9月10日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第35号 平成27年度藤沢市一般会計補正予算(第4号)
国庫補助事業に新規採択された事業、総事業費や補助額に変更があった事業、その他、緊急性があり、年度内に事業の執行が必要な事業などを補正するものです。
補正額は、10億2,479万8千円で、補正後の一般会計は、1,381億7,216万2千円となり、一般会計と特別会計の総額は、2,689億4,076万6千円となります。補正の概要は次の通りです。
【 総務費 (補正額 1,732万4千円) 】
1. 法人市民税事務費 857万6千円
地方税法等の一部改正に伴い、法人市民税の課税標準の見直しに対応するため、法人市民税課税システムを改修するもの。
2. 軽自動車税課税費 874万8千円
地方税法等の一部改正に伴い、軽自動車税の新税率適用に対応するため、軽自動車税課税システムを改修するもの。
西委員
システム改修の契約について、随意契約となると思うが妥当性は?⇒委託先と内容を協議し、現行業務との整合を図り、IT推進課とも協議して進めている。
【 環境保全費 (補正額 178万8千円) 】
3. 生活環境美化推進費 178万8千円
「藤沢市きれいで住みよい環境づくり条例」に基づき、落書きの消去、再発防止のための啓発を行うもの。
東木委員
6/28の落書き消し隊に29団体202人が参加したとの事だが、どのような団体が参加したのか?⇒県・警察・東電・小田急・江ノ電・NTT・信用組合・観光協会・地区の防犯協会など。
実施した時間は?⇒当日は9:30~10:30で実施した。
今後の開催予定は?⇒10/10に第2回として、葛原の里山公園でイベントを行う。
7/19の高校生向けの活動をしたとあるが?⇒6/28に参加できなかった高校生たちが自主的に取り組んだもの。
西委員
5/1~5/15にスマートチェックしたが、これ以外にどのようなチェックをしているのか?⇒年間を通じてスマートチェックをしている。今回は落書きに特化したもの。
藤が岡の元職員住宅に落書きがある。9/1に確認したがまだ消去されていない。住民が1番把握している。通報ダイヤルを周知すべきだが?⇒ホームページ、収集日程カレンダー、地区説明会でのカード配布などをしている。藤が岡の落書きは把握しているので、天候を見て消去する。
酒井委員
これまで、市内での落書きの摘発状況は?⇒検挙の例はない。
被害届は出しているのか?⇒マニュアルに沿って出している。
摘発された場合は、損害賠償請求をしていくのか?⇒その通り。
【 民生費 (補正額 2億9,938万9千円) 】
4. 生きがい福祉センター施設整備費 109万1千円
生きがい福祉センター建替え工事に伴い、隣地事業者の設備支持機材の撤去、敷設にかかる補償をするもの。
柳沢委員
どういう経過で撤去することとなったのか?⇒生きがい福祉センターは、民間事業者の寮を購入して開設した。万年塀は設置記録もなく不明な点があり、建替工事に伴うものなので、市が行うもの。
5. ふれあいセンター管理費 1,067万1千円
本年3月に利用を中止した、ふれあいセンター駐車場用地の原状回復工事をするもの。
永井委員
その用地の今後の活用の考えは?⇒具体的な活用は決まっていない。公共資産等活用検討委員会で検討していく。
6. 母子生活支援施設解体事業費 300万3千円
平成26年度末に廃止した平和台住宅の建物解体工事の実施にあたり、事前に近隣家屋の調査をするもの。
柳沢委員
建物解体のスケジュールは?⇒平成28年度以降。
7. 私立保育所整備費 236万3千円
現高砂保育園の園舎解体工事の実施にあたり、事前に近隣家屋の調査をするもの。
8. 法人立保育所施設整備助成事業費 5,463万8千円
閉園した私立幼稚園の土地・建物を活用し、新たに認可保育所を開設する社会福祉法人に対し、施設の整備に要する経費を補助するもの。
9. 届出保育施設認可化促進事業費 1億2,750万円
善行地区の届出保育施設の認可化、また、平成28年4月に開所する小規模保育事業所の施設整備費等を補助するもの。
永井委員
2歳児までの施設だが、3歳児以降の保育の状況は?⇒3歳児の受け皿施設の整備が必要。確保に向けて、既存の幼稚園に対して預かり時間の延長などで増やしていきたい。
補正予算の執行見込みは?⇒補助金を上限額で計上しているので、予算の範囲内でおさまる見込み。
東木委員
小規模保育事業A型について、保育士の確保はできるのか?⇒5つの施設の内、新規は1施設では確保する必要があるが、他の施設は現行事業をしているので確保されていると考える。
柳沢委員
