3月24日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、公債費・予備費・歳入・9特別会計・議案第81号・議案第84号の審査が行われました。内容の抜粋は次の通りです。
【歳入】
平川委員
ふるさと納税について、導入すべきだが?⇒市内産品のPR、シティプロモーションも踏まえて、藤沢らしいものを研究している。3/24庁内検討会議で意見交換をした。今後も検討していく。
吉田委員
たばこ税について、市の考えは?⇒市税の3%を占めており、貴重な財源と考える。
販売本数と調定額、今後の動向は?⇒平成25年度、5億1,450万本で26億3,133万円/26年度、5億184万本で25億8,960万円。健康増進法、県の受動喫煙防止条例などにより、減少傾向が続くと見込んでいる。
貴重な財源と言いつつ、元気プランでは成人の喫煙率を0に近づけていくとしている。矛盾しているのでは?⇒喫煙は健康面でのリスクがある。今後、正しい知識の啓発、受動喫煙防止のための分煙化を進めていく。
土屋委員
法人市民税が9億4,000万円減少している。税制改正がどう影響しているのか?⇒法人市民税の引き下げで2億8,300万円の減、地方法人税ができたことにより、6億5,700万円の減を見込む。
神村委員
キュンとするまちふじさわの缶バッチの評価指標は?⇒手軽にアピールできる。無料頒布を踏まえながら、検討していく。
佐賀委員
国からの補助金や交付金の推移は?⇒一般会計で、平成24年度16億2,400万円/25年度14億4,000万円/26年度42億4,300万円/27年度30億6,300万円/28年度29億3,500万円。
今後の国庫の確保の考えは?⇒国の施策や方針で見直し、優先順位が変わるので、動向を注視する必要がある。特定財源の獲得はこれまで以上に重要。国・県と調整しながら、積極的に獲得していく。
県の補助金の推移は?⇒一般会計で、平成24年度53件で16億9,800万円/25年度56件で15億700万円/26年度53件で20億2,200万円/27年度52件で13億7,100万円/28年度53件で12億7,800万円。
28年度で、国の制度などで義務的補助と県の単独補助の内訳は?⇒義務的は27件4億7,800万円、単独は26件8億円。
平成24~26年度に県の緊急経済対策で補助金の見直しがされたが、本市への影響は?⇒平成25年度、太陽光パネルへの補助2,470万円の減/26年度、下水の補助390万円の減/27年度、子ども子育ての補助8,800万円の減。
県支出金について市の考えは?⇒歳入の5.2%を占めている。県の動向を注視して、市として意見要望しながら、財源を確保していく。
土屋委員
地方消費税交付金が増した理由は?⇒平成27年度当初、63億3,000万円を見込んだが、実際は70億となった。増税の影響が27年度は平準化する見込みだったが、28年度の地方財政計画で増額されたので、77億700万円と見込ん。
消費税が10%になった時の影響額は?⇒歳入では、平成29年度4億5,000万円の増/30年度8億9,000万円の増。歳出では、29年度3億2,000万円の増/30年度3億2,000万円の増の見込み。
法人立保育所運営費自己負担金が増加した理由は?⇒平成27年度に452人の定員増したため。
東京電力の損害賠償金の推移は?⇒平成23年度~25年度1,137万円/26年度940万円/27年度1億7,200万円/28年度5億5,135万円。
賠償金の今後の見込みは?⇒未収分も再請求しており、28年度に入金される予定。今後の経費も請求していく。
公共施設の手数料・使用料を原則無料にすべきだが?⇒受益者が特定できるものは、一部負担してもらうことを原則としていく。
平成28年度の公共料金の見直しは見送るべきだが?⇒3年に1度見直ししてきた。同様に見直しを実施していく。
味村委員
市営住宅の使用料はどう決めているのか?⇒算定は、公営住宅法で定められている。
滞納状況は?⇒2月末で、155人、1,800万円が未納。4人が長期滞納。
指定収集袋の有料化をやめるべきだが?⇒人口が増加しているが家庭ごみの量は横ばい。継続的に減量効果がある。
当面、半額にすべきだが?⇒戸別収集、本と雑紙の統一、福祉大型ごみへ対応している。そのための財源も必要なので、当面維持していく。
