6月12日 9:30より、藤沢市議会厚生環境常任委員会が開催され、委員として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第8号 し尿等処理に関する事務の委託に関する規約の協議について
本市が茅ヶ崎市、寒川町からし尿等処理に関する事務の委託を受けるための規約を定めることについて、茅ヶ崎市と寒川町と協議するものです。
土屋委員
事務の管理、執行を藤沢市に委託するとあるが、住民合意はされているのか?⇒広域化方針策定の際、パブリックコメントを実施している。県とも協議しながら進めているので、合意されていると考える。
必要な人員確保、執行体制は藤沢市でするのか?⇒その通り。
その場合の経費負担は?⇒計画策定、調査、建設、処理費、維持管理費を各市町が負担する。含まれない部分は今後協議していく。
経費負担に人件費も含まれるのか?⇒その通り。
し尿処理施設整備について、事業費の変更はあるのか?⇒広域化方針の中で示したのは令和3年度に実施したメーカーアンケートなので、資材、人件費の高騰を踏まえて、令和7年度の基本計画の中で試算していく。
吉松委員
耐用年数の想定は?⇒15年で考えている。
その間に市町村合併などがあった場合はどうなるのか?⇒15年というのは、広域化を進める中での一つの区切りとしている。施設は平均20-30年使われているので、その後の取扱いは2市1町で協議していく。
塚本委員
耐用年数15年では短すぎると思うが?⇒長寿命化総合計画の中で、基幹的整備を15年後以降に検討するもので、15年を1つの区切りにしているもの。
施設マネジメント的にはどうなのか?⇒施設を集約することで、15年で8億2,500万円の削減効果がある。建設に約12億円かかるが、結果的に20年以上使用すれば採算は取れると考えている。
施設整備計画の中に記載すべきだが?⇒PFI導入調査の中で、フルコストをシミュレーションして、必要に応じて手法を検討して、2市1町で協議したものを議会に報告し、必要な予算は提案していく。
焼却することで温室効果ガスを排出する。2市1町の中で、排出権取引などの協議が必要と思うが?⇒(仮称)温室効果ガス対策費として、茅ヶ崎市、寒川町からの負担を検討している。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
報告(1)石名坂環境事業所大規模整備事業の経過について
石名坂環境事業所の大規模整備事業について、令和4年6月の当委員会での「基本構想」の報告後の取組が報告されたものです。
1. 生活環境影響調査の結果等について
令和4、5年度の2ヵ年で大気質・騒音・振動・悪臭の4項目について、生活環境影響調査を実施した結果、大気質・振動・悪臭については、現状及び予測ともに基準値内、騒音については、一部基準値を超過する結果となりましたが、この原因は北側・西側の道路の車両走行音によるものと考えられ、焼却施設稼働による騒音については基準値内と予測されています。
2. 総事業費について
(1)令和3年度策定の整備基本構想時 198億円
(2)令和4年度策定の長寿命化総合計画時 約211億円
(3)今回 約208億8,000万円
基幹的設備改良工事費が192億8,000万円、新管理棟及びペット火葬棟新設工事費が概算で約16億円となりますが、今後も物価等の情勢による影響も想定されます。
3. 発注方式について
既設3号炉を稼働させながらの工事であり、既設焼却炉との共通系機器や自動制御などの更新・撤去工事もあることから、基幹的設備改良工事については、既設メーカーととの随意契約とし、新管理棟及びペット火葬棟新設工事については、設計委託を行い、工事期間中に一般競争入札で別発注する予定です。
4. 今後のスケジュール
(1)令和6年9月議会 基幹的設備改良工事契約締結の議案を上程~工事契約締結
(2)令和6年度議決後~10年度 基幹的設備改良工事
(3)令和7年度 新管理棟及びペット火葬棟新設工事設計委託
(4)令和9、10年度 新管理棟及びペット火葬棟新設工事
(5)令和11年度 供用開始
小池委員
生活環境影響調査結果について、騒音はどの程度基準値を超過したのか?⇒1から19デシベル超過していた。
令和4年6月議会で報告がされたが、土壌汚染調査の結果は?⇒現在、汚染の確認はされていない。
ペット火葬のこれまでの利用状況は?⇒令和5年度実績で、1,620件の受付をしている。