認可施設になるには、どのような整備が必要なのか?⇒給食の提供が必要となる。給食施設の整備、児童の安全面に必要な改修をするもの。
小規模5事業者で7事業ある。1事業者が、どのように2事業するのか?⇒今は1つの施設だが、保育する部分を仕切る必要がある。
小規模事業にするために2つに分けるのか?⇒小規模事業は2歳までで、待機児童が多い年齢なので、待機児童解消に効果がある。
10. 幼稚園等就園奨励費補助金 2,962万7千円
国における補助単価が改定されたこと、及び、対象児童が増加したことに伴い、補助額を増額するもの。
11. 放課後児童健全育成事業費 7,049万6千円
公益財団法人藤沢市みらい創造財団が行う放課後児童クラブの施設整備、及び、施設の開設準備経費の一部を負担するもの。
柳沢委員
4施設整備するが、学校の敷地内にある児童クラブの状況は?⇒3か所。
学校の中に設置するには、どのような課題があるか?⇒グランドは、団体が使用するので調整が必要となる。
グランドを利用していく考えか?⇒基本的には、小学校の敷地内。次に公共施設や公共用地の活用、その他、借地借家となる。
西委員
4施設の職員配置の計画は?⇒1クラブ当たり、クラブ長1名・非常勤指導員2名の体制。
大道小は敷地内整備であるが、工事中の安全確保とグランド使用の制限は?⇒学校活動に支障ないようにJR側から出入りをして安全確保していく。グランドの制限はしない。
【 衛生費 (補正額 87万4千円) 】
12. 一般清掃総務費 87万4千円
高濃度PCB廃棄物の適正処分のための調査等を行うもの。
加藤委員
PCB汚染物の状況と今後の取り組みは?⇒高濃度廃棄物としてコンデンサ・トランスが196台あり、平成30年度~33年度で年間50台処理していく。安定器は、3,090台あり、平成30年度~34年度で年間620台処理していく。低濃度のトランス・コンデンサの処理も含めて、コストは4億円。
【 農林水産業費 (補正額 1億4,205万3千円) 】
13. 地産地消推進事業費 216万円
地産地消推進計画の改定に併せ、「藤沢産ロゴマーク」のデザインを新規作成するもの。
西委員
今のロゴマークが50万円でできて、「藤沢産」のロゴマークになぜ200万円かかるのか?⇒どの利用推進店にも違和感のないよう、コストをかけて良いものにしていくため。
市民から公募するなど、お金をかけないような考えは?⇒キュンマークとともに表示しても違和感のないようなものにしていく。利用推進店を拡充するために、更なるブランド化をめざすもので、市民公募とはしないもの。
東木委員
地産地消の取り組みのランク付けとは?⇒3ランクに分けることを考えている。ランクの1は、利用推進店の4つの条件を満たしたもので、ハードルは低い。ランクの2・3は、藤沢産を使用した料理やメニューの数など差別化をしていく。ランク3は、審査機関で審査していくことを考えている。
産地偽装のチェックは?⇒認定後のチェックは必要と考える。120店舗あるが、全てチェックできない。今後、検討していく。
14. 農業体験型等市民農園開設支援事業費 189万3千円
農業経営の安定化、農地の有効活用、また、農業者と住民との交流等を図るため、栽培収穫体験型市民農園の開設費用について補助するもの。
15. 漁港機能保全対策事業費 1億3,800万円
効率的な漁業活動を維持し、漁港管理者として、良好な施設の保全を行うため、片瀬漁港航路浚渫工事を実施するもの。
柳沢委員
浚渫は何年ごとにしているのか?⇒3年に1度。
浚渫した砂は片瀬西浜へ養浜するとのことだが、以前は洗って養浜していたと思うが?⇒今回の砂は、養浜に適しているため、必要がない。
鵠沼あたりまで養浜するのか?⇒江ノ島水族館と東浜駐車場の境まで。その先について県は、砂は豊富にあるとのこと。
【 土木費 (補正額 1億1,901万8千円) 】
16. 道路改修舗装費 7,976万5千円
市内舗装道路の打ち換えに要する経費を増額するとともに、崩壊のおそれがある道路法面保護のための調査・設計、舗装打ち換えの設計に必要な調査を実施するもの。
神村委員
平成26年度の舗装工事の月別発注状況は?⇒4月0件/5月12件/6月8件/7月12件/8月0件/9月2件/10月6件/11月1件/12月2件/1月2件/2月0件/3月0件。
年度当初の発注がない。工事業者の経営面から工夫できないか?⇒前年度に設計・契約する債務負担行為を検討していく。
土木費の国庫補助の動向はどうなっているか?⇒社会資本整備総合交付金について、要望に対して全体で53.5%の補助となっている。
