2024.3.18 予算等特別委員会(4日目)~環境保全費・民生費(社会福祉費)

 3月18日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、インターネット中継を傍聴(市民対応のため16時まで)しました。内容の抜粋は次の通りです。

 次に示すものは、令和6年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和6年度予算、中側が令和5年度予算 、右側が令和4年度予算

【環境保全費】

54. 環境基本計画関係費 129万1千円/99万4千円/101万5千円

55. 地球温暖化対策関係事業費 3,831万9千円/4,429万7千円(拡充事業)/4,225万3千円

須田委員

 宅配便再配達に伴う温室効果ガス排出を抑制していく観点で、他市でも導入している、後付けの宅配ボックスへの補助について、検討できないか?⇒本市でもCo2削減に向けて再配達は重要な課題と考えている。時間帯指定や宅配ロッカーなど、リーフやホームページで周知してきた。今後も周知する中で、商工会議所を通じて事業者の商用車へのEV補助などを周知していく。

松尾委員

 V2Hシステムの導入補助を検討できないか?⇒国や他市の状況を注視しながら、今後検討していきたい。

味村委員

 597万円の減額の理由は?⇒設備への補助で、内容に変更はないが、令和5年度の実績を踏まえて減額したもの。拡充メニューについて国に交付金の申請をしている。

 地球温暖化対策研究会に市民の参画が必要だが?⇒企業と行政の課題を調査研究する研究会。

吉松委員

 既存建物への二重サッシの設置も有効だと思うが、補助の考えは?⇒効果を見極めながら、補助の拡充を検討していく。

有賀委員

 令和4.5年度は、PPA事業の取組があったが、令和6年度は?⇒令和4年度に事業者を選定し、5年度に学校3施設、朝日町駐車場で施工した。令和6年度以降は、事業が20年間と長期間になるので、建物の選定も含めて検討していく。

56. 環境啓発推進事業費 614万4千円/551万9千円/1,095万2千円

松尾委員

 デコ活が浸透していない。今後の考えは?⇒実践的取組体験を紹介して行動変容につなげていくことが重要。消費電力削減への表彰などの取組もしていく。

有賀委員

 クールチョイスの事業があったが?⇒国の方で、昨年度から新しいデコ活への展開となったため。

57. 緑地保全事業費 2億705万3千円/1億9,724万2千円/1億6,272万3千円

佐野委員

 森林環境譲与税見直しの理由は?⇒配分の仕組みとして、過大配分がされていると指摘がされ、山間部への配分を手厚くする見直しがされた。

 本市への影響は?⇒ない。

有賀委員

 保存樹林は、683本指定しているとのことだが、管理に課題が出てきていると聞くが、どう対応していくのか?⇒個人の樹木の維持管理に課題があることは認識している。奨励金を維持管理費に充ててもらうが、シルバー人材センターを斡旋して対応していく。

58. 自然環境共生推進事業費 1億6,099万8千円(拡充事業)/1億3,660万円(拡充事業)/791万4千円

有賀委員

 自然環境実態調査について、令和5年度の調査で前回と大きく変わった点はあるか?⇒2か年で調査する理由は、今年度の調査は秋と冬を調査、来年度に春と夏の調査をするもので、その調査の結果を今後示していく。

59. 緑地新設事業費 7,032万1千円/1億5,305万2千円/3億5,415万1千円

60. 緑地改修事業費 1億5,365万9千円/4,958万8千円/4,122万8千円

61. 海岸美化関係費 4,788万5千円/6,908万6千円/6,791万1千円

佐賀委員

 河川の土砂を浚渫して養浜している。堆積土砂にプラ、ガラス、ガラなどが含まれているため、サラサラな砂浜ではない。清掃の方法を見直す必要あると思うが?⇒ゴミが入っているものは養浜には使えない。海岸美化には、町中からごみをなくす必要ある。県が計画を策定する中で、内陸部の市町村の義務を位置づけされる。その中で、県、他市と連携して取組んでいく。

