2021.3.15 予算等特別委員会(8日目)~土木費・消防費

 3月15日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(8日目)が開催され、引き続き令和3年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、委員及び市側職員の人数制限をする中での運営となっていますので、私も自宅にてインターネット中継を傍聴しています。内容の抜粋は次の通りです。

【一般会計歳出】

 次に示すものは、令和3年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和3年度、中側が令和2年度予算 、右側が令和元年度予算

【土木費】 

182. 建築物等防災対策事業費 3,055万6千円/6,069万8千円/5,004万5千円

佐賀委員

 高齢者の住宅について耐震化が進まない。耐震シェルター・ベッドへの補助を充実させるべきだが?⇒本市の補助は1/2補助で上限20万円。県内他市の状況からも妥当と考える。

 近隣他市との比較ではそうかもしれないが、耐震化を向上させていくことが重要だが?⇒耐震シェルター・ベッドは有効的だが、建物自体が耐震化されるのではないため、あまり利用されない。今後も個別通知の中で耐震シェルター・ベッドも解決策の一つとして提案していく。

佐野委員

 市内の耐震化率の状況は?⇒平成27年度88.4%だったのが現在は90.0%となっている。

 更に耐震化を進めるにあたっての課題は?⇒耐震化の必要性の理解・認識不足。耐震化に係る費用面が課題。

183. 道路改修舗装費 7億5万3千円/8億5,290万円/8億4,272万7千円

栗原委員

 来年度のコンクリート舗装の予定は?⇒湘南ライフタウンのけやき通りの駒寄団地交差点手前40mを予定している。

 今後の整備予定は?⇒辻堂駅遠藤線の轍掘れのところを整備していく。

味村委員

 事業費が1億5,200減額している理由は?⇒主要道路の舗装打換えに係る国庫補助が減額となったため。

 生活道路の小規模修繕について、予算は足りているのか?⇒今年度は市民要望多いが、小規模修繕でほぼ対応できているので、来年度も同様に対応できると考える。

184. 道路施設改修事業費 2億1,099万円/2億1,110万3千円/2億3,472万1千円

甘粕委員

 藤沢駅南口エレベーターについて、ドアが閉まるのが早くて危険、改善されるのか?⇒ドアの開閉速度を遅くはしたが、これ以上に遅くはできない。更新時に改善していく。

平川委員

 修繕が必要な個所について、市民からの通報アプリが効果的だが?⇒通報アプリは様々ある。横浜国大のシステムを含めて、どのシステムにしていくか検討していく必要ある。課題を整理しながら検討してく。

 通報は道路だけでなく、全庁での取組が必要だが?⇒組織改正で設置されるデジタル推進室の方で、市への通報をLINEで受けられるよう検討しているので、幅広い活用の仕方を検討していく。

185. 市道新設改良費 1億3,434万5千円/4億3,568万7千円/7億2,996万7千円

佐野委員

 辻堂駅南口の辻堂429号線の工事内容は?⇒辻堂駅南口から羽鳥立体につながる道路で、地下道上部を3車線化するもの。

 整備の効果は?⇒429号線利用の半数は、東町や浜見山方向へ行く車で、地下道と違う方向に向かうことから、渋滞の緩和、バスの定時性につながると考える。

 宮原百石線について、事業の進捗状況は?⇒平成30年度から用地取得をはじめ、約1,340㎡に対して約430㎡でせ取得率は32%。工事は擁壁工事に着手したところ。

 地域から早期の整備が求められているが?⇒7mの幅員を10mに拡幅する工事だが、用地取得、地権者の協力、埋蔵文化財調査などの課題があり、概ね10年程度の整備を考えている。 

