3月26日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、インターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
【公債費以下全部】
佐野委員
森林環境譲与税について、予算時に使途を示すべきだが?⇒決算時に県のホームページで公表している。また、令和4年度から、4/10号の広報ふじさわの予算のあらましで公表している。
味村委員
財政調整基金について、適正規模や基準は?⇒平成29年度の総務省の調査結果では、全国的に標準財政規模の5%~20%程度となっている。
本市の状況は?⇒令和4年度末で、14.4%で妥当と考える。
物件費の中の委託料の増減は?⇒令和5年度との比較で15億7,583万円の増。
増の理由は?⇒基幹系システムの標準化、デジタルプラットフォームの構築、法人立保育所の委託料の増など。
窓口の協働事業で、1社に8億円支払っているが、増減は?⇒約3,000万円の増。
その理由は?⇒従業員の人件費の増。
ばーそるテンプスタッフの従業員の給料を市が支払っているということか?⇒その通り。
【歳入】
【特別会計】
次に示すものは、令和6年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和6年度予算、中側が令和5年度予算 、右側が令和4年度予算
【国民健康保険事業費】 387億4,821万1千円/393億5,134万6千円/386億6,396万1千円
土屋委員
令和6年度保険料の見通しは?⇒平均で令和5年度より、1人当たり9,000円増の見通し。
所得階層別の見通しは?⇒所得43万円~100万円で5,600円/100万円~200万円で16,000円/200万円~300万円で28,000円/300万円~400万円で4万円。
900万円~1,000万円では?⇒給与所得1,000万円で75,000円の増。
令和6年度の法定外繰入額は?⇒9億5,818万円。
法定外繰入を2017年度水準の13億3,000万円に増やすべきだが?⇒全国的にも削減がされている。国県からは解消を求められている。
保険料について、1人2万円以上引き下げるべきだが?⇒大幅な増額とならないよう、基金繰り入れ、繰越金の活用、法定外繰入金で抑制をしてきた。今後も適正な保険料としていく。
有賀委員
外国人市民の保険料滞納の状況は?⇒令和4年度末で、滞納8,707世帯のうち、外国人市民は1,028世帯て、全体の12%。
令和6年度の対応は?⇒口座振替の勧奨、クレジット納付など納めやすい環境をつくる。また、社会保険との二重払いのケースがあるので、疑われる市民には、そうならないように取組んでいく。
外国人市民の滞納への対応は?⇒窓口で翻訳機を使って対応している。督促や催告は英語以外に対応ができていないので、郵送物については効果的なものにしていく。
【後期高齢者医療事業費】 80億2,643万6千円/70億7,968万3千円/70億1,427万1千円
土屋委員
平均保険料の推移は?⇒県の1人当たり保険料は、令和元年度で89,607円/2年度で94,605円/3年度で93,939円/4年度で95,179円。令和4年度全国平均は78,973円で、神奈川県は東京都に次いで2位。
令和6年度保険料の見通しは?⇒2年に1度の見直しなので、令和6.7年度は、1人平均約1万円以上増額になると聞いている。
直近の滞納状況は?⇒2月末で1,216人で5,963万円。
滞納者へは丁寧な対応が求められるが?⇒多くは納付書の紛失、納付忘れなど。滞納の中で低所得の方には分割納付など、納付しやすい環境を整えている。また、必要に応じて関係部所につなぐなど、丁寧な対応に努めている。
【墓園事業費】 4億8,374万1千円/5億2,847万7千円/6億11万7千円
松尾委員
管理料の滞納状況は?⇒年3回文書催告している。令和4年度末で830件、600万円程度。
連絡が取れなくなった場合の対応は?⇒2年間の使用料滞納をもって使用権の取消ができるが引き続き連絡を取っている。亡くなっている場合は使用権の取消をしている。
遺族が植えた樹木が大きくなって、他の墓地に支障をきたしている場合の対応は?⇒使用者に連絡して、使用者の責任で剪定をしてもらうこととなる。
須田委員
線香による芝生火災の状況は?⇒令和3年度は8件でけが人なし/4年度は7件でけが人なし/5年度は3/25時点で9件でけが人1人。
今後の対策は?⇒線香の着火器の使用を禁止した。お墓の前での線香の火つけは禁止としていなかったが、3/20から禁止とし、今後は消防局の指導を踏まえて対策をしていく。
栗原委員
