2023.3.10 予算等特別委員会(6日目)~民生費(子育て支援費以下)・衛生費(保健衛生費)

 3月10日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(6日目)が開催され、引き続き令和5年度予算の審査がされました。内容の抜粋は次の通りです。

次に示すものは、令和5年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和5年度予算、中側が令和4年度予算 、右側が令和3年度予算

【民生費】子育て支援費以下

105. 小児医療助成費 19億2,561万2千円(拡充事業)/18億7,153万2千円/15億6,013万4千円

味村委員

 18歳まで無料とした場合のコストは?⇒2億8,000万円の見込み。

 所得制限なしで、18歳まで無料とすべきだが?⇒高校3年生までの拡大は、早期実現を目指していくものと考えている。

106. 母子家庭等自立支援給付金事業費 5,386万円/5,261万4千円/2,665万9千円

107. ひとり親家庭等医療助成費 2億591万円/2億1,100万8千円/1億9,590万6千円

108. 養育者支援金事業費 323万5千円/484万3千円/212万6千円

109. 養育費確保支援事業費 393万9千円/320万2千円/—

110. 市立保育所整備費 1,916万1千円(拡充事業)/82万9千円/2,278万3千円

堺委員

 善行・善行乳児保育園再整備について設計施工一括リース方式だが、同様の手法で整備した、辻堂保育園での課題は?⇒事業期間が縮減できた一方、設計・施工期間がタイトだった。

 今回は?⇒設計・施工期間に余裕を持たせようと考えている。

味村委員

 善行・善行乳児保育園再整備について、当面、現園舎での保育が続く。必要な修繕はしていくべきだが??⇒今年度も修繕している。再生までの間も過大な投資にならない範囲で対応していく。

西委員

 公立保育園のICT化の効果は?⇒保育士が帳票類の作成に時間がかかっているので、ICT化により、保育に向き合う時間が増える。

 送迎バスに残された児童の事故があった。ICT化で確認できるのか?⇒保護者にスマホアプリを入れ、画面を見ながら登園の確認ができる。また、入園時に二次元コードにかざすことで登園管理がされるようなものを考えている。もちろん、目視での確認もしていく。

111. 法人立保育所運営費等助成事業費 27億7,219万9千円(拡充事業)/28億4,075万6千円(拡充事業)/25億8,768万1千円(拡充事業)

西委員

 茅ヶ崎市の補助には、損害賠償保険の補助があるが?⇒本市での補助は、総合的な管理運営への助成なので、その中に含まれると考えている。

 通園バスの事故があったが、藤沢市の調査結果は?⇒市内認可保育所には送迎バスはないが、施設によっては遠足用のバスもあるので、園長会などで注意喚起している。

 横浜市では乳幼児の一時預かりをしているが?⇒保育士確保の課題もあるので今後の検討課題としたい。

井上委員

 保育所での習い事について、柔軟に考えていくべきだが?⇒習い事については、出来ないというわけではなく、希望する施設があれば話を聞いて、有料となれば経済面への課題も出てくる。話を聞きながら課題を整理していく。

 地域交流事業への補助について前向きに検討すべきだが?⇒他市では制度あるので運用を確認していく。地域交流の手法は様々で補助金が前提ではない。意見を踏まえて園長会にも意見をきいて考えていく。

112. 法人立保育所等施設整備助成事業費 3億4,663万6千円/19万円/1億4,775万4千円

113. 医療的ケア児保育事業費 1,998万9千円(拡充事業)/1,184万円/—

堺委員

 保育園以外のデイサービスの対応は?⇒医療的ケア児の受入れは市内7ヶ所あり、看護師を配置して子どもに応じた対応をしている。

114. 幼児教育振興助成費 1億74万7千円/9,685万4千円/1億2,823万円

竹村委員

 幼児教育保の無償化の際、差額を支給した。今後、国の制度のみとなり差額を支給しないとしているが、支援制度を継続すべきだが?⇒令和元年度に国が無償化した際に、市が単独で5年間差額を支給することとした。令和3年度から国が新たな支援をしているので、令和7年度以降は、国の基準に沿った形にしていく。

西委員

 グレーゾーンの子どもたちの行き場がなくなってしまう。支援が必要だが?⇒保育料補助金の水準について、無償化が始まった時には、認可と認可外と一緒で良いのかという議会からの意見もあった。令和7年度からとしているので、意見も踏まえて今後整理していきたい。

115. 幼稚園等預かり保育推進事業費 5,196万4千円/5,517万3千円/4,056万8千円

116. 幼稚園人材確保支援事業費 998万円/998万円(拡充事業)/352万円

117. 少年の森整備事業費 3,309万9千円(拡充事業)/5,231万2千円(拡充事業)/692万円

堺委員

 ナラ枯れへの対応が、少年の森の基本構想に影響ないか?⇒ない。

東木委員

 整備に向けて、今まで利用してきた子どもたちの意見を聞く必要あるが?⇒事業者とともに、対象や方法を検討していく。

118. 地域子どもの家等整備事業費 4,924万7千円/—/2,693万9千円

119. (公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業関係費 4億2,535万1千円/3億6,769万1千円/3億6,227万2千円

120. 放課後児童健全育成事業費 10億2,902万1千円/9億8,835万5千円/8億5,157万8千円

121. 放課後児童クラブ整備事業費 255万9千円/8,061万4千円/968万2千円

味村委員

 大規模クラブ解消の状況は?⇒3小学校区5クラブで条例基準通りになる。そのうち、2小学校区2クラブで大規模が解消される。

122. 放課後子ども教室整備事業費 431万9千円/—/—

竹村委員

 放課後子ども教室について、議論の前提が学校施設利用となっている気がする。藤沢市には余裕教室はないので無理。富士見台小学校は週1回開いている。学校にこだわらず、近隣の公共施設を借りることも考えるべきだが?⇒指摘の通り、余裕教室、体育館、特別教室、学校外の活用を示して検討している。その中で、3校を新年時に実施していく。