財政調整基金について、平成28年度末の残高見込みは?⇒83億2,000万円と見込む。
財政調整基金の規模と積み立ての考えは?⇒年度間の調整機能、有事の備えとして、規模は指標はないが、災害時の対応として、市民1人1万円の43億円を確保する考え。財政調整機能として、積み立て、取り崩しをしていく。
【国民健康保険事業費】 484億1,846万5千円/482億6,090万2千円/417億8,270万円
土屋委員
国の支援金や繰入金などにより、1人1万円引き下げるべきだが?⇒一般会計からの繰り入れ、繰越金、国の支援分を活用し、抑制に努めていく。
東木委員
重症化予防について、糖尿病、人工透析にならないよう取り組みの状況は?⇒糖尿病数値悪い人はほとんど治療している。今後、加入者の特徴を分析して重症化予防に取り組んでいく。
議案第84号 藤沢市国民健康保険条例の一部改正について
土屋委員
限度額引き上げの世帯状況は?⇒医療分2,000世帯/後期高齢者分1,000世帯/介護分1,100世帯。医療分2万円、後期高齢者分2万円、介護分は引き上げなし。
限度額となる条件は?⇒医療分は単身世帯で年収993万円、4人世帯で、850万円。
【後期高齢者医療事業費】 51億5,582万5千円/49億3,293万7千円/47億2,989万3千円
【墓園事業費】 6億9,044万円/6億8,546万円/5億8,181万7千円
【介護保険事業費】 264億9,572万5千円/246億1,688万2千円/237億8,504万4千円
平川委員
多職種研修会の課題と平成28年度の取り組みは?⇒総論的だったが、今後、テーマ設定して、各論的なものにどうしていくかが課題。グループでの意見交換で地域ごとに課題を共有していく。
多職種連携には情報の共有が必要。クラウドやSNSの活用の考えは?⇒医師会と協議を開始した。具体的な検討をしていく。
吉田委員
新総合事業が10月から始まるが、手続きの流れは?⇒必要なサービスを聞き取り、訪問、通所型サービスを利用するには、基本チェックを実施し、地域包括支援センターでケアマネジメントを実施してサービスが受けられる。
サービスを受ける人からの相談の増加など、業務量が増えると思うが?⇒申請窓口は、高齢者支援課、地域包括支援センターでできるようにマニュアルの作成を検討している。職員のスキルアップに努めていく。
地区内の情報共有が必要。相談事例をデータベース化すべきだが?⇒情報の共有が必要と判断した場合には、定例会で情報の共有をしている。相談は記録をつくり、職員間で共有している。
給食サービスは民間でも普及してきている。今後も実施していくのか?⇒配送時の安否確認、福祉施設と市が連携して見守り重要と考えている。
介護ロボットをレンタル機器にすべきだが?⇒レンタル機器を含めて補助のあり方を検討していく。
阿部委員
認知症地域支援推進員の課題は?⇒活動7か月経過したが、自治会、民生委員協議会に活動が見えていない。積極的に周知を図り、地域に出て連携を図っていきたい。
認知症ケアパスの啓発の取り組みは?⇒1月にガイドブックできた。4月に認知症簡易チェックシステム稼働する。積極的な周知啓発が必要。市内医療機関の協力で様々な場所へチラシを配布していく。
土屋委員
新総合事業の訪問型サービスAについて、具体的内容は?⇒掃除洗濯などの日常生活の支援。市の研修を修了した者が対応できる。
地域支えあいセンターへの更なる支援の考えは?⇒運営経費、人件費などを支援している。今後の支援のあり方を検討していく必要がある。
【市民病院事業】 215億4,637万8千円/264億1,591万6千円/229億3,321万6千円
友田委員
待ち時間について、再整備の中で快適に過ごしてもらう計画は?⇒2期目の工事の中で、2階にカフェコーナー、イートイン、コンビニを整備する。
携帯端末で待ち時間を確認できるシステムを検討すべきだが?⇒検討すべきものと認識している。電子カルテとの互換性、電波を飛ばすことが可能かどうかを検討していく。
井上委員
投資有価証券の運用状況は?⇒国債や地方債を5億円以内で購入している。利息は、25年度676,000円/26年度954,000円/27年度874,000円。内部留保資金は定期預金で39億円で、利息は5,826,000円。
マイナス金利となっている。平成28年の運用の考えは?⇒超低金利だが、債券購入と定期預金で進めていく。
