2月22日 9:30より、藤沢市議会子ども文教常任委員会が開催されました。新型コロナウイルス感染症感染防止の観点から、委員の出席を1/2に制限しているため、私も自宅でインターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。なお、今日は午後から打合せが入っていましたので、午前中に行われた議案審査と報告(1)~(4)までの報告となります。
議案第97号 藤沢市公民館条例の一部改正について
改築した辻堂公民館の供用開始に伴い、所要の改正をするものです。
柳沢委員
料金体系について、基準は?⇒施設をA~Gまで面積で分類し、2時間・3時間あたりの料金としている。
※この議案は、柳沢委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
報告(1)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の延期に伴う取組予定等について
新型コロナウイルス感染症の影響で1年間延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について、組織委員会から、今夏の開催に向けて、安全安心や簡素化などの方針が示されたので、本市が主体となって取り組む事業について見直しをしました。今回は、これらの検討状況と今後の予定が報告されたものです。
1. シティドレッシング(都市装飾)
シティドレッシングとは、組織委員会及び神奈川県と連携し、フラッグ・横断幕等により市内を大会色に装飾し、大会の祝祭感を演出するものです。
【装飾エリア】
(1)ラストマイル(最寄駅から競技会場まで) 小田急片瀬江ノ島駅/江ノ電江ノ島駅/湘南モノレール湘南江の島駅の各周辺
実施は、50日前(6/3)~オリンピック終了まで
(2)ライブサイト会場 藤沢駅周辺/市役所周辺
実施は、100日前(4/14)~本大会に向けて徐々に拡大~パラリンピック終了まで
(3)主要駅・事前キャンプ地 辻堂駅周辺/湘南台駅周辺/善行駅周辺
実施は、100日前(4/14)~本大会に向けて徐々に拡大~パラリンピック終了まで
2. 事前キャンプの受入れ
【事前キャンプの実施予定】
(1)エルサルバドル(オリンピック)
➀実施時期 2021年7月上旬(14日間)
➁実施競技 アーチェリー/競泳/柔道/ボクシング/サーフィン/セーリング/陸上/ボート/テニス/バドミントン/ウエイトリフティング/空手(12競技を予定 選手関係者40人程度)
➂使用予定施設 県立スポーツセンター/秩父宮記念体育館など
(2)エジプト(オリンピック)
➀実施時期 2021年7月中旬(10日間)
➁実施競技 フェンシング(選手関係者25人程度)
➂使用予定施設 県立スポーツセンター
(3)ポルトガル(パラリンピック)
➀実施時期 2021年8月中旬(9日間)
➁実施競技 競泳/柔道/陸上/ボッチャ/自転車ロード/バドミントン(6競技を予定 選手関係者80人程度)
➂使用予定施設 県立スポーツセンター/秩父宮記念体育館など
3. 東京2020ライブサイト
ライブサイトは、組織委員会との共催で、大会期間中に競技会場外で大型スクリーンによる迫力ある競技中継等を行い、誰もが大会の感動と興奮を共有できる場を提供するものです。
(1)ライブサイトの実施日程(予定)
➀オリンピック 2021年7月25日~8月5日の12日間(セーリング競技を中心に放映)
➁パラリンピック 2021年8月24日~9月5日のうち2日間(日本選手や事前キャンプ国選手の競技を放映)
(2)実施場所
市役所本庁舎(地下イベント広場、サンセット広場)
(3)実施概要(予定)
競技中継(ライブ)/ステージイベント/競技体験/大会公式スポンサー出展/飲食売店/新型コロナウイルス感染症対策
※ライブサイトは、市内では市役所本庁舎のほかに、神奈川県がセーリング競技開催期間中に片瀬東浜海水浴場で開催予定。
4. シティキャストフジサワ(都市ボランティア)985人
(1)大会での活動概要
➀活動期間 2021年7月25日~8月5日の12日間(セーリング競技開催期間)
