2月17日 9:30より、藤沢市議会建設経済常任委員会が開催され、副議長の立場で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第75号 市道の認定について(鵠沼956号線ほか2路線)
鵠沼956号線ほか2路線を市道に認定するものです。
議案第76号 市道の廃止について(宮原542-1号線)
宮原542-1号線を廃止するものです。
※上記2議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第80号 藤沢市藤沢駅前街区官民連携まちづくり促進のための支援措置に関する条例の制定について
藤沢駅前の再活性化を目指した官民連携による駅前まちづくりとして、民間施設の積極的な建て替えを促すため、その支援策を講ずるものです。
山内委員
決定前のガイドラインを前提とした条例採決はおかしいのでは?⇒承認されれば、ガイドラインを4月から運用していく。
地域貢献の対応で建設費が高くなり、既存テナント入れなくなる可能性もある。中小テナントへの支援が必要だが?⇒支援措置は考えていないが、固定資産税・都市計画税の減免などの対応でテナントへの負担軽減につながると考えている。
※この議案は、山内委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第86号 藤沢市自転車等駐車場条例の一部改正について
藤沢駅周辺の再整備に伴い、ミニバイク駐車場及び自転車駐輪場を移転するとともに、ミニバイク駐車場に機械式管理を導入し、当該駐車場の一時利用を可能とするため、所要の改正をするものです。
石井委員
この自転車等駐車場はいつごろまで使用する予定なのか?⇒6年を目安に協議している。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
陳情4第30号 市立公園の適正利用を求める陳情
この陳情は、市立公園を利用したイベントの際、政治活動などを行わないように指導を徹底することを求めるものです。
※この陳情は、石井委員、山口委員、山内委員が趣旨不了承としましたが、採決の結果、趣旨了承となりました。
報告(1)西北部地域のまちづくりの進捗状況について
西北部地域で展開されている、➀「健康と文化の森整備事業」、➁「新産業の森整備事業」、➂「健康の森保全再生整備事業」、➃「遠藤葛原線新設事業」の4つの事業の進捗状況について、令和4年9月の当委員会に報告されましたが、今回は、それ以降の進捗状況等について報告がされたものです。
1. 健康と文化の森地区のまちづくりについて
(1)事業の概要
➀地区面積 約36.0ha
➁事業手法 土地区画整理事業(組合施行)
➂地権者数 296人(地方公共団体等を除く)
➃総事業費 166億7,300万円(令和4年9月当委員会)
※新総事業費 約273億円(市負担分等を合算(調整池、無電柱化等))
➄減歩率 約55%
➅同意率(仮) 地権者数約85%/面積約91%
(2)今後の予定
引き続き、令和5年度末の市街化区域編入及び土地区画整理組合設立認可を目指し、関係機関と都市計画手続きや土地区画整理組合設立認可に関する協議を進めていきます。また、土地区画整理準備会においては、令和4年度末に業務代行予定者の審査、選定を行い、令和5年度当初に総会の審議を経て決定することが予定されています。
2. 新産業の森地区のまちづくりについて
新産業の森地区は、約110haを有する地区であり、次世代に引き継げる持続可能な産業交流を導く新たな産業拠点として、周辺環境と調和した効果的な施設緑化等により豊かな緑につつまれた土地利用を目指しています。令和3年3月に開通した綾瀬スマートインターチェンジ等の広域交通機能を活かした新たな産業創出に向け、先行整備した新産業の森北部地区に次いで、現在は、新産業の森第二地区約8.4haについて、住民との協働により取組を進めています。
引き続き、地域経済の活力を維持し、雇用を確保するため、市内企業の移転や事業所の拡大、市外企業の誘致に対応できるよう、残り約80haのその他地区の区域内で産業適地の創出を目指し、まちづくりの具体化に向けた検討をしていきます。
2-1. 新産業の森第二地区のまちづくりについて
(1)事業の概要
➀地区面積 約8.4ha
➁用途地域 工業系(予定)
➂事業手法 土地区画整理事業(組合施行)
➃地権者数 30人(地方公共団体等を除く)
➄総事業費 21億7,800万円
➅減歩率 約30%
➆同意率(仮) 地権者数約97%/面積約99%
(2)今後の予定
引き続き、令和5年度末の市街化区域編入及び土地区画整理組合設立認可を目指し、関係機関と都市計画手続きや土地区画整理組合設立認可に関する協議を進めていきます。
