクールカウンセラーなどから講義を受けている。
スクールロイヤーについて、学校現場で弁護士対応が必要な場合、どうしているのか?⇒市の顧問弁護士の予約をとって相談している。即時に相談できないことが課題。
教育委員会に配置すべきだが?⇒近年、学校における事故、保護者とのトラブルあり、スクールロイヤー制度は有効と考える。働き方改革方針の中で検討していく。
原田委員
児童支援担当教諭から、とても手が足りないと聞く。足りないのでは?⇒教育相談のコーディネートするのが役割だが、本人が児童に直接対応していることから、不足していると考える。
今後の展開は?⇒全校配置を契機に学校内の支援体制を充実させていく。学級担任も合わせて対応力をつけていくことが必要と考える。
251. 奨学金給付事業費 583万7千円/340万3千円/96万3千円
土屋委員
高校生への奨学金を実施すべきだが?⇒国の高等学校等支援金、高校生等奨学給付金、県では、年収590万円まで、実質無償化が図られることから、現在は検討段階ではない。
252. 人権環境平和教育関係費 60万6千円/60万6千円/60万6千円
253. 国際教育推進事業費 7,739万3千円/6,912万2千円/7,602万6千円
友田委員
ことばのユニバーサルデザインとして「やさしい日本語」の啓発冊子ある。教職員向けの啓発や研修の考えは?⇒日本語を話せない外国につながる子どもの困りごと、不自由な子どももいるため、ユニバーサルデザインは必要と考える。
小中学校での外国につながる子ども増えている。プレスクールが必要と考えるが?⇒今後、日本語指導が必要な子どもは増えると考える。他市の取組みを踏まえて体制づくりを検討していく。
東木委員
日本語指導員は有償ボランティアだが、保護者との関わり、子どものケアなども担っている。指導員の職員化が必要だが?⇒公募して謝礼金を払っている。基本的な日本語、生活習慣など対応してもらっている。今後も公募で良いか検討していく。
254. 教育情報機器関係費 4億1,713万6千円/2億9,771万円/3億4,617万円
井上委員
新年度整備で整備率はどうなるか⇒1台当たり14.8人が、7.8人となる。
1台当たり7.8人と改善されたが、学習用のパソコンを全校に拡充していくべきだが?⇒新たなパイロット校での取組を検証して、全校に展開していきたい。
堺委員
高学年の子どもの個人持ちのパソコンの持ち込みについての考えは?⇒義務教育では検討段階と考える。
255. 学校安全対策関係費 1,501万円/1,377万2千円/1,595万6千円
友田委員
小中学校に防犯カメラが設置されていない。校長会、警察、PTAなどから設置要望ないか?⇒平成29年度に中学校長会から要望出ている。今年度、保護者、警察からも要望ある。
県内で未設置なのは5市しかない。設置に対するスタンスは?⇒防犯カメラの設置について検討すべきとものと考える。他市の状況見て検討していく。
設置している自治体のアンケート結果でもデメリットはコストだけだが、リース契約131台で維持管理費400万円とのこと。設置すべきだが?⇒設置に向けて検討していく。
256. 学校教育相談センター関係費 1億4,803万6千円/1億4,637万円/1億6,242万3千円
原田委員
不登校の児童生徒が、学校教育相談センターに何人ぐらい来ているのか?⇒相談支援教室に平成29年度は児童生徒71人が利用。今年度1月は80人を超える利用があった。
通っている児童生徒は?⇒36人。
不登校で家にいる子ども多い実態を踏まえて、どうしていくのか?⇒不登校には困りごとがある。相談支援教室に行く子ども、、放課後に学校に来る子ども、フリースクールに入っている子どもなど様々。家庭訪問、学校での相談など、良い方法をみつけて取組んでいく。
257. いじめ暴力防止対策費 716万5千円/572万円/1,388万9千円
堺委員
体罰があった場合の第三者委員会は設置されているか?⇒設置していない。
258. 教育情報化推進事業費 3,708万9千円/1,424万9千円/1,495万9千円
259. 特別支援教育運営費 8,186万円/7,831万6千円/7,949万8千円
260. 特別支援教育整備事業費 1,038万9千円/438万円/235万6千円
堺委員
