2024.9.30 決算特別委員会(2日目)~人件費・議会費・総務費(徴税費まで)

 9月30日 9:30より、藤沢市議会決算特別委員会(2日目)が開催され、会派控室で傍聴しました。質疑の抜粋は次の通りです。

【人件費】

佐野委員員

 人事評価について、令和6年度に向けた方向性は?⇒メリハリのある評価となるよう6段階評価に見直した。

柳田委員

 会計年度任用職員について、昨年度より61人増えたことによる、人件費の抑制効果は?⇒一般職の平均月額が32万円に対して会計年度任用職員は16万円なので、人件費抑制に寄与している。

 会計年度任用職員の昇給と上限は?⇒12月で1号昇給で15号昇給が上限。

 司書の昇給は1年で約1,600円、15号で25,000円くらいか?⇒月額約2万円となる。

石井委員

 持ち家に係る住居手当について、これまでの検討状況は?⇒国・県の動向、他市の状況を注視しながら関係団体と協議していく。

 地域手当は来年度以降どうなるのか?⇒人事院勧告によると令和7年度は14%、令和8年度は16%という勧告なので、踏まえて関係団体と協議していく。

土屋委員

 会計年度任用職員について、6/28の総務省通知の内容は?⇒連続2回の限度を設けず、地域の実情に応じて、適切に対応するというもの。

 本市の対応は?⇒基本的には、業務内容を精査したうえで、効率的な執行体制をとっていく。

【議会費】

今井委員

 公用車の使用について、議会関係の公用車の状況は?⇒正副議長用に2台。

 議長車に乗車できる人のルールは?⇒ルールはないが、公務で適正に使用されていると認識している。

 令和5年度は、適正に利用されていたか?適正に利用されていたと認識している。

石井委員

 視察の受入れについて、プロモーションはしているか?⇒藤沢市の概要を説明している。

 視察費を徴収して名産品を渡している自治体もあるが?⇒以前はお菓子を提供していたが、現在はお茶の提供のみとしている。

※次に示すのは、令和5年度「主要な施策に関する説明書」に掲載されている、事業名/主な事業/決算額/執行率です。

【総務費】

1. 都市親善費/マイアミビーチ市との交流(姉妹都市提携65周年記念事業/オンライン代表者会議/マイアミビーチ市マラソン大会への派遣事業)・昆明市との交流(公式訪問団受入)・ウインザー市との交流(児童絵画交流展への出展)・保寧市との交流(ボランティア訪問団視察受入/青少年交流/保寧市職員訪問団視察受入)・湘南藤沢市民マラソンへの姉妹友好都市招待/9,827,946円/56.7%

佐野委員

 執行率がここ2年低い理由は?⇒令和4年度はウィンザー市と保寧市は、新型コロナの影響でビデオメッセージやオンラインにした。令和5年度は、マイアミビーチ市の公式訪問団が相手の都合でオンラインとなったため。

吉松委員

 マイアミビーチ市マラソン大会、ウィンザー市の児童絵画交流展への出展について、どうやって決めているのか?⇒マラソンランナーは、湘南藤沢市民マラソンにエントリーしていて派遣希望者の中から、抽選で決めている。絵画交流展には、湘南日加親善協会などの協力により選定している。

石井委員

 現在、姉妹友好都市以外で交流している都市もあるが、取りまとめはどうしていくのか?⇒交流が発展していく場合は、多文化共生の視点で、人権男女平和国際課が取りまとめていく。

2. 職員採用関係費/採用支援ツールやオンライン通話ツールを活用した採用試験の実施/14,549,958円/73.5%

小池委員

 高卒の採用をしていないが、今後の見通しは?⇒令和3年度に3人採用したが、ここ数年は大卒、社会人枠で確保されている。この秋に採用試験を実施する。

 4月に担当が異動するが、引継ぎはどうしているのか?⇒業務引き継ぎ書を作成し、所属長が確認したうえで、決裁をしている。

柳田委員

 令和3.4.5年度の採用数は?⇒令和3年度が事務職52人、土木職6人、4年度が事務職39人、土木職7人、5年度は合格者数で事務職61人、土木職10人。

 今後の採用試験の方針は?⇒今後も学生の就職活動の動向を把握して公務員の魅力を発信していく。

 会計年度任用職員について、能力次第で正規職員への登用の考えは?⇒採用試験を受けてもらうこととなる。

佐野委員

 職員の離職防止、人材定着の取組は?⇒マンツーマン研修、メンター制度などで取組んでいる。

 成果は?⇒新採用職員からは、いつでも相談でき安心感あるなど、一定の成果がある。

 普通退職の補充の課題は?⇒土木、建築職の採用が困難となっている。

3. 職員基本研修費/基本研修、職場研修等の実施/9,849,932円/88.8%

4. 職員専門研修費/専門研修、派遣研修の実施/4,148,276円/60.1%

柳田委員

 自治大学校への派遣研修をしていない理由は?⇒研修期間が1か月から5か月で全寮制なので令和元年度以降は派遣を見送っている。

 自治大学校への派遣研修は今こそ必要だと思うが?⇒全国の公務員が一同に集中的に高度な研修をする。本市では、民間派遣研修を行い、知識やノウハウを持ち帰っている。自治大学校への派遣も派遣先の一つとして検討していく。

