6月15日 9:30より、藤沢市議会子ども文教常任委員会が開催されました。密を避けるため、委員会室での傍聴が出来ませんので、自宅にてインターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
陳情2第2号 国に「親子交流への名称変更を求める意見書の提出」を求める陳情
この陳情は、国に対して、「別居・離婚後の「面会交流」という表現を「親子交流」へ名称変更を求める」意見書の提出を求めるものです。
柳沢委員
同様の陳情について、県内他市議会での審査状況は?⇒6/10時点で、採択・主旨了承が1件、不採択・主旨不了承が3件、審査予定が7件、協議中が4件。
離婚した後の家庭の事情を市として把握する場合はあるか?⇒明石市では、離婚届出の時に面会、養育費など具体的にしている。ひとり親からの相談は子ども青少年部、地域包括ケアシステム推進室が受けている。今後、どのように連携して支援していくのか、明石市の取組みを検証して、何かできることがあれば検討していく。
※この陳情は、柳沢委員のみが賛同しましたが、採決の結果、主旨不了承となりました。
報告(1)待機児童の状況と今後の取組等について
待機児童の状況と今後の取組等について報告がされたものです。
1. 待機児童の状況
令和元年度には、認可保育所の新設や再整備に伴う定員拡大などの取組を進めた結果、令和2年4月時点で、前年4月と比較して477人の定員拡大を図りました。その他、年度限定保育事業、公立保育園の受入れ枠の拡大、育休中で直ちに復職を希望しない意向の確認などに取組みました。これらの取組を進めた結果、令和2年4月1日現在の待機児童数は20人となり、昨年4月と比較して144人減少しました。
2. 認可保育所等の公募結果とガイドラインの進捗見込
(1)公募結果
令和3年4月1日を開所時期として公募を行った結果は、次の通りです。
【認可保育所 A=計543人の増】
➀東南地区
・ドリームワールド(株)/弥勒寺3丁目/予定定員78人
・(株)クローバーホールディングス/鵠沼石上1丁目/予定定員90人
・(株)KAKA/朝日町/予定定員64人
・(有)HARMONIE/藤沢/予定定員70人
・(株)ストーブカンパニー/鵠沼石上2丁目/予定定員61人
➁西南地区
・(株)こどもの森/辻堂1丁目/予定定員60人
➂北部地区
・(株)モード・プランニング・ジャパン/湘南台7丁目/予定定員60人
・(株)セリオ/湘南台4丁目/予定定員60人
【小規模保育事業所 B=計95人の増】
➀東南地区
・(株)SacraFelice/鵠沼桜が岡1丁目/予定定員19人
➁西南地区
・(株)スクルドアンドカンパニー/辻堂元町5丁目/予定定員19人
・(株)ソーシエ/辻堂元町1丁目/予定定員19人
・(株)ソリッドワン/辻堂新町1丁目/予定定員19人
・(株)ソリッドワン/辻堂新町1丁目/予定定員19人
➂中部地区 なし
(2)今後のスケジュール(予定)
➀令和2年7月 県児童福祉審議会における審査
➁令和3年3月 県による設置認可
➂令和3年4月 開所
(3)決定済みの施設整備による定員拡大(C=計108人の増)
➀認可保育所の新設整備
・辻堂もものはな保育園の新設/定員64人増/令和2年7月開所予定
➁認可保育所の再整備等
・わかたけ保育園の再整備/定員12人増/令和3年4月開所予定
・第2湘南まるめろ保育園本園化/定員26人増/令和2年11月開所予定
➂小規模保育事業の再整備
・保育ルーム フロールの再整備/定員6人増/令和2年10月開所予定
※令和3年4月に向けた定員拡大見込みは、A+B+C=746人の増。
(4)藤沢市保育所整備計画(ガイドライン)の進捗見込
定員拡大見込数は、地区による偏りはあるものの、認可保育所・小規模保育事業いずれもガイドラインにおける計画値を満たす見通しです。
3. 既存保育施設の再整備について
昭和47年に認可外保育施設として開設し、平成14年に認可保育所となった、藤沢ベビーセンターは、現園舎の再整備に向けて準備を進めています。再整備後の定員拡大数については、現時点で15人増を予定しています。