有賀委員

 境川には除塵機が設置されてるが、引地川、柏尾川には設置されていない。藤沢市として設置すべきだが?⇒河川管理者の神奈川県の責任で設置すべきと考えている。継続して要望していく。

62. 交通安全啓発費 728万9千円/1,116万1千円/1,112万7千円

松尾委員

 自転車マナーアップ運動の内容は?⇒毎月5.22日、5月は強化月間として、チラシの配布、市内公立高校生徒へ啓発リーフ、グッズを配布している。

 電動キックボードは特定の歩道で時速6km以下で通行できることを自治会町内会の回覧板で周知すべきだが?⇒登録台数は100台未満なので、市内全域でのチラシ配布より、利用者への周知啓発をしていく。

 自転車用ヘルメットへの購入補助の考えは?⇒まずは着用することの周知啓発をしていく。近隣他市より人口が多いので、補助の継続に課題あり、今後研究していく。

安田委員

 自転車用ヘルメット購入補助について、年齢を絞った補助の考えは?⇒小学校入学時などでの補助は検討の余地があると考える。

石川委員

 交通事故を起こした時の対応について、二次元コードから専用サイトに案内することも必要だが?⇒周知の方法について、今後研究していく。

吉松委員

 交通安全教室への警察官の参画に加え、交通指導員の協力も必要だが?⇒更なる協力が得られるか話をしていく。

佐賀委員

 市役所本庁舎前の自転車走行ルールは?⇒歩道なので、13歳未満、70歳以上以外は走行できない。

 自転車走行禁止と明確に示すべきだが?⇒分かりやすい表示について、関係課、関係機関と相談して検討していきたい。

有賀委員

 市民活動推進センターに行ったとき、自転車の左側走行を推進している団体のリーフが置いてあった。団体との意見交換、チラシ作成への補助などの状況は?⇒先日、団体から話を聞いた。市としてもふじさわ交通安全まつりへの出展の話をしている。

63. 防犯対策強化事業費 717万1千円/1,072万8千円/858万1千円

平川委員

 迷惑電話防止機能付電話機購入補助について200台の予算だが、増やせないか?⇒令和2年度からの補助で、県の補助が令和4年度になくなり、令和5年度から市単独事業として継続している。

