9月6日 9:30より、藤沢市議会建設経済常任委員会が開催され、委員長として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。なお、委員長として会議の運営を行いましたので、メモをとることが出来なかったため、質疑については割愛します。
議案第33号 市道の認定について
開発、寄附、移管等に伴い、12路線を認定するものです。
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第34号 市道の廃止について
払い下げ等に伴い、3路線を廃止するものです。
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第37号 藤沢市都市計画の提案に係る規模を定める条例の制定について
多目的ホールを併設したホテルの誘致等の促進のため、都市計画の決定または変更の提案ができる一団の土地の区域の規模を、高度利用地区の区域に限り0.1haに引き下げるものです。
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第38号 藤沢市都市公園条例の一部改正について
桐原公園野球場の利用料金の上限額を改定するものです。
この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
報告(1) 藤沢市都市計画公園・緑地見直し方針の素案について
藤沢市には、都市計画決定から20年以上事業に着手していない「長期未着手都市計画公園・緑地」が多数存在しています。本市では、平成27年度末に、「藤沢市都市計画公園・緑地見直しの基本的な考え方」を策定し、28年度からは、「長期未着手都市計画公園・緑地」の具体的な見直し作業を進め、29年度末に「藤沢市都市計画公園・緑地見直し方針」を策定する予定です。今回は、その素案が報告されたものです。
藤沢市の都市計画公園・緑地は、4月1日現在で、197カ所ありますが、このうち142カ所が整備済となっており、残る55カ所が見直しの対象となります。見直した結果は、次の通りです。なお、変更候補は、周辺に代替候補地(市有地・緑の広場・生産緑地など)、整備済みの区域で機能が充足している場合などです。
1. 変更候補⇒州花/下藤ヶ谷/一木/高根/下沢/大東/花沢/北浜見山/勘久/北町/蛙池/東横須賀/中横須賀/吉野町/入町/太平台/柏山/御所ヶ谷/翠ヶ丘/長久保/片瀬山/伊勢山/境川 の23公園・緑地
2. 存続候補⇒西行/西原/鎌倉道/宮畑/原川名/市場/前河内/通町/賀来/柳原/本鵠沼/中井/柳小路/中岡/堺田/熊ノ森/堂面/出口/後山/桜新道/西宮越/本藤/南仲町/遊行寺/大門/西方/桜花/落合/外原/宮前/桜小路/引地川 の32公園・緑地
「今後のスケジュール」
(1)平成29年9月 市議会へ素案の報告
(2)平成29年9月~10月 パブリックコメント・市民説明会
(3)平成29年11月 藤沢市都市計画審議会に答申
(4)平成30年2月 市議会へ最終案の報告
(5)平成30年3月 見直し方針の策定
報告(2)「湘南ふじさわ下水道ビジョン」第2期アクションプログラムの策定について
藤沢市では、平成23年度に「湘南ふじさわ下水道ビジョン」を策定し、20年間の長期計画と概ね6年ごとのアクションプログラムを定めて、各種施策を実施しています。今回は、第1期アクションプログラム(平成23年度~28年度)の評価を行うとともに、平成31年度までの短期経営計画を包含する「第2期アクションプログラム」(平成29年度~34年度)を策定するもので、第1期の評価、評価を踏まえた第2期の考え方や実施方針が報告されたものです。ここでは、第2期アクションプログラムの実施方針(骨子)を記載します。
【11の基本方針】
1. 雨に強いまちづくりを進めます
第2期アクションプログラムでは、、既存ストックを活用した「雨水管理総合計画」による整備地区の見直しや、「ソフト対策の強化」により、浸水対策効果の向上をめざす。
2. 地震に強い下水道を目指します
管路の地震対策は概ね計画通りであるが、処理場・ポンプ場の土木構造物全体の耐震・耐津波対策は、経済性・施工性などの観点から、対策工事が困難なケースが多く生じている。このため「ストックマネジメント計画」と合わせて「土木構造物全体の耐震化・改築方針検討」を実施するとともに、「ソフト対策・BCPの強化」により、ハード対策での対応が困難なものについての補完を行う。
3. 管路の老朽化による道路陥没事故を未然に防止します
点検・調査に時間を要したことなどから、改築事業量が計画を下回っているが「ストックマネジメント計画、点検・調査計画」策定と「維持管理システム構築」により、より効率的な点検・調査と改築の実施を目指す。
4. 海・川のさらなる水質改善に努めます
平成35年度までの合流式下水道緊急改善事業の完了をめざし、各施策を継続実施する。
5. 温室効果ガス排出量削減に努めます
施設改築時の省エネ機器導入や高温焼却炉の運転実施により、温室効果ガス排出量削減を継続実施する。
6. 資源・エネルギー循環の形成に努めます
現時点では、施工性・事業効果などの観点から、新エネルギー活用などの具体的対応は見送っている状況であるが、最新技術動向などに注視し、研究・導入の可能性を検討する。
