10月3日 9:30より、藤沢市議会決算特別委員会(5日目)が開催され、副議長として出席(一部執務室で傍聴)しました。質疑の抜粋は次の通りです。
※次に示すのは、令和3年度「主要な施策に関する説明書」に掲載されている、事業名/主な事業/決算額/執行率です。
【農林水産業費】
190. 地産地消推進事業費/藤沢市地産地消推進計画の実施管理・「おいしい藤沢産」HPでの情報発信・地産地消事業実行委員会への負担金/5,743,676円/89.3%
佐野委員
地産地消講座の応募状況と参加者の反応は?⇒農産物の収穫体験で応募倍率は10倍を超えた。藤沢産の野菜を知ることができた、良い経験となった、ようやく当選できたなど。
今年度の状況は?⇒5回の収穫体験で1回は荒天で中止となった。
体験を受け入れる農家の負担軽減の取組は?⇒収穫体験日に収穫できることに負担あるが、農家には良いPRとなることや、ふれあいの場となっている。収穫体験説明には謝礼を払っている。
永井委員
地元のスーパーに藤沢産コーナーが少ないと聞くが?⇒35店舗を調査した。年間を通して設置が5店舗、不定期が2店舗、地場コーナーが11店舗、不定期が2店舗、のぼり旗などを提供してPRしていく。
武藤委員
令和3年度の新たに取組は?⇒サンセットマルシェを定期的に行った。また、地産地消推進計画の改定に注力した。
地道な取り組みをしているお店がある。どう評価しているか?⇒SNSなどで活動のPRをしていきたい。要望のある地域があれば、市としても協力していく。
191. 水田保全事業費/水田耕作者(エコファーマー)に対して、㎡あたり47円の奨励金を交付/24,692,000円/98.8%
192. 担い手育成支援事業費/経営の不安定な就農初期段階の新規就農者への支援・かながわ農業版MBA研修を修了した者が行う事業への補助/26,766,471円/85.9%
佐野委員
農家の高齢化に対する対策は?⇒今後、農家の高齢化により離農者が増えることが想定される。一方、経営面積を拡大したい農家もある。集積させることが必要と考えている。
神尾委員
本市の新規就農の状況は?⇒平成21年度から農外からの就農は54人で、今年度は10人。
有機農業の状況は?⇒今年度は9月末で5人。
有機JAS認証はハードルが高いが?⇒県独自の認証制度を要望している。
193. 産地競争力強化事業費/遮光ネット導入への補助・忌避剤導入への補助・園芸用結束機導入への補助/1,077,000円/95.5%
佐野委員
AI、センサー、ロボット導入の考えは?⇒平成29.30年度に19ハウス農家に環境モニタリングしてきた。スマート機器導入への補助をしている。今後、団体等の意見を聞きながら取組んでいく。
194. 野菜生産出荷対策事業費/「湘南野菜」印字のダンボール購入助成/13,464,000円/100.0%
195. 湘南野菜生産育成事業費/湘南野菜レンタルコンテナ利用料助成・湘南野菜出荷推進協議会への活動費助成/3,754,000円/100.0%
196. 学校給食用農水産物生産出荷対策費/市内産新米の精米、配達、市内産大豆の集荷、配達、市内産きな粉の配達/1,523,164円/94.6%
197. 畜産振興対策事業費/家畜伝染病対策の検査、注射経費助成・繁殖、品質に優れた家畜の育成や導入等への助成・後継となる乳牛の交配、生産に対する助成/8,105,703円/75.9%
198. 畜産経営環境整備事業費/臭気調査費・市内畜産農家が行う諸整備に係る経費の一部を助成/12,617,560円/93.7%
199. 農業用水路等改修事業費/水利組合が実施している補修、改修への助成/10,390,000円/98.5%
200. 農業基盤整備事業費/農道や用水路の改修整備・西俣野地区地積測量図作成委託/32,239,563円/84.0%
201. 漁港機能保全対策事業費/片瀬漁港航路周辺深浅測量委託・片瀬漁港航路底質調査委託・片瀬漁港航路浚渫工事/149,017,570円/93.9%
松長委員
浚渫で出た土砂の処理状況は?⇒昨年度はシルトが多く含まれていたため、横須賀市の漁場創生工事に活用した。
西浜の砂浜がやせている。土砂活用の考えは?⇒原則、西浜への養浜として、3年に1度実施していく。
202. つくり育てる漁業推進事業費/水産業PRイベント(中止)・魚介類放流への補助/2,279,000円/81.2%
佐野委員