5. 広報ふじさわ発行費/「広報ふじさわ」作成及び配布/75,474,432円/92.8%

土屋委員

 広報ふじさわについて、全戸配布にすべきだが?⇒以前に行ったアンケート結果や他自治体の状況を踏まえ、現在の配布方法を継続していく。

6. CATV等視覚広報事業費/CATV放映藤沢市広報番組制作委託・tvk放映藤沢市広報番組制作委託/27,036,639円/100.0%

7. FM放送事業費/FM放送藤沢市広報番組制作業務委託/45,948,870円/100.0%

8. ホームページ運営管理費/ホームページによる情報提供/13,210,681円/99.9%

小池委員

 ホームページとふじまどとのすみ分けが必要と思うが?⇒ホームページは市からの情報発信、ふじまどは各種申請やFAQなどを担っている。

神尾委員

 市民の声を聞くことについて、ホームページのトップページに、アンケートやパブリックコメントを掲載しては?⇒リニューアル後、パブリックコメントや市民の意見をトップページに配置していく。

9. コンタクトセンター関係費/コンタクトセンター運営管理業務委託/215,245,000円/100.0%

今井委員

 コンタクトセンターでの完結とは?⇒問合せのうち、担当課に取次ぎをせずコンタクトセンターで解決したもの。

 オペレーターが回答に迷った時の対応は?⇒リーダーかスーパーバイザーに確認して回答している。回答できない場合は、主管課に取り次いでいる。

土屋委員

 朝日町駐車場が空いているのに満車表示となっていたとき、コンタクトセンターに連絡したら、管財課が事前予約をしているためとの答えだったが?⇒オペレーター及び管理者の誤認だった。

 重要な案件については、開庁前、閉庁後でも担当課に確認すべきだが?⇒改めて指導していく。

10. シティプロモーション関係費/SNS等を活用した魅力発信/16,497,312円/95.3%

小池委員

 インフルエンサーの利用をなくした影響と現在の対応は?⇒令和4.5年度にインスタのフォロワーが増えたことから、インフルエンサーの起用をしていないが、昨年度を超えるフォロワーが増えている。職員が工夫して投稿している。

11. ふるさと納税関係事業費/ふるさと納税関係事務にかかる業務委託/170,427,328円/91.1%

吉松委員

 返礼品について、市内企業のコラボ商品はできないか?⇒大手コンビニと市内事業者でコラボ商品を開発しているところ。

石井委員

 返礼品のエヌノーズの検査結果に疑問があるといわれているが?⇒ケーススタディの一つでエビデンスとは言えない。県の未病ブランドに位置づけられているので、県と連携して引き続き返礼品としていく。

12. 広域行政推進関係費/湘南広域都市行政協議会での会議費用/155,140円/60.1%

13. 企画業務関係費/市民満足度調査の実施・総合教育会議の運営・未来共創に係るセッションの実施/7,106,658円/67.5%

14. 行政改革等推進事業費/行財政改革協議会にかかる経費・AI音声文字お越しサービスの利用/4,603,434円/45.1%

15. 生活・文化拠点再整備費/生活文化拠点再整備基本計画等策定業務委託・再整備事業支援業務委託・石綿事前調査・旧近藤邸建物調査委託/27,801,691円/97.4%

吉松委員

 旧近藤邸が劣化しないようにNPOなどで活用してもらう考えは?⇒施設見学で人の出入りがあるので換気はできている。今後の活用は、管理運営計画の中で検討していく。

16. 基幹系システム関係費/基幹系システム機器及びシステム用端末等の賃借・入力データ作成業務委託・基幹系システムのセキュリティ対策・自治体中間サーバーの運営に係る交付金/768,381,748円/98.1%

17. 情報系システム関係費/情報系パソコン及びネットワーク機器等の賃借・職員ポータルシステム等の運用、管理業務・職員情報化研修・情報系システムのセキュリティ対策業務・神奈川情報セキュリティクラウドの利用料/550,772,641円/87.7%

18. デジタル推進事業費/行政手続きのオンライン化推進とICTの利活用による内部事務効率化・Web会議環境の整備・デジタル人材の育成研修・ITガバナンスの推進/51,070,490円/87.9%

