2023.3.15 予算等特別委員会(9日目)~教育費(社会教育費以下)・公債費以下全部・歳入・議案第101.103.100.102号

 3月15日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(9日目)が開催され、引き続き令和5年度予算の審査がされました。内容の抜粋は次の通りです。

次に示すものは、令和5年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和5年度予算、中側が令和4年度予算 、右側が令和3年度予算

【教育費】

237. 生涯学習推進事業費 470万9千円/474万7千円/487万7千円

238. 学校運営協議会推進事業費 139万6千円/118万5千円/15万円

神村委員

 予算の概況にコミュニティスクールの記載を入れるべきだが?⇒今後、記載していく。

 コミュニティスクールの設置主体は?⇒教育委員会

 運営は学校が取組むのか?⇒学校ごとに保護者、地域の方、市民センターなどで議論しており、運営に関する支援を教育委員会がしている。令和8年度までの全校設置に向け段階的に取り組んでいく。伴走支援、情報発信に努めていく。

 市長部局との連携も必要だが?⇒課題解決には関係部局との連携が必要。幅広い部局との連携をしていく。

東木委員

 六会地区には小学校が6校ある。PTAのない学校もあり、担い手のある学校、ない学校もあるが?⇒複数校の地域側の担い手は、三者連携を入口として、地域ごとのやり方、人選について調整していきたい。

 地域の事情がまとまらないうちは急ぐべきではないが?⇒段階的な設置なので、今後は、学校課題を地域で共有して、出来るところから進めていく。

239. 文化財保護費 2,691万7千円/2,417万5千円/2,471万5千円

240. 埋蔵文化財包蔵地資料整備費 207万1千円(拡充事業)/84万円/84万円

241. 藤澤浮世絵館運営管理費 1,189万円/1,198万9千円/4,584万1千円

242. 文化財収蔵庫整備事業費 434万2千円/2億2,197万8千円/139万5千円

神村委員

 第3次公共施設再整備プランでは、賃貸借となっているが、リースにしたことで方向性が変わったのか?⇒賃貸借とリースは市としては同様のものと捉えていたので、方向を変えたものではない。

 見直しの範囲や経緯は?⇒建設する方向で検討する。収蔵品の保管だけではなく、触れられる機会ができるよう検討していく。次期を捉えて議会に報告していく。

243. 公民館事業費 2,897万円/2,904万5千円/2,901万円

竹村委員

 遠藤公民館で人権講座を受講した。差別表現をテーマにおこない大切な講座だった。公民館の社会的役割は大きい。公民館の意義と役割は?⇒公民館事業は、公民館事業計画を立てて、様々な企画を実施している。公民館は、個人の趣味や学びにとどまらず、地域住民の学びや住民同士の交流を促進し、人づくり、地域づくりに貢献することが担うべき役割。

244. 村岡公民館改築事業費 1億5,484万9千円/8億8,055万3千円/3,908万4千円

245. 図書館情報ネットワーク事業費 4,157万3千円/5,642万4千円/3,612万2千円

北橋委員

 市民図書室のオンライン化が始まったが、利用状況は?⇒4ヶ月が経過したが、図書館カード1枚での共通利用、どこでも返却でき、利便性が高まったとの声ある。一方で、デジタルデバイド対策が課題。

 電子図書サービスが昨年10月から始まったが、利用状況は?⇒2月末までで、閲覧が16,156件、貸出が6,516冊。利用時間は図書館が閉まっている20時から22時の利用が多い。今後、SNSでPRし、より多くのコンテンツにふれられるよう周知していく。

 南市民図書館再整備についての考えは?⇒複合化のメリットを活かし、ICTの活用などを図りながら、新たな図書館として検討していく。

246. 総合市民図書館市民運営費 2億5,586万5千円/2億5,586万6千円/2億5,151万2千円

247. 子ども読書活動推進事業費 317万5千円/327万8千円/333万2千円

248. アートスペース運営管理費 1,607万9千円/1,517万1千円/4,679万4千円

東木委員

 子どもたちとのワークショップ、作家とのコミュニケーションなどの考えは?⇒現代アートの中には難しいと感じるものある。子どもが一緒にワークショップ出来るものとして、商業施設のイベントにゆかりのアーチストとのワークショップもしている。外に出ての事業も今後実施していきたい。

 アートに触れられる市民の憩いの場としての考えは?⇒昨年度末、ダンス、立体を実験企画した。ジャンルに捉われない企画展示を今後もしていく。

249. (公財)藤沢市みらい創造財団芸術文化事業関係費 1億2,142万6千円/1億3,153万5千円/1億2,836万6千円

東木委員

 市民オペラが市民に身近となるような取組予定は?⇒今年度は江の島でピアノとソリストが歌う企画をした。来年度も龍口寺でできないか検討中と聞いている。

 市民会館が再整備で使えない期間の計画は?⇒大きな課題。今後も継続できるようみらい財団とともに取組んでいく。

250. ビーチバレー大会開催関係費 950万円/950万円/950万円

251. スポーツ都市宣言推進事業費 5,151万9千円(拡充事業)/380万2千円/9,984万2千円

竹村委員

 スポーツ都市宣言の中の「だれでも」の部分について、スポーツ離れが進んでいる。平成30年度にスポーツ庁が発表した部活動ガイドラインでは、生徒の運動、スポーツのニーズは、競技力の向上以外にも、友達と楽しめると現在の部活動が、女子や障がいのある生徒のニーズに応えられていない。今後は、レクリエーション志向、体力づくりなど、楽しく身体を動かす動機付けとなると例示している。ガイドラインにある部活動を社会スポーツにおきかえれば、生徒のみならず幅広い世代や幅広いニーズの視点から、市民の生涯スポーツ活動のために藤沢市のスポーツ政策の果たす役割が見えてくる。市の考えは?⇒スポーツ推進計画の中で、身体を動かす機会の創出、スポーツへの関心や興味を促すための取組みなどを盛り込んでおり、子育てや就労でスポーツができない方に向けてライフステージに応じた取組や魅力を発信するなど、幅広く取組んでいる。この取組を継続させることで、生涯にわたり、健康で豊かなスポーツライフを実現させることを目指していく。