特別支援学級の全校設置の考えは?⇒小中学校では、全校設置に取組んでいる。
261. 校務支援システム構築事業費(小・中・特別支援学校) 2億1,115万9千円/2億558万円/1億8,051万4千円
262. 要保護準要保護児童援助費 1億3,243万8千円/1億552万9千円/8,169万9千円
263. 学校施設環境整備事業費(小学校) 9,338万9千円/1億3,671万3千円/1,713万3千円
永井委員
学校の空き教室が議会で論議されるが、定義は?⇒空き教室と余裕教室が誤解されやすい。空き教室とは一時的に空いている教室のことで、教室数から学級数を引いたもの。余裕教室は将来に必要な教室を留意した上で、将来にわたり使われない教室のこと。
学校開放と複合化の違いは?⇒学校開放は、教育活動で使用していない時間に、支障のない範囲で地域で使用するもので、複合化は、学校と学校以外の機能を同一建物・敷地で使用するもの。
いまだに児童生徒が増えている。今後、余裕教室が出たとしても支援級やことばの教室などに活用し、それでも余裕のある場合に施設の複合化にしていくべきだが?⇒まずは教育活動の施設。そのうえで、支障が出ない場合、様々な活用、複合化をしていくものと考える。
佐賀委員
放課後の子どもの居場所について、児童館、子どもの家、子ども教室がないのが9小学校区ある。体育館や校庭とか、社体協の協力を得るなど、教育委員会としてどう進めていくのか?⇒子ども青少年部と教育委員会でプロジェクトチームつくり進めていく。学校施設なので、教育活動が第一。富士見台小学校の様子を見ていく必要ある。子ども教室の地域の見守り体制づくりも必要。
柳田委員
学校施設の使い方について、放課後の居場所のニーズがある中で、学校外でやるところがないから学校で対応するということか?⇒児童クラブは国の方では、放課後子ども総合プランの中で、まずは学校施設の有効活用としているが、本市の場合は、児童生徒が増えているため、空きがないので国のプラン通りに進められない。子ども青少年部からは、国のプランがあるので、教育委員会に問い合わせがあるのだと考える。
現状では、なかなかできないということか?⇒児童クラブと放課後子ども教室と分けて議論する必要ある。児童クラブは、余裕教室がないので学校の中での実現は難しい。放課後子ども教室は、一時的な空き教室、体育館、校庭の利用などで、担い手の課題はあるが、必ずしも出来ないわけではない。
学校を使うことが目的ではないといった方が良いと思うが?⇒学校ありきではない。放課後子ども教室がないところでも、他の施設で対応しているところもある。学校は教育活動が第一。その中で検討していく必要がある。
264. 鵠南小学校改築事業費 1億3,145万6千円/7,482万2千円/852万2千円
堺委員
津波を踏まえると、屋上に防災倉庫を整備すべきだが?⇒避難階である4階に整備する。また、津波内災害時用に避難階である2階にも整備する。
有賀委員
工事期間中、地域利用団体が利用できなくなる期間は?⇒平成32年度から36年度まで、工事エリアを変えながらの工事となる。
利用団体との調整は?⇒グランドの利用が多い。基本構想策定の中で、利用団体代表者と話し合いをしている。近隣の小学校、八部公園の利用を含めて代替え施設の利用を今後協議していく。
265. 要保護準要保護生徒援助費 1億3,658万7千円/1億5,541万6千円/1億6,290万円
土屋委員
クラブ、生徒会、PTA会費も対象とすべきだが?⇒卒業アルバム購入費を追加するなど拡充してきた。国の動きを注視して検討していく。
266. 学校施設環境整備事業費(中学校) 1億4,997万5千円/585万6千円/1億3,629万5千円
267. 諸整備事業費(中学校) 1億2,695万6千円/6,438万2千円/9,663万1千円
268. 六会中学校屋内運動場改築事業費 6億106万4千円/3億1,139万5千円/4,413万5千円
堺委員
非常用電源はどうなるのか?⇒非常時に外部から発電機をつなぐようになる。
空調は?⇒大型の送風機、冷風機、スポットエアコンを予定している。
269. 中学校給食運営管理費 2億9,076万2千円/1億9,243万円/1億6,432万3千円
堺委員
