2020.9.23 本会議(7日目)~一般質問・決算上程・出資団体経営状況報告・追加議案(上程・議決)

 9月23日 10:00より、藤沢市議会9月定例会(7日目)が開催され、残りの一般質問、令和元年度決算の上程、出資団体の経営状況報告、追加議案の上程・議決などがされました。内容の抜粋は次の通りです。

※一般質問は、質問者と市側で答弁調整をしているため、質問・答弁のメモをとるのが難しいことから、ここでは、質問の抜粋を掲載します。関心のある質問の答弁については、インターネット中継録画、議事録等をご覧ください。

通告13番 原田議員

1. 市長の政治姿勢について

(1)コロナ禍での学校・教育現場での対応について

・学校の再開後、給食再開までの間、食材の支援について、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)を活用して実施された。CSWからの意見集約の状況は?

・食の支援の対象者が絞られたが、市としての総括は?

・夏休みなど、食の支援を継続、発展させていくべきだが?

・コロナ禍での子どもの心境のアンケートで何が把握できたのか?

・感染した児童生徒、濃厚接触者への差別防止の対応状況は?

・感染者が出た学校の情報について、地域との情報共有の考えは?

・情報共有の考え方を転換していくべきだが?

・感染者、濃厚接触者が一定期間出席停止となったときの学習保障と昼食支援の状況は?

(2)コロナ禍での介護・福祉職場での対応について

・コロナ感染拡大により、介護や障がい福祉サービスの利用控えに伴う、生活状況や身体機能への影響について、市の把握状況は?

・どのような対策が必要だと考えるか?

・入所施設でクラスターが発生した場合、県は応援派遣をしているが、デイサービスなども含めて、市の対応の考えは?

・PCR検査について、医療・介護・障がい福祉施設従事者の希望者に検査できるようにすべきだが?

(3)善行土地問題のその後と土地の取得について

・善行6丁目の土地について、その後の状況は?

・公有地取得の判断基準は?

・政策決定した文書に基づき、土地開発公社に取得依頼をしているのか?

(4)財政問題について

・令和3年度予算について、全ての事業をゼロベースで検討するとしているが、どのようにしていくのか?

・ゼロベースで検討するなら、村岡新駅設置について、県や鎌倉市に伝えるべきだが?

・当初予算に予定のない用地の土地公社による先行取得について、考え方を明確にしておくべきだが?

・相続が発生した場合、議会に報告なしで土地取得する場合はあるか?

・市民会館再整備と同様に、全ての事業で一度立ち止まって検討していくべきだが?

通告14番 竹村議員

1. コロナ禍の下の「貧困」について

(1)藤沢の「貧困」と「格差」の現状について

・藤沢市の生活保護率は?

・生活保護利用者の世帯別分類の状況は?

・生活保護を受けている3/4は、高齢者と疾病のある世帯。藤沢市における、生活保護利用者の昨年度の不正受給の状況は?

(2)コロナ禍と生活保護について

・コロナによる緊急事態宣言時、3-6月の生活保護の申請件数について、前年度との比較状況は?

・生活保護の目的や支援のあり方について、市の考えは?

・働けない理由を見ることが重要。定まった住所がなければ働けない。住居を失った方に対する支援と、セーフティーネット住宅拡充のへの取組状況は?

(3)「自立支援」のあり方について

・ジャンパー問題の後、小田原市は生活保護のしおりを改定したが、非常に分かりやすい。藤沢市のしおりも、これを参考にして改定してもらえないか?

・本市のケースワーカーが担当する世帯数は?

2. 心を病んだ親を持つ子どもたちへの支援策について

(1)コロナ禍の下の児童生徒支援について

・新たな子どもの貧困対策大綱について、改定の目的や基本方針は?

・藤沢市の学校規模の分布状況は?

・1,200人を超える辻堂小学校にも家庭に連絡できる電話は2回線しかない。コロナによる休校中、困難を抱えた子どもや保護者への対応状況は?

(2)コロナ禍とヤングケアラーについて

・「ふじさわコロナこころの相談」における相談状況は?

・2016年に実施した、ヤングケアラー調査の目的と内容は?

・精神疾患の親を持つ子どもへの支援についての研修会が実施されたが、今後も、何らかの形で開催してほしいが?

(3)アウトリーチ型支援について

・コミュニティソーシャルワーカーによる食材の提供の狙いと効果は?

・このようなアウトリーチによる支援について、今後の考えは?

~ここまで一般質問~

【認定議案】

認定第1号 令和元年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について

認定第2号 令和元年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第3号 令和元年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第4号 令和元年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第5号 令和元年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第6号 令和元年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第7号 令和元年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

議案第50号 令和元年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について

認定第8号 令和元年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について

※以上の認定議案について、鈴木市長より、令和元年度主要な施策の成果について説明がありました。質疑は、9/25に行います。

報告第18号 健全化判断比率及び資金不足比率の報告について

 この報告は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律により、議会に報告、公表するもので、財務部長より報告がされました。

1. 健全化判断比率

(1)実質赤字比率 一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は11.25%」
 
 藤沢市は、令和元年度の実質赤字比率を参考までに算定するとマイナス(黒字)5.21%となっており、平成30年度の同比率、マイナス(黒字)6.98%と比較すると1.77ポイント悪化しているが、早期健全化基準の11.25%を16.46ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

(2)連結実質赤字比率 全会計を対象とした実質赤字額または資金不足額の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は16.25%」

