6月17日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第17号 令和元年度藤沢市一般会計補正予算(第2号)
今回の補正は、補助対象事業で新規補助採択された事業、総事業費や補助額に変更があった事業、当初予算成立後に生じた特別な理由により補正を必要とする事業などで、補正額と内容は次の通りです。
【一般会計】 補正額 4億8,791万8千円 ⇒ 補正後総額 1,497億3,625万4千円
特別会計の補正はありませんが、補正後の一般会計・特別会計の総額は、2,699億976万7千円となります。
【総務費】 (補正額 150万円)
1. 湘南台文化センター整備費 【債務負担行為の設定(3,008万3千円)】
市民シアターの音響機器について、賃貸借により更新を行うもの。
味村委員
音響機器のの更新について、賃借期間の想定は?⇒令和2年4月~8年3月までの6年間。
湘南台文化センター全体の再整備の考えは?⇒指定管理者と相談して、よい方向に向けて修繕・工事をしていく。
井上委員
音響機器のリースが6年間との事だが、これまではどうなっていたのか?⇒現行の機器はリース期間が終了しており、定期的に保守をしていた。
市民シアター以外にも、同様なケースがあるのでは?⇒状況を見て計画的に更新をしていく。
2. コミュニティ助成事業補助金 150万円
一般財団法人自治総合センターのコミュニティ助成事業の採択に伴い、コンフォール藤沢自治会(藤沢地区)に補助するものです。
武藤委員
助成事業の申し込み状況は?⇒平成29年度9件/30年度9件/31年度7件。
落選を繰り返している自治会について、最大何年申し込んでいるのか?⇒4回申し込みをしている自治会がある。
何回申し込んでも当選できない現状がある。市としてこの助成以外に対応すべきだが?⇒地域活動トータルの活性化に向けて検討しているところ。
甘粕委員
プロジェクター以外の内容は?⇒ノートパソコン、プリンターなど。
【民生費】 (補正額 4億6,671万円)
3. 障がい児通所給付費等事業費 802万円
10月から実施される就学前の障がい児通所サービスに係る事業所利用料の無償化に対応するため、システムの改修、周知に係る経費を増額するものです。
4. 臨時・特別給付金事業費 719万円【新規事業】
10月からの消費税引き上げに伴う国の臨時・特別の措置として、子どもの貧困に対応するため、児童扶養手当受給者のうち、未婚のひとり親に対し、臨時・特別給付金を支給するものです。
味村委員
本市で児童扶養手当を受給しているひとり親家庭の状況は?⇒昨年8月現在2,319人で、平均所得は150万円、就労なしが465人。
消費税の引き上げに伴うものだが、なぜ1回限りなのか?⇒10月から消費税の引き上げとなることから、子どもの貧困対策として国が臨時措置をするもの。
市として支援していく必要あるが?⇒ひとり親家庭の自立に向けた支援策について、国の動向を見ながら対応していく。
5. 保育事務費 5,378万3千円
10月から実施される幼児教育・保育の無償化に対応するため、システム改修経費、事務経費を増額するものです。
石井委員
現在、無償化に伴う給付について、給付方法が決まっていないが?⇒保育園は現物給付、幼稚園は調整中。システム改修は償還払いを前提としているので、現物給付にも対応できる。
味村委員
事務負担が増えるのでは?⇒一定の事務負担が増えるため、4月に保育課に1人増員、臨時職員3人分も計上している。
保育園現場でも食材費の徴収負担があるが?⇒滞納した場合への対応などが想定される。現場の状況を見ながら出来る限りの対応をしていく。
西委員
幼稚園では給付方法が決まっていないが、どちらかに統一されるのか?⇒統一すべきと関係団体には話している。
給付方法を事前に市で決めれば、コストが削減されるのでは?⇒パッケージシステムの改修なので、仕様が償還払いとなっており、コスト縮減にはならない。
現物支給となってもコスト縮減とならないのか?⇒ならない。
6. 法人立保育所等施設整備助成事業費 3億9,771万7千円
令和2年4月の保育需要に対応するため、認可保育所設置運営法人を募集し、選考された事業者に対して施設整備費等の補助金を交付するものです。また、既存園の再整備で定員拡大をする運営法人に対して、整備費の補助金を交付するものです。
味村委員
公募の中で、更地から保育所整備をしたところはあるのか?⇒既存建物賃借型と新築建物賃借型を公募している。今回の中では、(株)こどもの森の件が該当する。
国有地や県有地の無償貸与を活用を求めていくべきだが?⇒現時点では相応しい土地がない。また、現行でも有償で賃借している。
わかたけ保育園再整備のスケジュールは?⇒夏頃から実施設計し、令和2年3月下旬に仮設園舎へ移転、その後解体・建設、令和3年3月に完成・引っ越しの予定。
【衛生費】 (補正額 1,970万8千円)
7. 一般清掃総務費 1,970万8千円
令和4年3月末までに処分することが義務付けられている高圧コンデンサ等について、特別措置法に基づく処理事業者から処分の打診があったため、業務委託により実施するものです。
【土木費】
8. 藤沢駅周辺地区再整備事業費 【債務負担行為の設定(2億7,500万円)】
藤沢駅自由通路拡幅整備基本設計負担金について、債務負担行為の設定をするものです。
清水委員
駅の改修について、文化芸術の観点が必要。その点を踏まえたデザインについての検討状況は?⇒駅舎のデザインは、鉄道事業者のものなので協議をしていくが、統一感が持てるよう駅周辺のガイドラインを検討していく。
村岡新駅との関係について、藤沢駅の混雑解消も目的の一つだったが、新駅ができることを前提として整備するのか?⇒15,000人がシフトするデータが出ている。賑わいの再生と小田急改札を2階にすることで利便性の向上を図ることに加え、自由通路内での人の交差解消も図る。混雑解消は、改札の数など検討した中で、混雑解消を検討していく。
ホームドアの設置について、市の考えは?⇒小田急は藤沢駅の改修に合わせて設置すると発表している。JRは、東京~平塚間について、2032年度頃までに設置すると発表されている。
※この議案は、味村委員のみ反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。