3月10日 13:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(5日目)が開催され、引き続き令和3年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、委員及び市側職員の人数制限をする中での運営となっていますので、私も自宅にてインターネット中継を傍聴しています。内容の抜粋は次の通りです。
議案第93号 藤沢市保育所条例の一部改正について
市立保育所において病児保育を実施することに伴い、所要の改正をするものです。
【一般会計歳出】
次に示すものは、令和3年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和3年度、中側が令和2年度予算 、右側が令和元年度予算
【民生費(子育て支援費以下)】
103. 地域子育て支援センター事業費 2,169万5千円/2,221万8千円/6,262万5千円
104. つどいの広場事業費 2,162万8千円/1,984万円/1,823万4千円
105. 児童扶養手当費 13億357万9千円/12億3,076万円/15億3,248万9千円
106. 小児医療助成費 15億6,013万4千円/18億1,980万3千円/17億9,645万5千円(拡充事業)
甘粕委員
2億5,000万円減額の理由は?⇒2月の支払を見ると受診17万件、金額で2億6,000万円の減額となっている。令和3年度も同様の状況が続くと見込んだため。
対象を中学3年生まで拡大した効果は?⇒2年目となる。令和3年1月までで、受診12万件、2億8,600万円助成している。子育て世帯の経済的負担の軽減が図られている。
107. 母子家庭等自立支援給付金事業費 2,665万9千円/3,094万7千円/3,184万円
108. ひとり親家庭等医療助成費 1億9,590万6千円/2億993万1千円/2億1,017万6千円
109. 養育者支援金事業費 212万6千円/372万7千円/461万4千円
110. 市立保育所運営費 6億1,425万3千円(拡充事業)/3億6,520万2千円/3億1,949万5千円
甘粕委員
病児保育の今後の展開は?⇒市内4地区に分けて、地区ごとに整備する考え。北部は医療機関併設で開設した。東南地区は藤が岡保育園で実施する。他の地区は、公立保育園の再整備、民間の整備を踏まえて検討していく。
味村委員
病児保育の利用の見込みは?⇒昨年度開設した長後では、月10人程度だったので、藤が岡保育園でも、10人程度と想定している。
病児保育におけるコロナ対応は?⇒まず、医療機関で診察したのち、病児保育の連絡票を作成、受入れとなるが、病状が変化した場合は、医療機関にかかってもらうこととなると考えている。
佐賀委員
病児保育の予約方法は?⇒まず、利用については事前登録をしてもらい、子どもが病気で必要となった場合は空き状況を確認して、医師連絡票を記入してもらい、保育園に届出して利用となる。
入れない場合もあり得る。情報共有が必要。web予約の考えは?⇒電話での予約が基本と考えるが、予約状況はホームページで掲載していきたい。即時性については、他市の事例もみながら研究していく。
111. 法人立保育所運営費等助成事業費 25億8,768万1千円(拡充事業)/23億3,899万2千円(拡充事業)/20億2,155万円(拡充事業)
甘粕委員
子育て支援員研修の今後の展開は?⇒保育士資格のない職員、仕事をしていない人を対象に実施する。まずは、子育て支援員を増やしていくが、その次の段階で、一般の方の就労への仕組みづくりをしていく。具体的には、施設とマッチングする登録制度、研修を受けた人への保育所体験などを考えている。
平川委員
子育て支援員研修の想定は?⇒コースは年2回で、1コース当たり50人で、計100人を想定している。
研修を受けた人全員が支援員として活動するのか?⇒認定制度で終了証を出す。施設にいる人以外の一般の方は、就労支援につながってほしい。そのための仕組みづくりを考えていく。
112. 藤沢型認定保育施設保育料助成費 1,106万1千円/1,122万円/1,387万8千円
113. 藤沢型認定保育施設補助事業費 6,747万7千円/6,758万1千円/6,384万8千円