186. 道路安全対策費 8,469万6千円/8,574万5千円/8,241万2千円

甘粕委員

 緊急的に安全対策が必要な交差点への車止めの設置について、対象カ所以外に車止めが必要な状況は?⇒182の交差点で必要。

 今後の取組は?⇒182カ所に付いて、令和3年度から4年間の計画で順次設置していく。

安藤委員

 湘南大庭の東急と横浜銀行のところの横断歩道について、4か所の内3ヶ所に点字ブロックが設置されているが、1ヶ所設置されていないが?⇒設置に向けて準備している。

 なぜ1か所だけ設置されていなかったのか?⇒理由は把握していない。

 応急的にはシールタイプでも良いのか?⇒破損時などシール対応している。

 今回指摘したカ所は、早急に対応していくということで良いか?⇒その通り。

栗原委員

 愛知県では、横断歩道の線を斜めに引いて事故率が減少しているとのことだが、本市の考えは?⇒全国的に広がっていない。県警では、藤沢市内での具体的計画はない。

 横断歩道内の点字、エスコートゾーンについて、今後の考えは?⇒車両の騒音、スリップが指摘されている。県警や関係団体とその必要性について意見交換していく。

 踏切について、法的に安全対策が必要な踏切の状況は?⇒小田急線の本町1号踏切、長後北側の高座渋谷15号踏切となっている。踏切の改善計画を策定して国に提出しているところ。

187. 橋りょう改修費 3億1,918万3千円/3億7,153万7千円/4億7,030万5千円

188. 橋りょう架替事業費 1,607万6千円/1億8,737万9千円/1億7,575万7千円

189. 自転車対策費 1億5,590万7千円/1億5,328万1千円/1億6,105万2千円

佐野委員

 用田バス停のサイクルアンドバスライドの状況は?⇒令和2年9月1日より、供用開始している。

 駐輪場の整備内容と効果は?⇒53台の駐輪場を整備した結果、放置自転車がなくなった。

190. 自転車駐車場整備費 1,499万8千円/707万円/2,692万2千円

191. 河川水路修繕費 3,602万9千円/2,100万8千円/4,562万9千円

192. 一色川改修費 1億2,829万円/8,262万5千円/1億3,185万1千円

193. 総合交通体系推進事業費 3,795万8千円(拡充事業)/2,366万6千円/6,081万6千円

味村委員

 長後地区での地域公共交通の導入について、本格運行はいつ頃か?⇒実証運行の検証、地域組織などが必要で、令和4年度当初からは難しいと思うが、少しでも早い運行に努めていく。

194. 景観資源推進費 1,012万円(拡充事業)/241万8千円/230万8千円

195. 健康と文化の森整備事業費 8,330万1千円/1億2,115万6千円/1億7,402万円

味村委員

 区画整理準備会の同意の状況は?⇒仮同意は、面積ベースで84%、地権者ベースで73%の同意を得ている。

 同意が得られない理由は?⇒将来の姿が見えず現時点では判断ができないと聞いている。

 今後、同意していない人も区画整理の対象となるのか?⇒土地区画整理組合が設立されれば、全てが対象となる。

196. 新産業の森整備事業費 682万円/969万1千円/3,226万6千円

197. 藤沢駅周辺地区再整備事業費 6億7,397万8千円/10億1,748万7千円/8億1,566万6千円

神尾委員

 地下タワー式駐輪場整備の考えは?⇒地下式駐輪場は地上部が有効利用できる。地下埋設物、イニシャルコスト、ランニングコストの課題あるが、今後検討していく。

甘粕委員

 東西地下通路について、市役所に向かうスロープは改良されるのか?⇒ベビーカーも利用しやすいようにスロープは左右20cm広げるとともに、滑りにくい舗装にしていく。

 北口の排気塔のデザインの考えは?⇒昭和54年の建設時は、緑と太陽と潮風のまちがコンセプトで作られた。今回はヨットの形を残しつつ、2020大会の記念になるように検討していく。

