12月11日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第63号 令和元年度藤沢市一般会計補正予算(第5号)
9月補正予算成立後に生じた特別な理由により、緊急に補正が必要となった事業で、補正額、補正後総額は次の通りです。
【一般会計】 補正額:6億7,047万2千円 補正後総額:1,530億8,734万8千円
【特別会計】 補正額:4億3,844万4千円 補正後総額:1,206億1,195万7千円 合計:2,736億9,930万5千円
【議会費(補正額△63万円)】
1. 給与費 △63万円
【総務費(補正額1億6,197万5千円)】
2. 給与費 1億4,646万1千円
3. 名誉市民関係費 98万8千円
ノーベル化学賞を受賞が決定した本市在住の「吉野 彰」氏に藤沢市名誉市民の称号を贈るとともに、その功績を称え顕彰するため、名誉市民顕彰式を行うため。
4. 防災対策総務費 1,452万6千円
台風15.19号の水害避難所で使用した毛布をクリーニングし、真空包装を行うため。
清水委員
台風19号で避難した人は4,675人で、今回クリーニングは4,400枚ということは、ほぼ全員に配布したということか?⇒台風19号では4,200枚を使用しクリーニングする。
今後も毛布は必要となるが、備蓄状況は?⇒備蓄計画では、1人2枚として、53%の備蓄率となっている。
計画の枚数は?⇒30万枚。
石井委員
補正額を割り返すと1枚当たり3,300円となるが、妥当な金額なのか?⇒クリーニングのほか、真空包装もするのでこのくらいの額になる。
新しく購入するといくらぐらいか?⇒4,500円弱。
いつ頃完了するのか?⇒年度内。
【環境保全費(補正額631万5千円)】
5. 給与費 631万5千円
【民生費(補正額2億3,735万4千円)】
6. 給与費 1億2,639万8千円
7. 運営費操出金 624万3千円
8. 障がい者等医療助成費 8,026万8千円
障がい者等の入通院に係る医療費助成の受給者一人当たりの医療費が、当初の見込みを上回るため。
9. 法人立保育所等施設整備助成事業費 2,444万5千円
認可保育所の新設、再整備において、国及び県補助金交付要綱の改正による補助金の増額を行うとともに、年度限定保育事業の実施に向けた施設整備費の補助金を交付するため。また、一部整備において活用する特定財源を変更するため財源更正を行う。
味村委員
年度限定保育事業の基準は?⇒保育時間は通常と同じ11時間、定員は9人と一時預かり1人で計10人予定、配置基準は1歳児、2歳児限定で通常と同じ配置。
自園調理施設の設置予定は?⇒一時預かり施設なので、キッチンスペースは整備する計画。給食は近隣の保育所から搬入する。
次年度は、申し込みが見込めない場合は、終了するのか?⇒1.2歳児の待機児童解消が目的なので、解消がされれば終了となる。
【衛生費(補正額8,913万8千円)】
10. 給与費 7,604万6千円
11. 乳幼児健診等事業費 504万7千円
転居時に健診記録が市町村間で引き継がれる仕組みの構築、マイナンバー制度を利用した情報連携を行うため、保健所・保健センターシステムの改修をするもの。
西委員
実施は市町村の判断なのか?⇒今回の改修は任意だが、県内他市も年度内に改修予定なので、国の方針に合わせて情報連携をしていく。
子どものマイナンバーカードの発行率は特に低いが?⇒マイナンバーカードの普及を図ることも1つの目的になっている。
12. 子宮頸がんワクチン予防接種事業費 283万5千円
子宮頸がんワクチン予防接種について、接種者が増加し、予算額に不足が見込まれることから、増額補正するもの。
味村委員
接種件数の推移は?⇒平成29年度接種者数27人で延べ59件/30年度38人で延べ104件/令和元年度10月末で53人で延べ107件。
副反応の現在の状況は?⇒9月に医療機関から、疑いの報告が1件出された。
十分な情報提供をし、納得したうえで接種しているのか?⇒適切な説明を徹底している。
子宮頸がんの検診は、ワクチンを接種すれば不要なのか?⇒子宮頸がんの予防は、ワクチン接種と20歳以上の検診と言われている。
柳田委員
見込みより大幅に増えている理由は?⇒数年間の経過を見て、昨年度並みで見込んだ。増えた理由は分からない。
このワクチンのリスクについては十分な説明が必要。全部予防できるわけでもない。副反応の情報も含めて説明できているのか?⇒医師から保護者に説明したうえで、保護者の同意で接種している。疫学調査の結果が出て、保護者へ医師から情報提供されたため増えたのではないかと考えている。
勧める医師がいるということか?⇒婦人科の医師は勧めているが、小児科の医師は慎重に説明している。
13. 火葬場管理費 521万円
台風19号の影響により、藤沢聖苑敷地南側斜面で倒木が発生し、更なる倒木による危険性があるため、伐採・処分をするもの。
清水委員
倒木の本数と伐採する本数は?⇒倒木16本の内、建物に近いもの2本、工事に影響のあるもの3本は既に伐採済み。残る11本を伐採していく。
【労働費(補正額△39万3千円)】
14. 給与費 △39万3千円
【衛生費】※債務負担行為の設定
北部環境事業所新2号炉売電施設整備に伴う工事負担金825万円の債務負担行為を設定するもの。
【農林水産業費(補正額2,582万2千円)】
