2021.12.7 補正予算常任委員会

 12月7日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、副議長の立場で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第72号 令和3年度藤沢市一般会計補正予算(第7号)

【総務費(補正額△4,853万3千円)】

1. 企画業務関係費 99万円

 20年先を見据えた「まちづくり」について、地域住民をはじめ多様な関係者とのワークショップを開催する経費を増額するものです。

谷津委員

 ワークショップの対象者は?⇒市が提案するテーマについて、産官学民でバランスよく参加いただきたい。委託事業者からの提案で決めていくこととなる。

 地域特性があるが?⇒村岡地区をモデル地区として先行実施していくが、今後全市への展開を検討している。施行の結果を見て検討していく。

桜井委員

 委託先は?⇒ワークショップを開催するので、バックキャスティングの考え、多様な主体の参加、協働共創について、ワークショップができる事業者。

東木委員

 3回のワークショップの開催で99万円もかかるのか?⇒委託の内容は、ワークショップの企画運営、テーマにあったプログラムづくり、メンバーの選定、3回のファシリテーター、アンケートによるプログラム変更、ワークショップ後は、みらいのまちを描いて成果物とする。参加者同士でチームを作り協働した活動の実践など。

有賀委員

 新しいワークショップの手法をパッケージで委託するという理解で良いか?⇒パッケージの形でできる事業者がいたので実施するもの。手法のネーミングはないが共創をテーマとしていきたい。

2. 防災行政無線デジタル化事業費(継続費変更) △4,952万3千円

 防災行政無線(移動系)デジタル化工事について、締結した請負契約に合わせた減額補正及び継続費の変更をするものです。

【民生費(補正額3億9,839万3千円)】

3. 社会福祉総務事務費 869万9千円

 支援をしている中国残留邦人等の医療費等が増大し、不足が見込まれることから扶助費を増額するものです。

4. いきいきシニアセンター施設整備費(繰越明許費設定) 8,518万千円

 こぶし荘の冷温水発生機の故障に伴い、更新工事費を増額するものです。

土屋委員

 工事中の利用制限は?⇒施設を閉館せずに設置できる。

 設置までの対応は?⇒機器の交換を1台ずつ行い、1台は稼働しながら施工していく。足りない分は、寒さにはストーブ、暑さには扇風機で対応していく。

5. 一時入所事業費 160万4千円

 介護者の疾病や高齢者虐待等の社会的理由により、在宅生活が困難となり、養護老人ホームに一時入所を必要とする高齢者が、当初の見込みより大幅に増大したため、増額するものです。

谷津委員

 大幅に増加した理由は?⇒養護老人ホームの体験入所、高齢者虐待、ごみ屋敷などで、一時的に入所する高齢者が増えたため。

西委員

 この事業で高齢者虐待の対策をするのか?⇒やむを得ない施設措置あるが、一時的に家から離れることで改善することもある。改善見込みがない場合は本入所への移行もある。

6. 地域介護・福祉空間整備推進事業費 1,940万4千円

 地域密着型サービスの事業者が行う老朽化した設備の耐震改修に要する経費について、国の交付金の補助対象として選定されたことから、当該事業者に交付する補助金を増額するものです。

7. 児童手当事務費 1,293万2千円

 令和4年度に行われる法改正(特例給付対象者に係る所得上限の設定、現況届省略可能等)に合わせ、保健福祉総合システムを改修するための委託費を増額するものです。

8. 小児医療助成金 2億5,662万6千円

 当初見込みを上回り、予算に不足が見込まれることから増額するものです。

西委員

 コロナ禍での受診控えについて、そもそも受診が必要だったのか疑問に思う。無料だから受診するケースもあると思う。医療費がどのくらいかかっているのか利用者に知らせるべきだが?⇒健康保険の通知で医療費がどのくらいかかったか理解されていると考える。

9. ひとり親家庭等医療助成費 1,394万4千円

 18歳まで(一部20歳未満)の児童を養育している、ひとり親家庭等の入通院時に係る医療費助成が当初の見込みを上回り、予算
に不足が見込まれることから増額するものです。