4. 幼稚園送迎ステーションの実施について
待機児童対策として効果が期待できる取組として検討を進めてきた「幼稚園送迎ステーション」について、モデル事業として次の通り実施します。
(1)目的
小規模保育事業等の卒園児の受け皿不足に対応するため、幼稚園を活用しながら、送迎ステーションで「幼稚園で過ごす時間の前後」と「夏休みなどの幼稚園休業期間」の預かり保育を行うことにより、待機児童の減少を目指すものです。
(2)事業概要
➀対象児童 小規模保育事業等を卒園し、保育の必要性を認定された3歳児から5歳児まで
➁予定定員 21人(3歳児7人/4歳児7人/5歳児7人)
➂ステーション 湘南台2丁目(予定)
➃開所時期 令和2年10月(予定)
➄開所日時 日曜祝日、年末年始を除く、7時~9時30分/18時~19時(延長保育19時~20時)
➅提携幼稚園 1園(今後、拡大を検討)
➆利用イメージ
5. 公立保育所のあり方の検討について
公立保育所を「教育・保育提供区域」ごとに、「基幹保育所」「地域保育所」「その他保育所」に分類し、それぞれの役割や機能を整理しています。このうち、「その他保育所」については、建物の老朽化や地区の待機児童の状況から、施設のあり方について検討をしており、今年度の待機児童の減少や定員拡大の状況を踏まえて、具体的な検討を進めていきます。
※「基幹保育所」⇒しぶやがはら保育園/善行・善行乳児保育園/藤沢保育園/辻堂保育園
※「地域保育所」⇒湘南台保育園/またの保育園/鵠沼保育園/藤が岡保育園/高山保育園/浜見保育園
※「その他保育所」⇒小糸保育園/柄沢保育園/明治保育園
西委員
入所申し込みした保護者の辞退について、令和2年4月の状況は?⇒86人。
入所申し込みの際、育休の延長の欄を設けたにも関わらず86人も辞退している。どうやって減らしていくか?⇒来年度に向けて検討していく。
幼稚園送迎ステーションについて、提携幼稚園1園からのスタートで、今後拡大を検討となっているが、検討状況は?⇒現時点では、1園のみだが、今後、北部地域の幼稚園を増やしていくよう検討を進めている。
開所時間外の9寺30分~18時までの間は、どういう状況となっているのか?⇒事業者からは空けたままにしておくとの事。
大和市で行っているように、一時預かりや相談場所として活用する考えは?⇒現段階では事業者と協議はできていない。必要な人材も含めて事業者と検討していく。
平川委員
入所申し込みした後の辞退86人の理由は?⇒統計が取れていないが、もう少し育休を延ばすとか、仕事を辞めた人など。
理由を把握したうえで対応していくべきだが?⇒来年度、そのように対応していく。
幼稚園送迎ステーションは指定管理か委託か?⇒市の委託事業。
利用方法は?⇒家庭の状況に応じて使いやすい利用方法にしていきたい。
柳沢委員
認可保育所の整備により543人の定員増となるが、選定された事業者がすべて株式会社となっている。社会福祉法人の応募は無かったのか?⇒なかった。
理由は?⇒保育士の確保が厳しいと聞いている。
(株)の運営する8園について、園庭、自園調理、避難経路の状況は?⇒園庭のないのは2園、自園調理、避難経路は全て要件を満たしている。
園庭のない2園は、近くの公園などに行くこととなるため、安全性にも課題が生じる。園庭も要件に入れるべきだが?⇒藤沢市の都市の状況から、募集要項では近隣に園庭の代わりがあれば提案できることとしているが、選考の評価で優劣をつけている。
年度限定保育事業を導入できた理由は?⇒横浜市、川崎市、相模原市で実施されていた中で、県と協議した結果。
今後の拡大の見通しは?⇒来年4月に開所予定の8園で、実施することを前提に選定している。
令和3年4月に、待機児童ゼロになる見通しか?⇒待機児童をなくすための取組みを進めていく。
保育士不足の状況は?⇒令和2年4月で、9園87人の児童の受入れに影響している。
県外への働きかけは?⇒静岡県、福島県、栃木県の保育士養成校に訪問し、2年間で48人程度が採用された。今年度はコロナの関係で企画が出来ていないが、今後の方法を検討している。
公立保育園のあり方について、「その他保育園」の3園は、どのような方向で検討していくのか?⇒総合的な視点で検討していく。