123. 児童虐待防止対策関係費 208万4千円/233万9千円/210万7千円

124. 子ども発達相談関係費 344万5千円/336万円/336万9千円

125. 子どもの生活支援事業費 905万9千円/1,038万8千円/827万6千円

126.【新規】児童相談システム関係事業費 3,039万4千円/—/—

西委員

 現在、児童福祉部門と母子保健部門ととの連携の状況は?⇒毎月ケース対応会議・検討会議をしている。ハローベビィ訪問や健診で気になるケースについて対応方針を検討している。

 子ども家庭センターの設置スケジュールは?⇒令和3年度に国で調査研究しガイドラインを令和5年度に示すとされている。今後、示されるガイドラインに基づき、国からの説明会で詳細が出てくる。

127.【新規】医療的ケア児等支援事業費 726万6千円/—/—

128. 生活保護扶助費 101億7,683万5千円/99億9,845万9千円/99億5,876万円

竹村委員

 これまで親族へ扶養照会して援助を受けられた件数は?⇒令和元年度で654件で2件、2年度は679件で0件、3年度は676件で1件、4年度は2/1時点で626件で1件。

 市の生活保護のしおりの中で、扶養照会はどう記載されているのか?⇒援助の可否について親族に照会するが、DVなどの場合は照会しない場合もあるので、事前に相談してくださいとしている。

味村委員

 ポスターを作成して、制度の周知をしていくべきだが?⇒しおりを市民センター・公民館に配架している。ホームページの中で分かりやすく毎年更新している。今後も制度の周知に努めていく。

129. 災害見舞金関係費 250万円/250万円/250万円

【衛生費】保健衛生費

130. 乳幼児健診事業費 1億201万6千円/1億211万4千円/1億150万4千円

131. 母子保健事業費 873万円/831万5千円/878万1千円

132. 妊婦・出産包括支援事業費 6億1,751万4千円(拡充事業)/2億7,574万8千円/2億6,127万5千円

竹村委員

 産後ケアの自己負担について、国が1回2,500円を減免するとしても負担が大きい。自己負担軽減の今後の見通しは?⇒利用者アンケートの集約途中では、デイサービスは適正、ショートステイは6割が高い、4割が適正となっている。令和2年度の産後ケアのニーズ調査では、1日あたり、ショートステイで8,000円、デイサービスで3,000円、アウトリーチで3,000円程度となっている。国の2,500円5回の詳細が示されていないが、利用料を再考して令和6年度から反映させていきたい。

 望まない妊娠による遺棄事件あった。原因の一つに性教育が出来ていないと考える。本庁5階の一角にユースクリニックみたいな検討が必要では?⇒あり方を検討していく。

東木委員

 出産・子育て応援事業について、現金給付となっているが、クーポン券などが望ましいが?⇒現金給付の対象者にアンケートしている。利用しやすく子育てに特化するものを検討していく。

西委員

 アウトリーチ業務委託の内容は?⇒湘南助産師会への委託を予定しており、訪問の手配、研修など。

 家事は対象外か?⇒その通り。

 ヘルパー事業としての考えは?⇒ファミリー・サポート・センターや一時預かりでは足りないとの声ある。今後、検討していく。

133. 健康づくり推進事業費 7,566万1千円/6,857万7千円/7,441万8千円

北橋委員

 体を動かすeスポーツについて、健康づくり事業と連携できるのでは?⇒活用について検討していく。

134. がん検診事業費 7億753万円/6億6,108万7千円/6億7,615万5千円

135. 歯科健康診査事業費 5,033万4千円/4,316万5千円/4,216万9千円

136.【新規】がん療養支援事業費 430万円/—/—

東木委員

 ウィッグへの購入支援について、がん以外で必要な人は対象外か?⇒がん治療に対する支援でスタートする。今後、ニーズがあれば検討していく。

137. 保健医療センター整備事業費 2,933万6千円/—/1,035万1千円

138. ふれあい入浴事業費 1,752万円/2,052万9千円/896万4千円

139. 医師会立看護専門学校運営費補助金 2,032万1千円/2,210万9千円/2,210万9千円

140. 各種予防接種費 12億9,007万8千円/12億3,268万8千円/10億9,271万6千円

東木委員

 HPVワクチンの9価ワクチンの周知は?⇒来年度から広報、ホームページ、小学6年から高校1年生に国のリーフで周知していく。

有賀委員

 9価ワクチンの接種回数は?⇒一般的な接種は、1回目が15歳未満は2回、1回目が15才以上は3回。

 副反応疑いの報告状況は?⇒のべ118,635回で、副反応疑いは36件。

141. 火葬場整備事業費 1,028万5千円/2,242万9千円/1億9,160万5千円

西委員

 6炉が最大なのか?⇒炉は全部で8炉。

 待ちが2週間もあるなら、稼働時間を延長して回転数を増やせないか?⇒火葬業者と調整できないか検討していく。

松下委員

 予約の取り方に課題がある。ネット予約はいつ頃から開始するのか?⇒令和6年度からの実施を目途に事務の取扱いを調整していく。

142.【新規】保健所整備事業費 5,743万8千円/—/—

143. 感染症対策事業費 18億7,816万3千円/5億2,829万6千円/6億34万6千円

144. 精神保健対策事業費 811万6千円/757万9千円/757万9千円

竹村委員

 家族会について、子ども会やきょうだい会への支援も必要だが?⇒具体的な取組を検討していく。

※以上、報告とします。


おおや徹

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