114. 法人立保育所等施設整備助成事業費 1億4,775万4千円/2億8,840万2千円/6億6,293万3千円
115. 浜見保育園アスベスト対策事業費 284万6千円/310万5千円/498万7千円
116. 幼児教育振興助成費 1億2,823万円/1億4,053万5千円/1,934万円
味村委員
基準不適合施設が3施設から1施設に減ったということか?⇒3施設は令和元年度決算時、その後、令和2年度当初に2施設となり、現在1施設となっている。
支援を拡充しべきだが?⇒施設の意向で、基準の適合を希望していない。
幼児教育無償化に伴う補助金は原則5年間だが、継続していくべきだが?⇒幼児教育施設は特色ある施設として長年子どもの受入れをしてくれていることから、必要な支援を継続すべきと思うが、国が対応すべきもので、国へ要求・要望してきた。国で支援の動きもある。
117. 幼稚園等預かり保育推進事業費 4,056万8千円/3,743万円/3,891万3千円
118.【新規】幼稚園人材確保支援事業費 352万円/—/—
神尾委員
幼稚園教諭等就労奨励助成金について、勤務時間の取り決めはあるのか?⇒1年以上の就労を条件としている。時間の要件はない。
保育士には勤務条件があるが?⇒保育士は非常勤として、1日6時間、月20日以上としているが、幼稚園は幼稚園教諭の免許を持っているかいないかであるため。
見込み数は?⇒32園あり、アンケートでは1園あたり2人程度必要とのことだったので、64人と積算している。
佐賀委員
障がい児を受け入れるための人材確保も必要だが?⇒幼稚園の現場アンケートしているが、その中で障がい児の受入れはしたいけど人材確保ができなくて難しいとの声ある。現在も特別支援保育ある。市全体として大きな視点と捉えて取組んでいく。
119. 子ども・子育て支援施設等利用給付金 20億5,877万8千円/22億5,912万9千円/—
120. 少年の森整備事業費 692万円/386万4千円/4,668万3千円
栗原委員
再整備に向けた先進事例の視察とは?⇒民間連携した先進事例として沼津市、その他、リノベーション施設などの視察を予定。
Park―PFIの検討は?⇒実施段階で手法を検討していく。
味村委員
施設の修繕について、再整備の進捗に関わらず進めるべきだが?⇒コロナ禍で利用者も増えており、再整備の進捗によらず、意見・要望に対応していく。
佐野委員
サウンディング調査を行う上で、地域との連携は?⇒御所見地域の郷土づくり推進会議と意見交換してきた。今後も意見交換をしながら、内容について検討していく。
今後の進め方は?⇒令和3年度は先進事例調査、サウンディング調査、令和4年度は調査結果、市民の提案や意見を踏まえて方針を決めていく。
実施に向けて民間との連携の考えは?⇒西北部地域の多様化する価値観を民間と共有、協働しながらワーケーションなどの働き方を考えると、コワーキングの仕組みも含めて検討していく。
121. 地域子どもの家等整備事業費 2,693万9千円/2,239万1千円/—
122. (公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業関係費 3億6,227万2千円/3億3,063万3千円/3億2,880万9千円
123. 放課後児童健全育成事業費 8億5,157万8千円/8億1,593万3千円/7億4,038万5千円
栗原委員
みらい創造財団の運営する児童クラブの評判が良い。4月からの入所について、民間運営の児童クラブに定員割れある。周知に差があるのでは?⇒昨年度までは、みらい財団の入所案内しか配架されてなかったところがあったので、今年度の夏から秋に、財団の他の入所案内も配架することとした。
神尾委員
サマースクールの実施は、2017年の報告書の内容を踏まえて、決まっていくということか?⇒夏休み期間の子どもの居場所で、児童クラブの待機児童対策でもある。平成28.29年度に実施した成果を踏まえて決めている。
佐野委員
児童クラブについて、学校内への整備を進めるべきだが?⇒小学校敷地、余裕教室の活用としているが、本市では児童数が多いため、学校施設以外の活用も必要。
佐賀委員
児童クラブに入れない児童の状況は?⇒来年度に向けた2次判定では、8小学校区62人。
