9月10日 9:30より、藤沢市議会補正予算常任委員会が開催され、副議長として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第46号 令和3年度藤沢市一般会計補正予算(第4号)
新型コロナウイルス感染症への対応事業、国庫補助事業に新規採択された事業、緊急に補正を必要とする事業です。補正額は次の通りです。
【一般会計】補正額:16億5,416万円/補正後総額:1,598億7,405万3千円
【特別会計】補正額:2,679万6千円/補正後総額:1,217億1,794万4千円
※補正後の一般会計・特別会計総額は、2,815億9,199万7千円となります。補正の概要は次の通りです。
【総務費(補正額8,953万円)】
1. デジタル推進事業費 593万円
スマートシティ基本方針の策定等を支援する業務委託費及び自治体DXを推進していくためのDX戦略推進プロデューサーの任用に伴う経費。
栗原委員
DX戦略推進プロデューサーとは?⇒DXを進めるうえで、CIOを中核としていくが、そのCIOを補佐する人材を公募で任用するもの。
採用基準は?⇒示した業務内容の知識を持っている方で、大局的に見られる方をしかるべき職員が決めていく。
東木委員
企業との協働する考えは?⇒産官学が連携して進めていく必要があると考える。
有賀委員
県はCDOを副知事が担っているが、CDOの考えは?⇒藤沢市ではCIOを置く体制とするが、今後CDOが必要となれば検討していくこととなる。
今回のプロデューサーは、基本方針策定に関わるのか?⇒その通り。
土屋委員
DXプロデューサーの勤務のあり方は?⇒月4日程度で1日3~4時間を想定している。非常勤の特別職なので休暇制度は設けない。
服務の宣誓はするのか?⇒特別職なのでしない。
出身団体との連携は好ましくないが?⇒採用時に説明し注意を促していく。
2. 市民会館施設管理費 234万7千円
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市民会館の使用を取りやめた団体等が過年度に支払った使用料を還付するもの。
3. 戸籍費 363万円
戸籍法等の改正による戸籍事務へのマイナンバー制度導入に伴い、国が構築する戸籍情報連携システムと戸籍情報を相互連携するために要する経費を増額するもの。
土屋委員
国がデータセンターの役割を担う意義は?⇒大規模災害で戸籍の滅失を防ぐ必要があるため。
個人情報の保護について、戸籍がオープンになると、他人の悪用につながるのでは?⇒専用回線による連携なので、第三者からアクセスできない。広域交付についても、国の方で厳格な本人確認の運用がされる。
4. 窓口業務等協働事業推進費 7,762万3千円
市民窓口センターの一部業務を民間事業者に委託し、協働事業として実施するもの。
※質疑ありましたが、6月議会の総務常任委員会で報告がされ、質疑がされましたので、割愛します。
【民生費(補正額1億4,978万5千円)】
5. 放課後児童健全育成事業費 1億755万3千円
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、児童クラブの通所自粛に伴う入所料を日割返金するもの。
西委員
児童クラブで感染者が出て休所されているクラブあるが、対象となるのか?⇒なる。
臨時休所となると保護者が困る。どのくらいの期間休所となっているのか?⇒8月末でのべ14クラブが休所となったが、そのうち8クラブは3日で再開できている。
6. 放課後児童クラブ整備事業費 4,223万2千円
辻堂および新林小学校区の児童クラブ整備に要する経費を増額するもの。
西委員
今回の2事業者の藤沢市や他市での実績は?⇒辻堂小学校区の事業者は、4クラブを運営している。新林小学校区の事業者は、市内では初めてだが、都内での実績がある。
【衛生費(補正額1億6,802万3千円)】
7. 休日・夜間発熱患者診療事業運営費補助金 1,478万9千万
市内における発熱者に対する医療提供体制を、10月以降も継続していくもの。
8. 火葬場整備事業費(継続費変更) 724万9千万
藤沢聖苑北側斜面地対策工事の設計変更に伴うもの。
9. 感染症対策事業費 1億4,598万5千円
検査件数が当初の見込みを上回ることからPCR検査等に要する経費を増額するもの。また、自宅療養中の陽性患者の受診や入院の際の移送体制を強化するための経費。
甘粕委員
移送の具体的体制は?⇒感染の疑いのある方、入院施設から自宅療養への移送などは県が担っていたが、県が対応できない場合は、民間救急を利用するもの。
他市の状況は?⇒横浜市と横須賀市で実施していると聞いている。
谷津委員
PCR検査ができる医療機関の状況は?⇒昨年7/1時点で118機関だったが、直近の9/9では164機関と増えている。
PCR検査と抗原検査の割合は?⇒PCR検査62%、抗原検査33%。
西委員
移送業務について、利用手順は?⇒保健所が必要と判断して、民間にお願いするもので、個人が手続きすることはない。
身体の不自由な方がタクシーで行って陽性となった場合、急な対応となるが?⇒今回の事業で想定しているところ。
夜間・休日の対応は?⇒病院で陽性となった場合は、県の搬送などで調整することとなっている。
土屋委員
自宅療養者の推移は?⇒6/29時点で34人、7/29時点で205人、8/27時点で594人、9/7時点で296人。
宿泊療養者の推移は?⇒6/29時点で6人、7/29時点で20人、8/27時点で9人、9/7時点で6人。
8月以降、宿泊療養者が減っているが、方針が変わったのか?⇒急増した時点で、県が当面の間、自宅療養を基本としたが、自宅療養できないケースは宿泊療養としている。
