3月9日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(5日目)が開催され、引き続き令和5年度予算の審査がされました。内容の抜粋は次の通りです。
次に示すものは、令和5年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和5年度予算、中側が令和4年度予算 、右側が令和3年度予算
【環境保全費】生活環境費以下
61. 海岸美化関係費 6,908万6千円/6,791万1千円/5,859万7千円
神村委員
国庫補助がない。県補助金も減額となっているが?⇒予算上は県支出金となっているが、県を経由して国庫補助が入っている。国庫補助を増やすように要望していく。
有賀委員
河川ゴミ回収の除塵機につて、境川の除塵機が老朽化したら、どうしていくのか?⇒設置から30年以上経過しているが、収集量が近年1トンに満たないので、更新ではなく修繕していく。
62. 交通安全啓発費 1,116万1千円/1,112万7千円/1,122万4千円
北橋委員
高齢者の事故が多い。高齢者向けの交通安全教室を増やすべきだが?⇒市と警察で実施しているので、調整しながら増やすことも含めて考えていく。
免許の自主返納について、市としても周知すべきだが?⇒高齢者交通教室でふれている。自主返納も1つの方法として伝えている。
63. 防犯対策強化事業費 1,072万8千円/858万1千円/864万6千円
西委員
防犯情報メールについて、警察から情報をもらってから発信するので、タイムラグが生じている。警察に任せられないのか?⇒多様な手段で発信している。防犯情報の提供方法について今後も検討研究していく。
神村委員
特殊詐欺、連続強盗などに対して、注意喚起すべきだが?⇒玄関に入れないこと、地域パトロールからの通報、回覧などでの周知をしていく。
特殊詐欺対策の具体的取組は?⇒固定電話の迷惑電話防止機能付電話への購入補助について、県の補助は終了したが、市の補助は継続していく。また、70歳以上の対象を18歳以上に拡大していく。
有賀委員
特殊詐欺の被害状況は?⇒令和4年1月から12月の1年間で、105件、被害額は1億7,900万円。
迷惑電話防止機能付電話への購入補助について、自宅での設定のサポートは?⇒家電量販店でのサービスのほか、防犯交通安全課から電話して、作動状況の確認している。
64. 安全・安心まちづくり対策会議事業費 103万4千円/73万円/103万4千円
65. 街頭防犯カメラ設置推進事業費 595万6千円/1,266万2千円/1,247万5千円
西委員
防犯カメラの設置について、自治会・町内会への設置補助が前年度より大幅に少ない理由は?⇒翌々年度に設置予定の自治会・町内会からの計画書を受けて予算計上したもの。
神村委員
防犯カメラについて、必要な場所には市が積極的に設置していくべきだが?⇒市が設置するのは自治会の区域外の主要駅前広場へ15台設置している。現在の自治会への補助制度を更にPRするとともに、見守り自販機の案内もしていく。
66. 浄化槽設置助成事業費 383万5千円/352万5千円/407万2千円
【予算の概況にない事業費】
土屋委員
スズメバチ対策費を増額した理由は?⇒過去5年間の実績によるもの。
スズメバチの巣の撤去は、今後も無料で続けるべきだが?⇒限られた財源の中で、他市の課題を調査し、巣がつくられない対策を市民に周知していく。
引地川の有機フッ素化合物の汚染について、引地川の水を利用した農家も多い。市として独自の測定をすべきだが?⇒蓄積の評価基準がないので測定する予定はないが、国の動向を注視していく。
湘南ヘルスイノベーションパークに入居している103社のうち武田関連9社入っている。安全対策について市として把握すべきだが?⇒協定書の事項について武田が確認している。市としても、定期的に立入検査をして監視している。
松下委員
子どものキッズゾーンが設置されたが、キッズガードの考えは?⇒保育園外の活動をサポートするキッガードについては、交通安全の研修を実施する中で、園児の安全を守っていきたい。
キッズゾーンの今後の予定は?⇒保育園などから話を聞いて調整していく。
【民生費】社会福祉費
67. 民生委員活動費 6,755万3千円/6,892万2千円/6,713万1千円
68. 社会福祉協議会関係費 1億603万5千円/1億56万4千円/1億390万2千円
堺委員
社協が日赤の事務局ょになっていることに変わりないか?⇒ない。
日赤の事業をどう捉えているか?⇒日赤藤沢市地区の事務局をになっているが、義捐金の取扱いなど重要な事業を担っていると考えている。
