11月25日 9:30より、藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会が、一部オンライン(ズーム)で開催され、副議長の立場で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。
1. 藤沢市民会館等再整備基本構想の策定について
6月3日の当委員会で進捗状況が報告されて以降、市民ワークショップや基本構想策定検討委員会での議論を経て、今回、基本構想(素案)が報告されたものです。素案のポイントは次の通りです。
(1)基本理念【人々が集い、奏で、響きあう、文化芸術の共創拠点】
➀文化芸術・知識との出会いの拠点
➁みんなの居場所となる拠点
➂多くの機能が連携する拠点
➃緑豊かで開かれた拠点
➄安全安心を支える拠点
(2)複合化する施設(機能)等
➀市民会館
➁南市民図書館
➂市民ギャラリー
➃常設展示室
➄青少年会館
➅市民活動推進センター
➆文書館
➇生涯学習室
➈環境フェアイベントスペース(期間限定)
➉防災備蓄倉庫(必須機能)
(3)事業手法の考え方
「PPP/PFI手法」を採用することで、民間ノウハウを活用した良質な公共サービスの提供や財政支出の縮減等につながることが期待されることから、本事業においても、複合化による再整備や管理運営をより効果的かつ効率的に行うために、「PPP/PFI手法」の採用も視野に入れながら、最適な事業手法を検討します。
(4)事業スケジュール
➀PPP/PFI手法を導入する場合⇒令和11年度末頃の供用開始を予定
➁従来(公設公営)方式を採用する場合⇒令和11年度前半の供用開始を予定
➂浸水対策施設の整備⇒令和13年度当初の供用開始を予定(参考)
石井委員
どのくらいの事業費になるのか?⇒建物規模が21,400㎡なので㎡当たり80万円で単純計算すると、約171億円となる。浸水対策には約90-100億円。
PPP/PFI導入の見通しは?⇒諸条件が整理された段階で導入可能性調査をしていく。
清水委員
図書館だけ分離して、駅前につくる考えは?⇒複合化することで居場所としての役割も果たせるため、複合化に戻す。
松本市にはオペラハウスがある。個性的なホールとしていくべきだが?⇒オペラハウスとなると、それ以外での活用が難しくなる。多様性を担保する必要があることから、基本計画の中で検討していく。
味村委員
事業費について縮減していくべきだが?⇒計画面積は各施設の要望を積み上げたもの。機能が共有できるものは減らしていく。他は特定財源の確保等により縮減を図っていく。
塚本委員
PPP/PFIの導入の可否は基本構想の前の白紙の状態ですべきだが?⇒サウンディング調査の中で、諸条件がないと提案できないとの声もあったので、この形で進めていく。
浸水対策が、市民会館の供用開始より2年も遅れることはあり得ないが?⇒指摘を踏まえて一体的な取組ができるように取組んでいく。
浸水対策施設について、30m掘削することになっている。下水の流入レベルを上げるために、手前でポンプアップなどで対応できないか?⇒検討していく。
2050年にカーボンニュートラルを目標にしている。化石燃料が使用できないことを前提とすることとなるので、その視点について、基本構想を修正すべきだが?⇒検討していく。
西委員
アートスペースを市民会館に複合化すべきだが?⇒複合化後の市民ギャラリーの機能面で充実していくことが考えられる。辻堂から美術文化を発信していく。
奥田公園について、浸水対策施設の屋上と公園が一体的となるのか?⇒奥田公園部分に高低差を設けて連携していく必要がある。
友田委員
今回の素案に、市民ワークショップや関係団体などから出された意見が掲載されているが、議会で出された意見も掲載すべきだが?⇒素案から案にまとめるときに整理していく。
まちづくりの観点が欠けている。大手デベロッパーなどの意見も聞くべきだが?⇒基本計画の段階で様々な分野の方から意見を聞いていく。
北橋委員
イベントやワークショップなどの発信をオンラインで世界中に発信できる施設にしてほしいが?⇒対応できるような施設整備を検討していく。
有賀委員
境川の川べりの立地を生かす考えは?⇒新林公園までを含めた連続性を持たせる意見も聞いている。
2. 藤沢市公共施設等総合管理計画の改定について
藤沢市公共施設等総合管理計画は、国からの要請により2015年3月に策定しましたが、この度、国から記載事項の考え方等について見直しを求められたため、本計画を改定するもので、その素案が報告されたものです。なお、令和4年3月に改定予定です。見直しの視点は次の通りで、内容は割愛します。
【見直しの視点】
(1)基本的事項
➀策定からの時点修正
➁有形固定資産減価償却率の推移(追加分)
(2)維持管理・更新等に係る経費(追加分)
➀現在要しいる維持管理経費
➁施設を耐用年数経過時に単純更新した場合の見込み額
➂長寿命化対策を反映した場合の見込み額
➃対策の効果額
(3)公共施設等の管理に関する基本的な考え方(追加分)
➀ユニバーサルデザイン化
石井委員
ユニバーサルデザイン化について、インクルーシブデザインとすべきだが?⇒国に確認していく。
塚本委員
経費の見込みについて、この施設の状況を正しく評価されているのか?⇒実際の施設の状況に基づいてはいない。国交省のライフサイクルコストから算出している。
現状の老朽化の状況を把握してシステムに入れていくべきだが?⇒出来るだけ現状に合った数値にしていきたい。
※以上、報告とします。