 学校部活動が変わらなければならない。野球部に入らない理由は、丸刈りが嫌、コーチから罵声を浴びせられるという声が多い。バレーボールの元日本代表の益子さんが、監督が起こってはいけない大会を開催したところ、子どもたちが楽しくのびのびとプレーし、主体的なプレーをした。日本柔道連盟も小学生の全国大会をやめた。精神論や個人的な経験ではなく、科学的なスポーツ指導のあり方について啓発すべきだが?⇒ジュニア期の指導体制について、体罰や精神論中心の前時代的な指導ではなく、科学的な指導方法へと確立するためには、指導者の養成が必要であるので、藤沢市スポーツ連盟などと連携し、近代的な指導者の育成に取組む。

西委員

 スポーツパークが行われたが、令和5年度の取組は?⇒同様の内容を考えているが、今後も充実させるとともに派生するイベントも検討していきたい。

252. スポーツ施設整備費 1億9,742万8千円/7,297万8千円/1,210万8千円

西委員

 秋葉台体育館のトイレについて、和式、洋式の状況は?⇒体育館のトイレは、男子用は、和式12/洋式11、女子用は、和式17/洋式20、共用は、洋式4。

 今後の方向は?⇒令和5年度に行うニーズ調査の中で、トイレの要望もあると思うので、結果を踏まえて、今後のあり方を検討していく。

 学校のナイター設備について、今年度、影響調査をしたが、問題ない学校にはいつ頃設置されるのか?⇒早期に実現できるよう努めていく。

【予算の概況にない事業】

西委員

 心の劇場について、コロナ禍での実施状況は?⇒令和2年度は中止、3年度は中止を予定していたが劇団四季から調整が付き、動画配信、4年度は動画配信。

 市民会館再整備期間の予定は?⇒再整備期間の進め方は、何らかの形で継続していきたい。

【公債費以下歳出全部】

堺委員

 市債が減額した理由は?⇒令和5年度予算では、投資的経費が減しているため。

 地方債の償還について、低利以外への借り換えの予定は?⇒想定していない。

味村委員

 財政調整基金について、暮らしに困っている市民へ活用していくべきだが?⇒福祉、子育て、感染症対策などの施策を充実させている。更なる財政需要には、国県の支出金を活用し、更に必要な場合は財政調整基金を活用していく。

【歳入】

西委員

 旧市営西富住宅跡地について、ふじさわ子どもふれあい広場として活用されるが、土地を貸し出すことで、どのくらいの歳入になるのか?⇒使用貸借なので無料。

 有料の考えはないか?⇒この用地は長期間活用できず、年間150万円の維持管理費がかかっていた。その経費がなくなる。 

議案第101号 

【国民健康保険事業費】 393億5,134万6千円/386億6,396万1千円/380億6,187万4千円

議案第106号 藤沢市国民健康保険条例の一部改正について

 出産育児一時金の支給額が引き上げられることに伴い、所要の改正をするものです。

土屋委員

 コロナ禍で収入が減った方への減免状況と5類以降も継続すべきだが?⇒令和5年2月末で申請154件、承認106件で、2,019万円。5類移行後は、国の支援がなくなるので継続は難しい。

 コロナ下で導入された傷病手当金について、国の支援がなくても市単独で継続すべきだが?⇒国の支援が前提で実施しているため、継続は難しい。

 保険料を1人1万円以引き下げるべきだが?⇒大幅な値上げにならないよう、基金の繰り入れ、一般会計からの法定外繰り入れなどで対応していく。
 

議案第103号

【後期高齢者医療事業費】 70億7,968万3千円/70億1,427万1千円/65億7,743万2千円

土屋委員

 令和5年度の窓口2割負担の見込みは?⇒全体の3割程度を見込んでいる。

 平均保険料は?⇒県の平均で、令和元年度は89,607円/2年度94,605円/3年度93,939円/4年度94,637円。

議案第100号

【墓園事業費】 5億2,847万7千円/6億11万7千円/6億3,035万5千円

土屋委員

 交通アクセスの向上が必要。バスの状況は?⇒平日日中は、辻堂駅から1時間当たり3-5本/藤沢駅から2本/湘南台駅から4本。土日は若干少ない。

 アクセスのない善行地区などからのアクセスについて、お彼岸やお盆だけでもシャトルバスできないか?⇒難しい。

議案第102号

【介護保険事業費】 334億1,728万3千円/318億1,676万3千円/303億3,920万5千円

北橋委員

 認知症総合支援事業について、支援している家族に対する支援状況は?⇒物忘れ相談、認知症初期集中支援チーム、ケアバス、認知症カフェの推進をしている。家族に対する支援は、家族介護者の会で話し合ったり、法人に委託して同様の話し合いできる場の支援をしている。

 令和5年度の取組は?⇒いきいき長寿プランやオレンジプラン改定の中で、本人を中心に支援者の役割を示して整理していく。

土屋委員

 介護保険料について、一般会計からの繰り入れなどで、負担軽減を図るべきだが?⇒令和5年度に策定する介護保険事業計画の中で、新たな階層区分の見直しを視野に入れて、負担軽減に努めていく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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