佐賀委員
育休延長を希望したのに入れてしまうケースはあるか?⇒申込が少ない園ではあり得る。
幼稚園送迎ステーションについて、空いている時間の取扱いについて、これまで事業者と議論してこなかったのか?⇒全くしてこなかったわけではなく、他市の例について話をしてきた。まず、モデル事業として進めながら、空き時間の取り扱いの議論をしていくこととした。
有賀委員
今回、コロナ禍において、認可外施設での保育料などの取扱いは?⇒認可に入れなくて、認可外に入っているケースある。一定の認可外施設でも保育料の補助が必要かどうか検討しているところ。
原田委員
保育士について、コロナによる国からの慰労金の支給対象から外れた。コロナ禍の中で、保育士の状況はどうなっているのか?⇒保育士も親である場合あり、園の中で休めないことが心配という声多い。医療従事者と同じという声ある。
幼稚園送迎ステーションについて、幼稚園協会及び協会に入っていない幼稚園と意見交換をしていくべきだが?⇒あらかじめ幼稚園協会の皆さんと議論し理解を得た上で進めている。どのような課題や効果があるか、今後、情報提供していく。
報告(2)村岡公民館等再整備事業の進捗状況について
村岡公民館等再整備事業については、平成30年度に基本構想が策定されましたが、今回は、その後の取組状況や今後の予定などが報告されたものです。
1. 建設検討委員会での検討状況
新施設の配置・平面計画の参考とするため、Fプレイス(藤沢公民館・労働会館等複合施設)や善行市民センター(本館棟)を見学し、想定施設規模や工事費等の比較検討などをしてきました。
第11回建設検討委員会では、基本構想時に想定した諸室面積の見直しを検討し、延床面積3,200㎡を目途として設計業務を進めることを確認しました。
2. 基本・実施設計に向けた課題
再整備予定地の最大浸水深が見直されたことを受けて、災害時においても地区防災拠点本部及び水害避難所として機能するための浸水対策が課題となっています。今後、基本設計業務の中で、最も最適な手法を選択していきます。
3. 今後の予定
(1)令和2年度
・6月議会に基本設計及び地質調査委託等にかかる補正予算(案)を提案
・8月に基本・実施設計業務委託を発注
・12月以降に再整備予定地の地質調査を実施
(2)令和3年度
・6月に事業用地の買戻し(予定)
・9月に基本設計を議会に報告
・10月から実施設計業務に着手(~令和4年度)
(3)令和5年度
・7月以降、建設工事費等を予算計上
(4)令和6年度以降
・建設工事着手
4. 建物配置のイメージ
西委員
延床面積が3,200㎡と基本構想時より300㎡減少しているが、具体的には?⇒体育室、事務室、談話室などを縮小した。
今後、報告の際に、具体的な報告がされるのか?⇒今後、設計業務に入るので、細かい報告をしていく。
柳沢委員
水害の課題について、最大2mの浸水想定がされている。浸水対策の案が出ているが、現段階でどう考えているのか?⇒盛土、ピロティ形式、止水版での対策など、今後の設計業務で検討していく。
浸水しているところに避難すること自体がおかしいと思うが?⇒境川水系の浸水見込みとして4時間50分の時間が確保できるので、その範囲で避難してもらう。浸水した場合には、ボートでの避難も想定し経路を確保していくことを現時点では考えている。
住民や自治会への説明状況は?⇒平成29.30.31年3月に地区全体集会で情報提供し、意見・要望も受けてきた。自治会の組長会議にも説明してきた。今後も全体集会や回覧で情報提供していく。
整備予定地は村岡地区の端にあたる。足の確保をどうしていくのか?⇒徒歩5分でバス停ある。再整備で駐車場も整備していく。新駅のまちづくりの進捗にもよるので、都市整備部と調整していく。
原田委員
建設検討委員会の中で、町内会長が数人入っているが、村岡地区の全町内会長が入っているのか?⇒再整備予定地周辺の3自治会長。
村岡公民館は村岡地区全体の窓口である。23町内会あるのに周辺自治会だけでよいのか?⇒3自治会長の他に、自治連など地域団体に入ってもらっている。
※以上、報告とします。