9月8日 9:30より、藤沢市議会子ども文教常任委員会が開催されました。私は、委員会終了後に各派代表者会議が設定されていましたので、委員会室では議員傍聴席が縮小されていることから、会派控室で傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第35号 藤沢市八ヶ岳野外体験教室条例の一部改正について
八ヶ岳野外体験教室の宿泊施設の利用料金について、受益と負担の適正化を図るため、その額を改定するものです。
加藤委員
指定管理料の状況は?⇒今年度は1億4,535万円。
値上げによる市財政への影響は?⇒今後、指定管理者と協議していく。
森井委員
施設利用は市民に限られるのか?⇒市内在住、在勤、在学。
グループで市民以外が入る場合もあり得るので、市民以外も対象とすべきだが?⇒市民対象に開設した教育施設なので、市外は考えていない。
子供料金について、中学生も含まれている理由は?⇒児童生徒を対象とした教育施設のため。
吉松委員
申し込みの際、住所の確認はするのか?⇒市外住所の場合は、在勤、在学を確認している。
市内住所なら確認をしていないということか?⇒その通り。
西委員
この施設については、夏休みなどに家族旅行にも利用される。他の会議室の利用料金改定とは性質が違う。今後、もっと利用料金を上げても良いのでは?⇒今回の改定は一般利用であっても、児童生徒が利用しやすい料金としている。3年ごとに見直ししながら、他市料金も踏まえて改定している。委員の意見も加味して検討していきたい。
※この議案は、加藤委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
陳情5第10号 保育所等保育施設の職員配置基準改善を求める意見書を国に提出することを求める陳情
この陳情は、次の項目について、国へ意見書の提出を求めるものです。
(1)保育施設の配置基準を引き上げ、保育士の増員を図ること。
(2)保育施設・学童保育施設等職員の処遇を改善し、標準的な労働者の年収を確保するための予算を措置すること。また、正規職員としての就労を希望する非正規職員の正規化及び雇用安定を促すための支援策を講じること。
(3)公定価格を引き上げ、保育職場で働くすべての職員の処遇改善を図ること。
※この陳情は、全会一致で趣旨了承となりました。
報告(1)(仮称)藤沢市こどもの「いま」と「みらい」応援基金の創設について
本年4月1日、全てのこどもが将来にわたって幸せな生活ができる社会を実現するため、こども基本法が施行されました。同法では、こども施策について、こども等の意見を反映させるために必要な措置を講ずることとされており、本市においても、今後、こどもから意見を聴きながら、新たな施策を検討し、地域社会全体でこどもを育むまちづくりを進めていきます。
そこで、新たなこども施策等を実施する財源の一つとして、基金を創設することとしましたので、報告がされたものです。
1. 基金を活用して新たに実施することを想定している事業
(1)こどもの生活、居場所及び経験や体験を充実させるために有用な事業
(2)こどもへの支援を行う地域団体等の事業の円滑な実施に資する事業
(3)こどもの発案または企画に基づき、こども自身が市と協働して実施する事業
(4)(1)~(3)のほか、多様な主体が協働してこどもの健やかな成長を後押しできる社会を実現するための事業
2. 基金の名称
(仮称)藤沢市こどもの『いま』と『みらい』応援基金
3. 今後の予定
(1)令和5年9月中旬~10月中旬 基金条例(素案)のパブリックコメント
(2)令和5年9月中旬~下旬 こどもへの意見聴取
(3)令和5年12月 12月議会に条例議案の提案予定/市民や関係者への周知
加藤委員
すでにある子どもに関する基金は?⇒教育応援基金。
その他、子どものために使ってほしいと寄附の申し出はあったか?⇒数件の申し出があり、教育応援基金や愛の輪基金を紹介している。
市の予算を拡充するのではなく、基金を創設する理由は?⇒一般財源だけでなく、様々な財源が求められている。子どもを応援したい人の受け皿として、基金を創設するもの。
目標額の設定は?⇒現時点では考えていない。
西委員
想定の金額は?⇒現時点ではない。持続可能なものとしていきたい。
集まった基金が枯渇して事業ができなくなることもあり得るのでは?⇒事業を始めるに当たり、その後のかかるコストやふるさと納税などのバランスを見ながら進めていきたい。
東木委員
地域で市が把握していない、子どもを支える団体がある。正しく把握すべきだが?⇒藤沢市共育計画の次期改定の基礎資料のための調査として、社会資源調査をしていく。
基金の名称について、たくさん寄附が集まるように、シンプルな表現とすべきだが?⇒主旨を長めに引用しているが、パブリックコメントでも意見をいただきながら決めていく。
※以上報告とします。