 藤沢市は、令和元年度の連結実質赤字比率を参考までに算定するとマイナス(黒字)13.95%となっており、平成30年度の同比率、マイナス(黒字)18.02%と比較すると、4.07ポイント悪化しているが、早期健全化基準の16.25%を30.20ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

(3)実質公債費比率 一般会計等が負担する元利償還金及び準元利償還金の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は25.0%」

 藤沢市は、令和元年度の実質公債費比率は2.3%となっており、平成30年度の1.6%と比較すると、0.7ポイント悪化しているが、早期健全化基準の25.0%を22.7ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

(4)将来負担比率 一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率で、「早期健全化基準は350.0%」

 藤沢市は、令和元年度の将来負担比率は47.1%となっており、平成30年度の42.4%と比較すると4.7ポイント改善している。早期健全化基準の350.0%を302.9ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

2. 資金不足比率

(1)下水道事業費特別会計資金不足比率

 令和元年度の資金不足比率資金不足比率を参考までに算定するとマイナス(資金不足が発生していない)12.9%となっており、平成30年度の同比率、マイナス(資金不足が発生していない)18.8%と比較すると5.9ポイント悪化しているが、経営健全化基準20.0%を32.9ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

(2)市民病院事業会計資金不足比率

 令和元年度の資金不足比率を参考までに算定するとマイナス(資金不足が発生していない)28.8%となっており、平成30年度の同比率、マイナス(資金不足が発生していない)30.9%と比較すると、2.1ポイント悪化しているが、経営健全化基準20.0%を48.8ポイント下回っており、なお良好な状態にある。

 この報告についての質疑は、9/25に行います。

報告第19号 藤沢市民会館サービス・センター株式会社の経営状況について

報告第20号 一般財団法人藤沢市開発経営公社の経営状況について

報告第21号 藤沢市土地開発公社の経営状況について

報告第22号 株式会社藤沢市興業公社の経営状況について

報告第23号 公益財団法人藤沢市まちづくり協会の経営状況について

報告第24号 公益財団法人藤沢市みらい創造財団の経営状況について

報告第25号 公益財団法人藤沢市保健医療財団の経営状況について

報告第26号 公益財団法人湘南産業振興財団の経営状況について

 各出資法人の令和元年度決算の状況について、報告がされました。この報告についての質疑は、9/25に行います。

【追加議案】

議案第51号 令和2年度藤沢市一般会計補正予算(第6号)

 高齢者予防接種費について、コロナ禍における季節性インフルエンザとの同時流行を抑えるためにも、重篤化しやすいとされる65歳以上の高齢者予防接種の自己負担額を無償化するものです。なお、補正額は、2億739万8千円で全て国の負担となります。

※この議案は、補正予算常任委員会に付託されました。

~本会議休憩/補正予算常任委員会開催~

議案第51号 令和2年度藤沢市一般会計補正予算(第6号)

 高齢者予防接種費について、コロナ禍における季節性インフルエンザとの同時流行を抑えるためにも、重篤化しやすいとされる65歳以上の高齢者予防接種の自己負担額を無償化するものです。なお、補正額は、2億739万8千円で全て国の負担となります。

杉原委員

 高齢者の自己負担の考え方は?⇒65歳以上の高齢者、60-64歳で1級程度の障がい者を対象に、自己負担を無料にすることで、重篤化しやすい高齢者の優先接種につなげていく。

 他市の実施状況は?⇒助成を公表しているところは、平塚、小田原、秦野、大和、綾瀬、三浦、横浜、川崎、相模原市。県でも、高齢者を対象に無料とする方針を示している。

 県の補助金の活用の考えは?⇒新聞報道だけの情報なので、明らかになった段階で必要な対応をしていく。

松長委員

 対象者が優先接種できるのか?⇒国から通知が出され、第一段階では、高齢者や基礎疾患のある方、第二段階で医療従事者、妊婦、乳幼児などとして、医療機関に呼び掛けている。市の広報でも今後周知していく。

 受験生への配慮は?⇒医療機関に相談して接種していただきたい。

 無料化の報道がされると接種を急ぐ可能性ある。早い時期に込み合うことが懸念されるが?⇒希望者が予約して接種する日時を決めることとなる。ワクチンの確保は、藤沢市薬業協会と連携して確保していきたい。

東木委員

 市内指定医療機関の数は?⇒現在、医師会で235、市外で約60機関。

 その一覧が高齢者に渡っているのか?⇒4月末の検診のお知らせの中に記載している。

 医療機関の予約状況は?⇒事前予約制とともに予診票を書いてもらう。その予診票の問合せが多く、例年より多いと感じている。

 ワクチン確保の見通しは?⇒国が生産管理しており、昨年より12%増やし、成人6,300万人分の供給が可能と聞いている。

井上委員

 健康健診とワクチン接種が重複するのでは?⇒後期健診をコロナの影響で受診が8割程度となっているため、医師会と相談して11月まで延ばしたもの。

 医療現場従事者の声は届いているのか?⇒医師会を通じて事前に相談して決定したもの。 

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

~本会議再開~

議案第51号 令和2年度藤沢市一般会計補正予算(第6号)

 高齢者予防接種費について、コロナ禍における季節性インフルエンザとの同時流行を抑えるためにも、重篤化しやすいとされる65歳以上の高齢者予防接種の自己負担額を無償化するものです。なお、補正額は、2億739万8千円で全て国の負担となります。

※この議案は、全会一致で可決されました。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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