※債務負担行為を設定する事業への質疑

土屋委員

 鵠沼保育園等の再整備について、設計・施工一括リース方式で行うとのことだが、これまで、この法式での実績は?⇒2019年に辻堂保育園で実施した。

 リース料と辻堂での金額は?⇒9億9,000万円を限度額としている。辻堂保育園は8億6,260万円。

【衛生費(補正額9,502万5千円)】

10. 感染症対策事業費 9,247万6千円

 「地域医療の神奈川モデル」の対象者数が当初の見込みを大幅に上回ったため、運営委託費等の予算に不足が見込まれること、また、感染症第6波に備え、「藤沢コロナ受診相談センター」の体制の強化を図るためも必要経費を増額するものです。

桜井委員

 藤沢コロナ受診相談センターの現状の体制と相談件数は?⇒9時~17時、17時~21時の2交代制で、2人ずつ配置されている。相談件数は、8月のピーク時では1日200件を超えていたが、現在は20-30件程度。

 第6波の想定は?⇒今年の夏の状況にも対応できることに加えて、季節性インフルエンザの相談も増えると想定して、電話回線を増やす。

 補正後の回線数と体制は?⇒現在2回線だが、3回線にする予定。体制は3人ずつの2交代制となる。

11. 衛生検査事業費 254万9千円

 保健所で実施するPCR検査件数が当初の見込みを大幅に上回ったため、検査に必要な消耗品を購入する経費を増額するものです。

【土木費(補正額2,713万2千円)】

12. 藤沢駅周辺地区再整備事業費(継続費変更) 2,713万2千円

 藤沢駅東西地下通路再整備工事の設計変更に伴い、工事費の増額及び財源更正をするものです。

栗原委員

 地下水などの漏水の状況はあるか?⇒構造の接合部で漏水があるので対応していく。

 南北通路でも想定以上の劣化の把握はどうしていくのか?⇒平成27年度の点検では健全な状況を確認している。

※債務負担行為を設定する事業の質疑

栗原委員

 市道新設改良費について、辻堂429号線について、入札が不調となった理由は?⇒施工箇所が辻堂駅に近いことで現場条件が制約されること、工種が多岐に渡ること、年度末での施工となること、コロナ禍で人員確保が難しいなどが想定できる。

土屋委員

 道路改修舗装費について、村岡86号線の施工箇所とスケジュールは?⇒団地前交差点から藤が岡13号バス停までの100mで、令和4年4月に着手し6月末まで。

 長後309号線について、バス路線となっているので振動あるとの声ある。工事の内容は?⇒路盤を安定処理するので、バスの通行に十分耐えられると考える。

 工事のスケジュールは?⇒令和4年6月までの工事完了を予定している。

 河川水路修繕費について、用田1号水路周辺での、これまでの被害状況は?⇒平成26.28.30年に床上浸水が発生している。

【教育費(補正額2,289万6千円)】

13. 特別支援教育運営費 2,289万6千円

 新型コロナウイルス感染症に伴う学校現場の課題に対応するために派遣している介助員の派遣時間数が当初の見込みを上回ることから、報償金等を増額するものです。

西委員

 学校現場の課題に対応するためとあるが、内容は?⇒児童生徒の健康観察、検温補助、消毒の補助など。

 そのような内容で8,300万円も必要なのか?⇒コロナ禍の対応に加えて、日常的に困りごとを抱えた児童生徒、不登校児童生徒、学習支援なども担っている。

 介助員は足りているのか?⇒県からの非常勤も含めて有効に活用していく。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
 

議案第73号 令和3年度藤沢市墓園事業費特別会計補正予算(第2号)

 大庭台墓園芝生墓地カロート設置工事について、債務負担行為の設定(1,092万3千円)をするものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第74号 令和3年度藤沢市下水道事業費特別会計補正予算(第1号)

 マンホール交換工事、取付桝設置工事、北部(2-3地区)土地区画整理事業地内の取付桝設置工事について、債務負担行為の設定(4,720万円)をするものです。

※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。


おおや徹

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