2015.7.3 JOBチャレふじさわ

 7月3日 所属する会派「かわせみクラブ」にて、藤沢市が6月から実施している「JOBチャレふじさわ」の状況を聞きに労働会館に行きました。

 藤沢市における、障がい者雇用について、市役所内の雇用率は2.24%(法定雇用率2.3%)、民間企業は1.56%(法定雇用率2.0%)となっており、法定雇用率に達していない状況です。更に、身体障がい者が対象となっていますが、平成30年度に法の一部改正があり、法定雇用率の算定に精神障がい者が追加されることから、法定雇用率が引き上げられることが想定されます。

 そのような状況の中で、まずは市役所が率先して障がい種雇用に取り組むべきとして、実施をしたのがこの「JOBチャレふじさわ」です。概要は次の通りです。

(1)設置方法 

 JOBチャレふじさわを市役所内(労働会館内)に設置し、障がい特性に応じた内容について、市役所の各課から仕事の依頼を受けて、仕事をする。場合によっては、依頼された課に派遣して仕事をする。

(2)対象者

 主に知的障がい者、精神障がい者(これまで市役所内での任用がない障がい種別を想定)

(3)雇用人数

 平成27年度 短時間雇用職員として、知的障がい者1名・精神障がい者2名。

 平成28年度 短時間雇用職員として5名程度を想定。

 ※平成31年度に、雇用率5名分をめざす。

(4)業務内容(想定)

 正規職員の事務補助として、データ入力/テープ起こし/郵便発送補助・封入・シール貼り/書類の折り/コピー作業/会議の会場設営など。

(5)雇用支援員の配置

 2名の雇用支援員を配置し、障がい者のフォロー、市役所内の仕事とのマッチングやパイプ役などを行う。

(6)市役所から市内全体へ

 市役所内で、障がい者雇用を推進し、そのノウハウや事例を市内事業者に発信することにより、市内全体の障がい者雇用促進の意識啓発を図っていく。また、働きたい障がい者と企業とのマッチングを更に高めるため、障がい者の人材育成の視点も持ちながら、このJOBチャレふじさわの事業を行っていく。

※6月の主な作業実績

 ポスター4つ折り166枚/データ入力・確認100枚/書類封入100枚/個人開業・廃業データ入力1,066件/書類の3つ折り700枚/資料への挟み込み8,000件/アンケート入力1,405件/チラシの印刷・仕分け・点検3,700枚などです。

※短時間雇用職員当事者の状況

 仕事をはじめてから1か月が経過しました。精神的に不安定で、なかなか毎日の勤務が難しいと言われていますが、雇用した3名については、1日も休まず出勤をしているとのことでした。また、仕事が終わった後、その日の思いなどを書いてもらっていて、本人が自らの障がい特性を理解し、上手く対応できなかったことなども記載しているとのことでした。

※ 私は、今回のJOBチャレふじさわの状況を聞いて、いまのところ順調にいっていると思いました。今後の障がい者雇用の拡大、更に、民間企業への波及について大きな役割を担っている事業だと思いました。そして、そのポイントとなるのが、障がい者雇用推進員ではないかと考えます。雇用した障がい者職員へのフォローだけでなく、市役所内の調整・マッチングを行っていますが、市内企業への啓発・調整、企業が雇用した後のフォローなども展望することができれば、とても有効な取組となるのではないかと思います。

 それから、労働会館に行ったとき、かなり土砂降りの雨で、雨漏りがしていました。雨漏りは、複雑な設計の場合、どこから雨が入り込んでいるか特定することが困難ですので、効果的な修繕ができないのです。仮に修繕するとなれば相当大がかりなものとなります。労働会館の存続を求める声もありますが、私は、今日の雨漏りを見て、そして、これまでの自ら利用してきたことを踏まえ、今、市が進めている藤沢公民館との合築について、スケジュールに遅滞なく進めるべきだと改めて思いました。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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