10月21日 14:00より、ヒルトン小田原において、神奈川県市議会議長会研修会と定例会が開催され、副議長の立場で出席しました。概要は次の通りです。
1. 正副議長研修会
(1)テーマ【富士山の噴火】
(2)講師:神奈川県温泉地学研究所 主任研究員「萬年 一剛」氏
(3)概要
➀本当に神奈川県に溶岩はくるのか?
これまで富士山の噴火は過去7,000年で、145回起きている。従って、今後、1年間に発生する確率は2%、今後10年間では18.3%、今後100年間では86.7%、今後300年では99.8%となり、300年以内には、ほとんど間違いなく噴火する。大規模噴火で足柄平野に溶岩が到達する確率は、0.04%、中規模噴火で0.73%。
➁大規模な降灰が発生したらどうなるか?
鹿児島の桜島の噴火による降灰では、年間最大降灰量は1.6cmに対して、神奈川県内の広い地域で10cm以上と想定されている。車や鉄道の運行に支障が出るほか、上水道への影響として、フッ素が水質基準を超える可能性、取水口への支障が考えられる。また、降灰した火山灰の処理に対しては、羽田空港沖合工事(工期20年)の4回分以上であり、その処理について予め対策を講じる必要がある。
➂噴火前の問題
噴火の前兆などの情報が出された場合、食材や生活用品の品不足、水不足が想定される。そのために、電気だけに頼らない生活、食料備蓄、ハイブリッド車の活用とガソリンの確保などが必要。
(4)感想
今回の講演を聞いて、藤沢市への富士山噴火の影響については、火山灰の影響が考えられます。しかし、命に関わるような影響はないと思いました。正しい情報共有があれば、食料、水、生活用品の備蓄をしておけば、混乱は避けられると思いました。ただ、正確な情報を提供できなければ、市民の混乱も考えられるので、日頃からの対応についての啓発が非常に重要だと感じました。
2. 第209回定例会
研修会終了後に第209回定例会が開催されました。定例会では、次の事項について報告・協議がされました。
(1)報告事項
➀神奈川県市議会議長会会務報告
➁都県提出議案について
➂令和5年度「空き家・空き地問題に関する特別委員会」における委員候補の推薦について
➃関東市議会議長会令和5年度予算編成方針(案)及び予算内容(試算)について
※上記報告については、全会一致で承認されました。
(2)協議事項
➀令和4年度神奈川県市議会議長会歳入歳出決算見込みについて
➁令和5年度神奈川県市議会議長会歳入歳出予算案について
※上記協議事項については、全会一致で承認されました。
(3)次回開催について
次回開催については、令和5年5月23日に、綾瀬市議会が開催市で、レンブラントホテル海老名での開催となりました。
3. 懇親会
定例会終了後、懇親会が行われました。私は、茅ヶ崎・鎌倉・逗子・小田原の副議長と同じテーブルで懇親を深めました。
※以上、報告とします。