6月11日 9:30より、藤沢市議会建設経済常任委員会が開催されました。いつもなら議員傍聴席にて傍聴するのですが、今委員会は、密を避けるために議員傍聴席をなくしたため、自宅にて、インターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第13号 市道の認定について(藤沢769号線ほか9路線)
開発行為などに伴う道路を認定するものです。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第17号 藤沢市駅前広場条例の制定について
藤沢駅前広場の供用を開始することに伴い、禁止行為、使用許可、利用料金、指定管理者による管理等に関する規定を設けるものです。
松長委員
広場を許可を得て独占して使用した場合、公道という機能が制限されるのでは?⇒事業計画を事前に協議し、一般の通行を確保したうえで、許可することを考えている。
部分的な貸し出しが可能となっているが、複数の人が借りてテントなどを設置した場合、デザインなどバラバラで景観が悪くなると思われるが?⇒デザインの統一は必要と考える。イベントなどではテントなどを有料で貸し出して統一することを考えている。
塚本委員
状況により禁止されないものとして、スケートボードやローラースケートについて、人の往来を妨げない場合とあるが、人により判断が異なると思うが?⇒イベントとして許可する場合のほかは一切禁止と考えている。今後、運用規則、手引きを考えていく。
第11条の損害賠償について、20-30年経ったときの経年劣化との関係をどうするのか?⇒破損の度合いによるが、補修・修繕での対応を考えている。大規模な破損については、経年劣化を考慮していく。
指定管理者の選定方法とスケジュールは?⇒令和3年4月1日からの導入をめざしている。選定委員会で選定し議会で承認いただく予定。
友田委員
利用料金については返納しないと規定されているが、例えば台風や新型コロナウイルスなどで使用できなくなった場合は?⇒今後、キャンセル料の基準を設けていきたい。
桜井委員
施設の破損について、何によるものか分からない場合があると思うが?⇒指定管理者が管理する協定書の中で、リスク分担を明記していく。
利用料の免除や減免は?⇒市が主催するイベント等は免除、市が共催するイベント等は減免となるよう考えている。詳細は規則で定めていく。
味村委員
許可しない要件とは?⇒広場内での判断基準を今後整理していく。
ヘイトスピーチに対しては、厳正に対処すべきだが?⇒内容により判断するが、広場利用者に迷惑にならないように適切に対処していく。
市民の自由な活動が制限されることはないか?⇒憩い、賑わい、交流を目的としているので、そのようなことはないと考えている。
※この議案は、味村委員のみ反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第18号 藤沢市公共下水道事業の受益者負担金等に関する条例の制定について
本市における、公共下水道事業の受益者負担金及び受益者分担金の賦課徴収に関する手続きを統一するものです。
味村委員
この条例制定により、使用料や市民の負担に変わりあるのか?⇒負担金の算定は従来通りなので、そのようなことはない。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第23号 藤沢市浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部改正について
浄化槽法の一部が改正され、浄化槽管理士に対する研修機会の確保に関する事項を条例で定めることとされたこと等に伴い、所要の改正をするものです。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
陳情2第5号 「新型ウイルス感染拡大防止対策に伴う市内中小・零細事業者の支援拡充を求める」陳情
この陳情は、次の2項目について、市に働きかけるよう求めるものです。
(1)神奈川県の協力金の交付が遅延している実態を踏まえて、藤沢市の協力金の締切日を延長すること。
(2)市の協力金の追加対策として、休業や営業時間の短縮を行った市内中小・零細事業者の対象業種を拡大すること。
塚本委員
協力金の申請、支払状況は?⇒昨日までで、申請352件、支払は30件。
5,000事業者を見込んでいたが?⇒県の担当者に聞いたところ、県の協力金の申請書に添付する書類の不備が多いとのこと。
県の手続きが面倒で差し戻されると聞く。本市の手続期限の延長について、どうするのか?⇒7月末までの延長で良いのかなど、県の担当者と話して、なるべく早く判断していく。
友田委員
県の協力金の交付を受けたものが対象だが、県の第二弾の協力金に申請している事業者は、本市の協力金に申請できるのか?⇒第一弾の上乗せなのでできない。
なぜ、第二弾の対象者に支払できないのか?⇒実態の把握も難しい。
神尾委員
県の協力金第二弾について、近隣自治体で上乗せ実施しているところは?⇒茅ヶ崎市。
自治体間格差となるが?⇒他の支援策で対応していく。
要望が多ければ検討するのか?⇒国の家賃補助制度も踏まえて、今回の判断に至ったもの。
※この陳情は、友田委員、神尾委員、味村委員が賛同しましたが、採決の結果、主旨不了承となりました。