入れない家庭に今からサマースクールの周知をしていくべきだが?⇒夏休みの子どもの居場所の確保が目的。児童クラブ以外の居場所となるので、事業予告として掲示している。
サマースクールについて、定員より申し込みが多かった場合は?⇒保育の必要性の調査も必要。他市の状況や運営事業者と相談していく。
児童クラブの入所判定について、公務員は7時間45分の勤務時間で、点数が満点とならないが?⇒15分でも差をつけている。見直しの必要性について検討していく。
124. 放課後児童クラブ整備事業費 968万2千円/861万8千円/2億4,201万円
栗原委員
鵠南小学校に整備されるが、改築工事中の児童の安全対策は?⇒保育園棟の完成後、令和4年度に移転予定。その後、2年間工事がされるので、周知をしながら取組んでいく。
125. 児童虐待防止対策関係費 210万7千円/203万1千円/2,735万5千円
栗原委員
SNSでの相談の取組状況は?⇒児童相談所のライン相談がある。
126. 子ども発達相談関係費 336万9千円/334万円/117万1千円
127. 子どもの生活支援事業費 827万6千円/827万6千円/950万8千円
128. 生活保護扶助費 99億5,876万円/93億1,189万3千円/95億7,825万3千円
安藤委員
県の負担金4,000万円減額の理由は?⇒県の無料低額宿泊所に1年を超えて居住するものは、所在地の市町村の負担となったため。
生活保護のしおりの案内に、扶養照会のことを記載すべきだが?⇒親族の扶養について、支援可能な親族がいる場合でも申請することができると記載している。
生活保護の申請は、まず受付けて結果を出すべき。市の基本的な考えは?⇒申請意思のあるものは必ず受理している。ホームレスの場合は、アパート等に入った段階で、申請時に遡って処理している。
甘粕委員
令和2年度に生活保護を開始した方の状況は?⇒1月末で、500件、616人。男性347人、女性269人、18歳未満52人、18-64歳373人、65歳以上191人。
生活保護は最後のセーフティーネット。受ける前の支援の取組は?⇒生活困窮者自立支援事業がある。バックアップふじさわで、家計管理、就労の相談、子どもの学習相談など、幅広く対応している。
味村委員
扶養照会は、一般的にどのようにしていくのか?⇒その方の本籍地を調査して、親族調査した上で、扶養照会の用紙を送付する。
ケースワーカー1人当たり、80世帯が国の標準だが、本市の状況は?⇒2月1日時点で、4281世帯に対して80人で換算すると53人必要となるが、48人で対応している。令和3年度に1人増員する。
129. 災害見舞金関係費 250万円/250万円/250万円
【予算の概況に掲載されていない事業に対する質疑】
栗原委員
放課後子ども教室について、富士見台小学校が加わり、3校となるが、児童クラブとの連携の考えは?⇒亀井野・小糸小学校は連携を図っている。富士見台小学校は連携まで至っていない。子ども教室の運営委員に入っているので、連携の準備はしている。実行委員会の方と
神尾委員
成人式について、1月11日、市民会館での実施を特設ホームページでの公開に切り替えた。今回の成人式の対象者が集まる機会について、検討状況は?⇒実行委員の方と2回、オンラインミーティングをした。夏頃の実施について、江の島や辻堂海浜公園でのイベントなどの意見がある。今後、内容や方向性を定めていく。
平川委員
保育施設に通う子どもの安全対策について、道路のキッズゾーンの検討状況は?⇒危険個所の具体的対策をしてきており、概ね今年度で完了する。キッズゾーンについては、現状の取組が、その機能を兼ねていると考える。
キッズゾーンを路面標示すべきだが?⇒重要なのは事故防止。キッズゾーンは手法の一つ。
キッズガード配置の考えは?⇒今年度、研修会を開催し、保育園から51人が参加した。研修会の受講により施設への委託料加算がされるので、人数を増やして、取組を進めていく。
市内への転入により、兄弟が別々の保育園になったと聞いた。同じ保育園にできないか?⇒現在、保育園の入所の基準が明確になっているため、入れない場合も生じてしまう。最善な方法を今後も検討していく。
駅の近くに、保育ステーションをつくって、各園に送迎することはできないか?⇒横浜市で先行して設置したが、平成30年度でやめている。藤沢市としては、まずは施設整備を進めていく。
※以上、報告とします。