土屋委員
診療報酬の改定による市民病院への影響は?⇒入院・外来の収益は1億2,600万円の減と推定している。
平成28年度の経営見通しは?⇒新東館の減価償却が始まるので、3億5,000万円、給与費の増などもあり、厳しい状況が続くと考える。
平成28年度の医師の状況は?⇒30人で、医大卒後、5年未満が10人/6年から10年が11人/11年以上が9人。
医師の接遇の取り組みは?⇒接遇研修は年度当初、院内で接遇の重要性を伝え、7月に外部講師による接遇研修をしている。今後とも、接遇の向上に努めていく。
【柄沢特定土地区画整理事業費】 7億5,620万5千円/7億3,926万6千円/12億1,771万8千円
土屋委員
進捗状況と今後の予定は?⇒雨水貯留池に隣接する街路、一部移転を除き完成している。平成28年度は、50街区の造成、擁壁工事、29年度は仮設住宅の解体、町名地番変更案の縦覧、30年度に換地処分していく。
保留地処分の状況は?⇒全体で23,395㎡、49億5,000万円のうち、23,259㎡、49億2,633万円で進捗率は99.5%。残りは1区画、137.1㎡。公募しており、処分に向けて取り組んでいく。
【湘南台駐車場事業費】 1億3,402万5千円/1億4,790万円
【下水道事業費】 225億2,894万3千円/225億7,801万6千円/213億1,015万8千円
永井委員
善行山の神雨水貯留管工事について、立て坑ヤードの緑の広場に桜の木がある。伐採すると聞いているが、できるなら少しでも残してほしいが?⇒再植樹が基本となるが、残せる木は残していく。
近隣住民に対して現地見学会をすべきだが?⇒実施していきたい。
吉田委員
管渠の長寿命化の取り組み状況は?⇒南部処理区の長寿命化計画を県に提出している。平成28年度詳細設計をして、29年度から5か年で老朽化対策工事に取り組む。
5か年の事業費は?⇒長寿命化全体で10億3,000万円。
浸水対策をどうしていくのか?⇒民間貯留施設の基準づくりをしている。現在、モデル地区として本市と八王子市が選ばれている。
味村委員
辻堂・大清水浄化センターの放射性物質を含む汚泥焼却灰の現状は?⇒2月末で、辻堂浄化センターで900トン、大清水浄化センターで1,400トン保管されている。
どうしていくのか?⇒12月から埋め立て処分を開始した。今後もしていく。
今の汚泥の放射能の数値は?⇒セシウムは不検出。
議案第81号 藤沢市手数料条例の一部改正について
※以上を持って、平成28年度予算にかかる審査を終えましたが、審査時間は、トータル42時間53分でした。質問の内容をもう少し精査して、審査する必要があると感じました。
続いて採決を行いました。
議案第99号 平成28年度藤沢市一般会計予算
議案第100号 平成28年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計予算
議案第102号 平成28年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計予算
議案第103号 平成28年度藤沢市柄沢特定土地区画整理事業費特別会計予算
議案第106号 平成28年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計予算
議案第107号 平成28年度藤沢市下水道事業費特別会計予算
議案第78号 藤沢市常勤の特別職職員の給与に関する条例及び藤沢市教育長の給与等に関する条例の一部改正について
議案第79号 藤沢市一般職員の給与に関する条例等の一部改正について
議案第80号 藤沢市職員の退職手当に関する条例等の一部改正について
議案第84号 藤沢市国民健康保険条例の一部改正について
上記議案は、土屋委員、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第105号 平成28年度藤沢市介護保険事業費特別会計予算
議案第108号 平成28年度藤沢市市民病院事業会計予算
議案第73号 藤沢市行政不服審査会条例の制定について
議案第81号 藤沢市手数料条例の一部改正について
議案第86号 藤沢市藤澤浮世絵館条例の制定について
上記議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
以上、報告とします。