過去に花立の盗難があったが、現状は?⇒入口3カ所に防犯カメラを設置してからは、盗難は発生していない。
無縁仏の状況は?⇒無縁墳墓となる可能性は100区画ほどある。うち50区画は調査をして使用権の取消をしていく。令和5年度は5件実施し、官報に掲載4件、今後も着実に進めていく。
有賀委員
墓園の整備計画の見直しについて、物価高騰が続いている。更なる見直しはないか?⇒現時点では設計業務は完了している。令和6年度に発注、令和7年11月末の竣工予定で進めていく。
土屋委員
合祀募の規模は?⇒6,000体の改葬が必要で、約2万体のカロートを設置する。
【介護保険事業費】 356億3,755万6千円/334億1,728万3千円/318億1,676万3千円
須田委員
在宅医療と介護の連携でのアンケートで見えてきた課題は?⇒外来から在宅への移行について、患者本人と家族の意向の相違、主治医に見てほしい、移行する際の情報不足などがあげられている。
今後の取組は?⇒推進会議の中で課題を共有し、市民への周知をしていく。多職種研修を実施していく。
いきいきサポートセンターの役割を、市民にもっと知ってもらうことが重要だが?⇒高齢者を支える役割を担っている。市民の身近な相談場所となるように周知していく。
土屋委員
保険料平均9,600円の引き上げについて、一般会計から繰り入れて値上げをすべきでないが?⇒財源は公費50%、被保険者50%で一般会計から繰り入れできない。経済的理由で支払いが困難な場合は減免している。
有賀委員
申請から認定までの期間短縮について、令和6年度の藻直しで国基準の30日になるのか?⇒国基準の30日を目標に取組んでいるがハードルは高い。その中でDX化と事務の効率化も合わせて、短縮を図るが初年度は難しいと考えている。
【市民病院事業】 272億1,730万6千円/245億9,360万9千円/240億8,489万9千円
須田委員
投資有価証券3億円とは?⇒金利の関係で定期預金としてきたが、令和4年度以降、投資有価証券の金利が定期預金を上回ってきたことから、令和6年度から予算化するもの。
吉松委員
治験における薬剤選択の方針は?⇒審査会で審議し承認されれば治験を受け入れる。
受け入れるキャパはあるのか?⇒現在、各診療科で受け入れられる状況。
【北部第二(三地区)土地区画整理事業費】 31億4,896万3千円/28億6,308万1千円/27億3,239万円
佐野委員
第2期5か年計画の進捗状況は?⇒令和4年度から第2期5か年計画の進捗状況は、移転補償133件中32件で24%、宅地造成が11.8ha中4.5haで38%、道路が9,997m中3,182mで32%、事業費が123億円中43億円で35%。
移転補償の進捗率が24%と低いが、残り3年で100%となるのか?⇒100%に達する見通し。
石川下土棚線の供用開始時期の見通しは?⇒供用開始は、令和9年度からの第3期5か年計画の後半となる見通し。
土屋委員
令和6年度の事業予定は?⇒移転補償21戸、街路築造1,865m、宅地造成22,030㎡。
保留地処分の令和6年度の予定は?⇒約1,200㎡で2億円の保留地処分金を見込んでいる。
【下水道事業費】 199億2,753万7千円/229億5,842万4千円/198億5,744万2千円
栗原委員
管路の包括的民間委託について、委託期間をもう少し長期にして柔軟に対応できるようにすべきだが?⇒全国的にも事例が少ないので、今後の検討課題。
※採決
議案第99号 令和6年度藤沢市一般会計予算
議案第100号 令和6年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計予算
議案第102号 令和6年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計予算
議案第103号 令和6年度藤沢市介護保険事業費特別会計予算
議案第104号 令和6年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計予算
議案第105号 令和6年度藤沢市下水道事業費特別会計予算
議案第90号 藤沢市介護保険条例の一部改正について
※上記7議案は、土屋委員、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第101号 令和6年度藤沢市墓園事業費特別会計予算
議案第106号 令和6年度藤沢市民病院事業会計予算
議案第80号 藤沢市職員定数条例の一部改正について
※上記3議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
なお、予算議案に対する討論(意見・要望)は、明日の本会議(6日目)に行います。
※以上、報告とします。