山口委員

 東西地下通路の再整備で、WiFi環境の整備はされるのか?⇒予算計上している。

 サンパレットやサンパール広場におけるWiFi環境整備の予定はあるか?⇒現在設置はされていないが、地下通路で効果あれば検討していく。

198. 長後地区整備事業費 2,778万5千円/2,009万9千円/1億1,271万8千円

平川委員

 長後市民センターから駅までの歩道設置の進捗状況は?⇒歩道280mで、110mを優先区間としている。30mの歩道設置をして、令和3年3月で34%の進捗率。

 今後の見通しは?⇒優先整備区間を重点に取組んでいく。優先整備区間以外の残り170mは、用地測量をしていく。

199. 村岡地区都市拠点総合整備事業費 106万3千円/1億3,992万2千円/2,489万9千円

甘粕委員

 事業費について、これまで議会に報告していた事業費からどのくらい縮減されたのか?⇒約15億円。

200. 善行長後線街路新設事業費 9,369万円/1,830万円/1,154万円

201. 主要幹線道路対策費 86万6千円/86万6千円/86万6千円

佐野委員

 湘南台寒川線の進捗状況は?⇒県で事業を進めている。令和2年9月には設計、令和2年11月から測量、今後、用地買収に入っていくと聞いている。

 供用開始の目途は?⇒現時点では明確に示せない。

 高速道路下の活用について、スケートボードができるよう要望してきたが?⇒横浜湘南道路の高架下については、将来の管理区分が調整中と聞いている。決まったら管理者と調整していく。

202. 公園改修費 1億4,863万7千円/2億2,495万8千円/3億3,937万円

平川委員

 公園の使用について、子どもがボールで遊べる場所が少なくなっているが?⇒基本的なルールでは球技は禁止しているが、少人数での使用は禁止していない。今後、どう進めていくかローカルルールについても検討していく。

 秋葉台公園内のインクルーシブ広場について、公園入口の1か所が車イス利用できないが?⇒今後、利用できるように検討していく。

 公園遊具の修理状況をアプリで確認できるようにできないか?⇒今後、パークフルや公園課ホームページで周知していく。

味村委員

 石川の五反田公園のフェンスの改修が必要だが?⇒現場を確認して、必要に応じて対応していく。

 公園へのトイレ設置の要望あるが?⇒基本的には近隣公園以上を設置対象としている。

佐賀委員

 鵠沼海浜公園の改修についての質疑の答弁で、代替え施設として、秋葉台公園内にスケートボードの施設を整備するとのことだったが、鵠沼海浜公園の改修が完了後、撤去するのか?⇒工事完了後も一定期間存続する予定。秋葉台公園の未整備区域の全体計画を見直す中で、再度検討していく。

203. 宅政政策推進費 118万5千円/48万4千円/126万2千円

神尾委員

 湘南大庭地区の協議体設置の状況は?⇒湘南大庭地区在住在勤の20-80代の12人に応募いただいた。

 郷土づくり推進会議や自治会との関係は?⇒住環境のハード面に特化したもの。

204. 空き家対策関係費 296万7千円/338万8千円/1,586万9千円

平川委員

 不適正管理の空家対策について、横浜市のように条例化していくべきだが?⇒現在本市では、特定空き家、管理保全空家に対して、藤沢市空家等管理計画の中での位置付けを検討している。条例化は、横浜市の効果などを見て、空き家対策協議会等で必要性などを検討していく。

【予算の概況に掲載されていない事業に対する質疑】

山口委員

 道路に接する民地の危険ブロック塀に対する取組状況は?⇒平成30年11月から市内の道路に面する1,400kmのブロック塀を目視で点検してきた。高さ1.2mを超えるものを対象に令和2年11月末に調査を終えた。安全対策が必要なものが11,967件あり、内高さ2.2mをこえるもの、傾きなど老朽化しているものは2,142件あり、注意喚起などのチラシを投函した。

 対策の状況は?⇒2,142件の内、379件が改善され、少しずつ啓発の効果が出ている。

 今後の対応は?⇒残りの1,763件について、安全点検のチラシの投函、訪問をして対応を促していく。

甘粕委員

 藤が岡二丁目再整備について、信号の再設置が進まない中での安全対策は?⇒交差点に向かう路面に注意喚起の表示をしていく。

栗原委員

 道路の穴埋めの状況と穴を確認してから補修までの流れは?⇒令和元年度497件、令和2年度は2月末で484件。穴埋めの流れは、市民からの通報を受けてから、現場確認して応急対応をする。

 道路パトロールの取組状況は?⇒南北に分けて2台でパトロールしている。加えて、路面下空洞調査などもしている。

安藤委員

 いずみ野線延伸について、検討されている整備手法は?⇒上下分離方式で検討している。整備主体は、第三セクター方式もあり得る。

 いずみ野線延伸後も、慶応大学までのバス路線は維持されるのか?⇒新たな駅へのアクセスとして、バス網の再編も検討していくこととなる。

 コロナ禍で、在宅ワークが増えて、鉄道利用者が減っている。いずみ野線延伸における採算性について、改めて検証すべきだが?⇒コロナの影響も考慮して、再検証も必要と考えている。

