2021.9.3 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会

 9月3日 本会議終了後、藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開催され、副議長として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

1. 藤沢駅南北自由通路拡幅整備事業について

(1)進捗状況について

 南北自由通路拡幅及び、それに伴う駅改良事業の実現に向けて、JR東日本と小田急電鉄及び本市の3者で協議を重ね、平成31年2月27日付で基本協定を締結するとともに、協定に基づき基本設計に着手し、令和3年3月に完了しました。

 次のステップとなる詳細設計については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一定の期間が必要とし、詳細設計の着手を当初予定より1年先送りし、令和4年度着手することとしました。

 この度、基本設計段階における負担割合等について協議が整ったことから、詳細設計の早期着手に向けた協議を進めています。

(2)事業費及び費用負担について

 事業費については、平成27年度から28年度に実施した調査設計では、全体事業費約310億円、そのうち本市負担額は約180億円と試算しています。(平成31年2月7日の当委員会で報告)

 今回完了した基本設計では、調査設計成果をもとに、大まかな施設配置、主要な材料や仕様等の検討に加え、一部、調査設計のプランの修正を行いながら検討を進め、事業費を試算した結果、総事業費は約335億円、本市負担額は約176億円となり、総事業費は調査設計時より約25億円増額したものの、本市の負担額は約4億円減額となりました。

【調査設計後】総事業費 約310億円/藤沢市負担 約180億円

【基本設計後】総事業費 約335億円/藤沢市負担 約176億円

(3)段階施工について

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受ける中での、事業費の平準化、補助金活用のスキームなどを3者で協議し、当初の一体施工から、JR側と小田急側において、施工を2段階に分け、小田急側の自由通路拡幅及び駅改良の一部を先行することについて、鉄道事業者と協議が整っています。

 ➀第1期施工 小田急側自由通路拡幅/小田急藤沢駅改札の橋上化

 ➁第2期施工 JR側自由通路拡幅/JR・小田急間の乗換連絡通路整備

(4)今後のスケジュール

 段階施工とした場合の事業期間については、今後、各段階における詳細設計で精査が必要ですが、第1期施工については、国庫補助金の活用スキームも見据え、鉄道事業者と工期短縮に向けた協議を進め、令和9年度末頃の完了を目途とし、早期に整備効果の発現を目指します。
 第2期施工については、第1期の完了に合わせて、継続して実施できるよう調整を進めていきます。

北橋委員

 現在、小田急改札前は人が密になっている。工事に伴う人の流れは?⇒工事の中で、一時的に縮小、閉鎖もあり得る。影響が少なくなるよう詳細設計の中で検討していく。

 改札前にシンボル的なものを設置できないか?⇒自由通路は困難なので南口再整備の中で検討していく。

 自由通路にあるコンシェルジュはどうなるのか?⇒工事中は移転となるが、工事後の配置は小田急と協議していく。

清水委員

 既存の柱について、耐震性は大丈夫か?⇒問題ないと判断している。

 小田急の地上改札はどうなるのか?⇒1階の改札は1部残すとのこと。

 JRのホームドアの計画は?⇒令和14年度末までに整備を目指すとのことだが、具体的なスケジュールは示されていない。

 ホームドアを藤沢市で設置すべきだが?⇒市の負担として、ホームドアの補助制度がある。

 個性のある駅舎にすべきだが?⇒自由通路は今後の拡幅により市の管理となるので、デザインできる。駅舎は鉄道事業者なので一体的なイメージとなるよう検討していく。

 全体のデザインについて、積極的に関与していくべきだが?⇒自由通路は既存の形となるので新しいデザインは難しい。駅舎は検討してもらうよう伝えていく。

塚本議員

 減額要員の具体的内容は?⇒構造的な工夫は、施設を切り回しをしない工夫をするもの。

 増額の要因は?⇒人件費の増や工事期間の長期化など。

 工期が確定していないということは、事業費が変動するということか?⇒段階施工により事業期間が延びることが見込まれるが、現時点でも不確定要素も見込んでいる。今後も、詳細設計の中で縮減に努めていく。

 どこかの段階で全体工期を示す必要あるが?⇒段階ごとの詳細設計となるので、まずは第1期の詳細設計となる。鉄道事業者と協議していく。

 第1期の施工完了後、すみやかにJRが第2期に入ることは担保されているのか?⇒第1期完了後、すみやかに着手できるように調整していく。

 国庫補助の内容と効果の見込みは?⇒自由通路は市への補助、鉄道事業に対する補助は、本市と国と鉄道事業者で1/3負担する。効果は、整備前後の快適性、利便性の向上を見込んでいる。

 客観的な効果指標が必要だが?⇒自由通路の交錯解消も目的となっている。9万人の交錯について減少が見込まれる。

 乗換連絡通路に改札が2か所できるのは不便になるのでは?⇒鉄道事業者の意向での計画。詳細設計の中で検討していく。

 構造的な計画で、意匠的なところがない。湘南の玄関口とした設いが必要だが?⇒トータルデザインについて、今後、詳細設計の中で意匠についても鉄道事業者と協議していく。南口再整備も含めて検討していく。

石井議員

 小田急の1階改札について、いくつ残すのか?⇒4基程度あれば足りる見込みだが、詳細設計の中で検討していく。

 西口改札の検討もしているのか?⇒これまでも意見いただいたが、今回は自由通路中心の整備。

 新たな防災機能の考えは?⇒ない。

 市全体への回遊性に向けた工夫は?⇒自由通路にデジタルサイネージなど考えられる。壁面の活用、コンシェルジュ機能など、検討できる。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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