 貸し出しの状況は?⇒社協を通じて活用されている。令和5年度からホームページ、チラシで周知している。

64. 安全・安心まちづくり対策会議事業費 106万9千円/103万4千円/73万円

松尾委員

 防犯VRの今後の活用の考えは?⇒ロボテラス、リサイクルプラザにも置いてある。周知啓発を含めて、多くの市民に活用していきたい。

65. 街頭防犯カメラ設置推進事業費 1,343万6千円/595万6千円/1,266万2千円

【予算の概況に記載のない事業】

栗原委員

 市民農園についてのアンケートについて、571件の送付に対して435件の回収と関心が高いと思うが?⇒76%の回収率で利用者の関心が高い。

 このアンケート結果を踏まえて、存続の可否を決めていくのか?⇒アンケートの結果で検証していく。

土屋委員

 市民農園の利用状況は?⇒令和6年2月1日時点で、17農園、632区画の全てが利用されている。

 利用者の中で高齢者の割合は?⇒57%。

 高齢者にとって利用料は負担となっている。現状を維持すべきだが?⇒受益者負担の観点から見直しが必要と考えている。

 スズメバチ対策費について、725万円増の理由は?⇒巣の撤去単価が上昇しているため。

 今後も無料で続けるべきだが?⇒撤去件数が増加傾向にある。公平性の観点はあるが、来年度は無料で事業を継続していく。

【民生費(社会福祉費)】

66. 民生委員活動費 6,753万8千円/6,755万3千円/6,892万2千円

安田委員

 なり手不足への対策は?⇒民生委員の活動を広報で周知した。パネル展示、デジタルサイネージでのポスター掲示、ホームページを充実していく。

 周知について、民生委員児童委員の日に小学生に1日民生委員をしている自治体ある。本市の考えは?⇒今後、民生委員の声を聞きながら検討していく。

 民生委員サポーター制度の常態化について、市の考えは?⇒一昨年に試行したが、体制を整えるべきとの声もあり、実施の期間、可否について検討していく。

松尾委員

 主任児童委員の専門性の向上が求められていると思うが?⇒年4回、主任児童委員連絡会で、委員全員、子ども家庭課、児相の担当で課題を共有している。

佐野委員

 欠員の状況と令和6年度の対応は?⇒3月1日現在、欠員は23人。7月1日には5人を委嘱する予定。今後も欠員補充に努めていく。

谷津委員

 民生委員の事務負担の軽減も必要だが?⇒民生委員の事務業務は紙で運用している。スマホやパソコンを活用したいとの声もある。他市の事例ではタブレットなどを貸与しているところもある。すべての業務をICT化できないが、できるところはICTの導入を検討していく。

67. 生きがい福祉センター業務委託費 3,811万9千円/4,051万円/3,352万8千円

68. シルバー人材センター事業会計助成金 4,870万8千円/4,304万円/4,731万5千円

味村委員

 566万円増額の理由は?⇒主に人件費の増。

 10月から消費税インボイス制度が導入された。会員への影響は?⇒令和5年10月より事務費を増額したので、配分金への影響はないと聞いている。

平川委員

 令和5年度の登録状況は?⇒令和5年12月末で会員2,532人。

 2,532人のうち、実際に仕事をされた方は?⇒令和5年12月末で、898人で、就業率は40%を切っている状況。

 女性の登録状況は?⇒昨年度で2,500人中、500人で20%程度。

 女性も対象となることを周知していくべきだが?⇒現在もホームページ、パンフレット、チラシでPRしている。入会説明会もしている。機会を捉えて周知していく。

69. 地域福祉プラザ運営事業費 1億134万3千円/9,724万3千円/9,736万6千円

70. 介護人材育成支援事業費 698万2千円(拡充事業)/708万4千円(拡充事業)/812万1千円

吉松委員

 先進的介護伴走支援事業について、令和5年度モデル施設での導入効果や課題は?⇒見守りセンサー導入による転落防止、ロボット活用による排泄介助の人員減の効果があった。課題は、見守りセンサーが敏感に反応するので確認の手間が増えたなど。

 市内特養2施設から5施設に増やした理由は?⇒令和5年度の機器導入支援、令和6年度には人材育成研修とフォローアップをしていく。市域での取組の横展開なども含めて対象施設を増やしている。