 宇都宮市ではLRTの整備がされた。本市でも検討すべきだが?⇒過去にはLRTも検討した。新たな交通システムは、進捗状況を見ながら研究していく。

栗原委員

 公園トイレの清掃後の確認について、職員の巡回確認の状況は?⇒2ヵ月に1回以上確認している。来年度も継続していく。

甘粕委員

 ボールを使用できる公園の状況は?⇒テニスコートが5公園19面、野球場が3公園3施設、サッカー・ラグビーが2公園2面。

 バスケットボールができる施設を増やすべきだが?⇒秋葉台公園に1基あるが、2基への検討をしている。

平川委員

 市営住宅の入居率は?⇒85.9%。

 空き部屋について、若い方や学生の入居に向けた考えは?⇒公営住宅法から外れた目的外使用となる。今回はコロナ禍での有効活用をしている。

味村委員

 市営住宅のコンフォール藤沢の第1期の契約更新について、その後の状況は?⇒再借り上げの予算を計上している。議決後、URと契約の最終調整と入居者への説明をしていく。

 高齢居住者が3階から1階に住み替えする場合、住み替えに係る費用負担の軽減を図るべきだが?⇒住宅を明け渡す際に係る費用負担は、畳と襖の張替えだけなので、一般の賃貸住宅より負担の軽減が図られている。

佐野委員

 市営住宅について、コロナ禍で解雇になった人の一時的な利用の状況といつまで申し込みできるか?⇒相談・申し込みはない。受付は3/31までを予定している。

 この制度は、コロナ収束まで延長すべきだが?⇒延長する方向で検討している。

安藤委員

 公園での花見・宴会について、コロナ禍でのあり方の考え?⇒今シーズンは、飲食の利用を控え、散策での利用を促していく。マスク着用など感染症防止対策などの注意喚起をしていく。

【消防費】

205. 応急手当普及啓発推進事業費 642万5千円/641万7千円/818万6千円

206.【新規】辻堂出張所改築整備事業費 5,907万8千円/—/—

佐野委員

 現在の辻堂出張所の解体後の活用は?⇒一部借地なので、所有者へ返還する。公有地部分は、公共資産活用等検討委員会で売却が決まっている。

207. 大規模震災等対策強化事業費 1億8,197万5千円/4,968万6千円/1,140万6千円

甘粕委員

 遠距離送・排水システム車は、どのような車両なのか?⇒送水と排水機能を合わせ持った車両。150mmの大口径で1km先まで送れる。排水は、1分間で15,000リットルまの排水が出来る。

栗原委員

 備品購入にある搬送用アイソレーターとは?⇒患者を隔離する装置。

 どのような使用を想定しているのか?⇒感染症患者のオリンピック会場での搬送を想定している。

【予算の概況に掲載されていない事業に対する質疑】

甘粕委員

 先日大型商業施設に行ったとき、住宅用火災報知器を周知するふじキュンパネルがあったが、消防局の事業か?⇒3/1-7に春季火災予防運動の取組みで、12事業所に協力いただいた。

 パネル以外の広報は?⇒バス車内のデジタルサイネージ、ポスター、バナー広告など。

 効果は?⇒現時点では効果を確認できないが、広く周知できたと考える。

栗原委員

 査察指導について、コロナ禍で立入検査の実施状況は?⇒昨年4月の実施は延期したが、その後、市内全域で通常の立入検査を実施している。

 消防団の災害出動体制について、4人体制の検討状況は?⇒現在、団本部と検討しているが、安全管理面で課題があるため、評価が必要。今後も研究検討していく。

平川委員

 Net119の登録状況は?⇒対象者1,055人に対して60人が登録している。救急通報4件、問合せ2件、誤報1件。

 登録方法について、web登録の検討状況は?⇒直接来庁で書類記入し、操作方法を説明しながら登録しているが、web登録について検討していく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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