3月11日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(6日目)が開催され、引き続き、令和4年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部オンライン(ズーム)での運営となっています。私は副議長の立場でオンライン出席しました。内容の抜粋は次の通りです。
次に示すものは、令和4年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和4年度、中側が令和3年度予算 、右側が令和2年度予算
【民生費の残り】
104. 児童扶養手当費 12億2,284万円/13億357万9千円/12億3,076万円
105. 小児医療助成費 18億7,153万2千円/15億6,013万4千円/18億1,980万3千円
西委員
本市で18歳まで拡大した場合のコストは?⇒2億6,800万円と想定している。
18歳までの無償化の考えは?⇒今回、中学生までの所得制限をなくすための予算を上程した。今後も他市などの状況を注視していく。
106. 母子家庭等自立支援給付金事業費 5,261万4千円/2,665万9千円/3,094万7千円
107. ひとり親家庭等医療助成費 2億1,100万8千円/1億9,590万6千円/2億993万1千円
108. 養育者支援金事業費 484万3千円/212万6千円/372万7千円
109.【新規】養育費確保支援事業費 320万2千円/—/—
110. 法人立保育所運営費等助成事業費 28億4,075万6千円(拡充事業)/25億8,768万1千円(拡充事業)/23億3,899万2千円(拡充事業)
西委員
保育士の配置基準について、1歳児は国以上の配置基準としているが、2歳児以上も国以上の配置基準にすべきだが?⇒昨年4月に待機児童解消したが、配置基準を見直すと、保育を受けたくても受けられない状況になるので、将来的な検討課題。
園児のマスク着用について、各園に任せるのではなく、メリット・デメリットを伝えた上で、各園の対応とすべきだが?⇒色々な考え方があるので、医学的見地の情報を共有しながら議論していく。
111. 藤沢型認定保育施設保育料助成費 955万8千円/1,106万1千円/1,122万円
112. 藤沢型認定保育施設補助事業費 5,902万3千円/6,747万7千円/6,758万1千円
113.【新規】医療的ケア児保育事業費 1,184万円/—/—
114. 幼児教育振興助成費 9,685万4千円/1億2,823万円/1億4,053万5千円
115. 幼稚園等預かり保育推進事業費 5,517万3千円/4,056万8千円/3,743万円
116. 幼稚園人材確保支援事業費 998万円(拡充事業)/352万円/—
117. 少年の森整備事業費 5,231万2千円(拡充事業)/692万円/386万4千円
甘粕委員
ナラ枯れの状況と対応は?⇒平成30年ごろからあり、ナラやクヌギ332本のうち、124本が枯れており、今年度45本を伐採、被害の弱い49本は殺菌剤を注入した。
令和4年度の予定は?⇒残りの80本を伐採、危険木200本の対応として、2,517万円を予算計上している。
伐採後の植樹の考えは?⇒苗木が成長した段階で、植樹を考えていく。
118. (公財)藤沢市みらい創造財団青少年事業関係費 3億6,769万1千円/3億6,227万2千円/3億3,063万3千円
119. 放課後児童健全育成事業費 9億8,835万5千円/8億5,157万8千円/8億1,593万3千円
西委員
指導監査の取組は?⇒令和4年度は、セルフチェックシートの提出を求め、市でチェックしていく。
120. 放課後児童クラブ整備事業費 8,061万4千円/968万2千円/861万8千円
西委員
環境事業センターと複合化する石川小学校区の児童クラブ整備について、フジテリアに整備した大道小学校区の児童クラブでは施設に不具合があったが、今回は大丈夫か?⇒起きないように注意して進めている。
121. 児童虐待防止対策関係費 233万9千円/210万7千円/203万1千円
122. 子ども発達相談関係費 336万円/336万9千円/334万円
123. 子どもの生活支援事業費 1,038万8千円/827万6千円/827万6千円
124. 生活保護扶助費 99億9,845万9千円/99億5,876万円/93億1,189万3千円
