2017.11.9 平成29年度神奈川県国民保護共同実動訓練

 11月9日 10:00より、片瀬江ノ島駅、江の島ヨットハーバー、湘南港沖合において、国民保護共同実動訓練が行われ、見学しました。この訓練は、国際武装テログループによるテロを想定したもので、概要は次の通りです。

1. 想定

(1)片瀬江ノ島駅において到着車両に仕掛けられた爆発物が連続爆破し、乗客多数が被災する想定

(2)江の島ヨットハーバーでの化学剤散布により、多数の被災者が出る想定

 私は、この訓練を見学しました。セーリング競技大会の開会式及びレセプション会場(ヨットハウス2階)で、犯行グループが化学剤(サリン)を散布して逃走。被災者が多数発生するとともに、一部被災者はパニックを起こし逃げ出す。犯行グループは用意していた船で海上を逃走しようとしたところを捕捉するというものです。

2. 参加機関

(1)国

 内閣官房(エムネット配信)/消防庁(訓練講評)

(2)消防局/消防本部

 藤沢市/鎌倉市/茅ヶ崎市/寒川町/横浜市/川崎市/相模原市/藤沢市消防団

(3)警察

 神奈川県警察本部/横浜水上警察署/藤沢警察署/関東管区警察局神奈川県情報通信部

(4)海上保安庁

 第三管区海上保安本部/横須賀海上保安部/湘南海上保安署/羽田航空基地/羽田特殊救難基地

(5)自衛隊

 陸上自衛隊第1師団/第31普通科連隊/海上自衛隊横須賀地方総監部/航空自衛隊中部航空方面隊司令部/自衛隊神奈川地方協力本部

(6)医療機関

 災害拠点病院(藤沢市民病院・横浜市立大学附属市民総合医療センター・横浜市立みなと赤十字病院・川崎市立川崎病院・北里大学病院・東海大学医学部付属病院)/災害協力病院(湘南鎌倉総合病院)/県外医療機関(順天堂大学医学部附属静岡病院)/日本赤十字神奈川県支部救護班/藤沢市医師会(オブザーバー)

(7)事業者

 小田急電鉄(株)/(株)湘南なぎさパーク

(8)エキストラ

 湘南平塚看護専門学校/藤沢市立看護専門学校/湘南看護専門学校/湘央生命科学技術専門学校/米国赤十字/神奈川県セーリング連盟

(9)協力団体

 湘南白百合学園小学校(一時集合場所)/江ノ電(株)(部隊車両駐車場所)/米海軍日本管区司令部消防隊(展示)/帝国繊維(株)(展示)/(株)重松製作所(展示)/理研計器(株)(展示)/(株)タジマモーターコーポレーション(展示・映像配信)/ALSOK神奈川(株)(展示・会場警備)/エジソンハードウェア(株)(展示・外国人対応)

3. 所感

 訓練を見学して感じたことは、こういった国際大会を想定した大規模な訓練は非常に重要だと感じました。特に2020東京オリンピックのセーリング競技大会の会場である江の島で訓練することは、本番を意識した訓練であり、意義があると思います。
 一方で、訓練参加者、訓練車両、船舶、ヘリコプターが事前に結集して、10時の合図で訓練がスタートするという意味では、オリンピックなどでは事前配備がされ、同じ対応ができると思いますが、その他のイベント時ではそうはいきません。事前のテロ情報がなければ、爆破やサリンが散布されてから、はじめて通報されるわけで、果たして迅速な対応ができるのかという疑問も残りました。

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

アーカイブ