6月28日 9:30より、藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開催され、委員として出席しました。今回は、藤沢駅周辺地区再整備事業の進捗状況が報告されたものです。内容の抜粋は次の通りです。
1. 整備状況図
図の①~⑤は、整備済みで、⑥が現在整備中、⑦~⑩が検討協議段階です。
2. 北口駅前広場リニューアル事業について
(1)藤沢駅北口ペデストリアンデッキ再整備工事(現在工事中)
北口ペデストリアンデッキ再整備工事は、今年12月の完成を予定しており、工事費は、19億4,162万4,000円です。
(2)藤沢駅北口交通広場再整備工事(令和元年度発注工事)
デッキ下の交通広場において、老朽化した車道舗装や歩道等のリニューアルを実施するとともに、障がい者用停車スペースを新設し、令和2年6月の完成を予定しています。
工事費は、3億7,829万円です。
3. 藤沢駅北口南北線整備事業について
整備延長は約50m、幅員は現況の約3mから東側に約6m拡幅し、総幅員を約9mとします(車道約6m、歩道約3m)。現在、権利者の方と事業合意に向けた調整をしており、早期の事業着手をめざしています。
4. 南北自由通路拡幅整備事業について
小田急電鉄と平成31年3月28日付で、基本設計に関する協定を締結し、基本設計に着手しています。また、JR東日本とは、今後、基本設計に関する協定を締結し、基本設計に着手する予定です。
5. 南口駅前広場とデッキ整備事業について
南口駅前広場の再整備については、南北自由通路や駅舎等と一体として利用できる空間として検討を進めており、今年度中に、「藤沢駅南口駅前広場再整備基本計画」(素案)をまとめる予定です。
6. 地下通路リニューアル事業について
藤沢駅の東西方向の地下通路リニューアルについては、「つなぐ・むすぶ・ささえる」を整備コンセプトとした「藤沢駅東西地下通路リニューアル計画」(案)を策定し、その内容とイメージとしてVR動画が示されました。今年度に詳細設計を実施し、令和2年度の工事着手、令和3年度中の工事完成をめざしています。
なお、南北方向の地下通路リニューアルについては、周辺ビルや南口駅前広場の再整備等と関連することから、これらの事業の進捗に合わせて、リニューアルを行う予定です。
7. にぎわい・交流及び魅力づくりに向けた取り組みについて
(1)サンパレットにぎわい創出社会実験
平成29・30年度で「サンパレットにぎわい創出社会実験」を実施したところ、サンパレットの愛称の認知度も高まり、にぎわい創出の利活用空間として一定の効果が得られました。
雨天時の対応、通り抜ける風が強いなどの課題も踏まえて、今後の空間の利活用の検討を進めていきます。
(2)エリアマネジメント導入に向けた取組
今月には、藤沢駅街区においてエリアマネジメント活動を展開していくために必要な事項を整理・作成することを目的に設置した勉強会を発展させた「藤沢駅街区エリアマネジメント組織設立準備会」を立ち上げたところです。現時点での構成は、藤沢商工会議所、藤沢市商店会連合会、江ノ島電鉄(株)、小田急電鉄(株)、三菱地所(株)、藤沢市となっています。
今後は、広場条例の制定、指定管理者の公募・選定を経て、令和3年度からのエリアマネジメント実施をめざしています。
栗原委員
地下通路の耐震性は?⇒地震と同じ揺れなので影響を受けにくい。地中の耐震性については、国交省が研究段階であり、必要に応じて反映させていく。
サンパレット側の階段にはスロープを付けないのか?⇒2倍の延長が必要となるため困難。
地下通路の事業費は?⇒詳細設計で明らかになる。
地下通路のイメージVRの周知は?⇒ホームページで公開していく。
モニターなどでの周知の考えは?⇒庁内デジタルサイネージの活用もできる。各団体には、説明会の中で見てもらうことを考えている。
甘粕委員
北口デッキが工事中で、バス乗り場の階段が分かりにくくなっているが?⇒案内図、交通誘導員で誘導している。
バス乗り場は、いつ元の位置に戻るのか?⇒8月下旬を予定している。
軽微な変更とは?⇒タイルを取り壊している中で、コンクリートの厚みの違いがあり、数量が変更となったほか、騒音対策として、夜間作業に変更したなど。
東西地下道の愛称を、湘南パッセージとしているが、決定なのか?⇒今後のパブリックコメントの中で提案があれば参考としていく。また、愛称の公募も検討していく。
平川委員
地下通路について、災害時、帰宅困難者の滞留場所としての考えは?⇒一時避難場所として考えており、駅周辺の帰宅困難者の受け入れは、市民会館、本庁舎、ミナパークが位置づけられている。
非常用発電機や備蓄の考えは?⇒非常用照明で対応していく。また、備蓄については、市役所や市民会館の活用を考えている。
避難経路など、シミュレーションしているのか?⇒避難誘導サインで迷わないようにしていく。
視覚障がい者には誘導サインが見えない。音での誘導も必要では?⇒詳細設計を進める中で、障がい者団体と意見交換し、可能なものは対応していく。
地下通路でのカフェなどの考えは?⇒火器の使用はできないため、ポップアップ店舗で賑わいを創出していきたい。
谷津委員
地下通路の広さについて、物理的に広さは変わらないか?⇒市民ギャラリー部分が多少広がる感じ。
雨天時に小中学生の集合場所として使用しているが、今後はどうなるのか?⇒基本的には変わらないと考える。
吉田委員
地下道の耐震性について、基準が明確になっていないとの事だが、国の研究状況は?⇒地盤と一緒に動くため、国交省も問題ないとしていたが、検証をしてみるといった段階。
国交省の検証結果で、問題ありとなった場合は、どうするのか?⇒そうなれば、必用な対応をしていくこととなる。
土屋委員
エリアマネジメント導入後も、歩行者の妨げにならなければ、利用制限をすべきでないが?⇒道路で認められていたものについては、広場条例制定後も認めていくと考える。
永井委員
ユニバーサルデザインについて、福祉団体や人権団体からも意見を聞いていくべきだが?⇒パブリックコメントも含めて、色々な団体から幅広く意見を聞いていく。
以上、報告とします。