柳田委員
生活保護申請を躊躇する理由として、扶養照会が考えられる。親族が援助できない場合は扶養照会をしないことを、しおりに記載しているか?⇒生活保護のしおりについて、扶養義務の記載あるが、DVなどの場合は扶養照会しないと記載している。親族の援助があることで申請できないことはない。申請をあきらめないように十分配慮していく。
山内委員
エアコンの買い替え、修理も対象とすべきだが?⇒国が定めた実施要領で生活用品となっており、生活費のやりくりの中での対応となっているが、対象となるよう、厚労省に実施要領の改正を求めている。
ケースワーカーは国基準で1人当たり80世帯だが、本市の状況は?⇒令和4年2月1日現在で、1人当たり93世帯。国の標準より多いが、各種相談員、支援員など会計年度任用職員の採用で対応している。来年度は定数を2名増する。
125. 災害見舞金関係費 250万円/250万円/250万円
※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑
西委員
ファミリーサポートセンターのまかせて会員の研修時間について、国が示しているのは25時間だが、本市の状況は?⇒研修について、11項目から12項目にして時間も13時間55分に増やした。
子ども食堂について、国の支援の情報を事業者に伝えていくべきだが?⇒社協に補助金の情報を伝えて社協から周知している。県のポータルサイトがあり、登録すれば早く情報を得られるので、周知していく。
【衛生費】
126. 乳幼児健診事業費 1億211万4千円/1億150万4千円/3億3,971万円
127. 母子保健事業費 831万5千円/878万1千円/949万3千円
128. 特定不妊治療助成事業費 6,283万9千円/5,385万9千円/6,455万8千円
塚本委員
保険適用で10割負担から3割負担となるが、市独自の支援があっても良いと思うが?⇒保険適用後の状況を踏まえて検討していく。
先進医療は保険適用外となった。市が支援すべきだが?⇒負担状況を見て研究・検討していく。
129. 不育症治療助成事業費 35万円/35万円/35万円
130. 妊婦・出産包括支援事業費 2億7,574万8千円/2億6,127万5千円/—
西委員
産後ケアについて、来年度の実施施設の予定は?⇒現在市外の助産院1施設だが、令和4年度は市内の産科2、市外の産科3、市外の助産院4で、ある程度分散化が図られる。
他市で実施しているタクシー移動への補助の考えは?⇒利用状況見ながら検討していきたい。
他市で実施している、産前産後ヘルパー派遣事業を本市でもすべきだが?⇒今後、検討していく。
柳田委員
産後ケアの利用料3割負担について、1割負担の自治体もある。例えば、ショーステイについて、回数は7回だが、1.2回目は安く、利用に合わせて利用料を上げるなど、利用しやすい検討をすべきだが?⇒今後、段階的な利用料について検討していきたい。
131. 健康づくり推進事業費 6,857万7千円/7,441万8千円/8,601万4千円
松長委員
ふじさわ歩くプロジェクトは、健康経営の視点で会社にも積極的に参加してもらうべきだが?⇒商工会議所の協力でアンケートをする予定。更に就労世代の健康づくりに取組んでいく。
塚本委員
早急に、国保データシステムの分析による、地域別施策展開が必要だが?⇒分析報告を施策に反映させることについて、昨年4月から組織改正で一体的に取り組む態勢を整えた。プロジェクト化も含めて体制強化をして進めていく。
132. 健康診査事業費 3億5,718万9千円/3億5,565万1千円/3億5,160万1千円
133. がん検診事業費 6億6,108万7千円/6億7,615万5千円/7億4,804万2千円
杉原委員
執行率を上げる取組は?⇒医師会と連携して啓発リーフレットを作成して周知啓発していく。各医療機関でのポスター掲示、広報、ホームページ、成人検診の案内、生保会社からの啓発、受診券送付の際も工夫していく。
山内委員
受診率向上のためにも、自己負担を減らすべきだが?⇒3割程度の負担をいただいているが、70歳以上、生活保護受給世帯、住民税非課税世帯、一定の障がいの持つ方などは、一部の検診を除き免除している。
134. 歯科健康診査事業費 4,316万5千円/4,216万9千円/4,176万4千円
135. 休日・夜間発熱患者診療事業運営費補助金 1,391万5千円/1,413万1千円/1,482万8千円【新規】(9月補正)