10年ごとの推移は?⇒平成13年度から継続的に補助してきたのは、ハマグリとサザエで、平成19年度から本格的にハマグリ漁が始まった。現在はブランド化をしている。サザエも1トン前後で推移し今年度は豊漁だった。
【「主要な施策に関する説明書」に掲載されていない事業】
松長委員
片瀬漁港の修繕について、老朽化の把握状況は?⇒修繕は突発的なものに対応している。機械設備のある施設が修繕が必要となるため、今後、計画を策定する必要があると考えている。
【土木費】
203. 建築物等防災対策事業費/木造住宅、分譲マンションの耐震診断、耐震改修への補助/19,349,402円/92.4%
甘粕委員
耐震化率の状況は?⇒令和4年4月1日で、70.1%
義務化路線沿道の所有者へのアプローチの状況は?⇒今年度末に公表する旨を通知している。
緊急輸送路沿道の所有者への対応は?⇒新たな補助制度を検討している。
204. 道路改修舗装費/舗装等の修繕(287件)・舗装の健全度を診断するFWD調査・工事による舗装打換(石川下土棚線ほか38件)/869,866,589円/99.1%
205. 道路施設改修事業費/路面下空洞調査委託他委託・道路照明灯点検委託・大庭トンネル非常用施設等改修工事他工事請負費・道路施設等の修繕(21件)/199,754,538円/95.9%
松長委員
大庭トンネル非常用施設等改修工事他工事の内容は?⇒老朽化した機器を更新するもの。
半導体の供給不足による影響はないか?⇒老朽化に伴う機器の更新なので、安全性に問題はない。
206. 市道新設改良費/藤沢駅辻堂駅線(用地買戻し)他・バリアフリー化事業(善行駅周辺地区)・自転車走行空間整備事業/366,493,347円/96.1%
永井委員
善行12号線から西側の路線のバリアフリー化が必要だと思うが?⇒今年度から西側の善行25号線の工事着手している。歩道拡幅、部分的な手すりの設置、ベンチの設置を予定している。2ヶ年程度での完了を目指している。
佐野委員
宮原百石線の浸水被害について、この工事で解消されるのか?⇒流量の多い側溝にするので、一定の効果はあると考える。
宮原百石線のスケジュールは?⇒概ね10年程度の整備を目指している。
羽鳥立体工事による渋滞緩和の状況は?⇒だいぶ緩和されたとの地域の声ある。
207. 道路安全対策費/カーブミラー清掃及び管理業務委託・カーブミラーの設置、道路区画線の修繕・道路安全施設の修繕(17件)/83,483,686円/98.6%
松長委員
安全対策の必要ヶ所の状況は?⇒17ヶ所に車止めを設置した。全体では182か所あり、令和5.6年度で完了する予定。
安藤委員
車止めの設置が必要な件数と設置状況は?⇒237交差点で、令和2年度までに55交差点に設置している。残りの182交差点は、令和3年度からの4ヶ年計画で進めている。
道路の草刈りの対象と対応状況は?⇒歩道内、斜面地などで実施している。青地もしている。令和3年度は市民から500件の草刈り要望があった。
課題は?⇒夏場が多いので対応の苦慮している。
草刈りに代わる対策は?⇒As舗装や防草シートなどの対策がある。
未利用地の払い下げも有効だが?⇒廃道、廃水路敷の処分要綱に基づき払い下げしている。今後も相談があった場合は、手続していく。
208. 橋りょう改修費/橋梁定期点検委託(蓼中橋他18橋)・橋りょう耐震化工事、橋梁長寿命化修繕計画に基づく維持補修工事/360,323,100円/98.1%
209. 橋りょう架替事業費/蓼中橋確定測量・蓼中橋架替事業家屋補償費/8,138,719円/89.6%
210. 自転車対策費/放置自転車の撤去、保管、返還、処分、街頭指導・駐輪場の賃借料/140,871,472円/90.4%
西委員
放置自転車の理由をどう捉えているか?⇒通勤、通学の方と昼間の店舗利用者が放置するケースがある。
ご自由にお持ちください。と表示すると止めにくくなるの思うが?⇒検討していく。
211. 自転車駐車場整備費/片瀬江ノ島駅第1自転車駐車場管理システム賃借料・藤沢駅北口市役所前第1.2駐輪場管理システム賃借料・(仮称)江ノ島駅自転車等駐車整備工事他工事請負費/122,634,027円/78.4%
永井委員
藤沢本町駅の駐輪場の利用状況は?⇒2カ所とも10月1日から供用開始した。今日は、収容台数680台に対して600台収容。
一時利用の減免について、周知が必要だが?⇒精算機のインターホンで対応している。入口の看板にも減免記載しているが、精算機の所にも掲示していく。
西委員
