2011.12.1 建設経済常任委員会

 12月1日 9:30より、建設経済常任委員会が開催され、傍聴参加しました。

 議案第40号 市道の認定について(鵠沼882号線ほか7路線)および、議案第41号 市道の廃止について(御所見332号線ほか1路線)は、特に質疑はなく、採決し可決されました。

 続いて、報告案件として、「新産業の森(葛原特定保留区域)の取組について」が説明されました。

 新産業の森(葛原特定保留区域)は、藤沢市都市マスタープラン御所見地区構想において、産業交流を導く豊かな緑につつまれた新産業ゾーン「新産業の森」の形成をはかる地区として位置づけているもので、面積は約23haです。

 この地区は、新たな産業ゾーンとして、研究開発型施設、研究施設、周辺環境に配慮した工場に限定した産業系の土地利用計画としています。

「地区を取りまく状況」

①平成21年10月に「オオタカ」の営巣が確認されたため、11月20日に専門家で構成する「新産業の森オオタカ検討会」を設置し、オオタカの保護について助言、指導を受けています。

 その結果、福山通運(株)藤沢流通センターの開発において、オオタカとの共生が出来たほか、第1期整備区域の約9.2haについても、オオタカの営巣に配慮しつつ事業を進めることで、検討会の了承を得ています。

②企業進出について「藤沢市企業立地等の促進のための支援措置に関する条例」を一部改正し、新産業の森地区に特化した支援措置を講じるなど、企業進出の促進に努めています。

 「段階編入方針について」

①区域北側(約17ha)は、地権者の同意状況も良く、進出の意向を示している企業も、早期に市街化区域に編入のうえ、事業所立地着手を求めていることから、第1期整備区域として、先行的に市街化区域に編入するものです。

②区域南側は、オオタカのモニタリングを一定期間行う必要があること、現時点で事業化に賛同していない地権者がいることなどから、第2期整備区域として、当面は、藤沢市緑の保全及び緑化の推進に関する条例による「緑の保全地域」を設定するなど保全の検討をします。

「今後のスケジュール」

平成24年度内 市街化区域編入ならびに土地区画整理組合設立認可

平成25年度 造成・道路築造工事・企業誘致

平成26年度~ 進出企業営業開始

以上が、説明の抜粋です。

質疑の内容(抜粋)は次の通りです。

栗原委員

 オオタカ検討会の委員は、何名か?その中に、地権者は入っているのか?→日大教授、野鳥の会など3名の専門家で構成している。地権者はいない。

 北側区域で、藤沢市以外の地権者いるか?→綾瀬市含む、地権者入っている。

友田委員

 南側のオオタカのモニタリング期間は?→「猛禽類の保護の進め方」を参考に2年間程度実施していく予定。

 賛同できない地権者は何名か?→地権22名中、6名。占める面積は約半分。

 賛同できない理由は?→今持っている土地を継続して持ちたい。市街化になったとき、固定資産税が高くなるだけではないか。第1期を見て判断する。など。

桜井委員

 企業進出の取組は?→希望企業の把握について、市内企業を訪問し情報収集している。基盤整備と併せて関心を持っている企業と情報を密にして、県の誘致促進協議会とも連携して、遅れないようにしていきたい。

高橋委員

 オオタカの行動範囲は広い。この区域だけでは解決できないのでは?→調査によると、オオタカが子どもを産み育てる範囲は13ha、獲ったエサを加工する場所を含めると51ha、最大の行動範囲は276haと言われている。従って、この区域だけで生きているわけではないが、子どもを産み育てる範囲として南側を保護するもの。福山通運の工事でも一部営巣区域入っていたが、支障の無いような対応をしてきた。今後は、営巣区域から遠ざかるので、大丈夫だと思う。

 整備が始まれば、企業からの問い合わせ多くなると思うが?→土地の価格などが決まっていないので、決まり次第、情報提供していく。また、地域経済が活性化するような企業誘致をしていきたい。

以上、報告とします。

 

 

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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