➁活動内容 国内外からの観戦客・観光客に対して、最寄り駅や競技会場周辺等で、交通案内やレース状況の案内、観光案内等を行う
(2)配置場所
小田急片瀬江ノ島駅/江ノ電江ノ島駅/湘南モノレール湘南江の島駅/藤沢駅/辻堂駅/湘南台駅/江の島入口交差点地下歩道/江の島観光案内所周辺/江の島
5. 「2020応援団 藤沢ビッグウェーブ」
2021年1月末現在の登録者数は、約17,100人です。今後のイベント日程は次の通りです。
(1)オリジナルガイドブックの作成
➀2021年3月下旬に完成品をホームページ上で公開
(2)みんなの歌をひとつに(オンラインでの合唱・動画公開)
➀2021年1月30日 オンライン録音会
➁2021年3月下旬 完成動画公開
6. 藤沢市独自企画のボランティア活動
(1)オリンピック聖火リレーボランティア
➀活動内容
市内リレーコースや沿道の整理、セレブレーション会場等への案内誘導
➁活動場所
江の島北緑地広場から西浜歩道橋付近、湘南高校前交差点から辻堂神台公園付近
➂日程 2021年6月28日
➃募集人数 300人程度
(2)東京2020ライブサイトin藤沢ボランティア
➀活動内容
会場での案内誘導、手荷物検査・整列補助
➁活動場所
藤沢市役所(東京2020ライブサイト会場)及び周辺
➂日程 2021年7月~9月のライブサイト開催日
➃募集人数 200人程度
(3)事前キャンプサポートボランティア
➀活動内容
大会参加国が大会前に行うトレーニングキャンプの言語サポート、活動サポート
➁活動場所
県立スポーツセンター
➂日程 2021年7月~8月の各国選手団の事前キャンプ期間
➃募集人数 50人程度
(4)シティキャスト体験(中学生・高校生対象)
➀活動内容
シティキャストの活動と同様、会場周辺の道案内や盛り上げ
➁活動場所
競技会場周辺のシティキャスト活動場所
➂日程 2021年7月25日~8月4日のシティキャスト活動期間に合わせて実施
➃募集人数 200人程度
7. ボランティアレガシー「チームFUJISAWA2020」
東京2020大会終了後も、多くの市民の方がいつでも、気軽に、より身近にボランティア活動を継続していくための仕組みである「チームFUJISAWA2020」を構築します。
8. 東京2020大会に係る諸計画について
東京2020大会の1年延期に伴い、本市における関連の諸計画の対象期間を1年間延長します。
平川委員
ライブビューイングについて、3密を避けるため、車の中でのライブビューイングの考えは?⇒現在、検討はしていないが、組織委員会から感染対策の考え方が示されている。
湘南台駅の地下でもライブビューイングをすべきだが?⇒場所的に3密回避が難しいので、市役所と東浜でと考えている。
シティキャスト(都市ボランティア)の再募集はあるのか?⇒ないが、藤沢市独自のボランティアは今後募集していく。
佐賀委員
取組の縮小について、予算がなくての縮小なのか?⇒簡素化による縮小であり、組織委員会と警察と協議して決定している。
柳沢委員
中止にした方がいいという市民の声はあるか?⇒様々な意見ある。逆風の中で応援の声ある一方、開催できるのかと心配する声もある。
開催することを前提に進んでいるが、どのタイミングで判断していくのか?⇒IOCが決定するもの。聖火リレーは3/25から福島でスタートする予定なので、注視していく。
今後の予算は?⇒令和2年2月補正で、2億4,000万円、令和3年度当初予算で1億5,000万円の計3億9,000万円。
有賀委員
ボランティアレガシー「チームFUJISAWA2020」について、審査会の状況は?⇒プロポーザルの審査会では、1者の申込があり、選考会で審査して決定したもの。
藤沢独自のものか?⇒その通り。
報告(2)「(仮称)藤沢市スポーツ都市宣言」の制定について
市民に対して、スポーツの意義・価値の浸透や意欲の向上を図るとともに、オリンピック・パラリンピックによってもたされるレガシーとして未来に繋げるため、スポーツを通じた健康増進を図り、活力あふれる藤沢市となるよう、「(仮称)藤沢市スポーツ都市宣言」を制定するもので、その内容が報告されたものです。