駐輪場の機械化のデメリットとして、ごみのポイ捨てがある。鳥居のシールや子どものメッセージなど工夫をしているところあるが?⇒検討していく。
電動アシスト自転車やチャイルドシートの自転車が停めにくいとの声あるが?⇒駐輪の幅を広くした思いやりゾーンを設定している。改修の際にラックのあり方も含めて検討していく。
藤沢駅鵠沼海岸線の駐輪施設の取組状況は?⇒警察との協議の最終段階で、現在、地域の方の要望をどう反映させるか検討している。
甘粕委員
今後、機械化する駐輪場は?⇒有料駐輪場は28か所あり、17か所を機械化した。令和4年度に3ヶ所機械化し、残りは6ヶ所。
残りの6ヶ所は?⇒令和7年度まで順次予定しているが、老朽化による更新の際に実施するところもある。
武藤委員
バイク駐車場の拡充の考えは?⇒現在は自転車を主に考えている。バイクは民間を含めて協議した中で検討していく。
212. 河川水路修繕費/河川管理施設点検委託・小糸川地質調査委託他・施設修繕(11件)/30,071,610円/85.3%
213. 一色川改修費/稲荷山橋架替工事・一色川護岸改修工事・稲荷山橋架替工事に伴うガス管の移転補償費/113,998,912円/94.3%
214. 総合交通体系推進業務費/地域提案型交通システム導入支援補助金(善行・六会)・藤沢市将来交通需要推計等業務委託他/35,175,625円/92.7%
松長委員
辻堂地区のバスの定時制の状況は?⇒7月からの沿線の自治会と調整し、郷土づくり推進会議に報告した。辻堂南海岸線へのルート変更をした。
味村委員
のりあい善行の運行経路の拡充状況は?⇒亀井野団地方面のダイヤの遅れがあり、7月よりルート変更をしている。善行市民センター内の停留所を設けた。
長後の乗合タクシーの状況は?⇒利用者の想定を下回ったので、6月に1ルートを追加、既存ルートの見直しをして、13人/日から23人/日の利用者となっている。
今後の利用者を増やす取組は?⇒リーフを作成して沿道に配布している。長後市民センターでポスターを作り周知をしている。
215. 景観資源推進費/旧桔梗屋の保全に向けた現況調査及び実験的活用/9,894,727円/97.8%
216. 健康と文化の森整備事業費/健康と文化の森地区まちづくり事業化推進委託・浸水対策に係る浸水リスク軽減方針検討委託/112,222,585円/95.1%
佐野委員
慶応大学付近の浸水対策について、検討状況は?⇒66mm/hの整備方針。区画整理での計画となるが、少しでも早く整備できるように協議していく。
217. 新産業の森整備事業費/新産業の森第二地区都市計画図書作成業務委託/5,225,000円/76.6%
218. 遠藤葛原線新設事業費/遠藤葛原線の整備/179,819,174円/92.6%
219. 健康の森保全再生整備事業費/遠藤笹窪谷公園の整備・健康の森の里山再生に向けた取組及び用地取得/448,061,255円/91.6%
220. 藤沢駅周辺地区再整備事業費/藤沢駅周辺地区再整備に伴う推進支援業務委託・藤沢駅東西地下通路整備工事/1,013,344,593円/99.1%
味村委員
藤沢駅北口橋りょう部での横断幕、大音量を遠慮してくださいという貼り紙を撤去すべきだが?⇒迷惑行為に対して必要最小限のものとして、JRと協定を結んだ中で、貼り紙をしているもの。
橋りょう部で街頭宣伝活動をしていた団体から、エリアマネジメントの職員から中止を求められたと聞いたが?⇒広場内のイベント音と干渉したため中止を求めたが、管理外なので不適切だったと認識している。
西委員
東西地下通路がきれいになったが、雨漏りや臭気は改善されたのか?⇒地下道リニューアル後に雨漏りが発生したが修繕した。臭気は、路上生活者によるもので、現在は解消されている。
地下広場の広告収入の予定は?⇒申請手続きをしており、10月に2社の広告予定、他にも何社から打診受けている。
甘粕委員
南北地下通路の整備の見通しは?⇒南口周辺の再開発や南北自由通路拡幅との調整を図りながら進めていく。
221. 長後地区整備事業費/長後725号線歩道整備事業/8,309,551円/73.3%
222. 村岡地区都市拠点総合整備事業費/藤沢村岡線他1路線測量委託他委託/47,030,119円/84.4%
味村委員
開発調整池や浸水対策が必要とのことだが、浸水対策の費用は?⇒現行と開発後のシミュレーションをしたもので、浸水費用の算定はしていない。
223. 善行長後線街路新設事業費/路床改良検討委託・造成及び擁壁工事・事業用地の取得及び買戻し/214,911,261円/94.9%