2-2. 新産業の森その他地区のまちづくりについて
神奈川県において、第8回線引き見直しに向けた検討が開始され、今後、関係市町ヒアリングが行われる予定であり、新市街地ゾーンの設定にあたっては、地権者の意向把握や合意形成に向けた取組、計画的な市街地整備の区域や合理的な土地利用の実現に向けた検討を進めます。
この取組により、新たな産業計土地利用を中心として計画的に誘導し、雇用の確保や、将来にわたる税収の安定化を図り、地域経済の好循環を生み出していきます。
3. 遠藤葛原線新設事業について
遠藤葛原線は、市西北部地域に位置する新産業の森地区の土地利用転換を進める都市基盤として、また、新産業の森地区と健康と文化の森地区を連絡し、将来の相鉄いずみ野線新駅へのアクセス道路となる等、交通ネットワークの発展に寄与する都市内幹線道路として必要性の高い路線であります。
(1)事業の概要
➀延長 約3km(葛原工区約1.5km/遠藤工区約1.5km)
➁幅員 18m(車道部10m/歩道部4m両側)
(2)今後の予定
引き続き、県道藤沢座間厚木線から県道横浜伊勢原線までの葛原工区のうち、第1工区(約0.7km)について、令和7年度の供用開始に向け事業を進めるとともに、地域の浸水被害対策として必要な葛原1号水路の切り回し工事や道路内における雨水貯留施設の整備を実施していきます。また、葛原第2工区及び遠藤工区についても、早期着手を目指して路線検討や道路設計などを進めていきます。
➀令和5年度 【葛原第1工区】道路整備工事/葛原1号水路の切り回し工事
➁令和6年度 【葛原第1工区】道路整備工事
➂令和7年度 【葛原第1工区】供用開始/確定測量
➃令和5年度~7年度 【葛原第2工区・遠藤工区】路線検討/道路設計/用地測量
甘粕委員
健康と文化の森について、現在の企業誘致の状況は?⇒現在、具体に決まっていない。
新産業の森の残り80haは全体で事業を進めていくのか?⇒全体110haのなかで、30haのまちづくりを進めてきた。残りの約80haは、課題を整理して、産業用地となりうる器息を決めていく。
山内委員
健康と文化の森、新産業の森の農地が亡くなることによる水害対策の考えは?⇒調整池での対策を考えている。
遠藤葛原線の雨水貯留施設について、将来の廃棄物処理は検討されたのか?⇒今のところ、長期使用後の廃棄実績がないが、メーカーに聞くと将来的な廃棄物処理はマテリアルリサイクルとなると考える。
プラスチック製品の使用はやめるべきだが?⇒プラごみの削減方針では、ワンウェイプラの削減を定めているが、今回の製品はワンウェイではなく、プラスチック製品のメリットを活かしていく。
健康と文化の森の事業費の増額の内訳は?⇒調整池整備に約44億円、無電柱化にや約61億円、道路幅員の変更に約1億円。
報告(2)藤沢市産業振興計画の改定について(最終報告)
藤沢市産業振興計画の改定について、令和4年12月の当委員会に中間報告がされましたが、今回は、そこでの意見及びパブリックコメントでの意見を踏まえ、改定案として最終報告がされたものです。ここでは改定案は割愛し、中間報告からの主な追加事項を記載します。
【中間報告からの主な追加事項】
1. 本市産業の成り立ちや歴史・変遷等を追加
「藤沢市の工業について」及び「藤沢市の商業について」に、これまでの歴史・変遷や、現状と特色に関する内容を追記しました。
2. 令和3年度経済センサスの活用
各統計資料に、令和3年度経済センサスのデータを情報として更新しました。
3. 藤沢市景気動向調査結果の概況を追加
直近で実施した令和4年度上半期を対象とした景気動向調査から本市景気動向の概況を追加しました。
4. 用語集の追加
計画巻末に用語集を整理しました。
山内委員
市民1人当たりの所得を上げていくことについて、全国平均以下だが?⇒地域経済循環分析における藤沢市の1人当たり所得は、お金の流れの分析なので、1つの分析手法として参考にしていく。
地域商店街の加盟店舗の推移は?⇒平成6年度の2,892店舗をピークに、令和4年度は1,987店舗。
報告(3)下水道事業におけるアセットマネジメントの取組について
本市の下水道事業では、経営の健全性を維持しつつ、将来にわたり持続可能な運営に努める必要から、平成29年度よりアセットマネジメント導入に向けた取組を進めてきました。今回、アセットマネジメント手法に基づく事業運営の準備が整ったことから、令和5年度の「ふじさわ下水道ビジョン」の施行に合わせ、新たな段階としての事業をスタートします。
このことから、これまで段階的に進めてきた取組経過をまとめるとともに、今後の取組について報告がされたものです。内容は割愛します。
山内委員
施設の再構築の考えは?⇒現有施設の有効活用、統廃合など様々検討していく。
※以上、報告とします。