10月5日 9:30より、藤沢市議会決算特別委員会(7日目)が開催されました。例年であれば、直接傍聴して報告を書くのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、密を避ける取組をしていることから、インターネット中継を傍聴して報告を書いています。内容の抜粋は次の通りです。
【公債費以下歳出全部】
杉原委員
投資的経費が25%増加しているが?⇒分庁舎、善行市民センター改築などによるもの。
令和2年度への繰越の中の投資的経費は?⇒約8割程度。
市債で金利が6%を超えているものは?⇒平成28年度に償還済み。
今後の起債管理のあり方は?⇒世代間の公平の担保からも有効。適正な起債の管理に努めていく。
塚本委員
一般会計の市債残高について、過去分や返済状況など、分かりやすい資料とすべきだが?⇒分かりやすいように心がけたい。
令和2年度の借金時計が減っていないが?⇒決算後に更新する。
出納閉鎖段階で更新すべきだが?⇒リアルタイムで更新していきたい。
令和元年度予算編成で先送りされた事業は?⇒部局が予算要求したあと、切り詰めて予算編成した。
分かるようにすべきだが?⇒令和元年度予算は約100億円の収支乖離があり、歳入・歳出両方で対応した。歳入では、財政調整基金も活用した。歳出は修繕について、市民の安全安心を担保した上での先送りをした。
土屋委員
扶助費は優先させる経費と思うが?⇒法定扶助費は必要額を確保している。
経常収支比率は80-90ず適切と言われているが、高い順は?⇒人件費29.1%/物件費17.3%/扶助費16.6%/公債費10.1%など。
物件費の在り方を分析すべきだが?⇒動向を注視していく。
【歳入】
土屋委員
固定資産税の武田薬品への優遇について、所有権が移ったが取扱いはどうなるのか?⇒1/1時点の所有者となる。
地方消費税交付金の令和3年度の見込みは?⇒新型コロナウイルス感染症の影響あると考える。具体的な見込みは、国の地方財政計画などを踏まえて今後算定していく。
西委員
建物貸付収入が80万円増えた理由は?⇒広告付きデジタルサイネージの1か月分の広告収入。
今後の歳入確保の取組みは?⇒未利用の市有財産の売却、朝日町駐車場の有効活用、広告収入などを検討していく。
給与返還金が約292万円だが、500万円を超えていたと思うが?⇒4人の内、
人が病院職員で病院事業会計に返還されているため。
システムとの突合で扶養手当の過払いはあったか?⇒1件、扶養親族の所得オーバーがあった。
甘粕委員
会計管理者が管理する預金について、決済性預金としている理由は?⇒過去は普通預金としていたが、金融機関が倒産した場合補償がされないため、無利子であるが、決済性預金としている。
【特別会計】
認定第4号 令和元年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 38,482,567,151円(779,499,498円は翌年度に繰越)
土屋委員
一般会計からの法定外繰入金について、2017年度の繰入金に戻すべきだが?⇒令和2年度予算で一定増やしている。持続可能な制度となるよう、あり方を検討していく。
保険料について、1人1万円引き下げるべきだが?⇒加入者の高齢化、低所得者が増えていることは認識している。平成29年度に1人4,400円減額して以降は同水準としている。今後も適切な保険料としていく。
認定第7号 令和元年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 5,825,948,356円(137,115,086円は翌年度に繰越)
認定第3号 令和元年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 829,025,745円(70,630,682円は翌年度に繰越)
栗原委員
大庭台墓園における花立の盗難の経過は?⇒昨年11月から花立が無くなっているとの声があり、北警察署に連絡した。824区画の花立が無くなっていた。所有者に確認して245件の被害届を出した。
対策は?⇒パトロール強化、北警察署にもパトロール強化をお願いした。また、大庭台墓園の3か所の入口に防犯カメラ設置を調整中。
他の墓園の状況は?⇒民間含めて盗難があると聞いている。
認定第6号 令和元年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 27,164,554,430円(281,221,536円は翌年度に繰越)