1. 経緯
「未来につなぐ東京2020オリンピック・パラリンピック藤沢市支援委員会」をはじめ、「藤沢市スポーツ推進審議会」「藤沢市体育協会」「市議会」などにおいて、本市が「スポーツ都市宣言」をすることについて意見が寄せられ、令和2年度の施政方針の中で、市制施行80周年にあわせて取組むことを表明しました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、「東京2020大会」や「ねんりんピックかながわ2021」が1年延期となったことから、令和3年度中に宣言を行うこととしたものです。
2. 宣言の目指す方向性
藤沢のまちが、スポーツを楽しむ元気な市民であふれ、子ども、高齢者、障がい者など、市民一人ひとりが「いつでも・どこでも・だれでも・いつまでも」スポーツに親しみ、生涯にわたって心身とも健康で豊かなスポーツライフを楽しめるよう、目標を掲げていきます。
3. 今後のスケジュール
(1)令和3年2月 市議会子ども文教常任委員会に報告
(2)令和3年3月 各団体から意見聴取
(3)令和3年5月 原案策定
(4)令和3年6月 市議会子ども文教常任委員会に経過報告
(5)令和3年7月 パブリックコメントの実施
(6)令和3年9月 市議会に議案提案
(7)令和3年10月 スポーツ都市宣言制定予定
西委員
「いつでも」について、ハード整備の考えは?⇒既存施設の再整備含めて検討していく。
藤沢市体育協会への支援の考えは?⇒体育協会、レクレーション協会、社体協ある。補助金で支援してきたが、体育協会には、新たな種目協会が加わったりしている。将来的な見直しも含めて検討していく。
柳沢委員
宣言について、財政が厳しい中、市民的な討議が足りないと思うが?⇒スポーツ推進審議会には様々な分野の方が入っている。2020大会のレガシーとして、健康都市宣言を補完するものでもある。このタイミングで宣言することが市民の理解にもつながると考える。
平川委員
宣言をすることで、将来藤沢市が何を目指すのか?⇒新たなスポーツ推進計画を令和4年度から進める。ソフト、ハードの環境づくり、スポーツツーリズム、オリンピックレガシーによるボランティアの活用などを展開していく。
竹村委員
求められる課題は何かが重要。国体やオリンピックを目指す宣言だけではない。スポーツ庁は、学校部活動は生徒の多様なニーズに応えられるようにしていくと示している。多様に市民ニーズに応えていくべきだが?⇒多様化の視点が重要。認め合うようにしていきたい。健康宣言を補完し、いつまでも健康に暮らせる宣言にしていきたい。
科学的指導が重要だが?⇒これまでの推進計画にも入れているが、次期計画にも取り入れていく。
障がい者スポーツについて、障がい当事者の意見を聞いてほしい。身体、知的、精神障がいで違う。総合支援協議会でニーズを聞いてほしいが?⇒障がい者スポーツ連絡協議会が設立され、スポーツ審議会に入ってもらって、意見いただいている。一人も取り残さないような表現にしていきたい。
報告(3)第4次藤沢市子ども読書活動推進計画について
第3次藤沢市子ども読書活動推進計画が、今年度で終了することから、第4次計画を策定するもので、昨年9月の当委員会への中間報告での意見やパブリックコメントの実施結果などを踏まえて、藤沢市子ども読書活動推進計画策定委員会で検討を行い、改定(案)として報告がされたものです。内容は割愛します。
甘粕委員
ブックスタート事業では、絵本の他に何を渡しているのか?⇒本のリスト、お話会のチラシ、藤沢市図書館利用ガイドをセットにして渡している。
読み聞かせの時の注意点などについて、図書館の対応は?⇒ボランティアの方々とお話会をしている。体験をして参考にしてもらっている。絵本のリスト読み聞かせのポイントを記載している。
西委員
学校図書館について、パブリックコメントでは、土日、長期休みの開放を希望する声があるが?⇒学校図書館の活用について、未就学児童の見学について、幼稚園、保育所との交流活動のなかで工夫できると思う。地域への開放については、コミュニティスクールの動きもある。地域の協力を得ながら効果的な活用について、検討の可能性はあると考える。