15. 給与費 △620万2千円
16. 被災農業者支援事業費 2,988万7千円
台風15号により被災した農業用施設等の復旧等に要する費用に対し、21経営体に助成をするもの。
17. 畜産振興対策事業費 213万7千円
国内で拡大しているCSF(豚コレラ)対策として、野生動物侵入防止用防護柵設置に対して6経営体に助成するもの。
【商工費(補正額△308万8千円)】
18. 給与費 △308万8千円
【土木費(補正額1億2,690万8千円)】
19. 給与費 2,082万9千円
20. 道路維持管理業務費 2,372万7千円
台風19号の影響により、藤沢駅南口デッキの西側階段の下部の外装板が損傷したため復旧工事をするもの。なお、年度内の完了が見込めないことから、繰越明許費の設定をするもの。
井上委員
以前の台風での同様なことがあったと思うが、老朽化対策は?⇒下部外装板を支持していたものが劣化していた。内部の点検が出来ない構造的な課題があった。点検口を設けるなど、点検できるようにしていきたい。
他のカ所でも劣化が想定できるのでは?⇒南口デッキは40年以上経過しているところもある。劣化しやすい部分を中心に点検・補修をしていく。
・道路改修舗装費 ※債務負担行為の設定
村岡106号線ほか9路線の舗装打換工事、1億2,000万円の債務負担行為の設定をするもの。
・道路安全対策費 ※債務負担行為の設定
道路区画線標示補修等工事、カーブミラーの設置等の工事、5,600万円の債務負担行為の設定をするもの。
21. 橋りょう改修費 4,992万9千円
台風19号の影響により、西浜橋の高欄が損傷したため、改修工事を実施するとともに、年度内での完了が見込めないことから繰越明許費の設定をするもの。また、今年度内に予定していた竜昇橋上部工改修工事についても年度内での完了が見込めないことから、繰越明許費の設定をするもの。
清水委員
西浜橋の高欄が倒れた理由は?⇒直接の要因は、潮風による影響、プレジャーボートが係留できないようにカバーをかけていたため、目視での点検が出来ず、劣化していたためと考える。
同様な橋梁はあるのか?⇒下流に弁天橋がある。
改修でどのような強化をするのか?⇒維持管理を考慮し、腐食に強く、風の影響を受けにくい構造としていきたい。また、目視点検できるようにしていく。
柳田委員
同様の弁天橋は点検したのか?⇒弁天橋は改修工事を実施しており、高欄も大部分交換する。中央モニュメント部の見えない基礎部分も点検した。内部鋼材の腐食がみられたため撤去の検討をしている。
弁天橋の中央モニュメントを撤去するとのことだが、観光の側面もあると思うが?⇒安全確保のためモニュメントを撤去するが、江の島の玄関口としたふさわしいモニュメントについて、オリンピック後にはなるが、地域の方々と意見交換して検討していく。
22. 自転車駐車場整備費 1,504万8千円
片瀬江ノ島駅、江ノ島駅、湘南江の島駅の周辺に指定する自転車等放置禁止区域内に案内看板等を設置するとともに、繰越明許費の設定をするもの。また、片瀬江ノ島駅第1自転車駐車場整備について、令和2年6月の供用開始に向け、駐輪システム機器を賃借するため、599万円の債務負担行為の設定をするもの。
23. 北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計繰出金 1,737万5千円
【消防費(補正額△809万4千円)】
24. 給与費 △809万4千円
【教育費(補正額3,516万5千円)
25. 給与費 3,516万5千円
・オリンピック開催準備関係費 ※債務負担行為の設定
東京2020大会の祝祭感を演出する「シティドレッシング」(7,760万3千円の債務負担行為の設定)、大会期間中の大型スクリーンによる「ライブサイト」(1億9,861万8千円の債務負担行為の設定)、ポルトガルパラリンピック委員会のトレーニングキャンプを支援する「事前キャンプの受入れ」(4,352万9千円の債務負担行為の設定)を行う。
※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第64号 令和元年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計補正予算(第1号)
補正額は給与費で1,737万5千円。
※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第65号 令和元年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計補正予算(第1号)
補正額は給与費で624万3千円。
※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第66号 令和元年度藤沢市下水道事業費特別会計補正予算(第1号)
補正額は消費税及び地方消費税で2,193万7千円。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第67号 令和元年度藤沢市民病院事業会計補正予算(第1号)
補正額は材料費で3億9,288万9千円。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
※以上、報告とします。