69. 生きがい福祉センター業務委託費 4,051万円/3,352万8千円/3,805万8千円
70. シルバー人材センター事業会計助成金 4,304万円/4,731万5千円/4,820万5千円
土屋委員
インボイス制度の影響は?⇒令和5年10月からの一定の経過期間は約600万円から3,000万円、令和11年度からは約4,000万円から6,000万円が見込まれる。
インボイス制度の中止を国に求めるべきだが?⇒国が示す方針を基本に考えた上で、会員への影響についてシルバー人材センターと協議していく。
71. 地域福祉プラザ運営事業費 9,724万3千円/9,736万6千円/9,456万5千円
72. 愛の輪福祉基金積立金 2,592万9千円/2,016万8千円/1,516万3千円
73. 愛の輪福祉基金事業費 1,013万7千円/1,013万7千円/1,013万7千円
74. 介護人材育成支援事業費 708万4千円(拡充事業)/812万1千円/852万9千円
堺委員
介護ロボットと職員のすみ分けは?⇒見守りセンサーロボットであれば、訪問回数が減り職員の負担が軽減される。
介護ロボットでは限界があると思うが?⇒ロボット、ICTを活用して、業務効率化することで生み出した時間を介護者への直接的支援に活用できる。
東木委員
介護ロボット、ICT活用について、小規模事業者にも必要なのでは?⇒大規模施設を対象とした商品が出ているので取組むが、小規模事業者の要望も聞きながら進めていく。
介護人材不足の現状は?⇒人材不足による現場負担あり、派遣会社で対応もあると聞いている。
75. 成年後見制度等推進事業費 4,542万9千円/4,242万7千円/3,891万7千円
76. 生活困窮者自立支援事業費 6,424万2千円/6,428万1千円/6,444万円
77. 包括的支援体制推進事業費 9,480万5千円/9,714万円/9,675万5千円
東木委員
生活支援コーディネーターについて、支えあいセンターに配置されている生活支援コーディネーターとは役割が違うと思う。見直すべきだが?⇒支えあいセンターのコーディネーターは拠点をもって支えあいの仕掛けをもしている。同じ名称だが、アプローチの仕方が違うだけで、同じ役割を担っている。
78. 藤沢型地域包括ケアシステム推進事業費 116万1千円/108万7千円/100万2千円
竹村委員
ヤングケアラー分科会の役割は?⇒専門部会として位置付け、教育部、子ども青少年部で支援のあり方を共通認識を持つとともに、周知啓発を検討する部会。
今後、ヤングケアラーの相談は地域共生社会推進室がコーディネートしていくのか?⇒相談の入口は様々あるが、これまで地域共生社会推進室が複合課題や制度の狭間の課題に対応してきた。地域共生社会推進室で支援について体制づくりを担っていく。
居住支援協議会について、障がい者団体の役員に話を聞いたら、知らなかったとのこと。まだまだ周知が必要だが?⇒市が事務局となり令和4年度にチラシを作成している。近日中に障がい者施設などに配布して、周知していく。
79. 地域の縁側等地域づくり活動支援事業費 2,729万6千円/2,845万7千円/2,555万5千円意
東木委員
介護予防特化型について、元の通いの場に通っていた高齢者の行き先はどうなっているのか?⇒縁側の募集している中で、何カ所か手があがってきている。また、廃止した事業者とも見交換をしていく。
80. 窓口業務等協働事業推進費 2億9,810万6千円/2億9,588万8千円/2億9,588万8千円
81. 障がい者福祉手当 3億6,510万5千円/4億2,323万8千円/4億1,409万1千円
82. 心身障がい者介護手当 1,995万7千円/2,072万7千円/2,095万1千円
83. 学園等運営委託費 1億8,488万6千円/1億8,385万円/1億8,050万円
84. 障がい者等医療助成費 20億5,083万4千円/18億7,916万9千円/18億754万3千円
85. 障がい者等歯科診療事業運営費 1億5,047万6千円/1億4,754万9千円/1億4,858万9千円
堺委員
予算増の理由は?⇒曜日の配列で診療日が増えたため。
86. 障がい者等福祉タクシー助成事業費 1億3,099万5千円/1億3,269万2千円/1億3,051万5千円
土屋委員
県内他市ではガソリン券を交付しているところあるが?⇒他市の導入事例から検討してきたが、当事者利用の確認が困難と聞いている。障がい当事者が使いやすい制度となるよう検討していく。
87. 心のバリアフリー推進事業費 688万6千円(拡充事業)/229万円/107万3千円