陳情2第6号 「新型ウイルス感染拡大防止対策に伴う市内中小・零細事業者の支援拡充を求める意見書提出について」の陳情
この陳情は、次の4項目について、国に意見書の提出を求めるものです。
(1)給付金、神奈川県及び藤沢市の協力金については、法人三税及び所得税、市・県民税、個人事業税を不課税対象とすること。
(2)給付金について、対前年同月比50%以上とする売り上げ減少基準を緩和すること。
(3)給付金は電子申請が基本だが、郵送方式での申請も追加すること。
(4)地方創生臨時交付金等を活用し、国民健康保険の傷病手当の対象を事業主、フリーランスまで拡大するとともに、国の予算で実施すること。
塚本委員
傷病手当金の対象をフリーランスに拡大することを求めているが、フリーランスの給与設定はどうなるのか?⇒国会の中でも妥当な金額の算出が課題となっている。
※この陳情は、味村委員のみ賛同しましたが、採決の結果、主旨不了承となりました。
報告(1)村岡地区のまちづくりの取組について
村岡地区のまちづくりについて、この間の取組が報告されたものです。
1. 神奈川県、鎌倉市との取組
(1)湘南地区整備連絡協議会
令和元年度は、広域的なまちづくりの取組について広報紙を作成しました。令和2年度は、両地区一体となった区画整理事業などの広域的なまちづくりの検討や、作成した広報紙による広報活動を行うとともに、令和3年度以降の湘南地区整備連絡協議会の体制について検討する予定です。
(2)村岡新駅(仮称)設置協議会
令和元年度と2年度の2ヵ年で、新駅設置及び自由通路に関する概略設計を実施しており、令和2年度は併せて、JR東日本の費用負担に関する協議等も予定しています。
2. 本市における主な取組
(1)村岡新駅周辺地区のまちづくりについて
令和元年10月に、まちづくりの方向性等について意見をいただくことを目的に「村岡新駅周辺地区まちづくり検討会議」を設置し、令和元年度は、将来地区像などについて中間とりまとめを行いました。令和2年度は、実現化方策について検討を行い、まちづくり方針を取りまとめる予定です。また、藤沢駅周辺地区と連携し、経済効果について、地方自治研究機構と共同研究を実施します。
(2)シンボル道路及び土地区画整理事業について
シンボル道路及び南北の駅前広場については、令和元年度に基本設計を実施し、令和2年度は引き続き交通管理者や地権者との協議を実施しながら、実現化に向けて調整を行います。
土地区画整理事業については、令和2年度に概略換地設計を実施するとともに、鎌倉市深沢地区との一体施行に向けた調整・協議を進める予定です。
3. 今後のスケジュール
市民への情報発信・意見交換、検討会議や経済効果の調査などを経て、令和3年3月に新駅設置の最終判断を行います。
松長委員
村岡地区のまちづくりは、ヘルスウエルネスツーリズムとして観光産業への期待ある。村岡地区と他地区との回遊性も重要。市全体のインフラ整備を考えるべきだが?⇒10年後の交通の変化も見据えて取組む必要がある。新駅を核とした新たなモビリティを取り入れることから検討していく。
塚本委員
先日、湘南アイパークでヘルスイノベーションの構想を聞いてきた。本市としては、駅舎とまちづくりが違う協議体で議論されている。一体化した協議体が必要だが?⇒現在は事業実施の判断をするための協議体で、事業を進める際には、推進協議会みたいなものが必要と考えている。
すぐに推進協議会を設置すべきだが?⇒新駅周辺の都市拠点づくりについて、今年度の中で方向性を示すことが必要で、そのことを踏まえて協議会がつくれるように進めていく。
経済効果について、10-20年後にベンチャー企業が集積し、創薬、新薬の開発により発展することで税収が増えるなど、効果が示されないと財政投資の判断ができないが?⇒税収面については、議会に報告したが、改めて整理する必要がある。湘南アイパークも含めたまちづくり検討会議の中で検討しているので、委員の意見も踏まえて、今後も進めていく。
友田委員
周辺道路の影響、特に渋滞に対策が必要だが?⇒新しい交通結節点づくりを掲げているので、今後、検討していく。
早くても10年後の新駅設置なので、交通も変化すると思うが、道路拡幅は必要。藤沢駅周辺への影響も含めて調査すべきだが?⇒駅前広場、シンボル道路を検討したうえで、JR横断の需要へどう対応していくか。横浜藤沢線、横浜環状南線に通じる道路だが、新たな道路網は困難なので、車から公共交通への誘導なども考えていく必要がある。
桜井委員
まちづくりの中で、タウンマネジメントという手法がある。取り入れる考えは?⇒まち開きの際には、タウンマネジメントを視野に入れている。魅力的なまちを維持していくためには民間の力が必要。先を見据えて検討していく。
目指す将来地区像として、「尖る創造」「広がる創造」とあるがイメージができない。北部の「健康と文化の森」はすぐにイメージできる。例えば、村岡ウエルネスタウン地区とかにすれば市民がイメージできるのでは?⇒今後、まちの方向性が明確になった段階で、意見を踏まえて検討していく。
味村委員
新駅の設置を中止し、福祉に力を入れるべきだが?⇒新たな都市基盤整備、都市としての魅力を高める未来への投資として必要なものと考える。
※以上、報告とします。