永井委員
今後の見通しは?⇒今年度に下水道完了後に本体の街路築造をして、令和5年度に県道交差点改良、令和6年度中の供用開始を目指していく。
土砂の処分で工夫している点は?⇒可能な限り工事間流用を検討している。
224. 鵠沼奥田線街路新設事業費/道路予備設計委託/16,680,400円/85.9%
225. 藤沢石川線街路新設事業費/事業用地の買戻し/85,532,020円/100.0%
226. 主要幹線道路対策費/圏央道建設促進期成同盟会他負担金他/517,941円/59.8%
227. 公園改修費/公園施設の老朽化対策・法面対策/174,490,069円/92.9%
松長委員
遊具の選定方法は?⇒複合遊具の場合は、近隣の使用学校にアンケートして選定した。一般に広げられるように検討していく。
228. 近隣・街区公園新設事業費/折戸公園北側通路詳細設計他・上藤が谷公園整備工事・事業用地取得(桜小路公園、桜花公園)・吉野町公園内建物移転補償/457,150,945円/95.2%
永井委員
(仮称)石原谷南公園の位置付けは?⇒0.58haの緑の広場として利用されている。
今後の整備スケジュールは?⇒運動広場として利用されてきたので、スポーツ利用を想定しているが、整備内容やスケジュールは未定。
229. 住宅政策推進費/藤沢市住宅マスタープランの進捗管理・高齢者住まい探し相談会の実施・湘南大庭の未来を考える会議の開催/679,318円/57.3%
230. 空き家対策関係費/空家利活用セミナーの開催・空家等対策協議会に係る経費/2,327,552円/78.4%
甘粕委員
補助の状況は?⇒令和3年度は1件で、子どもの見守り事業で公益的な活用をされた。今年度は相談はあったが申請はなかった。
【「主要な施策に関する説明書」に掲載されていない事業】
佐野委員
特殊地下壕の支出、99万円の内容は?⇒1か所の対策を実施したもので、埋戻しと入口の閉塞をした。
湘南台地下駐車場が指定管理となった。利用者からの意見は?⇒昨年度までのプリペイドカードの取扱いの問合せ、駐車券の回収ボックスの要望ある。1日最大料金が引き下げられた一方、月極、カーシェアが増えたため、一時利用枠を増やしてほしいとの声ある。
一時利用のスペースについて、今後の考えは?⇒利用者からの要望もあるので、拡大について指定管理者と協議している。より多くの人が駐車できるよう工夫していく。
旧桔梗屋の今後の取組は?⇒建物の安全性に配慮しながら、積極的な活用をしていく。
松長委員
街路樹のナラ枯れの状況は?⇒ナラ枯れは起きていない。
街路樹の診断点検状況は?⇒街路樹管理計画により、ケヤキ、サクラなど、毎年300本、5年サイクルで点検している。
街路樹管理の考え方は?⇒街路樹管理計画に基づき、パトロールで点検して、安全性を確認していく。
甘粕委員
サスティナブルL型側溝の使用状況は?⇒8月末で出入り口など、7ヶ所、50.8mで使用している。
今後の活用の考えは?⇒試行的に少量生産なので、一定の供給がされれば公共工事などで活用していく。
八部公園近くの地下道の交通量調査の結果と今後の考えは?⇒今年度、7月7日の平常時と、12日の高校野球開催時の調査をした結果、7日は482人中204人が利用で42%、12日は1,309人中、626人利用で48%。今後は、地域の方、学校の意見、警察と協議をして、交差点のあり方を検討していく。
高倉・下長後線の進捗状況は?⇒8月23日に告示をして手続きが完了した。
現在の状況は?⇒令和5年度の着手を目指していく。
武藤委員
湘南台駅地下広場にアートスクエアが整備された。ピアノ常設は可能か?⇒歩行者の支障なければ可能と考えている。
湘南台駅地下駐車場について、イベント搬入時や緊急時など、駐車スペースが必要だが?⇒事前に相談があれば、指定管理者と一時的確保について協議していく。
公園愛護会について、地域と一体となった公園管理の考え方は?⇒町内会と連携して公園の美化に活動してもらっている。交付金、備品の購入をしていくが、話を聞くことが重要と考えている。制度や活動のPRをするなどに取り組みながら、日常管理をお願いしながら市と一体して管理をしていきたい。
味村委員
市営住宅について、高齢の居住者から手すりを付けてほしいとの声ある。バリアフリー化をしていくべきだが?⇒外壁改修時に対応しているところ。その他に要望あれば個別に対応していく。
※以上、報告とします。