柳田委員

 デジタル人材の育成研修は職員課の研修とどう違うのか?⇒デジタル推進室の研修は、令和3年度から外部事業者に委託して実施している。

19. スマートシティ推進事業費/ロボテラスにおける生活支援ロボットの普及啓発/スマートシティ推進に係る委託料/デジタルデバイド対策事業/67,817,185円/94.5%

柳田委員

 子どもたちが継続してロボットを学べる仕組みが必要だが?⇒学べる仕組みを検討していく。

20. 郷土づくり推進会議関係費/13地区の郷土づくり推進会議の運営に係る経費/4,732,948円/78.0%

21. 六会地区まちづくり事業費/花の植栽活動・六会人材センターの運営・六会日大前駅ロータリーでのイルミネーション・キャンドルナイトの実施/1,812,964円/99.3%

22. 片瀬地区地域まちづくり事業費/片瀬地区人材情報バンクセンター事業・まちかど相談事業・片瀬こまの保存活動への支援(片瀬こまの購入)/1,125,269円/59.7%

23. 明治地区まちづくり事業費/歴史文化継承事業・子育て応援メッセの開催・明治地区マナーアップキャンペーンの実施/932,810円/92.8%

24. 御所見地区地域まちづくり事業費/田園パーク構想推進事業(花の植栽、活動事業への補助)・地域活性化事業/479,739円/99.9%

25. 遠藤まちづくり推進事業費/あじさい、彼岸花、各まつり用仮設トイレの設置・わがまち遠藤ポスターコンクールの実施・遠藤朝市の実施/849,243円/85.2%

26. 長後地区地域活性化事業費/健康づくり普及事業・長後子育てメッセの開催・長後見守りネットワークシステムの定着・長後歴史講演会の開催・長後歴史ウォーキングの開催・花いっぱい運動の推進/686,278円/87.4%

27. 辻堂地区地域まちづくり事業費/子ども向けSDG’S関連事業・辻堂さんぽ・「絵ほん語り公演」・映画「かぐやびより」上映会・「認知症フレンドリーキッズ授業」・「ヤングケアラーについて考える研修会」・防災や交通安全に関する地域団体への活動支援/984,842円/71.7%

28. 善行地区まちづくり事業費/広報紙の発行・子育て応援メッセ・子どもフェスティバル・「のりあい善行」の運営支援・「坂のあるまち善行」をPRする看板の設置/956,801円/67.6%

29. 湘南大庭地域まちづくり事業費/健康なんでも相談事業・中央けやき通りへの自立式距離表示板の設置/1,532,400円/94.7%

30. 湘南台地域まちづくり事業費/ようこそ先輩in湘南台の開催・緑の回遊路ウォーク・子育て応援メッセ・アートスクエアでのイベント開催・湘南台駅地下アートスクエア整備/8,686,605円/80.0%

吉松委員

 アートスクエアについて、活性化させるための課題は?⇒地域活動から整備した場所で、多様な声があることが課題。

31. 鵠沼地区まちづくり事業費/鵠沼元気塾、鵠沼元気ひろば事業・鵠沼海岸まつりに係る経費・認知症対策講演会の開催・鵠沼郷土資料展示室の運営、資料整理/2,316,617円/86.8%

32. 藤沢地区まちづくり事業費/藤沢宿紹介冊子「歩いてみよう藤沢宿」、子ども向け藤沢宿紹介冊子「藤沢宿通行手形」の作成・トランスボックスのラッピングの再掲載・中学生を対象とした認知症VR体験会の開催/2,315,760円/81.9%

33. 村岡いきいきまちづくり事業費/自転車交通安全教室・あいさつ運動事業・村岡防災フェアの実施・寄せ植え講習会の開催・今昔探訪ウォーキングの実施・村岡わんわんパトロールの新規登録/550,486円/43.4%

34. 市民センター整備費/長後市民センターコミュニティー棟空調設備改修工事・湘南大庭市民センター自動火災報知設備等更新工事・六会市民センター体育棟エレベーター改修工事・鵠沼市民センター、公館用地測量業務委託/85,295,100円/75.7%

35. 湘南台文化センター整備費/空調設備改修工事・長寿命化のための建物調査委託/55,158,026円/100.0%

柳田委員

 プラネタリウムの誘客の取組は?⇒個人利用のほか、140を超える小中学校、幼稚園、保育園に利用されている。

36. コミュニティ助成事業補助金/辻堂東海岸二丁目町内会(辻堂地区)へのコミュニティ活動備品購入補助/2,200,000円/100.0%

37. 市民まつり開催費/市民まつり事業に対する一部負担/30,000,000円/100.0%

小池委員

 市民まつりの開催日について、地域のイベントと重なる。今後の決め方は?⇒毎年、実行委員会で日程案が出され決めている。毎年、9月下旬から9月末で開催し、定着している。