136. ふれあい入浴事業費 2,052万9千円/896万4千円/910万8千円
清水委員
週2回から5回に増やしているが、特定の地域の方の利用に偏るが?⇒いきいき交流事業の廃止に伴い、浴場組合と協議して拡大したもの。高齢者の入浴機会が増えることで、多くの方に利用されると考える。
山内委員
いきいき交流券で無料だった、いきいきシニアセンターでの入用料金はどうなるのか?⇒1回100円となる。
137. 医師会立看護専門学校運営費補助金 2,210万9千円/2,210万9千円/2,210万9千円
138. 各種予防接種費 12億3,268万8千円/10億9,271万6千円/10億2,215万9千円
松長委員
HPVワクチンのキャッチアップ接種の勧奨について、有効性の説明が必要だが?⇒対象者の個別通知の中のリーフレットに有効性、リスクを加えている。
副反応へのフォロー体制は出来ているのか?⇒本市では健康づくり課で対応する。医療に関するものは医師会の協力を要請している。
塚本委員
高齢者へのインフルエンザワクチン接種について、来年度は無償で行っていくのか?⇒今年度は無償で実施していない。来年度も財政措置の情報はないので今年度と同様に実施していく。
柳田委員
市内でHPVワクチンの副反応被害について、診断・診療は出来ていたのか?⇒基本的には接種する医療機関で副反応が出た場合は対応してもらうことになっている。重い症状に対しては、県内6カ所の協力医療機関に紹介していくこととなる。
139. 火葬場整備事業費 2,242万9千円/1億9,160万5千円/1億4,457万5千円
140. 感染症対策事業費 5億2,829万6千円/6億34万6千円/7,798万7千円
清水委員
高齢者施設に抗原検査キットを配布しているが、持続的に配布していく必要あるが?⇒一定の在庫がある。県の方でも配布を始めたので、今後の需給バランスを見ながら判断していく。
山内委員
宿泊療養施設を増やしていくべきだが?⇒2月には市内のホテルが宿泊療養施設となった。運用は入院待機者、判断スコア3の方も入っている。増設については県と連携して対応していく。
塚本委員
感染症対策について、日々の感染者が何人になったら、職員が何人必要といった体制の構築はできているのか?⇒応援体制づくりについては、1週当たり70人を上回った段階で健康医療部内の応援体制をとり、120人を超えれば本庁応援体制をとる。現在は1日20人の本庁応援体制としている
141. 精神保健対策事業費 757万9千円/757万9千円/762万5千円
142. ごみ減量推進事業費 2億9,382万円(拡充事業)/2億6,387万4千円/2億5,959万5千円
西委員
家庭用電動生ごみ処理機助成について、申し込みは先着順で、予算枠に達したら終了ということか?⇒その通り。
甘粕委員
指定収集袋の製造費用が増額している理由は?⇒バイオマスプラスチックの使用だけでなく、プラの原料費、輸送費が高騰しているため。
指定収集袋への広告料収入の見通しは?⇒コロナの影響で広告なくなった場合は、温暖化対策のPRをプリントしていく。
プラスチックトレーやチューブをどう処理しているのか?⇒汚れのあるものは焼却処分している。
焼却処分を減らしてリサイクルすべきだが?⇒技術革新に注視していく。
山内委員
家庭用生ごみ処理機助成の予算を増やすべきだが?⇒令和4年度予算は、キエーロ・コンポストは40台、130万円増額した。電動生ごみ処理機は予算を倍増している。
永井委員
キエーロやコンポストの更なる利用に向けた工夫は?⇒集合住宅向けに小型のキエーロ、コンポストを知ってもらうためのワークショップを予定している。
143. 廃棄物等戸別収集事業費 15億8,660万6千円/15億9,844万1千円/15億8,301万8千円
144. 石名坂環境事業所整備費 1億3,549万9千円/1億2,818万7千円/1億9,202万9千円
145. 環境事業センター整備費 18億5,962万6千円/3億7,372万4千円/2,830万1千円
甘粕委員
建物について、環境に配慮した部分は?⇒10KWの太陽光発電、蓄電池を整備する。
146. 一般廃棄物中間処理施設整備事業費 39億6,331万円/63億1,863万7千円/8億1,952万5千円
※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑
塚本委員
医療用ウイッグ購入助成をすべきだが⇒令和4年度は予算計上していないが、近隣他市では助成しているところある。具体的に検討していく。
看護師が必要な時にマッチングできるように、看護師人材バンクをつくることも必要だが?⇒コロナ禍で、国の方でもバンク的なものを設立して対応している。地域医療の体制に向けては、通常の採用で対応できると考えている。
湘南東ブロックのごみ処理広域化について、一度計画を見直していくべきだが?⇒2市1町で計画しているもので、意見を踏まえて、藤沢市から意見を言っていく。
西委員
藤沢駅南口再整備に伴い、トイレが使用できなくなる期間は?⇒令和5年度から9年度までの5年間。
その間の対応は?⇒北口駅前トイレの利用のほか、南口周辺のローソン2店舗を公衆トイレとして利用できるようお願いしている。
大型ごみの申込方法と電子決済の取扱いは?⇒12月にラインから申し込みできるようにしている。令和4年度はチャットボットで申し込みできるようにする。令和5年度からはクレジット決済できるように調整していく。
QRコード決裁も出来るようにすべきだが?⇒今後、出来るように進めていきたい。
【労働費】
147. 就労支援事業費 2,900万8千円/2,977万7千円/2,900万6千円
松長委員
ユースワークふじさわについて、家族向けの支援事業を周知することで登録が増えるのでは?⇒事業者に話をして検討していく。
148. 勤労者生活資金貸付金 2億8,000万円/2億8,000万円/2億8,000万円
149. 勤労者住宅資金等利子補助金 2,301万円/2,649万7千円/2,649万7千円
西委員
事業の廃止を求めてきたが、補助期間が4年間なので、4年後には終了するということか?⇒その通り。
150. 技能振興関係費 884万7千円/1,081万円/831万2千円
151. 障がい者就労関係費 58万2千円/58万2千円/73万6千円
【商工費】
164. 新産業創出事業費 3,885万7千円/4,134万6千円/4,116万2千円
165. 企業立地等促進事業費 425万2千円/182万5千円/780万7千円
清水委員
77の自治体で海外に事務所を設置して活動している。団体の力を借りて海外の誘致活動をすべきだが?⇒村岡に湘南アイパークあり、海外の企業も入っているので連携していきたい。
166. 地域密着型商業まちづくり推進事業費 1,741万5千円/1,380万円/1,831万5千円
松長委員
元気バザールについて、商店街と連携した今後の展開は?⇒湘南台や善行での実績ある。市内の様々な場所で開催できれば盛り上がりを全域に広げられる。地域の協力を得ながら進めていきたい。
167. 商店街経営基盤支援事業費 2,885万円/2,387万9千円/2,908万2千円
168. 拠点駅等周辺商業活性化事業費 446万円/300万円/620万円
169. 藤沢ものづくりブランド応援事業費 154万6千円/261万5千円/261万5千円
170. 店舗・事業所等リニューアル補助金 2,016万3千円/2,016万3千円/3,016万3千円【新規】(6月補正)
山内委員
令和4年度のスケジュールは?⇒令和3年度と同様のスケジュールを予定している。
171. 中小企業融資制度関係事業費 7億6,416万5千円/9億7,685万3千円/12億2,734万6千円
172. 誘客宣伝事業費 5,009万6千円/3,154万8千円/6,837万9千円(拡充事業)
173. 湘南藤沢フィルム・コミッション事業費 1,845万1千円/2,757万3千円/2,774万5千円
174. 海水浴場対策費 3,929万2千円/3,781万8千円(拡充事業)/3,191万1千円
清水委員
昨年のコロナ禍で、ルールが守られなかった。新年度はどうしていくのか?⇒海水浴場組合と行政とで協議の場を設けて検討しいるところ。
175. 観光施設整備費 1億1,409万円/8,642万円/2,874万3千円
塚本委員
観光案内サインをクラウドファンディングで検討するとしていたが?⇒クラウドファンディングで実施した。
江の島駅からサムエル・コッキング苑まで、かなりの運動量となる。ゆったりできる休憩スペースが必要だが?⇒第2工区の中で整備していく。
江の島救急車の通行に伴う権利関係の整理状況は?⇒地権者との交渉を継続しとていく。
※以上、報告とします。