竹村委員
障がい者差別解消支援地域協議会への相談と対応状況は?⇒協議会を設置して7年目。令和4年度は、知的障害者運賃割引で運転手とのトラブル、電車内の行動トラブルなど5件あった。相手が特定できる場合は、電話などで助言している。
民間事業者に合理的配慮が義務化される。その範囲に市立学校、民間保育所、児童クラブなども含まれるか?⇒運営形態により対象となる。
88. 介護給付費等事業費 81億2,455万6千円(拡充事業)/74億9,981万1千円/68億3,603万8千円
89. 障がい児通所給付費等事業費 24億6,176万2千円/23億3,504万8千円/22億2,229万6千円
90. 地域生活支援事業費 5億72万9千円/4億4,554万8千円/4億2,495万1千円
東木委員
居室確保事業の状況は?⇒最後のセーフティーネットで使う前にケースワーカーが確認して公的サービスで対応している。
西委員
障害児一時預かり事業について、今後も増やしていくのか?⇒土日に利用が集中しているが、一杯になるとは聞いていない。
91. 障がい者相談支援事業費 1億1,355万5千円/1億1,364万1千円/1億1,237万9千円
92. 老人措置事業費 2億9,874万6千円/3億1,663万6千円/2億9,109万5千円
93. 老人クラブ助成費 835万7千円/825万3千円/881万9千円
94. 敬老事業費 1,641万8千円/1,580万1千円/1,527万5千円
95. 湘南すまいるバス運行事業費 4,191万9千円/4,178万4千円/4,097万1千円
96. 高齢者はり・きゅう・マッサージ利用助成事業費 1億4,809万3千円/1億7,315万9千円/—
西委員
トレーニング室への助成について、再考すべきだが?⇒いきいきシニア外出支援でポイントなどのインセンティブで、身体を動かすことにつなげていく。
97. 敬老祝金事業費 1,262万7千円/1,240万7千円/1,127万3千円
98. 老人福祉施設建設助成費 1億8,000万円/2,000万円/—
99. 地域密着型サービス整備事業費 8,732万4千円/1,008万円/—
100.【新規】養護老人ホーム湘風園施設再整備助成費 1,199万9千円/—/—
101.【新規】地域介護予防活動支援事業費 1,869万9千円/—/—
102.【新規】生活支援体制整備事業費 4,909万円/—/—
103.【新規】地域包括支援センター運営事業費 4億8,504万6千円/—/—
104.【新規】いきいきシニア外出支援事業費 508万2千円/—/—
竹村委員
令和4年度の試行内容と目的は?⇒産学官の実証実験で65歳以上を対象に、コロナ禍での外出の減少や体力低下に対する介護予防として実施した。外出の動機付けやコミュニティの創出を目的としている。5人1チームで投稿写真を共有するアプリと活動量計を用いて目標歩数に取組むもの。
成果は?⇒外出のきっかけとなった、参加者同士の交流が励みになったなどの声あり、身体を動かす習慣へのきっかけづくりにつながったことが成果。
今回のアプリについて、県内他市の導入状況は?⇒令和4年度から、横須賀、鎌倉、綾瀬、伊勢原で導入している。
目標歩数の設定と達成状況は?⇒目標は各チームの判断で、達成は98.73%。
デジタルデバイド解消への寄与の状況は?⇒身近なものとしてのスマホ操作を覚える。日常使いする機会の提供が大事。5人1チームで写真とコメントするので、楽しみながら操作に慣れて上達していくという点で、デジタルデバイドの解消に寄与していると考えている。
今後の取組は?⇒アプリポイントを活用した地域イベントへの寄付など、高齢者が社会貢献できる仕組みを検討していく。
土屋委員
70歳以上のシルバーパスなどの移動支援も必要だが?⇒以前のような助成事業は難しいが、総合的な支援事業として交通事業者と協議して検討していく。
東木委員
他にも歩くプロジェクトなど、似たような事業がいくつもある。整理すべきだが?⇒今回はあくまで外出のきっかけを促すもので、結果をチームで共有できることが特徴。身近なネットワークづくりとして、他の事業と精査しながら進めていく。
西委員
65才以上が対象だが、子どもや孫と一緒にできるか?⇒65歳以上に限定しているが、きっかけとして自立した取組ができるので、その後、世代交流につながると考えている。
知らない同士のマッチングとなる。誹謗中傷や詐欺への対策は?⇒システムとして、投稿コメント、写真は監視されているので、削除や注意される。情報リテラシーについても説明会で説明している。
※以上、報告とします。