松長委員
成年後見人制度について、判断能力の基準は?⇒主治医の判断・意見を反映させて進めている。
認知症の発症を遅らせるためにMCI検査を周知啓発すべきだが?⇒藤沢市では認知症予防教室を実施している。また、認知症の受入れ医療機関情報や保健所の相談につながる啓発をしていく。
竹村委員
任意事業の家族介護者教室について、介護が多様化している中で、教室の設定の工夫は?⇒法人委託と直営がある。委託は、日時、場所、曜日など工夫して実施している。市の直営は、介護離職をテーマに講座を開催し、参加者は50代が多かった。
介護する人への支援は?⇒法人では介護者へのメンタルケアも取り入れている。直営は、アンガーマネジメントなども取り入れ、今後も介護者の視点で支援していきたい。
土屋委員
市民税非課税世帯が多い。減免制度の充実を図るべきだが?⇒収入が生活保護基準の120%以下の方は保険料を50%減免しいる。
運営基金を取り崩して第8期計画で保険料を下げるべきだが?⇒基金を活用していくが、現行水準の維持は困難、出来る限り負担が高くならないようにしていく。
認定第8号 令和元年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について 23,080,491,298円
栗原委員
病院内WiFi整備の進捗状況は?⇒今年度10月に入札し、年明けには使用できるようなスケジュール。
どのエリアで使用できるのか?⇒入院中の患者エリアは各病棟ラウンジ、LDR室と西8階の特別個室、外来患者は、東館エントランス、外来待合室など。
土屋委員
消費税率引き上げの影響は?⇒実質3,800万円の負担増。
コロナによる2-3月の患者減の状況は?⇒入院は日平均471.7人だったのが、コロナに伴う病床確保から、2月は20.3人減、3月は52.9人の減。外来は、日平均1325.9人だったのが、2月は51.4人減、3月は221.1人の減となっている。
収入への影響額は?⇒2月からの経常損失は2億5,000万円だったが、8月には1億2,000万円となったが緊急交付金を含めると5,000万円程度となった。
市から損失補てんをすべきだが?⇒運営資金は確保できている。一般会計からの繰り入れについては、今後も適切な繰入額を調整していく。
認定第2号 令和元年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 2,659,188,079円(566,942,076円は翌年度に繰越)
甘粕委員
保留地処分の今後の見通しは?⇒一般分譲含めてニーズの掘り起こしが必要。一方で、まとまった土地の要望もある。一般競争入札で自主財源の確保に取組んでいく。
松長委員
石川下土棚線整備について、横浜伊勢原線以北の着手時期の見通しは?⇒3ヵ年は埋蔵文化財調査が必要なので、令和4年度着工を見込んでいる。
認定第5号 令和元年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 66,549,394円
議案第50号 令和元年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について
塚本委員
企業債について、金利の高い5-6%のものが残っている。借り換えできないのか?⇒平成19-21年度は国の臨時特例措置があり、保証金の免除で繰り上げ償還したが、制度が廃止されている。5%以上の企業債はここ2-3年で償還が終わる予定。
4%以上のものは残っている。借り換えして財源確保すべきだが?⇒借り換え制度の復活を求めている。
土屋委員
アセットマネジメントの説明では、将来的には事業の民間委託も検討されているが、直営であるべきだが?⇒将来にわたり安定した事業運営するには官民連携が必要と考えている。
栗原委員
管更生工法の実績と今後の見込みは?⇒令和元年度は360m、令和2年度は約700mを予定。
管更生工事が入札不調になる理由と対策は?⇒特殊機材が必要で専門業者が少ない。夏ごろの早期発注する様に努めている。
【採決】
※認定1号・2号・4号・6号・7号・議案第50号は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で、可決及び認定すべきものと決定しました。
※認定第3号・5号・8号は、全会一致で認定すべきものと決定しました。
※以上をもって、令和元年度決算特別委員会が閉会となりました。