71. 成年後見制度等推進事業費 5,188万1千円/4,542万9千円/4,242万7千円

72. 生活困窮者自立支援事業費 5,472万3千円/6,424万2千円/6,428万1千円

吉松委員

 就労準備支援について、委託先の状況は?⇒令和4年度は49件で、生活困窮者29件、生活保護20件。社会福祉法人に委託している。

 農福連携の取組をしている団体との連携の考えは?⇒就労困難者の社会参加の1つとして活用している。

平川委員

 子どもの学習支援の利用状況は?⇒令和4年度は、4事業所で152人が利用。

 4事業所では少ないと思うが?⇒ニーズも含めた検討が必要。生活困窮者自立支援として幅広く展開するのは難しい。

 塾などで使える学習クーポン券が必要だが?⇒有効とは思うが、誰にクーポンを配布するかナイーブな件なので難しい。関係機関の声を聞いていく。

73. 包括的支援体制推進事業費 9,906万6千円/9,480万5千円/9,714万円

安田委員

 CSWについて、今後増員の考えは?⇒今後、役割や機能が重要になってくる。社協と協議しながら、対応できる体制をつくっていく。

74. 保健福祉総合システム運用管理費 3億2,775万6千円/7,312万3千円/7,205万9千円

75. 藤沢型地域包括ケアシステム推進事業費 122万9千円/116万1千円/108万7千円

76. 地域の縁側等地域づくり活動支援事業費 2,635万8千円/2,729万6千円/2,845万7千円

77. 窓口業務等協働事業推進費 3億2,011万1千円/2億9,810万6千円/2億9,588万8千円

78. 障がい者福祉手当 3億7,050万1千円/3億6,510万5千円/4億2,323万8千円

79. 心身障がい者介護手当 2,116万1千円/1,995万7千円/2,072万7千円

80. 学園等運営委託費 1億8,285万4千円/1億8,488万6千円/1億8,385万円

81. 障がい者等医療助成費 20億1,806万1千円/20億5,083万4千円/18億7,916万9千円

82. 障がい者等歯科診療事業運営費 1億4,884万3千円/1億5,047万6千円/1億4,754万9千円

83. 障がい者等福祉タクシー助成事業費 1億1,752万7千円/1億3,099万5千円/1億3,269万2千円

佐野委員

 小児慢性特定疾患や医療的ケア児など、対象拡大の考えは?⇒福祉タクシーの対象にしていない難病患者との違いや他市の状況を見て、加えられないか検討していく。

84. 心のバリアフリー推進事業費 144万3千円/688万6千円(拡充事業)/229万円

谷津委員

 国連の障害者権利条約では社会モデルから人権モデルとなったが、人権モデルで市の施策を進めていくべきだが?⇒保護や福祉の対象ではなく、特定の状態にかかわらず個人の人権が尊重される考え方で、今後、その考え方で施策が展開されるべきと考えている。

85. 介護給付費等事業費 88億8,024万5千円/81億2,455万6千円(拡充事業)/74億9,981万1千円

86. 障がい児通所給付費等事業費 25億7,882万9千円/24億6,176万2千円/23億3,504万8千円

87. 地域生活支援事業費 5億599万3千円/5億72万9千円/4億4,554万8千円

88. 障がい者相談支援事業費 1億2,491万7千円/1億1,355万5千円/1億1,364万1千円

89. 老人措置事業費 2億6,716万8千円/2億9,874万6千円/3億1,663万6千円

90. 老人クラブ助成費 787万1千円/835万7千円/825万3千円

91. 敬老事業費 1,710万4千円/1,641万8千円/1,580万1千円 

92. 湘南すまいるバス運行事業費 4,164万9千円/4,191万9千円/4,178万4千円

93. 高齢者はり・きゅう・マッサージ利用助成事業費 1億3,910万円/1億4,809万3千円/1億7,315万9千円

有賀委員

 利用率が2割と低迷している。一度申請した後、利用券を毎年送付するのではなく、申請制にすべきだが?⇒令和6年度中に券を1枚も使用しなかった方へは翌年度から自動的に送らないようにしたい。申請により対応していきたい。

94. 地域介護予防活動支援事業費 1,876万3千円/1,869万9千円/—

95. 生活支援体制整備事業費 5,019万3千円/4,909万円/—

96. 地域包括支援センター運営事業費 4億8,407万円/4億8,504万6千円/—

97. いきいきシニア外出支援事業費 296万1千円/508万2千円/—

須田委員

 参加状況と成果と課題は?⇒令和5年度の参加は103人、外出を控えていた高齢者が参加のきっかけとなったとの効果がみられている。

 利用対象の拡大や周知など、今後の展開は?⇒高齢者のためのフレイル予防と外出支援なので、民間アプリを活用している。だれでもダウンロードを無料でできるので案内していく。今後、ホームページで二次元コードで周知していく。

 アプリのポイントの対応状況は?⇒歩数と写真でグループ内にアップロードして、いいねでコインを増やしていく。ポイントの活用については、東日本大震災への寄付をすでにしていたので、能登地震へ対応できないか協議しているところ。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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