柳沢委員
学校図書館に図書館専門員が配置されたが、資格などの状況と効果は?⇒図書司書、司書補、司書教諭などの資格ある。書架の整理がされ見やすくなった、利用率の向上、専門的アドバイスもらえるなどの声ある。
学校図書館の資料について、予算的に十分なのか?⇒学校配当予算の中で、図書購入に特化した予算を確保している。
原田委員
学校図書館について、小中学校での稼働時間は?⇒特に決まりはないが、学校に子どもがいる時間は、ほぼ稼働している。
授業中にクラスに入れない子どもの図書館での受入れ状況は?⇒教職員が付くことで、活用している学校もある。
学校図書館の稼働状況について、教育委員会で把握していく考えは?⇒図書館専門員連絡会で把握しているところ。放課後は開いていない学校がほとんど。学校全体の人材活用を合わせて今後の課題と考える。
現行の人員では無理だと思う。地域の方の協力を得ていくべきだが?⇒図書館ボランティアも含めて、その他のボランティアについて、積極的に募集していく。
学校図書館が、児童生徒の居場所にも資するとあるが、そうしていくということか?⇒居場所も含めて、総合的に図書館が機能するようにしていきたい。
報告(4)藤沢市立学校施設再整備基本方針~学校施設の長寿命化に向けて~の改定について(最終報告)
藤沢市立学校施設再整備基本方針については、国の方針に基づき、令和2年度中に長寿命化計画を策定する必要があるため、中長期的な視点に基づく長寿命化に向けた整備方針を新たに追加する等の改定作業を進め、令和2年12月の当委員会に中間報告をしました。その後、国の動向に基づく将来学級数の見直し(35人学級)、校長会等の意見要望などを踏まえて、素案の一部を修正した改定案が報告されたものです。内容は割愛します。
柳沢委員
長寿命化の基本的な考え方について、小学校35人学級、中学校40人学級で計算した結果だが、諸外国では1クラス20人ぐらいで効果出ている。市の考えは?⇒今回の小学校35人学級は、令和7年度までの5年間で35人にしていくもので、それ以上の人数減は想定していない。国の法律の動向を注視していく。
学校の複合化の検討とあるが、児童クラブの複合化のスケジュールは?⇒再整備基本方針としては、児童クラブとの複合化を方針に入れたが、児童クラブ整備計画に基づいて検討していく。既存施設は、ニーズの高い地域ではマッチするケースは少ない。課題を整理した上で、管理上支障のない範囲で協力していく。
トイレ改修について、今後の考えは?⇒再整備の実施でリニューアルされるが、既存施設の改修も計画的に進めている。今後も2系統目の改修を継続して実施していく。
空調について、体育館の空調整備の考えは?⇒現在、普通教室への整備が完了し、今後、管理諸室への整備を計画的に進めていく。体育館への整備計画はないが、災害時の避難施設となることから、大型冷風扇などを検討していく。
グランドについて、雨水を一時的に貯める機能あるが、改修時はそうしていくのか?⇒再整備にあたっては、鵠南小学校も貯水機能を予定している。今後も計画の際に検討していく。
報告(5)(仮称)富士見台児童館建設事業用地の処分について
児童館が未設置出会った長後中学校区に児童館を建設するために先行取得していた用地について、富士見台小学校区に「放課後子ども教室」が平成31年4月に本格実施されたこと、長後地区の児童数推計で減少が見込まれていることから、今後、新たな児童館建設の必要性が低いと判断し、当該土地を処分することとしました。今回は、処分の概要が報告されたものです。
1. 土地の概要
(1)先行取得日 平成20年8月27日(契約日)
(2)先行取得額 9,497万1,520円
(3)所在地 長後字宿下分556番1
(4)面積(公簿) 798㎡
(5)現況 空地
2. 今後の手続
本事業用地を買い戻した後、一般競争入札により売却します。
3. 今後のスケジュール
(1)令和3年2月 本事業用地買戻しに係る補正予算案を上程
(2)令和3年3月 補正予算議決後に本事業用地を買戻し
(3)令和3年4月以降 本事業用地を売却
※以上、報告とします。