ペット火葬棟のエントランスはどのような空間になるのか?⇒献花台などを設置して、利用者の感情を考慮したものにしていく。
地区の防災機能としての活用は?⇒避難場所としての活用を考えている。
事業費について、補助金と交付金のどちらを選択するのか?⇒補助金は補助率1/2で温室効果ガス削減5%以上、交付金は補助率1/3で温室効果ガス削減3%以上なので、今回は補助金を採用する予定。
土屋委員
近隣住民の合意は?⇒令和4年5月と令和6年2月に説明会をして、理解を得られたと考えている。
環境部の取組として、今後、大規模工事の予定は?⇒北部環境事業所1号炉の大規模整備を予定している。
吉松委員
事業費について、新管理棟とペット火葬棟を一般競争入札にすることでコスト縮減が見込める根拠は?⇒新管理棟とペット火葬棟は、専門的なノウハウの必要がないので、入札により競争性が生まれるため。
報告(2)令和6年度国民健康保険料の料率について
令和6年度の国民健康保険料の料率について報告がされたものです。
(1)医療分
➀所得割 令和6年度 旧ただし書所得の6.94%/5年度 旧ただし書所得の6.19% =0.75%の増
➁均等割 令和6年度 28,560円/令和5年度 26,880円 =1,680円の増
➂平等割 令和6年度 18,480円/令和5年度 17,400円 =1,080円の増
➃賦課限度額 令和6年度 650,000円/令和5年度 650,000円 =増減なし
(2)後期高齢者支援金分
➀所得割 令和6年度 旧ただし書所得の2.97%/令和5年度 旧ただし書所得の2.65% =0.32%の増
➁均等割 令和6年度 11,880円/令和5年度 11,040円 =840円の増
➂平等割 令和6年度 7,680円/令和5年度 7,080円 =600円の増
➃賦課限度額 令和6年度 240,000円/令和5年度 220,000円 =20,000円の増
(3)介護分
➀所得割 令和6年度 旧ただし書所得の2.55%/令和5年度 旧ただし書所得の2.55% =増減なし
➁均等割 令和6年度 12,480円/令和5年度 12,480円 =増減なし
➂平等割 令和6年度 6,000円/令和5年度 6,000円 =増減なし
➃賦課限度額 令和6年度 170,000円/令和5年度 170,000円 =増減なし
(4)一人当たり保険料(平均値)
令和6年度 128,442円/令和5年度 119,398円 =9,044円の増(7.57%の増)
土屋委員
2023年度、社会保険から国保加入した状況は?⇒令和5年度新規加入は11,930人。
加入者の所得状況は?⇒令和5年度末で、所得なし16,395世帯/100万円未満11,135世帯/100万円以上300万円未満16,411世帯/300万円以上500万円未満4,472世帯/500万円以上3,001世帯。
平均所得は?⇒令和5年度末で、旧但し書き所得で、1人平均959,779円、1世帯平均1,402,725円。
保険料の状況は?⇒令和5年度末で、所得なしで年間42,117円/100万円以上150万円未満で158,441円/200万円以上250万円未満で283,403円/700万円以上で939,481円。
近隣他市の保険料の状況は?⇒決まっていない茅ヶ崎市を除く18市のうち、綾瀬市以外の17市が引き上げている。
一般会計からの法定外繰入の状況は?⇒令和6年度は9億5,818万円/令和5年度が9億7,228万円/令和4年度が7億7,867万円/令和3年度が7億8,195万円/令和2年度が8億1,069万円。
法定外繰入をゼロとした場合、どのくらい保険料が上がるのか?⇒1人当たり、平均13,167円上がることとなる。
法定外繰入を増やす必要があるが?⇒令和6年度も前年度と同様の規模としている。
保険料を1人2万円以上引き下げるべきだが?⇒これまでも大幅な引き上げにならないよう、基金の繰り入れ、繰越金、法定外繰入を活用して保険料の抑制をしてきた。今後も適正な保険料の設定に努めていく。
塚本委員
社会保険と後期高齢者医療保険の加入状況は?⇒令和5年度末で、後期高齢者医療保険が約14%、生活保護が約1.3%なので、残りの67.8%が社会保険加入と思われる。
令和6年度の基金繰り入れ状況は?⇒令和6年度当初予算で1億8,306万円。
基金繰り入れの推移は?⇒毎年度、保険料を抑制するために予算化しているが、決算では使用していない。基金残高は約10億円。
※以上、報告とします。