38. 男女共同参画推進事業費/各種啓発事業の実施・ふじさわジェンダー平等プラン推進協議会の運営経費/1,452,540円/79.9%

柳田委員

 ケアとジェンダーの問題について、啓発の取組と今後の考えは?⇒講演会の中で、男女が共に育児介護、仕事との両立など、ケアとジェンダーの関りについて、具体的に啓発できるように取組んでいく。

吉松委員

 男性へのDV相談窓口も必要と思うが?⇒件数が少ないので、他市の動向を注視していく。

39. 多文化共生推進事業費/藤沢市外国人市民会議の開催・多文化共生セミナーの開催・みんとも交流会の開催・生活ガイド等の多言語による情報提供・かながわ医療通訳派遣システム負担金・外国につながりのある市民等に対するヒアリング調査の実施/6,158,029円/84.3%

小池委員

 みんとも交流会について、常設の国際交流ラウンジを開設する考えは?⇒地域で外国人住民を受入れる多文化の意識の醸成が重要。ラウンジの必要性があれば検討していく。

40. 平和都市宣言推進事業費/平和の輪を広げる実行委員会と協働で行う平和事業・平和学習事業(広島・長崎派遣)・「日本非核宣言自治体協議会」等への参加/8,655,748円/71.8%

柳田委員

 広島、長崎派遣のOB、OG会を設けたら良いと思うが?⇒今後、どのような運営手法がとれるか平和の輪を広げる実行委員会に伝えていく。

吉松委員

 広島・長崎派遣について、人数を増やす見込みは?⇒36人から令和6年度は42人に増やした。宿泊、見学施設の確保が困難になっているので、更に増やすのは難しい。

41. ミライカナエル活動サポート事業費/市民活動団体への補助/7,382,450円/97.7%

42. チームFUJISAWA2020推進事業費/「チームFUJISAWA2020」ポータルサイト管理運営委託・市内大学と連携した事業の広報周知、独自事業の企画運営/13,024,000円/99.2%

43. 地域コミュニティ拠点施設整備支援事業費/自治会・町内会が行う集会所の修繕などへの補助/10,132,000円/97.7%

44. 人権施策推進事業費/講演会、研修会等の啓発事業の実施・ふじさわ人権協議会の運営・人権擁護委員会と連携した人権相談、啓発事業の実施/3,499,621円/66.4%

柳田委員

 ネット上の差別動画が残っている。モニタリングして不適切なものがあれば、削除要請をしていくべきだが?⇒本市では、差別の書き込みがあれば、横浜地方法務局へ削除要請をしている。今後も法務局と連携して取組んでいく。

神尾委員

 中高生が集まる市役所5階や9階にユースクリニックの設置を要望してきたが、検討状況は?⇒本庁舎5階には、中高生が多く来場している。ユースクリニックは必要性の把握の準備を進めているところ。

 学校現場では、教員向けの包括的性教育の研修会も実施された。そのような流れの中で行政の動きが鈍い。人権を担当する課が中心となって包括的性教育の普及啓発を進めるべきだが?⇒困難な問題を抱える女性への支援の計画を今年度中に策定する予定。性に対する正しい理解の促進を具体的取組として位置付けていきたい。

【主要な施策に関する説明書に掲載のない事業】

小池委員

 令和5年度の休職者数は?⇒90日以上の休職は61人。

 そのうち精神疾患は?⇒47人。

 市職員向けのメンタルヘルスケアの取組は?⇒職員課衛生管理担当、産業医などが復職に向けて対応している。

吉松委員

 契約事務費について、令和5年度に減額している理由は?⇒令和4年度は契約管理システムを開発したことと、令和5年度からかながわ電子入札共同システムに横須賀市が加盟したことで負担金が減額したため。

土屋委員

 本庁舎1階の市民窓口センターで、椅子から立ち上ろうとした際に転倒して負傷した。庁舎内で起きた事故への対応は?⇒施設に瑕疵がある場合は賠償保険で対応している。

 カーペットを敷くなど改善が必要だが?⇒シートなどを検討していく。

 旧チンチロ児童クラブ跡地について、現状は?⇒先着による売り払いを実施している。

 地域で活用の要望があれば、地域へ貸すべきだが?⇒売り払いを継続しているので、考えていない。

 公共施設整備基金について、2023年度の取り崩しの状況と残高は?⇒3億9,561万円で、生活文化拠点再整備、村岡公民館整備、鵠南小改築など。2023年3月末で、66億6,875万円。

 2024年度の取り崩し予定は?⇒鵠南小改築、消防本町出張所再整備、村岡公民館などで9月補正までで、5億8,995万円を見込んでいる。 

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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