弁当持参を推奨しているのか?⇒共働き家庭への対応として、給食と弁当持参の選択制としている。
有賀委員
デリバリー給食開始に伴い、買い弁当が減っているか?⇒把握はしていないが、家庭からの弁当とデリバリー給食の割合は把握している。
喫食率が下がると、利用している生徒が気にする可能性もある。喫食率に目標をつくるべきだが?⇒公費での事業なので喫食率を高める必要ある。栄養、美味しさを知ってもらうため、新1年生の保護者説明会で試食会をする。中学校給食の良さについて理解を進め、喫食率を高めていく。
270. 中学校給食施設整備費 2,702万6千円/405万7千円/2,435万円
271. 生涯学習推進事業費 503万2千円/905万3千円/533万5千円
272. 生涯学習表彰費 55万5千円/55万5千円/55万5千円
273. 文化財保護費 3,054万円/2,996万9千円/3,167万8千円
274. ふじさわ宿交流館運営管理費 3,112万5千円/3,062万8千円/郷土文化推進費から分離
275. 藤澤浮世絵館運営管理費 6,483万円/6,423万3千円/9,116万7千円
276. 旧東海道藤沢宿活性化推進事業費 27万8千円/30万円/46万5千円
277. 公民館運営業務費 1億3,675万9千円/1億3,683万6千円/1億3,794万4千円
278. 村岡公民館改築事業費 170万3千円/1,194万7千円/—
279.【新規】藤沢公民館・労働会館等複合施設運営管理費 1億2,327万4千円/—
堺委員
4月供用開始だが、レストランはいつオープンするのか?⇒指定管理者から、4/1オープンと聞いている。
4月以降、オープニングイベントの予定はあるか?⇒予定ない。
土屋委員
現在の藤沢公民館は、災害時の避難場所、選挙の投票所となっているが、どうなるのか?⇒災害時の避難場所は、新施設となり、投票所は済美館へ変更する。
労働会館では、労働会館まつりをしていたが、復活するのか?⇒新施設は9の施設が入る。指定管理者と利用者で話し合って、決めることとなる。
280. 南市民図書館等運営管理費 1億8,366万5千円/1,003万1千円/1,193万8千円
堺委員
移転前後の経費比較の状況は?⇒年間施設の管理コストで、移転前が9,200万円、移転後が1億6,400万円。
収蔵の状況に変わりはあるか?⇒収蔵の1部を3つの図書館に移管する。様々なニーズに対応できるよう資料を収集していく。
原田委員
図書館のホームページが改修され、使い勝手が悪いとの声あったが?⇒3/1にリニューアルしたところ、トップページのログイン、利用者メニューが分かりにくいとの声があり、昨日、解消された。
図書館でのイベントあるが、申し込みが電話、ファックスとなっている。ネットで申し込みできるように出来ないか?⇒Eメールでも可能。今後も申し込みしやすい方法を検討していく。
暫定移転の図書館は滞在型となるのか?⇒利用状況を見ながら、他市を参考に対応していきたい。
柳田委員
どういった図書館が滞在型なのか?⇒定義はないが、貸出・返却より、長くいて本を読んだり時間を過ごすことと考える。
平面図を見ると滞在型には見えないが?⇒まずは現在の南図書館の老朽化、バリアフリー課題の解消を第一に考えたもので、そのままの機能を移転する。今後は利用状況、他市の状況を見て工夫をしていきたい。
電子書籍中心とすればスペースも増やせるし、窓側は有料にしてもいい立地。今後の展開ではあり得るという理解でいいか?⇒市民会館との再整備が前提。限られた期間であり、利用状況を見てから取組んでいく。
281. 総合市民図書館市民運営費 1億4,337万1千円/1億4,123万6千円/1億3,849万7千円
282. 子ども読書活動推進事業費 505万4千円/497万円/536万8千円
283. 文化行事費 773万円/848万8千円/579万7千円
284. アートスペース運営管理費 7,381万6千円/6,751万6千円/6,675万2千円
東木委員
これまで出品されたアーティストの状況と成功例は?⇒出展した若手アーティストは54人で、その内、藤沢に関わりのある人は34人。2017年の第53回神奈川県美術展の大賞とられた。
285. (公財)藤沢市みらい創造財団芸術文化事業関係費 1億3,231万1千円/1億3,476万3千円/1億4,870万4千円
