自転車と危機管理

 東日本大震災から約1ヶ月。復興への動きが加速している。全国から届けられる救援物資や人の派遣、日赤などによせられた義捐金は1200億円を超えている。

 藤沢市でも、福島原発の避難地域からの避難者を石名坂温水プールで受け入れを行っている。市の職員、財団の職員、ボランティアセンターの方々がそのサポートにあたっている。また、昨日から今日にかけて、被災地へ自転車を届ける支援を行った。テレビのニュースでも、自転車は現地の足として求められており、自転車を贈ることは良いことだと思う。ただ、ここからが問題だ。

 現地へ海老根市長が行って、直接渡すというのだ。問題は2つ。一つは、市の最高責任者が藤沢市を離れて、余震も含めた危険性のある地域へ行くこと。もし、何かあったら、どうするのか?どうしても市長が行かなきゃいけない理由は何もない。

 そしてもう一つは、まだまだ被災地では行方不明者もたくさんおり、がれきの撤去など自治体は休む暇もない。そんな状況でも藤沢から直接市長が行けば、受け入れの対応を行わざるを得ない。まったく空気が読めていないということ。

 そのような中で、まさに市長が現地に入っている昨日の夜遅く、大きな余震が起きた。M7.4、最大震度6強、山形県、福島県でそれぞれ死者3名、けが人は多数。市長にけがはなかったが、これが東日本大震災クラスだったら、市長が被災者になっていたかもしれない。まったく、藤沢市として危機管理ができていないと思う。これからも市長には、変なアピールよりも藤沢市民のための現実的な対応を望む。

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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