その方針を撤回して宿泊療養施設や医療施設を増やすべきだが?⇒県が確保している。部屋数は8月に771室を追加している。全体では11施設2,851室を確保しており、看護師が常駐している。
東木委員
休日・夜間の保健所体制は?⇒休日は8:30~21;00まで職員が対応している。夜間は警備員から職員に連絡が入ることとなっている。
【商工費(補正額4億6,475万1千円)】
10. プレミアム付商品券発行事業補助金 4億6,475万1千円
新型コロナウイルス感染症拡大防止のための営業時間の短縮や外出自粛の影響を受けて低迷した市内経済回復のため、消費活性化に有効な商品券事業(電子商品券)に対して助成するもの。
西委員
100%電子商品券とした理由は?⇒紙の需要の一定あると思われるが、コロナ禍でリスクをなくす必要があるため。
事業者支援か、消費者支援か?⇒事業者支援を第一に考えている。
現在利用されているQRコード決裁をそのまま活用できるようにすべきだが?⇒手間が省略できる。利用しやすいものを事業者に求めていく。
有賀委員
事業者支援なら、コロナでダメージを受けた飲食店などにメリットがあるべきだが?⇒メリットある仕組みづくりを検討していく。
具体的には?⇒業種限定で使える金額を振り分けることを考えている。
キッチンカーでも使えるようにすべきだが?⇒対象にしていく予定。
高齢者などICT弱者への配慮の考えは?⇒出来る限り簡易的に手続きができるように事業者に求めていく。
土屋委員
ICT弱者の切り捨てはならない。紙媒体も必要だが?⇒今後の実行委員会の中で議論していく。
東木委員
電子決済を導入していない店舗への対応は?⇒参加しやすくなるように、オンライン説明会を委託事業者に求めていく。
【土木費(補正額1億6,465万8千円)】
11. 自転車駐車場整備費(繰越明許費設定) 1億4,737万8千円
(仮称)藤沢本町駅自転車駐車場整備工事費を増額するもの。
土屋委員
道路を挟んで藤沢本町駅があるが、整備後、駅までの経路はどうなるのか?⇒現在と同じ経路となる。
現在無料の駐輪場なので、無料部分を残していくべきだが?⇒負担の公平性から有料化していく。
12. 藤沢駅周辺地区再整備事業費(継続費設定) 1,728万円
藤沢駅自由通路拡幅設備の詳細設計に伴う鉄道事業者への負担金を支払うもの。
土屋委員
詳細設計委託費について、小田急の負担は?⇒本市が約9割、小田急が約1割の負担。
【消防費(補正額3,127万円)】
13. 消防自動車等整備費 3,127万円
40m級梯子付き消防自動車(北梯子1)を緊急で分解整備をするもの。
栗原委員
オーバーホールにかかる期間は?⇒4か月程度。
業者の選定は?⇒専門性が高いので購入したメーカーとなる。
【教育費(補正額5億8,614万3千円)】
14. 教育情報化推進事業費 208万4千円
令和4年度から運用を開始できるよう、小学校教職員の働き方改革に資する校務支援システムを導入するための経費。
栗原委員
コロナ禍で、保護者とやり取りできるシステムが必要だが?⇒現在、いくつかの小学校のホームページでの活用を検証している。今後、全校展開できるか検討していく。
15. 教育課程推進事業費 2,149万1千円
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中学校の修学旅行を延期したことに伴うキャンセル料を支払うもの。
栗原委員
現在、修学旅行が実施できている中学校はあるか?⇒ない。
今後の考えは?⇒5月の予定は8-10月に延期。更に、8.9月に延期した中学校は再延期、10月に延期した中学校は状況見て判断する。
16. 学校施設環境整備事業費(小学校)(継続費設定) 3億859万5千円
国庫補助金の採択に伴い、六会小学校空調設備の機能復旧をするもの。
17. 諸整備事業費(小学校) 2,519万7千円
令和4年度に教室不足が見込まれる辻堂小学校において、特別教室を普通教室に転用するもの。
谷津委員
特別教室改修の内容は?⇒図工室、図工準備室を普通教室に転用するもの。
図工室がなくなっても大丈夫なのか?⇒他の場所で学びの保障をしていく。
18. 学校施設環境整備事業費(中学校)(継続費設定) 2億2,365万3千円
国庫補助金の採択に伴い、長後中学校空調設備の機能復旧をするもの。
19. 学校管理運営費(特別支援学校) 512万3千円
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、白浜養護学校のスクールバスの運行台数を継続して増便するもの。
【歳入】
土屋委員
臨時交付金の令和3年度の見通しは?⇒6億8,000万円。
令和3年度の活用と残額は?⇒6億8,000万円のうち、9月補正までに3億8,000万円、今後、約3億円活用できる。
早期に活用すべきだが?⇒企画政策課を通じて全庁に照会し、早期に活用していく。
※この議案は、土屋委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。
議案第47号 令和3年度藤沢市墓園事業費特別会計補正予算(第1号)
令和3年3月に策定した「大庭台墓園立体墓地再整備基本構想」に基づき、基本設計・実施設計を令和3年度から5年度までの継続事業で実施するもの。
桜井委員
ペットの墓の検討も必要では?⇒この計画とは別に他市や民間の状況を調査・研究していく。
※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
※以上、報告とします。