286. 団体育成費 1,613万5千円/901万5千円/901万5千円
287. ビーチバレー大会開催関係費 1,100万円/1,100万円/1,100万円
平川委員
ビーチバレー発祥の地である鵠沼海岸にコートを常設すべきだが?⇒サーフビレッジ前のビーチレクレーションゾーンは県の管理。強風、高波、整備費用、維持管理などで課題多いことから、県や関係機関と協議して慎重に検討していく。
288. (公財)藤沢市みらい創造財団スポーツ事業関係費 4,435万3千円/4,294万5千円/3,871万8千円
堺委員
eスポーツを通じてオリンピックを盛り上げる考えは?⇒オンラインのセーリングゲームはツールとして有効。県内他市の動向、市民の盛り上がりを見ながら、様々な観点で研究していく。
友田委員
藤沢市駅伝について、大会運営に課題があった。来年度に向けて、どう改善していくか?⇒記録の計測、閉会式の開始時間などに課題あった。次年度は、競走重視からコミュニケーションへ整理をして改善していく。
289. オリンピック開催準備関係費 1億1,660万1千円/7,498万4千円/3,543万8千円
井上委員
ボランティアの状況は?⇒一次募集のリーダー募集の100人の選定は終わっているが、565人の応募があった。二次募集は4/10からメンバーを募集していく。
100人に対して565人ということは、465人が関われなくなる。この人たちに協力得るべきだが?⇒二次募集にエントリーできるようにしている。現在、280人がエントリーすると聞いている。
東木委員
カウントダウンイベントの予定と13地区への広がりの工夫は?⇒この夏が1年前となる。テラスモールでカウントダウンイベントを予定しているが、現在、プロポーザルで選定中。13地区の取組みは、参画プログラムに公民館事業が認証されている。
【予算の概況に掲載していない事業への質疑】
堺委員
学校のあり方について、空き教室のある学校、マンモス校とアンバランス。今後の考えは?⇒将来的には、学区の変更や学校の統廃合など、適正規模にしていくことも必要になる。
八部球場のスコアボード改修の進捗状況は?⇒3/8にしゅん工した。
廃材の有効活用の状況は?⇒パネル部分を活用して、子どもたちに歴史をつなぐキーホルダーとして配布していく。
八部球場の安全性について、1.3塁側に防球ネットがないが?⇒約15mのネットを設置している。改修の際には関係団体の意見、他市の状況を踏まえて管理していく。
ネットの張替えをすべきだが?⇒現在のネットでも一定の安全は確保できていると考える。
友田委員
学校給食調理員の不足の状況は?⇒パートの業務員化などで改善を図るが、パートの欠員は10人程度出てしまう。
今後、フルタイム化することで、今までより賃金が減るケースある。対策は?⇒会計年度任用職員制度にあたり、処遇改善する中で対応していくが、職場の働きやすさを一番と考えている。フルタイム化により、扶養の範囲を超えてしまうことについて、関係部局と調整していく。
東木委員
ストリートピアノが駅構内に設置されているところある。湘南台駅構内に設置できないか?⇒近隣では関内駅地下街にある。地域の理解が必要で、その他の課題もある。まず、地域の方から相談があれば支援していきたい。
平川委員
八ヶ岳野外体験教室の冬季の利用状況は?⇒本館は1月の学校利用48人、一般利用297人/2月の学校利用80人、一般利用182人。宿泊棟はは、1月の学校利用1,082人、一般利用285人/2月の学校利用1,566人、一般利用174人。
宿泊棟2棟の凍結防止修繕が完了した効果は?⇒学年を半分に分けずに行うことができた。
柳沢委員
学校の一般管理運営費について、増額されたが3年前の水準に戻っていない。学校のストーブの灯油不足、印刷費不足など起きている。引き続き予算を増やしていくべきだが?⇒学校運営に支障がないよう予算を確保していく。
柳田委員
文化芸術振興計画について、文化芸術検討会の提言に条例制定あった。つくるべきだが?⇒今後、必要性を検討していく。
計画にまちづくりに文化芸術の力を活かすといった創造都市の視点が足りないが?⇒文化を起爆剤として、まちづくりに活かしている都市ある。今後、指摘を踏まえて検討していく。
※以上、報告とします。