国と市の政策に乖離がある。国の政策の変化に合致するような事業を選択して対応すべきだが?⇒社会資本整備総合交付金は平成22年度からの交付金で、当初は満額に近かったが、平成26年度は約64%、27年度は約53%。国庫補助金がないと一般財源か借金でとなるため、確保は極めて重要。今後は、国庫補助は防災と都市基盤の集約化に重点を置いている。内容に合った説明をつけて、確保していくことが必要。また、情報収集し、要望活動をしていくも重要で、国庫補助の確保に努めていく。
柳沢委員
舗装修繕は、何カ所ぐらい予定しているのか?⇒45カ所ほど。
舗装要望件数の状況と、優先順位の状況は?⇒平成26年度、約2,600件、今年度は、8月末までで、約1,500件。陥没、穴の規模など、現地の状況を踏まえて緊急性のあるものから対応する。
17. 藤沢宿地区舗装改修費 1,222万6千円
旧東海道藤沢宿街なみ継承地区内で、指定された横町の舗装改修をするもの。
佐賀委員
回遊性を高めるためのPRが重要だが?⇒歴史・文化を大切にしたまちづくりを進めている。ふじさわ宿まつり、美術展など、回遊性を高める事業をしていく。また、遊行寺、白旗神社などでもイベントが多くある。広くPRしながら誘客に努めていく。
18. 道路施設改修事業費 1,132万7千円
新たに国庫補助の採択を受けたことから、道路照明灯の点検調査を行うとともに、当初予定していた地下道等の点検調査について、事業費を増額するもの。
永井委員
市内の道路照明灯の管理状況は?⇒4,136基管理している。ポール式が3,414基、電柱への共架が722基。
今回の400基の点検は、どこを点検するのか?⇒設置年数が古く、塩害を考慮し、片瀬・鵠沼・辻堂地区から路線ごとに点検していく。
19. 一色川改修費 1,150万円
準用河川一色川流域の浸水被害を防止するため、流出解析委託による浸水シミュレーション等をするもの。
永井委員
補正予算で対応する理由は?⇒県と協議を進めた結果、引地川への放流量の合意がされたため。
想定している特定財源は?⇒社会資本整備総合交付金の確保をめざしていく。
20. 総合交通体系推進業務費 420万円
善行地区で実施している乗り合いタクシーの実証運行について、利用者の意見を踏まえた、新たな手法による検証をするため、実施期間を延長するもの。
東木委員
利用者の状況は?⇒当初は20人程度だったが、最近は50人程度の利用。午前中の利用の方が若干多い。
地域の要望は?⇒対象地域の自治会・町内会を訪問、利用者へのヒアリングをした。西側をまわってほしい、セダンよりワゴン車にしてほしいなどの要望あった。
【 消防費 (補正額 294万7千円) 】
21. 遠藤出張所新設事業費 294万7千円
北消防署遠藤出張所の新設に向け、工事に伴う近隣家屋への影響調査、及び、建設予定地の土地の賃借を行うもの。
【 教育費 (補正額 4億4,140万5千円) 】
22. 学校管理運営費(小学校) 847万4千円
市内小学校で発生した事故に係る損害賠償をするもの。(内容は議案第25号)
23. 諸整備事業費(中学校) 2億5,150万5千円
津波避難施設の機能を兼ね備えた湘洋中学校校舎棟の増築工事を実施するもの。
松下委員
湘洋中の整備について、事前の地盤調査はしたのか?⇒昨年度している。
地盤が悪くて補正する工事がよくあるが、今後、この工事では補正はないか?⇒ないと考える。
地域住民への説明は?⇒昨年度、PTAをはじめ、町内会に説明会して意見交換をした。
工事については地元説明をしないのか?⇒昨年度の説明会でスケジュールを含めて説明しているので。
柳沢委員
完成後、何人が避難できるのか?⇒既存校舎あわせて3,464人。
内訳は?⇒生徒・教員1,000人/住民750人/浜見保育園・児童クラブ230人/国道利用者880人/計2,860人。
3階への避難で大丈夫なのか?⇒想定の地震であれば、安全が確保できることを確認している。
24. 給食室改修工事費 2,597万5千円
大清水小学校の給食調理室新築工事を実施するもの。
25. スポーツ施設整備費 1億5,545万1千円
(仮称)天神スポーツ広場野球場の整備工事、また、葛原スポーツ広場野球場2面化等整備のための現況測量を行うもの。
松下委員
天神スポーツ広場野球場の両翼は何mか?⇒70m
外野は天然芝か?⇒その通り。
利用は少年野球となっているが、大人は利用できないのか?⇒少年野球の企画になっているので、大人はソフトボールだけ。
葛原野球場の利用状況は?⇒平成26年度、241日共用し、425件、8,886人が利用。
2面化の整備時期は?⇒道路などの整備が必要であり、関係部門と協議を進めていく。
良い球場だが、場所が分かりにくい。案内板など設置すべきだが?⇒案内表示をしていく。
この議案は、柳沢委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
以上、報告とします。