7. 汚水処理施設の早期整備で快適な生活環境を創造します
第1期アクションプログラムでは、区域外接続済み地区を事業計画区域に含めたこともあり、目標値達成できているが、今後は限られた財源の中で下水道整備拡大が困難となることも予想される。このため、コスト縮減や浄化槽整備も継続実施し普及拡大を目指す。
8. 良好な水循環の形成に努めます
第1期アクションプログラムに引き続き、開発事業者への雨水貯留浸透施設の設置を促進するとともに、環境施策と連携した良好な水循環形成に関する活動を推進していく。
9. 施設再生、管理の改善・効率化に努めます
今後、設備の老朽化が急速に進んでいくため、「ストックマネジメント計画、点検・調査計画」の策定と「維持管理システム構築」により、より効率的な改築の実施を目指す。
10. 人口減少・財政制約に対し経営基盤の強化に努めます
中長期経営計画の策定・公表、下水道使用料の適正化見直し、下水道整備・改築等に係るコスト縮減策の実施、未接続世帯への水洗化促進による収入確保策等の各施策を継続的に実施し、経営基盤強化に努めるとともに、「人・モノ・カネの一体管理」を実現するための「アセットマネジメントシステム手法の本格導入」に向けた活動を強化する。
11. 市民とのパートナーシップを高めます
「下水道フェア」が一時休止となるが、出張講座や工事現場見学会などによる「下水道の見える化」を進めるとともに、官民連携事業方策の検討を引き続き実施する。
報告(3) 藤沢市観光振興計画の見直しについて
平成23年3月に策定した「藤沢市観光振興計画」については、平成26年6月に1回目の見直しがされました。見直し以降、江の島が東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のセーリング会場に決定するなど、観光を取り巻く環境の変化に加え、観光へのニーズの多様化から対応を図る必要が生じています。
このような状況を踏まえ、本年3月に改定した「藤沢市市政運営の総合指針2020」との整合を図りながら、藤沢市観光協会、民間事業者と市が一体となり、「藤沢市観光振興計画」の見直しを行うもので、その見直し案が報告されました。主な見直し内容は次の通りです。
【主な見直し内容】
1. 「第2章 藤沢市の観光の現状と課題」
(1)藤沢市を取り巻く外部環境
国内における観光の状況として、国の訪日外客数の分析や、国や県が目指す観光振興政策の今後の展開について記載しました。
(2)藤沢市政について
本市全体の現状や「藤沢市市政運営の総合指針2020」を踏まえた観光施策の推進方法を整理しました。
(3)藤沢市の観光の課題
本市を取り巻く外部環境や市政の状況を踏まえ、本市の観光の課題について記載しました。
2. 「第3章 観光客の動向分析」
本市の観光客数の推移や観光消費額調査、外国人観光客実態調査等、各種調査や分析結果について記載しました。
3. 「第4章 藤沢市の観光の将来像」
これまでの実績を踏まえ、3つの将来像、5つの基本理念について、変更せず継続して取り組むこととしています。
(1)将来像
① 何度でも訪れたくなる魅力的な観光地「藤沢」の実現
② すべての魅力を活かした観光地「藤沢」の実現
③ 外国人観光客が気軽に訪れられる観光地「藤沢」の実現
(2)基本理念
① オリジナリティーにあふれる観光地「藤沢」
② 多種多様な魅力をもつ観光地「藤沢」からの情報発信
③ 「消費観光」からなる地域経済の活性化
④ 都市間連携や地域連携によるおもてなし体制づくり
⑤ 外国人観光客を迎える体制づくり
4. 「第5章 観光地「藤沢」の実現に向けた目標値の設定」
2016年までの実績を踏まえ、本市の観光の将来像に対応した目標値を設定しました。
(1)年間観光客数(延観光客数)や年間宿泊客数(延宿泊者数)
① 年間観光客数(延観光客数)
2016年(実績)1,864万8千人/2019年(目標)2,008万2千人/2022年(目標)2,162万6千人
② 年間宿泊客数(延宿泊者数)
2016年(実績)54万4千人/2019年(目標)56万2千人/2022年(目標)57万9千人
(2)一人当たりの平均観光消費単価
① 宿泊者
2016年(実績)16,607円/2019年(目標)17,110円/2022年(目標)17,629円
② 日帰り
2016年(実績)4,616円/2019年(目標)4,756円/2022年(目標)4,901円
(3)年間外国人観光客の本市への訪問者数
2016年(実績)43万7千人/2017年(目標)50万2千人/2018年(目標)56万7千人/2019年(目標)63万2千人/2020年(目標)69万9千人
5. 「第6章 アクションプラン」
(1)アクションプランの体系
将来像を実現するために、その取り組むべき姿を「戦略ビジョン」として示しています。戦略ビジョンは、引き続き「藤沢らしさが光る【選ばれる都市観光】」としています。
(2)施策体系
現計画では、6つの「基本方針」を掲げています。基本方針⑥「2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えたおもてなしの体制づくり」については、今回の見直しで「東京2020大会のオリンピック・セーリング競技の開催地としてのおもてなしの体制づくり」としたほか、新たに「ふじさわシティプロモーションの活用」を基本方針⑦に加えました。
以上、報告とします。